バコン高校訪問

昨年に続いて、バコン高校を訪問させていただきました。中1~高3の1600名ほどの生徒が通学している共学校です。地元では、有名な学校で、シェムリアップ在住の方によると、バコン高校の卒業生は優秀だということです。早速、私たちの様子がホームページに掲載されていました。訪問した日は、進級がかかっている定期考査の日ということで、大変申し訳ない気になりました。タイとのトラブルの影響で、卒業の試験が通常より、遅くなっているという話もありました。交流は、伝統的な踊りを披露していただいて、グラウンドに出て、バレーボール、バスケットボール、サッカーなどで楽しみました。

https://www.facebook.com/HSPrasatBakongHightSchool/

胡椒に魅されて

シェムリアップユナイテッドにて

この日は、シェムリアップにあるプロサッカーチームを訪問し、課題解決型のワークショップに参加しました。市街地から車で20分ほど離れた場所にあるサッカー場は、天然芝を備えたサッカー専用スタジアムです。今シーズンは8月10日に開幕し、年間約20試合のホームゲームが行われます。プロサッカーは、バレーボールと並んで国内で人気の高いスポーツです。
まず、クラブ経営における課題についてお話をうかがい、その中でも「近隣に住む人たちに、試合を観戦しに来てもらう」というテーマに挑戦しました。課題解決のためには現状把握が欠かせません。今回は近くの市場を訪れ、そこで働く人々にインタビューを行いました。班ごとの活動で、通訳はつかず、スマートフォンの翻訳アプリを使ってクメール語と日本語でやり取りします。突然、日本から来た高校生たちが仕事中に話しかけるため、「忙しい」「面倒」といった表情で断られることもありました。それでも根気よく声をかけ続け、何人かから話を聞くことができ、現状の一端を知ることができました。
活動の最後には、スタジアムに戻り、グループごとに「どうすれば観客を増やせるか」の提案を発表し、ワークショップを締めくくりました。

プロサッカーチームの経営に学ぶ

現地調査

課題解決に向けた提案

当初は、カンボジア北西部の地雷撤去現場を見学する予定でしたが、タイとの国境付近でのトラブルにより、計画を変更することとなりました。全日程を通してシェムリアップに滞在することとなり、結果的に、さまざまな農業形態を見学する機会を得ることができました。
急きょ日程の調整にご対応くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
前日は、比較的小規模な農家を訪問しましたが、この日は、企業が経営する大規模農業の現場を見学しました。案内された入口は、まるでテーマパークのような雰囲気がありました。

企業経営型の農業見学

大規模稲作地の見学

スーパーマーケットにて

 

8月に入り、暑い日が続いていますが、高校1・2年生16名がカンボジア・シェムリアップで「カンボジア・キャラバン」と題して、現地調査を行っています。
成田空港を朝に出発し、ベトナムを経由した後に、シェムリアップへ到着しました。カンボジアは東京よりも南に位置しているため、暑さは覚悟していましたが、やはり実際に来てみるとそれなりの暑さでした。到着時は夕方で比較的過ごしやすかったものの、翌日は気温がぐんと上がしました。
調査中は常にミネラルウォーターを携帯し、こまめに水分補給をしながら活動しています。幸い、今のところ体調不良を訴える生徒もおらず、みな元気に取り組んでいます。
現地到着の翌日からは、近郊の農家の方々へのインタビューを開始しました。

農家の方へのインタビュー調査

小学校訪問

夜のミーティング

第28代「高校生平和大使」選出のお知らせ

このたび、本校の高校1年生の生徒が、第28代「高校生平和大使」に選出されました。

今年は、戦後80年という大きな節目の年です。このような年に、平和の尊さについて国内外に発信し、考えを深める機会を得たことは、生徒本人にとっても、また私たち学校全体にとっても、大変意義深いことだと感じています。

6月に結団した大使団は、8月の平和式典に参加し、その後9月にはスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪問する予定です。

彼がこの平和活動に関心を持ったきっかけは、本校に伝わる記録映画『無限の瞳』でした。

『無限の瞳』は、かつて本校に在籍していた生徒が被爆の影響で白血病を患い、仲間たちがその生徒のために力を合わせて行動した実話を記録した映画です。現在も本校では、文化祭で上映を行うと共に、ロングホームルームの教材として活用し、生徒が平和についての学ぶきっかけとしています。また、沖縄への平和学習などを通じて、生徒たちは自分なりの視点から平和の意味を考え続けてきました。

今回の大使選出は、そうした日々の学びの一つの成果であり、小さな「種まき」がひとつの形となって実を結んだことを、とても嬉しく思います。彼には、現地で多くを学び、帰国後に、その経験をぜひ在校生とも共有してもらいたいと願っています。

平和の捉え方は一人ひとり異なるものです。しかし、社会の一員として、そして未来を担う若者として、今の世界とどう向き合い、どのように関わっていくのかを、自分自身の課題として捉えていってほしいと願っています。

成城に学ぶ生徒一人ひとりが、互いの違いを認め合いながら、自らの言葉で、態度で、未来の平和をかたちづくっていく力を育んでくれることを、心から期待しています。

なお、映画『無限の瞳』は、以下よりご覧いただけます。

<関連>

NHK広島放送局:被爆の実態伝える 映画「無限の瞳」(2025年1月27日)

https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/articles/300/206/76/

今年度の中学3年生は、「職場体験」として、夏休み期間中にさまざまな職場を見学させていただいています。見学先の企業等は、保護者の方々のご紹介やご支援を通じて、受け入れていただけることになりました。ご協力、誠にありがとうございました。
そのうちの一つとして、渋谷駅近くにある「グーグル・クラウド・ジャパン合同会社」のオフィスを訪問しました。
はじめに、会社の概要について説明していただきました。Google全体の従業員数は約17万人、売上は年間約43兆円にものぼるそうです。圧倒されるような規模ですね。
主力事業に加えて、「ドローンによる配達」や「自動運転」など、実験的なプロジェクトにも取り組んでいるとのことでした。
膨大なデータを扱う企業であるため、自社でデータセンターを運営し、数えきれないほどのサーバーを備えているそうです。また、世界中のデータ通信のために、自社所有の海底ケーブルも敷設しており、その維持費には年間で約2兆円かかっていると教えていただきました。

遠泳

臨海学校の最後を締めくくるのは、上級の生徒たちによる遠泳です。今回は、32名の生徒がおよそ90分の遠泳に挑戦しました。少し風があって、波が大きかったですが、全員が最後まで泳ぎ切りました。この中から、4年後の補助員になる人が出てくることでしょう。

ボディボード

臨海学校の夜空

閉校式

連日の晴天に恵まれて、絶好の臨海学校日和でした。ただ、日焼けには要注意です。みんな背中に、日焼け止めを塗って、海に入ります。海に入っている間は、焼けないのですが、浜にいるときはすぐに焼けてしまいます。特に、気を付けないといけないのは、耳の後ろ、首の後ろ、そしてふくらはぎの部分です。意外と日焼け止めを塗り忘れて、焼けてしまうんですよね。

夜のクラスごとのレクリエーション

今年も臨海学校が始まりました。朝、8:30に新宿を出発した後、特に渋滞もなく予定より少し早く南房総市岩井海岸に到着しました。
昼食をとった後に、開校式が行われ、臨海学校がスタートしました。中学1年生の生徒たちは、高校2年生の補助員の指示に従って、泳力に応じた級に分かれた班別に整列しました。ここから、4日の間、同じメンバーで海の中に入っていきます。

最初の班分け

早速、海に入ります

中学3年生向けの財務会計講座が行われました。今回の講師をつとめていただいたのは、Star Compass株式会社の松本めぐみ様です。「風船会計メソッド」という、とても親しみやすい方法を用いて、貸借対照表の読み方と、損益計算書の見方について、教わりました。夏休みの初日ではありましたが、51名の中学3年生が参加してくれました。

貸借対照表

貸借対照表の資産の部にあたる部分を「ブタの貯金箱」として、わかりやすく説明していただきました。「流動資産」をブタの上半身、「固定資産」をブタの下半身として、ベルトの位置がブタさんのどの位置に来るかで、会社の体制が見えてきます。上半身は、現金化しやすい資産で、下半身は現金化しにくい資産ということになります。
さらに、ブタさんの隣には、「負債の部」と「純資産の部」の割合を計算して、線を引いていきます。これにより、「負債の部」と「流動資産」の比較が可視化されて、どれくらい会社の体力があるのかがわかってきます。
生徒たちは、うなずきながら、作業を行っていました。
今回は、実際に「サンリオ」と「オリエンタルランド」の貸借対照表を使って、ブタの貯金箱を描いていきました。

損益計算書

次は、会社の利益をどのようにあげていくかについて、風船をイメージした損益計算を行っていきました。
風船の大きさは、会社の売上を表しています。その風船が上がっていくことが、営業利益の上昇になるということです。ただし、風船の中には、風船が上がることを妨げる「おもり」が含まれます。そのおもりは2種類あり、ひとつは、製品を作り出すごとに増えていく材料費など、売上によって変わる費用「変動費」。そして、もう一つは「固定費」です。それらを売上から差し引いたものが営業利益となります。ここで、最初の「ブタの貯金箱」にもどり、営業利益が純資産となって積み上げられていくという説明に「おぉ~」と生徒たちから感嘆の声が上がりました。

「ブタの貯金箱」や「風船」といった想像しやすい身近なアイテムを使って、難しそうに見えていた「会計」を楽しく分かりやすく学べ、生徒たちはワクワクした時間を過ごすことができました。
中学3年生は、この夏、職場体験を行います。今回の講習は、会社を知るための、新しい視点を持つ貴重な機会となりました。講師の松本めぐみ様、スタッフのみなさま、ありがとうございました

 

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