ごきげんよう。瀧野川女子学園では、学校独自設置科目「創造性教育」を行なっています。デザイン思考を取り入れた、実生活で活躍貢献できる新しい何かを作り出せるように、段階を追って創造性と起業家精神を育む独自の教育です。

高校2年生では、これまでの集大成として、「事業化実習」を行います。「オリジナルかつ具体的な製品を生み出し、あかつき祭やハワイ大学で販売する」という企画を新しい事業として捉え、チーム全員で協力して事業を行なってきました。先日は、そのまとめとして、事業の成果報告をプレゼンテーション形式で行いました。

約1年間をかけ、10名から15名ほどの仲間で模擬会社を立ち上げ、自分たちで出資し、オリジナルの商品を開発・販売しました。練り香水や2wayバッグ、かんざし、アクセサリーなど、一見するとどこにでもありそうなものですが、その一つ一つにオリジナリティーがあります。そのオリジナリティーを出すことはとても大変だったようです。例えば、2wayバッグは、耐久性をあげるために布を2枚重ねで丈夫にしたり、内側にスナップをつけて小さいサイズのバッグにできるようにしたりしました。

 会社ごとに、社長や会計、広報など、役割分担がされています。プレゼンテーションでは、役割ごとにまとめを行いました。例えば会計は、ただ売り上げや利益などを報告するだけではなく、成長率を出したり、黒字・赤字になった要因を考察したりと、多角的な視点から分析がされていました。

 プレゼンテーションでは、どの会社も苦労がたくさんあったようです。どの会社からも挙がったことは、「協力して働くことの大変さと大切さ」「働いてお金を得ることの難しさ」でした。そのような苦労があったからこそ、仲間の大切さや自分の役割を果たすことの大切さ、お金の大切さに気づいたようです。どの会社からも彼女たちらしい言葉が聞けて、本当に素晴らしいプレゼンテーションばかりでした。この創造性教育を通し、社会に貢献することの意義を学べたようで、とても嬉しく感じています。

 

3月には、高校2年生の代表者たちが全校生徒の前で発表を行います。どの会社が選ばれるのか、楽しみです!

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