中2地理の授業では、「アメリカ・カナダ・オーストラリアの州を選んで調べ、ポスターにまとめて発表する」というアサインメント(学習課題)を行っていました。今回はその発表日。丸い壁の一面にホワイトボードがある315教室に作品を掲示し、みんなで見て回って付箋でコメントをつけます。

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着目した点やまとめ方、レイアウト、イラストや写真の使い方など、それぞれに個性がありますね。

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みるみるうちにコメントの付箋が増えて行きます。「数字を使って説得力がある」「絵がうまい」「よく調べた努力のあとがうかがえる」「興味がわく」「知りたかったことが書いてあるのでうれしかった」などなど。作成者が意図していないところに目をつけて褒めたものもあったようです。いろいろな角度からの視点・学びがあるところが、協働学習の面白さですね。

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中でも高い評価が集まったのがこの2作品。オーストラリア・ビクトリア州をカラフルな紙面構成でまとめた左の作品と、地味な色づかいながらもアメリカ・ハワイ州の先住民に由来する地名や戦時中の日系人に対する扱いなど、深いテーマをしっかりとまとめた右の作品。どちらもとても質の高いポスターでしたね。

 

数あるテーマラボの中でもとりわけ熱いのがこのミュージカル・ラボ。アートフェスでの舞台披露を目標に、ミュージカル作品をみんなで作り上げようというものです。

新型コロナの影響で、集まって練習をする機会がなかなか作れなかったり、アートフェスの開催時期や実施方法も何度も変更・修正を重ねたりと、上演までにはさまざまな苦労がありました。秋に入って、熱のこもったダンスのレッスンをするようすなども見られるようになり…

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本番では堂々とした演技とダンスを見せてくれました。

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脚本は生徒が書いたオリジナル。父親の反対にあって一度は画家の道をあきらめた少年が、人との出会いの中で自分を再発見する、というもの。音響や照明といった裏方も、すべて生徒たちが担当しています。英語科の先生方を中心に、ダンス経験者や大学で演劇を学んだ先生が、惜しみなく力を貸していました。エピローグで、成長した主人公を演じた清水先生も、喝采を浴びていましたね。

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最終公演が終わり、廊下の端で記念撮影をするときの、このすがすがしい笑顔。充実感にあふれています。

「次は通年のラボにして、もっと完成度の高い作品を仕上げよう」と、もうすでに先を見据えていました。

 

この日の英語授業の主役はOscar先生、まずはウォーミングアップ。音楽を流して生徒たちに思い思いの行動をとらせ、曲を止めたらすかさず“What were you doing?”と問いかけます。生徒たちは口々に、“I was moving!” “I was doing nothing!”などど返しながら、理屈だけでなく体感で文法をしみ込ませています。

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続いてのテーマは、南アフリカ黒人解放運動を指導したネルソン=マンデラ氏。この偉大な人物の活動を追いながら、過去進行形の表現を随所に入れていきます。

さて、こちらはKaj先生。ドルトンスクールに通う小学生を迎えて、英語の体験授業を開いてくれました。

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校内を案内しながら、Library, Gymなど、子どもたちが知っていそうな単語を訊ねています。教室に入ってもみんな元気いっぱい。積極的に手を挙げて発言します。Kaj先生はいつも朗らか、ユーモアたっぷりのナイスガイ。

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今年のハロウィンの日には丸一日スーパーマンのコスプレで授業をしていたお茶目な先生ですが、実はPhonics(英語音声学)の専門家で、何冊もテキストを書いているすごい方なのです。そんな先生に教わっている有難さを、われらがドルトン生はわかっているのかいないのか?

 

演奏系パフォーマンスのメイン会場は講堂。席数は250弱とあまり大きくはありませんが、音響はすばらしいのです。

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新メンバーが加入した弦楽アンサンブル。初心者ながら心を込めて演奏します。

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中3生Fさんのバイオリン演奏。幼少期からコンクールの舞台にも立つ腕前に、みんな聞き惚れてしまいます。

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メンバーの入れ替わりを経たガールズバンド、新生Adastraの熱演も。

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サブ会場は教室棟中心の大階段。中ほどの踊り場が広々として、ライブ会場に最適です。中3生のKくんはサックスソロで髭ダンの難曲に挑みました。

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英語科の先生バンドに、特別ゲストで中3生男子が参加しています。今年の舞台では総じて中3生の活躍が目立っていて、下級生からは感嘆のまなざしが注がれていました。

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図書委員会の生徒たちが、すてきな動画を作ってくれました。先生から生徒に勧めたい本を紹介してもらい、大いに語ってもらう、というものです。おすすめ本2

英語科のロイ先生が勧める2冊はもちろん洋書ですが、コメントは流ちょうな日本語。ちょっと頑張って挑戦したくなります。

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理科の伊東先生の推薦本は、どちらかというと社会学とか政治学とかの人文系ですね。ちょうど今自分が読んでいる本が面白くて、一緒に読みませんか、というお誘いです。

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荒木校長のお勧めは、なんとSFの古典的名作。これは間違いなく面白そうです。どの先生も、本を勧めるときの表情や口調から、個性や人間味が伝わってきますね。

動画「先生達のおすすめ本movie」、ぜひ公式YouTubeチャンネルからご視聴ください→

2つめの動画

こちらは入試情報です。2022年度入試で新たに設けた「思考・表現型入試」。学科の試験ではなく、出願書類と当日の作文・面接(作文と面接は日本語か英語かを選択できます)で合否を判定します。10月末の入試説明会で詳細をお伝えしましたが、「予約が取れず残念」「どんな入試か詳しく知りたい」とのお問い合わせを度々受けるようになり、説明会の入試説明部分を6分少々の動画にまとめた次第です。

生徒の探究と挑戦を応援する本校の教育理念・教育内容にぴったりの、「自分の好き」を持った生徒に向けた説明動画です。ご興味のある方は、こちらからご視聴ください→

コンゴ産コーヒーのパッケージデザイン制作を通じて、食文化の中でのコーヒーやアフリカの歴史と文化、フェアトレードなど多岐に渡る学びをめざした「珈琲ブランディングプロジェクト」ラボ、このアートフェスでついにコーヒー豆の展示即売にこぎつけました。

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居並ぶコーヒー豆のパッケージは、ラボに参加した生徒作品の中から投票で上位に選ばれたもの、どれも個性にあふれたすばらしいデザインです。午前の分で用意した50パックは、30分と経たずに売り切れてしまったそうです。楽しみにしていた人が多かったのですね。

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会場となった家庭科室のもう半分では、サツマイモが売られています。有志生徒たちが校内の畑で育てたもの。こちらも飛ぶように売れています。そういえば、Culture(文化)とAgriculture(農業)は同根の言葉ですね。やはりアートフェスにふさわしい。

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入り口には、「環境に配慮して、プラスチックの袋は使わず新聞紙にくるんでお渡ししています。袋をご持参ください。」と、お客さんに理解と協力をお願いするポスターが掲示されていました。売り上げはもちろん寄付に充てるとのことです。

講堂ではライブパフォーマンスが繰り広げられました。2019年の第1回アートフェスでは、当時中1だった一期生有志がダンスを披露しました。そのときは10名にも満たない少人数でしたが、三期生が入学した今年は人数も増え、チアダンス経験者のO先生のサポートもあり、ダンスサークルとしてしっかり練習を積んできました。

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黒のパンツとジャケットで統一したクールな踊りや、

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Tシャツとジーンズ姿のパワフルな踊り、

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そしてお祭りの法被風の衣装をそろえた華やかなフィナーレのダンス。元気一杯のパフォーマンスに観客は拍手喝采で応えていました。

公演後間もなく、ダンスサークルの新規加入希望者が現れたそうですよ。

さまざまな授業で製作・発表系のアサインメント(学習課題)が多いドルトン東京学園では、ふだんから生徒のユニークな発想や優れた美的センスに驚かされることがしばしばあります。

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アートフェスでもいかんなく発揮されるそのセンス。作品のディスプレイも洒落ていますね。

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ひと際目を引いていたのが、中3のK君によるモビールの展示です。カップケーキに使われるようなパラフィン紙を幾層にも重ね、白い鳩のふさふさした羽毛を表現しています。クチバシに咥えているのはオリーブの葉。

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下のひもを引くと、平和の使者が生命を宿したかのように緩やかに羽ばたきます。その繊細な構造と表現は、まさに芸術です。

これから数回にわたり、11月28日に開催した第2回アートフェスのようすをお伝えします。

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アリーナ(大体育館)では、アーテシカル(アート+エシカル=芸術+倫理的な)をテーマにした作品の展示と即売会が。

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外周に設置されたパネルには、SDGsをモチーフに小ハウスごとに共同制作した絵画が飾られています。

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ブースの机の上には、不用品や廃材から作ったアクセサリーや日用品が並んでいます。

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こちらはカラフルなろうそくですね。これらの作品は、会場入り口で両替した「ドルトンマネー」で購入することができます。金額は購入者に決めていただき、収益は出展した小ハウスごとに決めた寄付先へ。

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開場して間もなくアリーナは大盛況。小ハウスのブースでは、お客さんの質問に答える在校生が、作品のコンセプトや制作のエピソードを熱心に語っています。

後期テーマラボに新しく加わった「細胞培養体験」ラボ、担当の西川先生からレクチャーを受けています。

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画面中央下に見えているのは、培養した細胞の観察に適した倒立顕微鏡。実際に細胞を育てながら、細胞培養学の基礎講義を受ける、という本格的な探究ラボです。

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