ごきげんよう。瀧野川女子学園には、高校2年生の選択授業で、「発達と保育」という授業があります。将来、保育や子ども関係の仕事に就きたいと考えている、多くの生徒が受講していて、とても人気のある授業です。

 先日の授業では、「チャイルド・ビジョン」という体験を行いました。子どもの視野に立つとどのように見えるのかを体験できる、「幼児視野体験メガネ」を作りました。そのメガネには、子どもの平均身長である120~130cmのスズランテープをつけ、子どもの目線を保てるようにしています。そのメガネをつけ、実際に教室や校内、校庭を歩き回ってみました。大人役の生徒もいて、子どもから見た大人の大きさなども実感しました。
 この体験を通して、生徒たちは様々なことに気づいたようです。感想を少しご紹介します。
☆顔が自然と上を向いていました。教室では、机の角など、注意していないと見えないところがあるので、怖かったです。椅子に座るときは、しっかりと椅子を見ないと座れませんでした。
☆視野が狭いので、階段では下がよく見えなく、降りるのが怖かったです。また、段差も見えづらく感じました。いつものように階段を降りると、怪我をする気がしました。

 

☆低い景色しか見えないので、人が横から来たり、急な動きをしたりすると、びっくりしました。

☆大人が大きく見えました。大人が話しかけてくると、上からの圧迫感がありました。大きな声で怒られたら怖いし、泣いてしまう気持ちもわかりました。

☆子どもが怖いと思わないように、大人はしっかりと同じ目線で話すことが大事だと思いました。
 発達と保育では、チャイルド・ビジョン以外にも、チャイルド・マウス(子どもの口の大きさの体験)や、工作指導などの体験を行なっています。大人になると忘れてしまうようなことも、この授業で体験することで、子どもがどのような存在であるのかを実感することができます。将来、保育系を目指す生徒にとって、とても貴重な体験でした。

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