3月18日付朝日新聞DISITALに、本校生徒の紹介記事が掲載されました。

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中2のFさんは、自身がアレルギーで不自由な思いをした経験をもとに、同じ悩みを持つ方々でも外食を楽しめるよう、飲食店が「ご相談に応じます!」と表示するステッカーや、店舗に持ち込んだ飲食物を気兼ねなく口にできるようテーブル上に表示するフラグを考案しました。

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さらに彼女のすごいところは、その行動力です。校内で参加している「起業ゼミ」で得たノウハウでこのアイデアの実現を進めるとともに、この取り組みを多くの方に知ってもらうため、自ら新聞社にコンタクトをとって今回の取材記事にしてもらったのです。

周りの人に少しでも幸せになってほしい、お店も新しい客層を迎えて元気になってほしい、という思いの強さは、これからたくさんの人を巻き込んできっと社会を動かすと思います。

会員記事ですが、一部はこちらからお読みいただけます→

2020年度に始まった生徒が企画・運営する「ラボ企画ラボ」、「仕事」をテーマに、保護者の方をゲストスピーカーにお招きして生徒がインタビューする、という企画の第2弾が行われました。

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今回お話しいただいた保護者のお仕事は映像プロデューサー。お名前は明かせませんが、誰もが記憶に残っているような印象的な作品の数々を作られている方です。

普通だと「講演会」という形で大勢の生徒が講堂に着席してお話を伺う…となるところですが、zoomを介してアットホームな座談会のように対話が進みます。

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前半はクリエイターとしての面に関する質問が中心でしたが、だんだんと「映像作品はどれぐらいの規模のチームで作るんですか?」「最少3~5人、作品によっては500人ということもあるよ」、「プロデューサーにはどんな性格の人が多いですか?」「細やかな配慮ができる人もいれば、ぐいぐい周りを引っ張る人もいて、でも共通して必要なのは決断力かな、“決める”仕事だから」など、プロデューサーとしての核心に触れる質問が飛び出します。

司会進行もインタビュアーもすべて生徒にお任せのこの企画、私たち教職員は一視聴者としてこの贅沢な時間を共有させていただきました。

本校では中間・期末といった定期考査は行っていませんが、ケンブリッジ英検や数学検定など、学力の客観指標となる検定試験は積極的に受けるようにしています。

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今日は中1生全員が文章力検定を受験中。

活発に意見が飛び交うふだんの教室とは様変わりして、しーんとした教室内に緊張感が満ちています。

本校では中間・期末考査という全教科一斉の定期試験は行っておらず、各教科で単元ごとの小テストやアサインメント課題(レポートや研究発表)を実施して観点別に評価しています。それでどういうことになるかというと…

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3月の中旬、中2の理科の授業ではニジマスの解剖実習を行っています。体内の器官を表す図と見比べながら、生物の構造を体感して学びます。

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(みんな巧みな手つきで魚を捌くものですね)

定期試験や採点のための半日登校、自宅学習週間などを設けなくてすむ分、年間の授業や学習に充てる時間がたくさん取れるのです。

とはいえ通常の授業は今週いっぱいまで。来週は「学びを振り返る週間」と題して、この1年間に学んだ内容を各自でポートフォリオにまとめていきます。

それからもう1つ、今回はバーチャル空間で開催となったSTEAMフェスの準備も大詰めを迎えています。こちらはまた改めてレポートします。

中1生文学国語のPBL(プロジェクト学習)の紹介です。

ヘッセの小説「少年の日の思い出」の10年後のストーリーをグループで創作し、みんなの前で演じる、という内容。

講堂の舞台は奥行きがあり、照明や幕などの設備も整っていて、本格的な芝居の上演にも対応できます。

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創作したストーリーは、「それぞれが成長して家庭を持ついま、過去のことは水に流して再出発する」という“大人な”内容が主流な中、

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「蝶に変えられた“ぼく”がエーミールに捕らえられ、粉々にされる」といったシュールな仕立てのものも。

舞台上での体当たりの演技が光る、発表の数々でした。

 

『AERA』2021年3月8日号掲載の対談記事、「わが子は公立と私立どっちのタイプ? 教育のプロが語る“中高一貫校選び”のコツ」の中で、教育家の小川大介先生が本校に触れてくださっていました。

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(小川先生は関西の中学受験での驚異的な指導実績をはじめ、幼児教育から企業人材育成まで幅広く教育に携わっておいでの方です。)

いただいたコメントは、本校のオンライン説明会について。動画配信の傍らこまめに開いていたWeb個別相談会について、「入学させるための相談会というよりは(中略)どんなふうにどんな環境で育っていきたいかという“目的”のところを先生と一緒に考えてみよう、という形で。」と表現していただきました。

開校間もなく、個性的な教育内容の学校なので、コロナ下ではあってもなるべく個別のご質問やご相談にお応えしたい、ただその気持ちで開いていた相談会でしたが、ちゃんと見てくださる方はいるのだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。

記事は AERAdot. のサイトでもお読みいただけます→

2020年7月にオンラインのガイダンスから始まった特別ラボ「起業ゼミ」。開講してからわずか8カ月で、中等部2年・堀内くんのビジネスモデルが㈱ガイアックスから200万円の投資を受けることが決定しました。

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昨年末のピッチプレゼンで事業検証費5万円を手にして以来、悪天候などで客足が伸び悩んだときに飲食店が発行できる「リアルタイムクーポン」のアイデアを磨き上げただけでなく、みずから参加する店舗を募り、利用客開拓のためにチラシを作りポスティングする、という行動力が大いに評価された結果です。

もちろんこれまで手厚くご指導いただいた㈱ガイアックスの方々のお力添えあってのことですが、さすがは「恐れずに進め」をモットーとする本校の生徒らしい、チャレンジ精神の賜物だと感じます。

お店は客を呼び込み、お客は割安で飲食ができ、さらに食品ロスを防ぐこともできるという、まさに「三方得」の素晴らしいアイデア。今はまだ多摩市内の店舗限定ですが、これからたくさんのお店やお客さんに利用してもらい、全国に広がるといいですね。

この記事の詳細は、ニュースリリースサイトPRTIMESでご覧になれます→

堀内くんが取材を受けた「タウンニュース多摩版」のサイト(→)には、インタビュー記事と「リアルタイムクーポン」登録のQRコードが掲載されています

いよいよ学年末、中1の理科では、「これまでの授業で身につけた理科の知識とスキルを総動員して、自分でテーマを決めて実験に取り組む」という活動を行っています。

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理科室では、同じ授業時間に「レモン電池をつくる」「オシロスコープで音の伝わり方を見る」「ペーパークロマトグラフィーで水性ペンのインクの構成色をしらべる」「空気砲をつくる」など、様々な実験が繰り広げられています。

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こちらは「重曹でカルメ焼きをつくる」実験。年配世代にとっては懐かしい光景ですね。
ドルトンプランの特長の1つは「アダプティブラーニング」、学習者一人ひとりの理解や進度に合わせて最適な学習内容を提供するものです。そこでしばしば行われるのが、この理科実験のように自分でテーマを決めて探究するPBL(プロジェクト学習)。
生徒自身がやってみたいと思うことに、自分で考え工夫して取り組み、得られた成果を発表する。もし予期せぬ結果に終わったとしても、それを単なる失敗ではなく「1つの学び、次に向けての課題」ととらえる。そこに一斉授業や知識詰込みでは得られない「深い学び」が生まれる、という考えです。
同時進行で違う実験内容、というのは先生たちにとっては実に大変なのですが、「主体的な学び」がこの1年間でどれだけ生徒に定着したかを確認するよい機会だと思っています。

中1生からTeamsで送られてきたアンケート、テーマは“Which do you like better?(どっちが好きですか?)”と2つからえらぶもの。私も協力しました。

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ポテチとポップコーン、う~ん…悩みます。ほかにも、犬派か猫派か、行くなら動物園か水族館か、年末に見るのは紅白か“笑ってはいけない”かなど、いいところを突いた質問が盛りだくさん。

実はこれ英語の課題で、質問をつくったり回答をまとめて発表したりするうちに比較級や構文・単語が身につく、というもの。

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ちなみに、動物園か水族館かでは圧倒的に水族館が人気だったようですよ。

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