4月20日(月)、NPO法人「かものはしプロジェクト」代表、村田早耶香さんによる夢達人ライブが行われました。「かものはしプロジェクト」は、発展途上国などで起こっている子供がだまされて売られてしまうという問題を解決するために活動している団体です。今回のライブでは、村田さんの経験をもとに「社会のためにできること」をテーマにお話をしていただきました。

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お話いただいた内容を以下に要約します。

・自身が19歳の時、一万円があればタイの子供は一年間学校に通えるということを知った。日本の子供のお年玉ほどのお金で、私にも出来ることがあると知った。海外にはその一万円と引き換えに売られた子供もいる。勉強したかったのに、夢があったのに、売られて虐待をされている子供がいる。

・実際にカンボジアに行って、売られた子供が保護されている施設を見て、衝撃を受けた。一番小さな子供が5歳だった。

・「できること」からはじめていった。最初は本を読み、関係しそうな様々な講演会に参加した。参加者や後援者とつながって、情報交換を行った。

・子供の人身売買を減らすには、二つのやり方があると知った。それは売られる子供を減らすこと、そして買う大人を減らすこと。売られる子供を減らすために、母親に仕事を与える活動をはじめた。電気がないから日本のお古の足踏みミシンを使い、民芸品を作る仕事。家族全員がお腹いっぱい食べることができて、子供たちが100パーセント学校に通えるまでになった。買う大人を減らすためには、厳しい法律を整えること。捕まらない、捕まっても罰が厳しくないから犯罪が増えていた部分がある。だから、まずは法律を整え、警察の能力をあげるために政府と共に警察と検察官の教育を行った。その結果、逮捕率が9倍に上昇し、海外から子供を買うために来る大人の数も減らせることができた。

・先進国の人たちが、途上国に行って虐待をするケースもある。アジアで一番多いのは、日本人とも言われている。

・「普通の人が世界を変える」。自分で組織を作って、国際会議で発言しても、何も変わらない現実があった。そんなときに出会ったのがこの「普通の人が世界を変える」という言葉。その言葉を励みに今も活動を続けている。

ライブの中では現地の動画や写真がたくさん使われ、子供たちの無邪気な笑顔とこの社会問題とのギャップに、生徒たちも衝撃を受けたようでした。

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次に受講した生徒たちの感想をいくつか紹介します。

・私にも何かできることがあるのではないかと思えた。講演を聞いて、諦めずにがんばる大切さ、自分の思いを貫く大切さを知った。

・子供たちが売られているということを初めて知った。生まれた国が違うだけでこんなに状況が違うのだと思い衝撃を受けた。私にも「できること」があるか探していきたいです。

・村田さんはきちんと子供のつらさ、悲しさをわかっていて、失敗しても何度も助けようとがんばるところがすごいと思った。

・私が何かしただけでは、世界は大きくは変わらないと思う。だけど「普通の人」が一人行動することで、大きな問題でも解決に向かう一歩にはなれると思った。

・村田さんの話を聞いて、社会のため・人のために動く重要性を改めて実感した。私は少し嫌なことがあるとすぐ逃げてしまうけれど、学校に通えているということはとても幸せな事なのだと思いました。

これまで知らなかった世界の出来事を知って、それぞれに考えることがあったと思います。受講した生徒たちが、身近な「できること」から行動を始めていくことに期待します。

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今年の夏、中学3年生は留学に行きます。

生徒たちは①ニュージーランド7週間 ②ニュージーランド2週間 ③セブ(フィリピン)2週間 の3種類から自分にあったコースを選びます。

4月11日(土)、その留学にむけて中学3年生の保護者対象に留学説明会が行われました。留学への第1歩として、国際交流室の堀切室長や各旅行代理店の方々から保護者の方々へ留学に際しての心構えや今後の流れが説明されました。

保護者の方々が生徒たちの留学をしっかりと支えていこうと真剣にメモを取っておられる姿がとても印象的でした。教職員をはじめとする関わるメンバー全員で全力のバックアップをしていきます。

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平成27年4月4日、郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校の入学式が行われました。

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当日はあいにくの空模様でしたが、中学63名、高校247名、グローバル高校130名、計440名の新入生が期待に胸を膨らませながら登校していました。

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式では、桜が舞い散る中、全新入生が担任の先生に名前を呼ばれながら入場し、郁文生として輝かしいスタートを切りました。
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郁文館の入学式では、毎年、書道部の席上揮毫によって、その年の一文字が新入生に対して送られます。今年の漢字は“ 矜”でした。
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『「誇り」という意味の“ 矜”、郁文館で学ぶ目的は、周りの人を幸せにする「誇り」ある人生を歩むための基盤作りである』という理事長先生からのメッセージが込められた一文字です。
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式の最後には、応援団とチアリーディング同好会による歓迎のメッセージが伝えられ、新入生たちは郁文生の仲間として迎え入れられました。

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司会を務めた生徒や、舞台に上がった生徒だけでなく、舞台演出やカメラ、照明といった様々な場所で在校生が活躍していた入学式。一人一人がとても輝いていました。

入学した新しい仲間たちも、それぞれの3年間・6年間を通してより一層輝いてくれることでしょう。

4月20日(月) 全校集会

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新学期が始まって初めての全校集会です。この日は、春休みに行われたハワイ研修や、カンボジア研修の報告が行われました。
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その後は、毎回恒例のIBSビデオ。内容は、現在活躍しているクラブ紹介でした。今後も、色々なクラブを紹介していく予定です。そして、体育祭に向けて団別の決起集会が行われました。団長が全団員の前で、体育祭に臨む意気込みを発表しました。

 

夢合宿から戻り、いよいよ学校での生活が始まりました。

そこでこれからの学校生活で必要なことを教えるオリエンテーションを実施しました。

まず1時間目は、夢合宿での生活の振り返りをし、今後にどう活かしていくか。そして英語学習に向けての準備についてのお話をしました。

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続いて2時間目は日本人としてのマナーを学ぶ『日本文化講座』(全5回のうちの1回目)を実施しました。「美しい立ち振る舞い」と題して、礼法・授業の心得・姿勢・拝礼を外部講師の先生をお招きし、レッスンをしました。

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3時間目は学校の主たる施設を巡るスクールツアーを行い、自分がこれから学ぶ教室以外の見学をしました。

4時間目は各クラスの別れてのホームルームにて、緊急時の連絡法やクラスの目標などをきめました。

そして5・6時間目はクラブ紹介と勧誘でした。中学校生活でも大きなウエイトを占める課外活動の1つです。みんな真剣にどのクラブに入ろうか、迷いながら聞いているようでした。

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3月20日から25日にかけて,カンボジア研修を実施しました。参加生徒は24名,中学生2名,高校生9名,グローバル高校生13名にという構成です。目的は,日本にいては知ることが難しい途上国の現状を肌で感じることによって,日本で暮らす自らの現状を再認識し,自国だけでなく他国に対しても関心と責任感を持つことです。現地では,NPO法人スクール・エイド・ジャパン(SAJ)が設立した施設「夢追う子供たちの家」や中学校の生徒たちとの交流,またSAJの職員の方や現地でビジネスをされている方の講演など,「行動する」ことによって「学ぶ」体験をしてきました。もちろん,キリングフィールドやトゥールスレン博物館,アキ・ラ地雷博物館といったところも訪問し,ポル・ポト政権下での悲劇がいかなるものであったのかも,実際に目で見て学んできました。

詳しい内容については,郁文館公式facebookページに参加生徒からのレポートが掲載されていますので,そちらも是非ご覧ください。

公式facebookページはこちらから

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トゥールスレン博物館

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キリングフィールドにて

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プノンペンでテーラーメイドブランド「Sui-Joh」を立ち上げている浅野さんの講演

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「夢追う子供たちの家」でのカレー作り

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「夢追う子供たちの家」にて

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ワットタムン中学校での交流

3月に中学1年生~3年生を対象とした心理教育が担任の先生によって行われました。

1年生は「エンジェル・アクティビティ-友達に秘密のプレゼントを贈ろう-」でした。1週間、クラスメイトが喜ぶことを考え、こっそり行動に移す活動です2年生は、「秘密の友達に言葉のプレゼントを贈ろう・自分から自分へのメッセージ」を行いました。1週間、クラスメイトを観察し、良いところ・素敵だと思えたことをメッセージにして渡す活動です。友達からのプラスのメッセージを受け取った後に、自分が今年度頑張ったことを振り返る活動も行いました。3年生は、クラスによって異なり、「秘密の友達・上手な話のきき方」か「私たちの得た宝物」を行いました。「私たちの得た宝物」は、輪になって「あなたがいたおかげで…」に続く言葉をグループ全員分、順番にまわして用紙に書いていく活動でした。

いずれの心理教育も、進級・進学を前に、友達から肯定的な言葉をもらうことで,自己価値感を高め、クラスメイトがお互いのことを考えて過ごすきっかけを作り、自分や相手を大切にする気持ちを持つことなどがねらいでした。

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生徒に実施した事後アンケートでは、どの学年も95%以上の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答えました。生徒の感想としては、「自分の意外な面が見つかって嬉しかった」「相手をほめたり自分がほめられることによってお互いに自信がついていくと思った」「友達の良い所を見つけられるようになった」といった意見が多く見られました。自分や友達の良い所に気づくきっかけとなり、お互いに肯定的な気持ちを抱けたことがうかがえました。

(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

 

文京区の男女平等センターで行われた講演会、「グローバル視点から考える日本の女性・世界の女性」にグローバル高校の生徒たちが参加しました!

女性の人権、男女平等が叫ばれる昨今、身近なようで普段考えることが少ないこの問題を真剣に考える機会になりました。

国際社会で活躍される大崎麻子さんのお話は、同じく世界を舞台に活躍することを目指すグローバル高校の生徒たちにとって、貴重なお話でした。

身近に存在するこの問題は、一人一人が理解し、意識を変えていかなければなりません。これを機に、日々の生活を見直していこうと思います!

グローバル高校広報委員より

郁文館夢学園 公式Facebookはこちらから

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(郁文館夢学園 公式Facebookより転載)

『見えない体験を通じて見えたこと』

私たちボランティア委員は、文京区視覚しょうがい者協会にご協力いただき、「ガイドヘルパー勉強会」を開きました。「見えないを感じる、知る」をテーマとして、約2時間アイマスクをした状態で買い物、食事、会議をしました。 参加生徒からは、「不安、視覚のない恐怖を感じた。だからこそ、頼れる人、安心できるまち、環境が必要となってくる」「町で勇気を出して声をかける必要性を心から感じた」といった感想が出ました。

“見えない”を体感することによって、声をかける勇気、タイミングなど、「素敵なおせっかい」というものに気が付きました。まちには、生活に便利なものは増えましたが、実はそれは健康な人が対象であり、本当に必要としているしょうがい者対象の設備には不十分な点が多いのです。

私たちは今回の学びを、実際にまちで実行していきます。そしてボランティア委員会は、このような勉強会の機会を増やそうとこれからも頑張っていきます。新入生の皆さんも、ぜひ参加してみてください。

ボランティア委員より

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