10月10日、女子バレーボール部は現地の女子校Burgess Hill Girls Schoolを招待し試合を行いました。代替わりをし、今学期より本格的に始動した女子バレーボール部。先月は相手校に赴いて試合を行いましたが、惜しくも1対2で負けてしまったので、今回はそのリベンジを果たすべく臨みました。

第1セット目、コートに入った選手はどこか身体が硬い様子。前回の試合からサーブレシーブが課題となっていたので、練習した成果が出せるか不安になっていたのかもしれません。開始早々から一進一退の攻防を見せました。2点ビハインドで迎えた最終局面、連続ポイントを奪い、見事逆転し、第1セットを先取しました。
第2セット目は、レシーブ・トス・スパイクの流れを意識し、相手チームにチャンスボールを返すまいと、難しいボールもなんとか打ち返しました。そのおかげで、このセットは大差で勝利することができました。これで勝負は決まりましたが、相手チームからもう1セット試合をしようということで第3セット目も行いました。最後ということで、お互い円陣を組んでチームの士気を高めます。このセットも順調にポイントをとっていましたが、自分たちのチームが20点台に突入してから相手チームの追い上げが始まりました。連続得点を許し、なかなか相手チームの流れを切ることができません。しかしキャプテンを中心として声を掛け合い、その後は粘り強くボールに食らいつき、結果的にそのセットも勝利、セットポイント3−0で完全勝利となりました。

試合終了後は写真を撮ったり、リフレッシュメントの軽食を食べたりしながらお互いのプレーなどの話をしました。次は1月に試合をしようとも約束をしました。今回の試合は勝利はしたものの、相手のミスによる得点も多かったので自分たちの課題を再確認する良い試合となったのではないでしょうか。次に会うときはまたひとつ成長した姿を見せられるようこれからも練習に励んでいきたいです。
立教生は学校の勉強以外にもそれぞれが様々な活動を行なっています。部活動に充てられる時間は限られています。しかし『量より質』『時間より内容』。目標を持ち、自分の課題を認識して、グッと集中して練習していきたいです。

天気に恵まれた10月20日(日)、2019年度オープンデイが開催されました。
今回のスローガンは『Awaken your glory』。このスローガンに沿い、今年度も各クラスや企画が一丸となって、立教英国学院最大の行事を展開しました。

本校のオープンデイは、クラスごとに企画した展示やコンサート、模擬店に加え、チャリティなどの様々なフリープロジェクトの運営により、地元の方々との交流を深めることができる大切な行事です。学院周辺に住む地元の方々もたくさん来校され、普段とは違った活気が感じられました。また、バザーや福引きをはじめと模擬店の運営は父母の会の皆様が時間をかけて準備してくださり、当日売り出される品物には多くの保護者の皆様が関わっています。こうした機会を経験することで、私たちが普段から周囲の人たちにいかに支えられているかを実感することができます。

こうしたことは、実際に行事を成功させて初めて実感できることだと思います。生徒たちはこの行事の成功を目指し、準備期間から懸命に取り組んできました。
クラス展示では、各クラスがテーマを決め、話し合いを重ね、構想を形にしていきます。模造紙に書かれた解説や立体模型、背景画など、細部に拘り具体的な形へと仕上げていきます。その姿からは、絶え間ない集中力や底知れぬ根気を感じます。なかでも高校生は長年の経験と知恵を生かし、ダイナミック且つ繊細で美しい作品をたくさん生み出していました。テーマに即した物だけをただ作り出すだけでなく、リアルな雰囲気まで醸し出せる工夫がされているところは、上級生こそがなせる技です。
今回、各クラスが選んだテーマは、それぞれがメッセージ性にこだわり、それが形となってあらわれていたように感じます。一から創作する物が多く、形にしていく上でかなり苦戦した部分があったかと思いますが、話し合いを重ね、互いが協力し合う姿は、どこの学年やクラスからも見受けられました。特に、日英両方での説明文は、どのクラスでも伝わりやすさやわかりやすさを十分に考慮し、完成度の高い仕上がりとなりました。

一方、フリープロジェクトでは、茶道企画と剣道企画が日本の伝統文化の紹介を行ない、フラワーアレンジメント企画とチャリティ企画では、毎日少しずつそれぞれが作品を作り、ブースを展開していました。パフォーマンス企画と演劇企画は、何度も練習を重ね、その成果を舞台で発揮し多くの観客を感動させました。
補習を終えた高校3年生は、毎年、模擬店での販売が担当となっています。他学年と比べて時間が限られている中、しっかりと準備を重ね、当日は父母の会の皆様と連携し、食べ物の提供やバザーの運営などをしました。高校3年生らしい色を出すことができ、立教生活で経験した行事の集大成となったことでしょう。

あっという間に1日が終わり、夜の時間には後夜祭が行われました。発表や運営を通して、今まで互いに見えていなかった部分、知らなかった意外な一面や努力を感じ、人との関係や繋がりをより一層深めることができたのではないでしょうか。このような気づきや学びの経験は、特に大切にしてほしいと思います。この行事を通じ、学校全体がさらに活気づき、生徒たちがまた大きく成長してくれることを願っています。

連日雨が続いていて天候には不安がありましたが、アウティング当日はみごとに晴れ、気持ちの良い外出となりました。

高等部1年生が訪れたのはイギリス南部のサウサンプトン(Southampton)です。古くから貿易で栄えた港町で、1912の処女航海で沈没した豪華客船、タイタニックの出港地としても有名です。
私たち大人は1997年の映画「タイタニック」に非常に馴染みがあるのですが、生徒たちに訊いたところ、当時は生まれていないので知らない、観たことがない、という子が多く、それならばと事前に皆で映画鑑賞をしました。初めは関心がなかった子たちも、最後には涙する様子がみられ、この試みは成功でした。

当日は、まずSea City Musiumに行きました。この博物館はタイタニックの沈没から100周年を迎えた2012年に建てられたもので、タイタニックに関する展示が多くあります。中には実際に沈没した船から引き揚げた展示品もあり、映画で観た彫刻や食器などをまじまじと見て、またその悲惨な事故について、改めて学ぶことができました。

昼食をはさみ、午後はガイドツアーです。高等部1年生にとっては初めての英語のガイド、しかも1時間半ということで、大丈夫かなと思いましたが、ガイドさんの冗談に笑ったり、分からないことを質問したりと、きちんとコミュニケーションをとりながらついていっている様子で、また街自体の魅力もあり、有意義な1時間半となりました。タイタニックにまつわる場所や、街をぐるっと囲む古くからの城壁、防空壕としても使われた地下室など、見どころの多いツアーでした。

その後はイギリス南部最大級のショッピングモールを中心に、ショッピングと夕飯をグループで楽しみ、1日が終了しました。イギリスにいる3年間で訪れてほしいところ、学んでほしいことは、まだまだたくさんあります。次回のアウティングも、今回のように楽しみながら多くの事を吸収して欲しいと思っています。

カーディガンやセーターが必要になってきた10月初旬、小中学部の2学期アウティングではウィンザーを訪れました。
ウィンザーは、立教から車で1時間ほどの場所にあります。その中心街にあるウィンザー城は、今から約900年前に築城され、エリザベス女王が週末を過ごす居城として知られています。国賓の方を招いたりするなど、現在も数多くの公式行事で利用されているお城です。最近では英国王室のハリー王子とメガンマークルさんの結婚式が行われたことで有名です。

現地に到着すると外は抜けるような青空が広がっていました。久々の晴天で子供達の顔も澄み切っています。
まずはウィンザー城へ向かいます。城の中心にある丘にそびえるように立つ砦『ラウンド・タワー』を見て、「今日はエリザベス女王はいないのかー」と生徒が一言。ラウンドタワーに立つ旗が王室国旗のときはエリザベス女王が滞在しているそうです。その日はイギリス国旗が掲げられていました。『ステート・アパートメント』と呼ばれる公式諸間には甲冑や銃剣のコレクション、おびただしい数の絵画・装飾品があり、子供達は皆驚きを隠せない様子でした。それぞれ事前に学習したことをもとにオーディオガイドを熱心に聞きながら見学していました。
昼食後は、街の喧騒を逃れ、ウィンザーのテムズ川沿いを行くリバークルーズへ。緑豊かな風景を眺めながら友達とおしゃべりを楽しみました。普段ゆっくり話す機会の少ない先輩・後輩とも話せたのではないでしょうか。

あっという間に時間は過ぎ、ウィンザーでの最後はショッピングです。街にはたくさんのお店が立ち並び、英国王室御用達の紋章を掲げるお店も目立ちます。キャスキッドソンなど日本でも人気の英国ブランドの店舗や、モダンなカフェや日本食レストランも軒を連ね、国内外から訪れる多くの人で賑わっていました。中でも子供達の目を引いたのはイギリスの国民的お菓子“ファッジ”を取り扱うお店です。様々な味を試食して、どれを購入しようかと悩む姿が印象的でした。運が良いグループは実際にファッジを作る様子を見学でき、出来立てのファッジを試食しました。「あま〜い!おいし〜!」と満面の笑みを浮かべていました。

夕食は立教生おなじみの街、ギルフォードでとりました。小学生は中華料理店、中学1年生は日本食レストラン、中学2年生はアメリカンレストラン、そして中学3年生はイタリアンレストランでそれぞれゆったりと2時間ディナーを楽しみました。

イギリスの文化や歴史を学ぶ貴重な1日となった今回のアウティング。イギリスのことをまたひとつ知り、英語への学習意欲はより一層高まったことでしょう。イギリスで生活していることを存分に活かし、今後も様々な活動に積極的に取り組んで、自分の財産としていってほしいものです。

この9月から始まったCollyer’s Collegeへの学期留学。今学期は高等部2年生から3名の生徒が参加しています。Bさんから第2回目のレポートが届きました。

*   *   *

Collyer’s での生活が早くの一ヶ月たちました。光陰矢のごとしとはまさにこのことだと思います。科目は、たったの三科目なので自由時間が多く、携帯が自分の手元にあるというのもあり自己マネジメントの難しさを感じています。
授業は、どれも自分が興味をもって選択したものなので楽しんで受けることが出来ています。私が選択したビジネスと観光学からは、主にテーマに合わせてエッセイを書くとい課題が出ています。フォトグラフィーでは、テーマに合わせた写真の撮り方を教わり、写真を撮り、分析するというのを毎週やっています。優しい先生方とクラスメイトにたくさん助けられながら、たくさん新しいことを毎授業で学んでいます。
ホームステイでは、部屋に一日中こもって誰ともしゃべらないということにならないよう気をつけて毎日生活しています。そうすることで、ホストファミリーとよい関係を築くことが出来ています。
この生活は後、約二ヶ月で終わってしまいます。貴重な機会を無駄にしないように、毎日を大切に過ごしていきたいです。

先週末、本校生徒、合わせて112名が英語検定試験を受験しました。
まず土曜日には40名の生徒が2台のコーチに分乗してロンドンの本会場で1級と準1級の英語検定試験を受験しました。
朝早くからキッチンスタッフが用意してくださったお弁当をもって出かけます。数日前から食事の席などでも英検受験のことが話題にのぼり始め、当日は緊張の面持ちでコーチに乗車しましたが、それぞれの目標と目的が達せられるよう精一杯力を尽くして無事受験を終え、ホッとした様子で帰校できたのは何よりです。

翌日曜日には、準会場に認定されている本校で、午前中に準2級と4級を合わせて31名が受験、午後は中3から高2まで38名が2級に、中学生3名が3級に挑戦しました。準2級を受けた生徒の中には、本校に小学部の時から在籍する3名の中学1年生もいました。
2週間後に迫ったオープンデイ(文化祭)準備の傍ら、限られた時間を効率的に使って勉強してきた成果がどのように発揮されたか、オープンデイ明けの結果発表が今から楽しみです。

本校ではこの日本の英語検定試験の他にも、ケンブリッジ英検やIELTSの試験など、英語を学ぶだけでなく、客観的なものさしで今の自分の英語力を試す機会をなるべく多く持てるような工夫をしています。
今年はこれまでにもまして現地の学校や地元との交流に恵まれ、生徒たちの英語に対する意識が更に高まってきています。その成果が少しずつ資格試験の結果にも現れてくることを願っています。

9月21日、Warwick大学の博士課程において日本の防衛政策を研究されているMax Warrackさんが来校されました。Warrackさんは自衛隊の日本社会における捉えられ方に関する調査をされており、教科書においてどのように自衛隊が書かれているかその変遷をたどるために教科書の閲覧のために来校されましたが、生徒との交流にも了解くださり、本校生徒7名と座談会形式で交流してくださいました。

今回Warrackさんとの交流に参加したのは1年生2名、2年生1名、3年生4名。いずれも歴史や社会に興味を抱く生徒で、3年生の中には英国の大学に入学し、国際関係を学びたいという生徒も。

Warrackさんとお互いの自己紹介が終わると早速質問タイムです。Warrackさんは日本語がとても流暢なため、日本語でも質問が行われます。「どうして日本に興味を持たれたのですか」「イギリスでは日本はどのように捉えられているのですか」など、英国の方の日本観に関する質問や、Warrackさんのご研究に関する質問、外交官を目指す生徒からは今後の日本の方向性についても質問がなされました。

座談会が終わり、Warrackさんが本来の目的である教科書の閲覧を終えられると、それを待っていた生徒たちがまた様々な質問を個人的にしていました。イギリスの大学を目指す生徒からは「イギリスの高校ではどのように大学を選ぶのか」「大学選びのポイントは何か」 といったことから、戦争や政治に興味のある生徒からはドイツとの過去の戦争、戦争責任など多くの質問がされ、Warrackさんはとても丁寧に答えてくださいました。

生徒たちからはなかなか話題にしにくいことも聞くことができ、大変充実した時間を過ごすことができた、といった感想や、英国の大学を知るよい機会だったといった感想が寄せられるとともに、Warrackさんからも生徒は真剣に質問をし、友好的な態度で接してくれてうれしかったというお言葉を頂きました。

生徒は、今回のWarrackさんの訪問で学問の一端に触れることができたと思います。

この9月から始まったCollyer’s Collegeへの学期留学。今学期は高等部2年生から3名の生徒が参加しています。Aさんから第2回目のレポートが届きました。

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短期留学が始まってから早くも一ヶ月が経ちました。私が選択した3つの科目はどれも授業のスタイルが違っていて、毎日新鮮な気持ちで受けることができています。1日のスケジュールも立教英国学院とは大きく変わっていて、曜日によっては午前中に授業がない日もあります。しかし、たくさん空き時間がある分課題もたくさん出るので自分できちんと計画して行わないといけません。私が選択したメディア学と社会学からは主にワークシートや分析したものをパソコンで提出する課題、テキスタイルという科目からは作品のデザインやブログを書く課題が毎週でます。当然英語での課題になるので少し大変ですが、一ヶ月前よりも余裕が出てきたのでその分を復習に回すなど効率的な時間配分ができるようになりました。
ホームステイ先では毎日帰宅時や夜ご飯の時間にその日に何が起こったか、授業のことなどについてホストファミリーと話し合います。この日々の習慣がホストファミリーとの交流だけではなく自分の英語力を高める助けになっていると強く感じ、さらに積極的に話しかける機会が増えました。さらに、家事のお手伝いをしたり週末にはみんな揃ってゆっくり家で過ごしたりとこの短期留学をするにあたって一番心配だったホームステイ生活はとても充実したものになっていて、今ではよりリラックスした生活を送ることができています。これからも1日1日を大切にしながら過ごしていきたいと思います。

今年度の2学期アウティングでは、高等部2年生はオックスフォードを訪れました。
オックスフォードは、立教から車で2時間ほどの場所にあります。街中には古くから残る建造物と新しく開拓された街並みが共存し、伝統的な要素と近代的な要素を兼ね備えた美しい街です。また、イギリス最古の大学であるオックスフォード大学があることでもよく知られています。
オックスフォード大学は900年以上もの歴史があり、ケンブリッジ大学と並ぶ国内トップクラスを誇る大学です。この大学内にある多くのカレッジを訪れ、世界的に名を残す研究者や著名人が学んだ地を大いに満喫してきました。

現地に到着し、まずは班別行動です。それぞれが事前にリサーチしてきた場所へ向かいます。映画『ハリーポッター』の撮影地としても有名なボドリアン図書館のツアーに参加したり、近くのマーケットへ出かけたりと、それぞれの班で事前に計画してきた通りに行動し、楽しむ姿が印象的でした。『不思議の国のアリス』の著者であるルイス・キャロルは、オックスフォード大学の卒業生であり、ここオックスフォードにはグッズが多く販売されているアリスショップというお店があります。多くの生徒が購入するのを楽しみにしていたこともあり、目当ての物が購入できて大満足な様子でした。
全員が集合した後は、ハリーポッターの舞台のモデルになった場所を訪問し、各カレッジ内を巡るツアーに参加しました。学内の寮や食堂、大聖堂などを巡り、特にハリーポッターの撮影舞台のモデルになったとされているChrist Churchの食堂では美しさと独特な雰囲気に圧倒されていました。また大聖堂のステンドグラスに描かれているものも解説され、今まで何となく見ていて気づかなかった細かな描写に気づき、多くの生徒が感動していました。
すべて英語でのガイドでしたが、日頃の学びを活かして自らガイドさんに話しかけたり、質問をしたりするなど積極的にコミュニケーションをとる姿が見られ、充実した時間を過ごすことができたように感じます。

自由時間には、それぞれが計画していた目的を果たすことができ、終始笑顔の溢れるアウティングとなりました。学びの面では、普段の授業や長期休暇中に培った英語力が活かせた有意義な時間となったことでしょう。
限られた時間を有効活用し、多くの学びや経験から得られるものを吸収しようとする貪欲さには彼らの高い可能性を感じます。今後も楽しく様々な経験を積み、大きくステップアップしていってほしいと思います。

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