月曜日が県民の日で休校のため、どの部も遅くまで練習をしています。
もう大分暗くなっていますが、まだ生徒たちの元気な声が聞こえます。秋の訪れを実感します。
さて、今日はある新聞(全国紙)に寄せられた読者投書をそのまま引用させていただきます。
最後のユニホーム
勝てなかった。先月29日の全国高校ラグビー埼玉県大会3回戦。
それが息子の引退試合になった。
仕事で応援に行けなかった私は、息子を見守ることができなかった。
ユニホームを洗っていて、不意に涙があふれてきた。あこがれの
県営熊谷ラグビー場は芝生なので、普段よりユニホームは汚れていない。
芝生がついたユニホームを時間をかけて洗った。
2年前の4月「ラグビー部に入るよ」と聞いた時の驚き。身長170センチで、
やせていた息子にラグビーができるのだろうかと心配した。
練習はきつく、帰宅して食事をとると倒れこむように寝てしまう。それでも、
信頼できる先生や先輩、仲間たちに恵まれ、充実した日々を過ごしてきた。
ラグビーの応援に夫婦で出かけることが増え、「ママ友」がたくさんできた。
ルールは最後まであやふやだったけれど、ラグビーの魅力は分かったつもりだ。
素晴らしい時間をありがとう。
洗ったユニホームをもう一度着てほしいと、風呂上がりの息子に頼んだ。
息子は私の気持ちを察してくれた。ユニホーム姿の息子と並んで立ち、
夫に写真を撮ってもらった。息子が肩を組んでくれ、涙をこらえて笑顔を作った。
息子が母校の青白横じまのユニホームを着ることはもうない。でも、青白の誇りは
息子の中で永遠に輝いている。どんな時でもきっと息子を支えてくれる。
そして、写真は私の宝物になるはずだ。
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