ごきげんよう。

期末試験も終わり、冬休み前の個別指導期間中はいつもより校内が静かです。

期末試験最終日の午後には、全学年参加の芸術鑑賞会「上野耕平と仲間たち〜三浦一馬・山中惇史をゲストに迎えて〜」が行われ、出演者の3名にインタビューさせていただきました。(<感想編>はこちら。)

 

—–中学、高校生時代は将来についてどう考えていましたか。その頃にはプロの演奏家になることをもう目指していましたか。

上野さん 小学6年生の頃にはもうプロになろうと思っていました。音楽が好きで、落ち込むようなことがあっても、音楽だけが救いでした。

山中さん 部活ばかりやっていて、中学ではバイオリン、高校では吹奏楽をやっていました。大学に入ってからコンクールに出るようになり、部活でやったことが勉強につながりました。遊びの延長線上に今があると思っていて、いろいろなことにヒントが隠れていると思っています。

三浦さん 小学4年生の頃にバンドネオンを始めて、部活はやっていませんでした。中学では全員部活に入るのが強制でしたが、放課後になると迎えの車に乗り込み、片道1時間半ほどかけてバンドネオンのレッスンに通っていました。子供の頃からプロを目指してはいましたが、楽器を始めて2、3年の頃にはすでに人前で演奏する機会があり、場数は踏んでいた方で、自分がアマなのかプロなのか分からなくなっていました。16歳のとき、ずっと行ってみたいと思っていたアルゼンチンを訪れ、それから本格的にプロになることを意識するようになりました。

 

—–音楽を続ける中で、新しいことに挑戦することもあるかと思います。何かに取り組むときに心がけていることや大切にしていることはありますか。

上野さん サクソフォンは新しいことをやらないといけない楽器だと思っています。それを生み出すことで発展していけるか、自分にかかっているという気持ちでいます。人々を惹きつける力を活かせる新しいことを、もっと探していきたいです。

山中さん 誰にもできないとか、人と違う個性があるとかではなく、普通になりたいです。自分にとって普通にやっていることで、輝きたいです。

三浦さん バンドネオンは一番知名度が低い楽器なので、とにかく聞いていただきたいです。歴史が200年ないぐらいで、次の時代に受け渡す一時代にならないといけない。楽器プレイヤーとして、ジャンルなど垣根なく挑戦したいです。「仕事の報酬は仕事である」という言葉があって、この「報酬」というのは「次も呼ばれること」なので仕事になるんですね。大変かもしれないけれど、一つ一つ追求していきたいです。

 

—–生徒たちにメッセージをお願いします。

上野さん 好きなものを早く見つけられたことは恵まれていたと思います。自分の時間を大切にしてほしいです。そうすれば好きなことも見えてくると思います。自分と向き合うことは大切だと思います。

山中さん 中高生時代、偉い人の話でよく、好きなことを見つけろって言われたけど、そう言われるのが嫌でした。ただ、今になってその言葉の意味がよくわかります。好きなことを見つけて、好きなことが見つかったら迷わず挑戦してください。

三浦さん 好きなことを仕事にするかどうかは個人の考え方次第です。好きなものはあるけれど、気づいてないだけかもしれません。楽しいとか、居心地がいいものって好きなものだと思うので、それを続けることが大切です。それが仕事につながらなくてもいい。好きなことは本能的に嗅ぎ分けられると思うので、大変なことや失敗することがあっても、ベストを尽くして、自分で楽しみながら続けてほしいと思います。

 

本校では、生徒たちの内に持つ情熱を引き出し、思いを形にする教育を行なっています。自分と向き合い、好きなことを見つけ、新しいことにも挑戦できるよう、教育設備の充実化も進めています。

【受験生向けイベントのご案内】
12月22日(土)9:00〜 高等学校「学校説明会」 (今年度最後の高校説明会です)
1月12日(土)13:30〜 中高一貫コース「学校説明会」
1月19日(土)13:30〜 中高一貫コース「学校説明会」 (今年度最後の中高一貫コース説明会です)

ページ
TOP