4月中旬、アメリカ・ロサンゼルスのTAFT CHARTER HIGH SCHOOLの高校生が郁文館グローバル高校を訪れ、グローバル高校の新1年生と国際交流を行いました。
入学式を終えたばかりの1年生たちが、短い期間でありながらも準備を進め、無事大成功となった交流会の様子をお伝えします!

最初に行われたオープニングセレモニーでは、郁文生がAll Englishでウェルカムスピーチを披露。浴衣を着て現れた郁文生の姿に、アメリカの学生たちからは歓声が起こりました。

セレモニーでは、まずグローバル高校を知ってもらうために、グローバル高校独自の取り組みである「SDGsに関わる社会課題を題材に英語でディスカッションを行う“NIE”」や「毎年体育祭で披露するニュージーランド伝統舞踊 “ハカ” 」などについて説明しました。
その後、日本の伝統的な食べ物や剣道・柔道などのスポーツについても紹介。郁文生からアメリカの学生にクイズ形式で問いかける場面もあり、和やかな雰囲気の中で交流会がスタートしました。

セレモニーのあとは、生徒たちが案内し教室へ。生徒企画の体験型イベントです。
「ちゃんばら」「味噌汁」「福笑い」「折り紙」「めんこ」などたくさんの日本の伝統を体験できるコーナーをつくり、アメリカの学生たちをおもてなししました。
福笑いでは、目隠しを取って出来あがった顔を確認すると笑いが起きるなど、初めて触れる日本の伝統の数々に、興味津々で取り組むアメリカの学生たち。生徒たちは英語で説明やアドバイスを行いました。

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大盛り上がりの各ブースでは、ゲームに参加するだけでなく、互いの文化の違いを話したり、流行について教えあうなど、すぐに打ち解けることができました。
「写真を撮ろう!」と声をかけあい、自撮りをする姿も。最後に集合写真を撮影した後にも、今日の感想を伝えあう姿が見られました。

今回、同世代との国際交流を通じて、異文化理解を深めた生徒たち。
今後もこのような機会を大切にしながら、グローバルに活躍できる力を育んでいきます。

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5月1日と9日の2日間にわたり、郁文館三大イベントのひとつ「体育祭」を中学校、高校・グローバル高校でそれぞれ実施しました。
予定通りの開催となった中学校に対し、高校・グローバル高校は雨天延期を経ての実施となりましたが、両日ともグラウンドには生徒たちの笑顔と歓声があふれました。
郁文館の体育祭は、競技に参加する選手はもちろんのこと、応援する生徒、企画 / 撮影担当の TEAM DRAW DREAMS(放送部)、運営する体育祭実行委員のメンバーまで、生徒一人ひとりが主人公です。
学年を越えて4つの団に分かれ、今年も『一生懸命はカッコいい!』のスローガンのもと、各団が心をひとつに臨みました。

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中学の部では、午前の騎馬戦や網引きから始まり、学年別対抗リレーや郁文ジャンボボール転がしなど多彩な競技が展開されました。
午後には玉入れ、ブロック対抗リレーと盛りだくさんの内容があり、特に郁文館中学校体育祭の名物「ソーラン節」では、力強い動きに会場が熱気に包まれました。
チアリーディング部やダンス部の華やかな演技も加わり、全体が一体感に包まれました。

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高校・グローバル高校の部では、力強い網引きや3年生による男子棒倒しなど、迫力のある種目が続きます。
特に毎年恒例の、グローバル高校の生徒たちが披露するニュージーランドの伝統の舞「ハカ」は会場全体が大盛り上がり。裸足で力強く踊る姿に、見ていた生徒たちや保護者も引き込まれていました。
応援団演舞では、各団の団長率いる応援団が仲間たちを鼓舞。生徒の熱量と表現力が観客を魅了し、午後に行われた郁文嵐、玉入れ、女子棒引きなどではさらに力強い応援の声が飛び交いました。そしてブロック対抗リレーで会場の盛り上がりは最高潮に。
どの場面でも最後まで諦めず、生徒一人ひとりが一生懸命に取り組みました。

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閉会式では、理事長から「とてもいい体育祭でした。“一生懸命はカッコいい!”、まさに一人ひとりが一生懸命でした。
競技も、応援も一生懸命でした。ぜひみんな、“自分は一人しかいない、そして人生はいつ終わるかわからない、人生はたった1回しかない ”そんなことを覚悟しながら必死になってこれから夢に向かって、努力してもらいたいと思います。」との言葉が贈られました。
そして、各団長あいさつがあり、涙をこらえながらこの体育祭に込めた思いと、関わるすべての人に感謝する姿がありました。
泣きながらも力強く話す団長の姿に「がんばれー!」という声が自然と上がり、話を聞きながら、感極まって涙を流す生徒も。互いに拍手を送り合い、団を越えて肩を組み、校歌を斉唱する姿には、全力で駆け抜けた日々の証が刻まれていました。

体育祭を通して学んだ“一生懸命に取り組むことの大切さ”を胸に、それぞれが夢に向かってまた一歩踏み出していきます。
教職員一同、これからも生徒たちの挑戦を応援していきます。

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郁文館では、東証プライム企業の経営者でもある本校の渡邉理事長を専属メンターとし、高校生起業家の輩出を目指す「起業塾」という特別講義を展開しています。
起業塾には、時代を先導する現役の企業経営者に直接講義を行っていただくプログラムがあります。今回はその一環として、養鶏業を営む「こっこ株式会社」代表取締役の末永 光佳(すえなが・みつよし)さんを山口県からお招きし、特別講義を実施しました。
末永社長は、税理士事務所勤務を経て家業である養鶏業を4代目として継承。
人口1万人あたりのやきとり店舗数が日本トップクラスを誇る「やきとりのまち」山口県長門市にある「こっこ株式会社」は、「こっこの事業を通じて、お客様の幸せを想像し、豊かな社会づくりを行う。」を経営理念とし、地域の主要産業である養鶏業を引き継ぎ、ブロイラー( 短期間で出荷できる肉用の若鶏)の生産に取り組み、持続可能な地域の養鶏産業の実現を目指しています。

講義の中では、経営者として困難に直面したお話もありました。
台風被害による出荷損失、設備投資による一時的な資金繰りの悪化。そのどれもが経営にとって大きなリスクであり、判断を誤れば会社の存続すら危うくなる場面もあったといいます。
「安定して事業ができたらいいな」と思っていた時期もあったが、「事業に安定は絶対ない」と話す末永社長は「ピンチこそチャンス」と捉え、地域の飲食店とコラボレーションしたお歳暮セットの商品開発、オンライン販売といった新たな事業を展開し、さらなる挑戦を続けていきたいと話しました。地域事業者が巨大な冷凍庫や加工工場などを1から作ることは厳しいが、“いま、あるものを生かす”挑戦は大切という話を、生徒たちは真剣にメモを取っていました。

人が持つ可能性を信じ、幸せを想像し、明るい未来社会づくりに貢献するべく、「短所を無理に一人で補わせず、それぞれの長所を伸ばす」「人それぞれの成長のスピードに合わせて任せる」という末永社長の経営スタイルは、社員一人ひとりの個性や力を尊重したもの。短所はほかの人がフォローして仕事を進めれば、働きやすい環境を提供できると話す末永社長は、経営者と社員の信頼関係が企業の成長を支える大きな原動力になっていることを実感する内容でした。
また、自身の育児経験をきっかけに、農業では実現が難しいとされていた育休制度や週休二日制といった労働環境を整えたエピソードも紹介され、経営者の視点と生活者の視点、両方から会社づくりを考える重要性について生徒たちは理解を深めました。

貴重なお話の後、「当時の経営問題点として他社との差別化ができていなかったとのことですが、現在はどんな差別化を図っていますか?」「起業して最もよかったと感じた瞬間はいつですか?」などたくさんの質問が寄せられ、末永社長は実体験を交えながら丁寧に答えてくれました。
講義後、生徒たちから「経営の厳しさと面白さが伝わってきた」「地域密着型の強みを感じられた」「挑戦を続ける姿勢に感銘を受けた」といった声が寄せられ、起業について、より理解を深めた貴重な機会となった今回の起業塾。
生徒たちはこの学びを生かし、今後も夢の実現に向けて努力を重ねていくことを願います。

■末永 光佳(すえなが・みつよし)氏
・こっこ株式会社 代表取締役

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郁文館夢学園が運営する4校(郁文館中学校、郁文館高校、郁文館グローバル高校、ID学園高校)では、毎年SDGs研修と題し、カンボジアとバングラデシュの2か国で希望制による合同海外研修を実施しています。
今回は、春休み期間の6日間、生徒56名が参加したカンボジア研修の様子をお届けします。
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SDGs海外研修では、現地の小学校や市場を訪問するほか、渡邉理事長が運営する公益財団法人「School Aid Japan(SAJ)」が設立した中学校や孤児院を訪問します。さらには、孤児院に通う子どもたちが過去に暮らしていた家や、孤児院卒業後も努力を続けながら大学へ進学した若者の自宅にも訪れます。

カンボジアをはじめ開発途上国では、戦争や紛争、貧困などを理由に教育の機会を奪われる子どもたちがいます。
郁文館で行っているような人間力向上のための教育機会と環境を、1人でも多くの子どもたちへ提供したいという思いで運営しているSchool Aid Japanは、⼦どもにかかわる教育⽀援プロジェクトを行う法人です。24年間で370校を建設し、1人でも多くの子どもたちに、給食支援や孤児院の運営など、開発途上国の教育環境改善に取り組んでいます。郁文館におけるSDGs教育の原点でもあります。

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今回、生徒たちが最初に向かったのは、ポル・ポト政権時代の悲劇を伝えるトゥールスレン博物館。ひとつひとつの展示と向き合いながら、戦争の悲惨さと平和の尊さについて深く学ぶ時間となりました。見学を終えた生徒たちからは、「目を背けてはいけないと感じた」「帰国後もさらに学びたい」と、強い関心と意欲が伺えました。

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その後は、現地の小・中学校や、水上村、SAJが運営する孤児院「夢を追う子どもたちの家」などを訪問。各所で現地の子どもたちと交流を重ねました。
孤児院では、一緒に焼きそばを作ったり、スポーツや伝統舞踊を通じて触れ合う時間も。言葉や文化の壁を超えた交流の場となりました。また、現地スタッフからは、貧困や家庭崩壊の背景にある現実についても話がありました。幼くして両親を失い、妹とともにわずかな収入で生活する子。虐待を逃れ、孤児院にたどり着いた子。明るい笑顔の裏にある厳しい現実を知ることで、生徒たちは支援の在り方について深く考える機会となりました。

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最終日には、アンコールワットの日の出を鑑賞し、アンコール遺跡群を見学。
歴史的建造物の壮大さに触れると同時に、困難を乗り越えながら前向きに生きる人々の姿に強く心を動かされたようでした。
「支援する側になりたい」「日本にいながらできる支援方法を考えたい」。帰国後の行動を自ら語る生徒の姿も見られ、今回の研修が彼らの視野を広げる貴重な学びとなったことが伺えます。

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教科書だけでは知り得ない「世界のいま」に触れた6日間。これからの生徒たちが、どのようにこの経験を自身の行動へつなげていくのか、引き続き見守っていきます。

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世界基準の進路指導を行うグローバル高校と、グローバルな舞台でリーダーシップを発揮できる国際人を育てる郁文館中学校グローバルリーダー(GL)特進クラスは春休みも積極的に活動しています。
今回は春休みに行われた「グローバル高校2年生と海外大学をはじめ進路が決まった3年生による進路座談会」、そして「中学校GL特進クラス3年生とグローバル高校2・3年生の交流会」の様子をご紹介します!

グローバル高校3年生による進路座談会

「世界地図から進路を選ぶ」を合言葉に、海外大学現役合格率125%超えを誇るグローバル高校。(4月19日時点)
国内だけにとどまらず、トロント大学、メルボルン大学、カリフォルニア大学群をはじめとする海外の難関大学に合格した生徒が数多くいます。次年度、海外大と国内大のグローバル併願で大学進学を目指す2年生の生徒たちにとって、合格発表直後の先輩からリアルな話を聞ける貴重な機会となりました。
実際の勉強方法だけでなく、1年間の学習スケジュールや海外大学に興味を持ったきっかけなど、2年生が“今”気になっていることを積極的に質問していました。

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「思ったようにスコアなどが伸びないタイミングでの気持ちの切り替え方は?」「実際の面接で聞かれたことは?」などの質問も飛び交い、3年生は実体験をもとに、質問に答えました。
反対に、3年生から2年生に「いまのIELTS/SATスコアは?」「目標としている大学は?」と質問し、直接アドバイスを受ける姿も。
リアルな情報や新たな気付きを得た2年生は、進学先の選択肢について具体的なイメージを持ち、目を輝かせていました。
海外大学入試は6月頃までまだまだ続きます。引き続き郁文館教職員一同は、夢に向かう生徒たちを応援します!

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“中学校GL特進クラス”דグローバル高校”交流会

グローバル高校に進学予定の、郁文館中学校のGL特進クラスの生徒と、グローバル高校3年生が英語で交流会を行いました。
GL特進クラスは、3年生で行う1人1校6週間ニュージーランド留学を1つのゴールとし、自らが世界に目を向け活躍する人材になるべく、英語力・グローバル力の向上に日々励むクラスです。またネイティブ教員によるホームルームや、生徒自身が決めた社会テーマについて英語でディスカッションを行う「NIE」の実施など日常的に英語に触れる機会を設け、英語力の向上を目指します。
今回の交流会では、GL特進クラスの生徒が1人あたり5分間、自身の個人研究テーマに関するプレゼンテーションを英語で発表し、グローバル高校3年生が英語でフィードバックしました。

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最初は緊張していた生徒も、先輩たちからアドバイスや感想をもらい、最後は笑顔で発表を終えていました。発表後、自らネイティブ教員や先輩に話しかけ、個別にアドバイスを受ける姿も見られ、それぞれの成長を感じられました。

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英語を用いた交流を通じて、積極性やプレゼンテーション力を高めることができました。
今後もこのような機会を大切にしながら、6ヵ年教育でグローバルに活躍できる力を育んでいきます。

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郁文館では、東証プライム企業の経営者でもある本校の渡邉理事長を専属メンターとし、高校生起業家の輩出を目指す「起業塾」という特別講義を展開しています。
起業塾には、時代を先導する現役の企業経営者に直接講義を行っていただくプログラムがあります。今回はその一環として、重度訪問介護・居宅介護事業や資格講習事業など、6つの事業を行う「株式会社障碍社」代表取締役 安藤 信哉さんに講義を行っていただきましたので、その様子をご紹介します。

起業のきっかけ 「逆境こそチャンス」

安藤さんは高校生の頃から社長になりたいという思いはあったものの、今振り返るとそのための努力はできていなかったと話します。
そして、自身が18歳のときの交通事故をきっかけに、さまざまな気づきを得て起業へと歩みを進めました。「逆境こそチャンス」と捉えた安藤さんは、「障がいがあっても自由に暮らしたい」「障がい当事者の地域生活を支えているヘルパーさんの社会的地位を向上させたい」「重度障がい者の方の就労機会を作りたい」という思いのもと、起業を決意したと話します。

どんな人でも最大限活躍してもらうために「自分自身でサイクルを回す」

株式会社障碍社では、好循環を生むピアサポートサイクル(当事者同士の支援)を生み出し、「障がい者は擁護の対象(客体)ではなく、ユーザー(利用者)が制度の主体」という特徴があります。
そのなかで安藤社長は「どんな人にとっても『本人の主体性』が大切」だと話します。
「自分のことは自分で決める」—— これは当たり前のようで、実は最も大切なこと。福祉においても、支援を受ける側が受け身になるのではなく、 ユーザー自身がヘルパー(介護士)のシフトを調整し、生活のサイクルを自ら管理する仕組みを作りました。
この新しい仕組みにより、 自分で選び、決定し、実行することが自己肯定感の向上につながると話します。福祉とは、決して「至れり尽くせりの支援」ではなく、主体性を持って関わることでより良いものになるのだと、生徒たちに伝えました。

人生で大切なこと

最後に、安藤さんがこれまでの人生で学んだ「人として大切なこと」を生徒たちにシェアしてくれました。
安藤さん自身、事故後、多くの人が「がんばれ」「きっとよくなるよ」と声をかけてくれたものの、時間が経つにつれて疎遠になったと振り返ります。そんな中でも変わらず寄り添い続けた人こそ、本当の仲間だったと話し、「SNSのフォロワー数を数えるのではなく、心から信頼できる仲間を大切にしてほしい」と生徒たちにメッセージを送りました。

講義を聞いた生徒からは、次のような感想が寄せられました。
「自分がいかに狭い視野で生きていたのかわかった。今日の話を聞いて視野が広がった」
「世の中全体の考えを変える必要があると感じた。今日の気づきを、世界を変える第一歩にしたい」
「友達の多い人をうらやましく思うことがあったけど、今そばにいてくれる友人を大切にしたいと思えた」

学生時代の「起業したい」という夢をかなえ、さらに「障がい者福祉総合企業」への夢を話してくれた安藤さん。現状に満足せず、更なる夢を語る姿に生徒たちは刺激を受け、夢の実現へ向けて決意を新たにしていました。
今後も「起業塾」の様子を特集していきますので、ぜひ楽しみにしていてください!

■安藤 信哉(あんどう しんや)氏
・株式会社障碍社 代表取締役

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チーム設立からわずか6か月という短期間で世界大会出場を勝ち取った郁文館の在校生チーム「ZENSHIN Robotics(以下、ZENSHIN*)」が、今年も国際ロボット大会ラスベガス予選に挑みました。
※ZENSHINとは、「生徒たちが主体的に挑戦し成長する中で、サイエンスとグローバルに活動することの魅力を広める」をモットーに、ロボットの設計・製作から資金調達、広報活動に至るまで、高校生が自ら理事を務め、高校生・中学生の生徒たちが主体的に取り組む一般社団法人です。
今回はその様子をお伝えします!

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3月23日、20時間のフライトを経て大会会場のあるラスベガスに到着したZENSHINメンバーと、1月から準備を進めてきた2025年度ロボット「NAGISA」。
16時間の時差がある中、到着後すぐに技術部は解体したロボットの組み立て、運営部は現地チームとの連絡調整を行うなど、それぞれの役割を果たしました。
ラスベガス現地チームとの交流後、ロボット制作に関するトラブルの発生・解消、ドライブ練習など、ギリギリまで調整を重ねたZENSHINメンバーは、満を持して中高生ロボット競技大会FRC*ラスベガス予選大会に挑みました。

2しかし、日本からの遠征という挑戦、現地チームとの積極的な交流、そしてFRCを運営するFIRSTが掲げる理念「Gracious Professionalism(相手から学びつつ、敬意と優しさを持って接し、尊重し合う)」への貢献が評価され、「Rising All-Star Award(新体制や若いチームが困難を乗り越えて努力を続けてきたことを称える賞)」を受賞。
今年度は、グローバル高校の創設期メンバーがこの春卒業し、海外難関大学など新たな進路に進むことになり、中学生がメインとなってロボットの制作・操作を行う新体制での挑戦となりました。
新体制となった今年度、「Rising All-Star Award」を受賞できたことは、ZENSHINメンバーにとって新たな自信につながっています。

引き続き、ZENSHINメンバーは上を目指し、挑戦し続けます。GO!ZENSHIN!
▶大会の様子・詳細はこちら(ZENSHINホームページ)


*ZENSHINは、FRCで世界一になることを目指して、2023年9月に郁文館グローバル高等学校の生徒3名が中心となって立ち上げた新しい一般社団法人。チームメンバーは郁文館中学校・高校・グローバル高校の生徒で構成されている。メンバーの多くが所属する郁文館グローバル高校は、多くの生徒たちが海外大学に進学しています。(▶海外大学現役合格率119%超え!グローバル高校の大学合格実績はこちら

*FRCとは、FIRST Robotics Competitionと呼ばれる14歳~18歳までを対象としたアメリカ発国際ロボット大会の略。世界35か国から約3,800チーム約95,000人の若者が参加し、Google、Amazon、Haas、GM、Ford、NASAなど世界に名だたる企業もスポンサーする大規模な大会。

郁文館では、東証プライム企業の経営者でもある本校の渡邉理事長を専属メンターとし、高校生起業家の輩出を目指す「起業塾」という特別講義を展開しています。
起業塾には、時代を先導する現役の企業経営者に直接講義を行っていただくプログラムがあります。今回はその一環として、シニア向けビジネスのコンサルティング・広告代理・クリエイティブ・通販支援を行う「株式会社ハルメク・エイジマーケティング」代表取締役社長の木船 信義さんに講義を行っていただきましたので、その様子をご紹介します。

木船社長は、「ユーザーは自分が欲しいものを文言化できていない」と話します。
要望を聞き、その通りに商品を作っても売れないことが多く、ユーザーの本質的なニーズを引き出すことが重要だと話しました。「何に困ってますか?」「何が欲しいですか?」などの直接的な質問ではなく、どこでつまずいているのか、どこにどのような負担がかかっているのか、木船社長は、「まず観察する」といいます。
そして、「そこが大変でもあり、一番面白い部分でもある」と、マーケティングの奥深さを生徒たちに伝えてくれました。

 

マーケティングとは「ユーザーを知ることが大切」と話す木船社長は、50代以上のシニア向けコンサルティングを行っています。生徒たちが普段何気なく使っているスマホでも、シニア世代にはつまずきポイントがあるなどの「シニアのつまずき事例」を紹介し、生徒たちが驚く場面も。
また加齢により水晶体が黄色く変色する「水晶体の黄変」を体験できるメガネを生徒たちに配布し、生徒たちはそのメガネをかけ、「黄色や寒色が見えない」「世界がいつもよりも濁って見える」といった声を上げながら、視覚の変化を実感しました。

貴重なお話の後、「ニーズを引き出すために、具体的に何をしましたか?」「社内起業は何から始めましたか?」などたくさんの質問が寄せられ、木船社長は実体験を交えながら丁寧に答えてくれました。
講義を受けた生徒からは、「シニア世代の考え方や価値観を知るのが新鮮でおもしかった」「木船社長の、ひとつの分野を極める姿勢に感銘を受けた」「やりたいことを仕事にする姿が理想的だった」といった感想が寄せられ、生徒が目を輝かせながら参加する様子が印象的でした。最後に木船社長は、「小さい頃、親が仲良くしている姿を見ると嬉しかった。無意識のうちに、みんな親の幸せを願っていると思う。親世代を笑顔にすることで、みんなが日本の未来に希望を持てるのではないか。親の世代の笑顔が、社会全体に幸せをもたらす。その思いで仕事をしている。」と生徒たちにメッセージを贈りました。
実際の数値や過去の事例を交えながら解説し、郁文館の「起業塾」ならではの貴重な機会となった今回の講義。
生徒たちはこの学びを生かし、今後も夢の実現に向けて努力を重ねていくことを願います。
■木船 信義(きふね しんぎ)氏
・株式会社ハルメク・エイジマーケティング 代表取締役社長

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先月、グローバル高校・中学校グローバルリーダー特進クラスの生徒を対象に、国内外の大学関係者から直接話を聞くことができる「カレッジフェア」を開催しました。
「世界地図から進学先を選ぶ」をキーワードに進路指導を行うグローバル高校では、国内大学に限らず、海外大学進学に向けた進路指導として、入試広報担当者による海外大学説明会や「ネイティブ専門教員によるエッセイ指導やカレッジカウンセリング」「グローバル高校OBOGによる進学座談会」などの様々なプログラムを用意し、合格までのプロセス全体をサポートしています。
このカレッジフェアでは、6大学・機関の担当者から直接お話を聞くことができ、各大学の魅力や具体的な出願方法について学ぶことができる機会となりました。
今回はその様子をご紹介します!
各大学の説明会の前にオープニングセレモニーが開かれ、「大学選びの心得」を教わります。「将来、身に付けたいスキル」を意識し、「どんな特色・手法があるのか」「やりたいという想いが明確か」を意識して聞いてほしいとお話があり、生徒たちが一生懸命にメモを取る様子が印象的でした。
そして、海外大学進学希望者も多い生徒たちは、オーストラリア、アメリカ、マレーシア、台湾、国内(国際系大学)それぞれの担当者から話を聞けることに目を輝かせていました。

各担当者が教室ごとに分かれ行った個別説明会では、海外と日本の出願方法の違いや、キャンパスの雰囲気などをより詳しく知ることができました。配られたそれぞれの大学のパンフレットを手に、生徒たちは真剣な表情で説明を聞き、メモを取りながら理解を深めていました。説明会終了後には、「出願基準のSATスコアは?」や、「日本と海外大の就職活動の違いは?」などの質問をする生徒も。キャンパスライフの具体的なイメージが湧き、「ここで学びたい」という想いを強くした生徒も多かったようです。

説明を聞きながら近くの友人と意見を交わす姿も見られ、生徒たちは情報を共有しながら進路について考えていました。
今後も、生徒たちが世界へ挑戦する後押しができるイベントを開催していきます。

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協働ゼミ(SDGs探究)の各ゼミ長が発表され、グローバル高校2年の生徒たちが次年度に向けて動き出しました。
「協働ゼミ」とは、3年間を通じて各生徒が授業や国内外での様々な活動を通じて世界規模で取り組むべき重要な問題について学び、関心や知識を深め、自ら行動に移すことができる力を育んでいくグローバル高校独自の探究型ゼミです。1年生では興味・関心があるテーマの初期研究成果をまとめ、2年生では留学/研修を通じて実践研究を重ね、3年生では研究の集大成として論文発表を行います。
今回は留学を終えた2年生が、より探究を深めるために動き出した様子をご紹介します!

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中心学年として動き出す2年生にとって、キックオフとなる今回の協働ゼミでは、ゼミ長が決定!全員に発表されました。発表後、早速各ゼミに分かれグループワークに。ゼミ長を中心に、それぞれが意見を出し合う姿が見られました。

 

ビジネスゼミでは、株式会社RePlayce代表取締役CEO山本将裕さんに講義を受けました。
山本さんはNTT東日本に入社、フリーランスとして独立したのちに、NTTドコモに中途入社。教育事業を立ち上げて、社内起業をして事業を推進しています。
「会社員・起業家 それぞれのメリットとデメリットは?」「大正時代の職業の数は?」などの山本さんからの問いを受け、グループワークで相談し、積極的に発表する姿が見られました。生徒たちは会社員・起業家どちらも経験した山本さんならではの視点や考えを聞き、多面的に物事を見る重要性を知り、理解を深めていました。

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生徒たちは1年生の頃から、探究活動や個人研究に取り組んでいます。そして留学での実体験を活かし、より具体的なテーマで研究を深めています。今回の協働ゼミで決意を新たにした生徒たちが、次年度どのような活動を通して主体的に学んでいくのか楽しみです。

 

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