ごきげんよう。

瀧野川女子学園では、グローバル社会だからこそ大人の日本女性として自信をもって振る舞えるよう、礼法、華道、茶道の授業を必修で行なっています。そしてこれらの授業は大正15年の創立時より行なっている伝統的な授業で、当時は創立者自らが教えていた授業でもあります。

華道は花を生け、茶道はお点前を習い、礼法は日本のマナーを学ぶ?というように、礼法ってどんな授業?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回、瀧野川女子学園で礼法を教えている吉田先生にインタビューし、礼法や授業の内容について教えていただきました!2回に分けてお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

第1弾はこちら

 

広報:中高一貫コースでは1年次と4年次の2回、礼法を習いますが、内容は変わりますか?

先生:高校生には物の扱いを多めに入れています。今の中学1年生が高校生になるときにはもう少し上の、例えば掛け軸の扱いなどを取り入れたいと思っています。基礎ができていないと物の扱いもうまくできないので、そこは差別化しようと思っています。

広報:礼法のカリキュラムを見て、例えば立ち方、座り方、お茶のいただき方、和食器の扱い方など、すごく日常生活に密接な内容だなと感じました。日々の生活の中に習ったことが取り入れやすいのも、礼法の魅力の一つだなっと思います。

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和室の入り方

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襖の開け方

先生:この教本の中で、「相手を大切にするということは、自分を大切にすること。まずは自分を大切にすること。」っと書いてあるんですね。他の礼法を調べたときに、どちらかというと「相手を思いやりましょう」というのが先にきていて、「自分を大切に」っというのが先なのは小笠原流だけかなっと思います。一番は「自分を大切に」というのを礼法を通してお伝えできたらなっと思います。それには、自分の体を大切に使う。持っている筋肉もしっかり使う。そういうところから、自分を大切にする心が芽生えるのではないでしょうか。

広報:すごく大切なことですよね。中高生の頃から礼法を習うメリットを教えてください。

先生:やはり「自分を大切にする心」の育成に早すぎることはないです。それに気づくというのが、早いほど良いなっというのは感じています。礼法に限ったことではないですが、いろんな体験をすることで、将来何かあったときに考えるときの基になる。それは常に感じています。今習ったことをすぐにそっくり活かせるっていうのはなかなかないですが、今の経験は将来絶対役に立つので、いろんな体験をしてもらいたいなって。将来自分で考えて行動できる基になるためにも、中高生で習うのは大事なんじゃないかって感じてます。

広報:いろんな経験をして、自分の中に全部吸収して、そこからいろんな自分の気づきとか、やりたいこととか見つけてほしいですね。

先生:正しい姿勢っていうのは体を健やかにさせるんですね。やっぱり基本は姿勢なんです。心と体の美を目指しましょうという風に言ってますが、心だけでなく体も実際に動かしながら美しく育って欲しいです。

広報:礼法の授業は女子高ならではの教育に感じます。女子と礼法の結びつきは何でしょうか。

先生:小笠原家は明治以降、女学校で礼法を教えることを重点的に取り組んできました。昔は母親が子育ての役割だったので、女学校で教えて、母親になったら子供にも伝えられるように、またその子供が伝えられるように、っという思いで始めたようです。昔からの歴史が今も受け継がれているようです。

礼法歴史2

礼法歴史1
創立者自らが教えていた創立期の礼法の授業の様子

広報:普段の授業で工夫していることはありますか?

先生:出席をとるときに、お互い目を見て返事をしましょうと約束したんですね。目を見て話すというのは、相手をちゃんと意識してますよ、大切に思っていますよというのが相手にも伝わります。私も名前を呼ぶときは一人ひとり大切に呼ぼうって心がけています。

広報:もうすぐで1年が終わりますが、1年間学んだ生徒を見て、変化や成長の様子についてお気づきのところを教えてください。

先生:出席の時にお互い目を見て返事をし合えるようになりました。あとは礼法というのは日常に取り入れてこそなので、たとえば焼香と献花の授業の後に、ちゃんとできましたって教えてくれた生徒もいましたし、上着の畳み方の授業の後に、ボレロを畳むときは教えてもらった畳み方にしてますとか。あとはお祝いの箸袋を授業で作ったんですけど、お正月の時に10個も作って喜ばれましたっていう生徒さんもいて、それぞれに生活に取り入れてくれているんだなっていうのは感じています。

広報:心の成長の方はどうでしょう。

先生:グループ化した時に教え合いましょうってお伝えしたのですが、教えるということは、例えばできないで困っている人に声をかけるとか、あとは分かりやすく説明する、説明した後にもその人の反応を見るとか、コミュニケーションの要素が詰まっているんですね。そういうのが増えてきたなっていうのを感じています。

広報:最後に、受験生にメッセージをお願いします。

先生:礼法の時間は、心を落ち着かせて自分と向き合う時間にしましょう。体の使い方も、こういう風に使うんだっていうのをいろいろ体感していただきたいです。私は礼法を通じて、“心と体の美を目指しましょう”と言っていますが、まずは自分を大切にする心、相手を大切にする心、それを豊かにして、正しい姿勢から得られる健やかな体を目指して、一緒に学んでまいりましょう。

 

〜高等学校二次募集のお知らせ〜

試験日:【第1回】3月4日(水)、【第2回】3月7日(土)、【第3回】3月10日(火)
出願受付期間:【第1回】試験前日16:00まで、【第2回】【第3回】試験当日8:00まで(本学園事務局窓口にご提出ください)
選考内容:進学コース(国語または数学、英語、面接)、特進コース・特進選抜クラス(国語、英語、数学、面接)
合格発表:試験当日13:00(本学園内で合否の通知書をお渡し)

詳しくは本校ホームページをご確認ください。

 

〜受験生向けイベントのお知らせ〜

【3/29(日)よみうりGENKIフェスタ2020に参加いたします】
日時:3月29日(日)10:00〜16:00
開催場所:東京国際フォーラム ホールE(東京都千代田区丸の内3-5-1)
入場料:無料

ご来場お待ちしております。

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