「てんでんこ」とは、「それぞれが」「てんでに」という意味です。10年前の関東東北大震災で甚大な犠牲を出した反省から広まった言葉だそうです。

地震や津波という大きな自然災害に見舞われたとき、家族や知人を待ってから一緒に行動するのではなく、各自の判断で即座に避難した方がより多くの命が助かる可能性が高くなりますよ、という呼びかけです。

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先週末に実施した防災訓練では、集合場所のグラウンドまでのルートをあえて細かく設定せず、授業クラスごとに最善と思えるルートを辿って移動しました。

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混雑や遅滞を避けてどれだけ速やかに避難できるか、訓練といえども各自の判断力が問われます。

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いざというときに備え、命と安全を守る判断力をふだんから磨いておきましょう。

前回ご紹介した中1生の教職員インタビューの続きです。取材対象は先生方に限らず、

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事務職員だったり、

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守衛室の警備員さんだったり(さすがは元警官。敬礼がキマってます)、

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スクールバスのドライバーさんだったり。こうして取材をしていると、いろんな職種の方々が生徒たちの学校生活を支えていることが実感できますね。

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校長室にも臆せず突撃取材。スクールモットー「恐れずに進め」を地で行く、頼もしい生徒たちです。

土日がお休みのドルトン東京学園、その分平日5日間は毎日7時間授業です。「中学生に7時間も授業をして、大丈夫ですか?」と心配されることもありますが、生徒たちはいたって元気です。

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ラーニングコモンズでは中1生が先生を捕まえてインタビュー。「総合的な学習」の課題のようです。

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英語のTA(ティーチング・アシスタント)には、帰国生が中心になって英語で質問をしています。

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スタッフルーム(教員室)を訪ねて、日本語に英単語を交えながらなんとかコミュニケーションをとっている生徒たちもいます。度胸満点ですね。

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PopIn(談話スペース)では、中3男子と安居副校長のオフィスアワー。緊張もだんだんほぐれて、教員の仕事や学校生活についてのざっくばらんな「雑談」が展開しています。

生徒が主体的に行動する仕組みやきっかけを、ドルトン東京学園はたくさん作っています。自分で考え自分で決めて行動する、だから生徒が元気なのでしょうね。

 

昼休みのラーニングコモンズ、何やら生徒たちが集まって来ました。

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英検の申し込みだそうです。

ドルトン東京学園では、全生徒が毎年ケンブリッジ英検を受検します。4技能を世界基準で測るために、という理由からですが、その分検査内容もヘビーでそうしょっちゅう受けるわけにもいきません。「そこで希望者を対象に校内で英検の受検申し込みができるようにしました」と、英語科の先生。ラボでも英検対策講座を開いたりしていますしね。

希望参加ながら、100名以上が申し込んだようです。

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そのすぐ近くではお弁当を買っている生徒の姿が。残りわずかなところ、ゲットできてよかったですね。

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売り場の隣には電子レンジが2台置かれて、温めて食べることもできますよ。

日差しが降り注ぎ風が枝を揺らす爽やかな日、中3音楽の授業で出た課題は、「外に出て自然の音に耳を傾けよう」でした。

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人工芝のグラウンドに座って、聞こえる音、感じたことを書き留めます。

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校舎の裏手の“ドルトンの森”も、いつの間にか青々と木々が繁っていますね。

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畑も野菜や枝豆の苗が植えられるのを待っているようす。

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心地よい日差しと風に身を任せていると、眠気がさしてきても仕方ないですよね。たまにはそれもよし。

英語の授業は習熟度によってスタンダード(初級)、アドバンスト(中級)、アカデミック(上級)に分かれます。テストをしてその成績でクラス分けをするのではなく、最初の数回はみんなで同じ授業を受け、そのようすを参考にします。

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「読む、書く」だけでなく、「聞く、話す」を含めた4技能で英語力をとらえるドルトン東京学園には、このやり方が合っているようです。

もう1つ大きな特徴は、「生徒の希望を優先してクラスを決める」こと。慎重に易しめのクラスを選ぶ生徒もいれば、大胆にハイレベルのクラスにチャレンジする生徒もいますが、それでよいのです。年に2~3回クラス替えの機会があり、そのままのクラスで続けるかクラス替えを希望するか、そのときにまた決められるのですから(この、「自分で決める」ことを大事にしています)。

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スタンダードとアドバンストは、日本人と外国人の教員がチームティーチングで担当します。「英語は小学校の授業だけ」という生徒にも安心のサポート。

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アカデミックは、英語ネイティブ教員が担当するハイレベルな内容。もちろんオールイングリッシュです。

担当のリー先生が、ラボの紹介で教室に来たとき、1人の生徒が「あ、先生日本語話せるじゃん!」と叫びました。リー先生は英・中・日のトライリンガルで、日本語も巧みに操ります。

「ぼくは日本語を話さないとは言ってないよ。英語の授業中は英語しか使わないっていうだけ」との先生の答えに、なぜかちょっぴり悔しそうな生徒の表情が可笑しくて…。何だかだまされたような気がしたのでしょうか。

金曜の6,7時間目はドルトン東京学園が誇る「探究ラボ」。2コマ続きの時間をたっぷりとって、生徒たちが「自分の学び」を追求します。中3生は、年度末に控えたDaoton Expoに向けて、既に自分で決めたテーマに取り組みはじめた生徒たちもいます。

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初めてラボを体験する中1生に向けては、先生たちが教室を回っていろいろなテーマラボの説明をします。

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英語科・外国人の先生による「英語でゲームを楽しもう!」

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社会科の先生の「『昔話法廷』で模擬裁判、さらにホンモノの裁判を傍聴しに行こう」

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家庭科・英語科の先生コラボ「学校でどんな食事をしたいか・できるかを考えよう!」 といったラボ紹介に、生徒たちからは感想や質問、意見が飛び出します。どれを選ぼうか、ワクワクしますね。

今年も始まったラボ(ラボラトリー)、各科の先生が生徒の質問に答えたり学習のサポートをしたりする「オフィスアワー」に、新たに荒木校長が加わりました。

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さっそく中3生有志が訪ねてきます。

ドルトン東京学園がこれからどうあるべきか、よい学習環境をつくるために学校と生徒はお互いに何ができるかについて、率直に意見交換が進みました。話題は「学校で朝食が摂れたら」「SNSやスマホとどう付き合うのか」など、多岐に渡ります。

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「教職員と生徒・保護者が一緒になって創って行く学校」は、単なるキャッチフレーズではありません。生徒の人格を大人と同じレベルで遇すると、生徒からも「大人」の反応が返ってくるのです。

理科実験室では、中2生が何やらレクチャーを受けているようす。各自のPC画面を見ながら先生の説明に聞き入っています。

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画面に出ているのは授業のアサインメント。これから入る単元の概要や学習課題、学習を進める手順や到達目標を分かりやすく解説し、生徒はいつでもこれを参照することで、自分の学びを組み立てることが出来ます。ドルトンプランの柱の1つです。

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もう一人の理科の先生に聞くと、「今年はね、チャレンジしようと思うんです。実験・研究課題をかなり自由に生徒が選べるようにして、物理・化学・生物・地学の別なく同じ時間にそれぞれの課題を追求できるようにします。」とのこと。

実験助手の方やその時間授業が入っていない先生も協力して個々の生徒のサポートにあたる、ということですが、これがどれだけ大変なことか、教育に携わる方ならお判りいただけるのではないでしょうか。

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ドルトン東京学園がめざす「個別最適化された学び」、理科の先生たちは熱意と協働と創意工夫でそれを実現しようとチャレンジしています。

新入生の入学前課題の1つに、先生たちが「この本面白いよ」「これは読んでおいてほしいな」とセレクトした課題図書を選んで読む、というものがあります。今日はその発表会。

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感想を資料にまとめ、クラスみんなに面白かった点やお勧めポイントを1分間でプレゼンします。

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身振り手振りを加えて熱く語る生徒も。

ドルトンが大切にしているのは、「学びを共有する」こと。周りとシェアする中でさらに理解が深まったり、新たな気づきがあったりと、協働の学びはいいことづくめです。

これから本格的に体験するドルトンプラン、上々の滑り出しですね。

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