先日、以下のような記事に目がとまりました。
「2億円は50億円の何%か」という問題を日本の大学生の2割前後が間違えると推測できるという。最も多い誤答は50を2で割って25%とするものだ。
(「東洋経済ONLINE」)
記事の趣旨は別として、幾つかの問いがありましたので、一緒に考えてみませんか。
「2億円は50億円の何%か」という問題について、記事はこう続きます。
解き方を忘れたなら、思い出せばいい。「わからない」は、そもそも理解できるように教えられていないのです。割合の問題を解くには「くもわ」で、という感じです。
──「比べる量」「もとになる量」「割合」の最初の文字を取って、その関係を表した図ですね。
「く÷も=わ」「も×わ=く」だけを覚えると、記憶が曖昧になったときに、3つの関係がわからず、2は50の25%となる。速さ、時間、距離の「はじき」も同じ。
この解説に沿って考えてみると、
「2億円は50億円の何%か」という問題の答えは、
「4%」
となりますね。
記事には、他にこんな問いもありました。
隅田川の花火大会で花火が見えてから音がするまで10秒かかったとすると、どれくらい離れている?
「はじき」というのですから、「速さ×時間=距離」ということですね。
でも、この問題文からだけで解答を出せますか?
え、出せた。
それは素晴らしい。
あなたは、算数(数学)を得意としていますね?
空気中の音速が「約 340m/秒」であることを思い起こさなければ問題が解けないんですよね。
そうしてはじめて「はじき」に当てはめることが出来るんです。
すると、隅田川の花火大会が行われている会場から3㎞以上も離れているところで花火の音を聞いている(花火を見ている)ことが分かりますね。
問いの答えは、「3400m」ですね。
さて、陸上競技の100mで10秒台を切る日本人選手も出てきていますね。
仮に、その選手の一人が100mを9秒で走ったとすると時速は何㎞になると思いますか?
そうですね。
時速40㎞ですね。
ロードバイク並みの速さで走ったことになるんですね。
「算数(数学)なんて大人になってから役に立たない。」と発言するとしたら残念なことですし、むしろ、算数(数学)は生活にリアリティを与えてくれているとも言えませんか?
…みんなで登山