ごきげんよう。瀧野川女子学園の歴史研究部は、活動の一環として、歴史を実地で学ぶ日があります。今回は鎌倉時代について学習をしたので、その知識を深めるために、鎌倉へ出かけました。

今回の実地研修は、集合場所と集合時間だけが伝えられ、当日までルートは秘密でした。まさに「鎌倉ミステリーツアー」。最初に向かったのは、鶴岡八幡宮です。そこに向かう道の中で、クイズが出されたり、ミニ知識を教えてもらったりしました。「鎌倉名物といえば、鳩サブレですが、なぜ鳩の形を使っているのでしょうか?」や、「今通っている若宮大路は、鶴岡八幡宮に近づくにつれて道が少しずつ狭くなっています。」など、教科書や文献からだけでは得られないような話に部員たちはワクワクしながら顧問の先生の話を聞いていました。途中で、あまり知られていないパワースポットにも立ち寄りました。

次に向かったのは「建長寺」です。建長寺には、珍しい釈迦の像があります。私たちのよく見る釈迦像は、とても柔らかいお顔をしていらっしゃいますが、この建長寺にあるのは「釈迦苦行像」といい、全く違うお姿です。迫力のある像に、言葉を失ってしまいました。これは、実際に見た人しか味わえない感覚だと思います。

 午後は、鎌倉で一番有名な場所である、「鎌倉の大仏」がある高徳院へ行きました。鎌倉の大仏はとても大きくて、高徳院の外からも見えているというイメージですが、実は高徳院の中に入らないと大仏を見ることができないんです。不思議ですよね?木が植えてあり、外からはちょうど見えないように工夫されているそうです。しかし、中に一歩入るととても立派な大仏が目に飛び込んでくるので、とても不思議な気持ちになってきます。大仏の中に入ったり、大仏を色々な角度からじーっと見て観察したりと、観光とは一味違う楽しみ方をしました。

 そして次は、「長谷寺」に行きました。かわいい「和み地蔵」を見たり、洞窟の中の散策をしたり、ちょっと休憩にお茶屋さんに立ち寄ったりと、のんびりとした時間を過ごしました。ここは、とても紅葉が綺麗で、写真をたくさん撮ってしまいました。

 最後に訪れたのは「由比ヶ浜海岸」。夕日をバックに、最後のレクチャーを受けました。

 今回の鎌倉ミステリーツアーが、なぜこのルートで回ったのか、お気付きですか?今日の実地研修のテーマは「鎌倉幕府」です。そう。鎌倉幕府の成立から滅亡までに関連した場所を年代順に回ったのです。鎌倉にはたくさんの名所があります。しかし、このような視点で鎌倉を回ることで、21世紀に生きる私たちが、12世紀の鎌倉幕府の時代と繋がっていることを実感し、とても不思議な気持ちになります。また、改めて歴史の面白さに気づき、暗記科目と思われがちな歴史に対する新しい見方ができた気がします。

歴史が好きな方はもちろん、歴史に対する新しい視点を持ちたいと思う方はぜひこの歴史研究部に入部し、一緒に勉強してみてくださいね!

次回は特別編として、この鎌倉ミステリーツアーのもう一つの楽しみである、「鎌倉の食べ物」をご紹介します!

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