郁秋祭が無事終わり、中間考査に向けて意識を高めるなか、本学園では「あるべき姿追求週間」がスタートしました。本学園の生徒としてあるべき姿を「身だしなみ」や「授業を受ける姿勢」などの観点から改めて厳しく指導しております。

授業における7つの遵守事項を生徒・教員が意識することで、整った環境のなかで授業に集中することを目的としております。生徒自身が主体的に遵守事項を守ることによって生徒の自律も促しております。1学期と2学期の始めに引き続き、朝の校門指導や授業の巡回を通して、学習に向けた意識の向上を図って参ります。

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この夏に東京ビッグサイトで行われた「夢ナビライブ 2018」に高校・グローバル高校1年生が参加しました。
このイベントでは、最新の研究内容を学ぶことのできる「講義ライブ」、様々な学問分野のエッセンスを盛り込んだ「夢ナビTALK」、各分野の研究者と個別で話をすることができる「まなびステーション」といった様々なコンテンツが準備されており、学問の世界を垣間見ることができます。

夢につながる分野に集中して学びを深めた生徒、様々な研究分野にふれることで世界を広げた生徒など、生徒たちは各自で作成した時間割にしたがって、それぞれ充実した時間を過ごしました。

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会場中に広がる数々のブースと首都圏中から集まった多くの高校生たち(参加総数5万名)

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欄外までぎっしりと書き込まれた「夢ナビライブ参加レポート」

本学園では学期初めの一週間を「あるべき姿追求週間」とし、本校の生徒としてあるべき「身だしなみ」や、「授業態度」、授業への取り組む姿勢、教室環境が整えられているかなどを厳しく指導しております。

教員・生徒共に本学園が定める7つの遵守事項を意識することで、基礎基本を定着させ、自ら律することの出来るよう徹底して取り組んでいます。1学期に引き続き、朝の校門指導や授業の巡回を通して、新学期のスタートをしっかりと切れるようにしていきます。

授業巡回

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施錠されたロッカー

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9月1日(土)1学期始業式が行われました。

理事長からは、夏休みの過ごし方に関してお話がありました。

そこで、自分の夢を追いかけた一人の生徒を紹介しました。『カンボジアの孤児院で生活したい。ボランティア活動がしたい』という生徒の話でした。
理事長は最初『中途半端な関わりは返って迷惑であり、豊かな人が来てどうするのだと現地の人達は思っている。受け入れられるわけがない。』とその生徒に伝えましたが、どうしても行きたいという決意は変わらず現地に行くことになりました。

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結果としては、多くの人の予想に反して、その生徒は孤児院の子ども達に受け入れてもらえました。そこで不思議に思った理事長は、孤児院の子ども達に尋ねてみました。

「朝から晩まで、何でも私達と一緒に活動してくれたことが、仲間だと思えた理由です」

自らの立場に甘えるのではなく、常に一生懸命になる大切さをその生徒は教えてくれました。実際に、その生徒は自らの体験談を壇上で説明し、聞いている者にも熱心さがひしひしと伝わってきました。

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もう一つの話は、AIの進歩がすさまじい中で人間にしかできないことを常に考えるべきであるという話でした。
人間にしか持つことができない力は、「想像力」・「創造力」・「人間力」の3つとのことです。日本の借金も年々増え、日本人の労働力不足が叫ばれる中、基礎学力を大事にしつつ自分はどんな人間になるのかを考えて欲しいということでした。

校長からは、本日の防災の日に関したお話がありました。普段できないことは本番も出来ないので、常日頃からの備えが大切であるという話でした。東日本大震災での経験を忘れず、日々の生活の中で生かしていく必要があるということも併せてお話になりました。

2学期がスタートし、1ヶ月後には文化祭・中間試験がやってきます。基礎・基本的な学力を身につけられるように、日々頑張りましょう。

この夏、7/21〜9/3の期間で中学3年生の進学・特進クラスを対象に6週間のニュージーランド研修が行われております。

28名の生徒たちがホームステイをしながら、6週間、現地の学校に通学するというプログラムになっております。英語で現地校の授業を受けたり、学校側が用意してくれたアクティビティーに参加したりと、非常に充実した毎日を過ごすことになります。このプログラムを行うに当たって、今まで多くの説明会、学習会を経て、各自準備を整えて参りました。また、英語学習、英語活動に関しても昨年度以上に力を入れて頑張ってきました。
7/21の夜に保護者の皆さまに見送られ、日本を出発しました。翌日7/22の昼にAuckland空港に到着。入国審査では初めての英語でのやり取りに、子どもたちは不安ながらも興奮している様子でした。そこから国内線に乗り換え、南島のChristchurchに向かいました。Christchurch空港では緊急連絡用の携帯電話を配布し、現地のアドバイザーさん、現地校の国際部の先生、そしてホストファミリーに温かく迎えられ、当初不安そうにしていた生徒たちの顔も徐々にほころんでいきました。

7/23にいよいよ学校がスタートしました。最初のオリエンテーションの中で、学校での過ごし方や時間割配布、学校案内などが行われました。右も左もわからず現地校生活がスタートし、生徒たちも戸惑いを隠せない様子でしたが、先生や先輩、また一緒についていろいろ教えてくれる「バディ」と呼ばれる現地校の生徒たちのおかげで、徐々に慣れてきているようでした。日本との様々な違いに、始めのうちは苦労している生徒が多く見受けられましたが、2週目に入ると、それぞれニュージーランドでの楽しみ方を見つけているようでした。なかなか聞き取りづらかったニュージーランド英語の発音やアクセントにも大分慣れてきて、コミュニケーションもスムーズに取れる子が増えてきています。

授業にアクティビティーに忙しい毎日を送っております。しかし、かけがえのない経験の中で得られる経験値は、きっと計り知れないほど大きいはずです。6週間後、生徒たちがどのような成長を遂げてくれるのか、本当に楽しみです。
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この夏、7月20日より9月2日まで、グローバルリーダー特進クラスは3年生22名全員でシンガポールにおける研究発表とニュージーランドにおける1人1校留学をしています。この中間報告では、シンガポール研修に注目してお伝えいたします。
シンガポールではアジア地域を中心とする世界各国の中高生が、科学や国際課題に関する考えや研究成果を英語で発表する「グローバルリンクシンガポール」に参加しました。中学2年時の3学期より本校独自の探求型のカリキュラムである「NIE(新聞等を用いて社会がどのような流れにあるか学ぶ授業)」の授業や放課後の時間を活用して準備してきました。生徒たちは「貧困国の教育事情」「先進国と発展途上国の食糧事情」といった社会的な視点での発表と「効率の良い二酸化炭素の吸収」「遺伝子研究と未来の医療」といった理科的な視点での発表を行い、多くの観衆に自らの思いを伝えていました。
英語を母国語のように使いこなせる生徒たちの発表を、大学や企業と連携して研究を進めてきた生徒たちの発表を聞いて、生徒たちは自分のなりたい目標像を描けたようでした。生徒たちはこのプレゼンテーションを経て、現在、5週間のニュージーランドにおける1人1校留学を続けております。
このポスターセッションは郁秋祭にて改めて行いますので、ぜひ、ご覧いただければ幸いです

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シンガポールツアーの様子

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月1日〜3日、ツーリズムゼミでは昨年に引き続き中学生を対象にアクティブラーニングキャンプを群馬県南牧村で実施しました。

今年のテーマは「富岡製紙場と日本の近代化」と「南牧村の自然に親しむ」です。

事前学習として6月には蚕の飼育を行いました。蚕が繭を作るところまでを観察していたので、改良された養蚕の道具などのお話しも大変面白く聞くことができました。(写真は学校での飼育の様子)

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7月には事前学習会を開き、富岡製紙工場や南牧村についての基礎知識を学びました。

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8月1日 
絹遺産群の一つである高山社跡を見学しました。ここは高山長五郎が養蚕法の改良を行なった高山社発祥の地です。ここで確立された「清温育」という養蚕法は良質な繭の安定供給を可能とし全国に広まりました。

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蚕の飼育をして蚕が上にのぼる性質を知っていたので、「回転まぶし」の説明も納得して聞くことができました。

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お昼は下仁田名物のカツ丼です。

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午後は富岡製糸場の見学です。話題のCG映像ガイドツアーを体験しました。

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夕食後は南牧村に移住した方たちから南牧村への思いをお聞きしました。

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8月2日
近くの線ヶ滝まで朝の散歩をしました。途中で「星尾風穴」も見学しました。穴のそばによると冷蔵庫を開けたときのような冷気が気持ちよかったです。ここも世界遺産の「荒船風穴」と同じように蚕種(蚕が卵を産み付けた紙)を保存し1年間に何回も養蚕ができるようにしていたそうです。

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線ヶ滝は南牧村三名瀑の一つです。

落差35メートルの黒灰色の岩肌を白い線を描くように流れ落ちます。
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午前中は、在来種のコンニャク芋粉を用いてのコンニャク作りを体験しました。

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昼食は、村で捕れた鹿肉のカレーです。

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午後は宿の裏を流れる南牧川で自然のウォ–タースライダーを楽しみました。

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8月3日 早起きして岩魚釣に挑戦。岩魚の姿は見えているのですが、釣るのはなかなか…。

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お世話になった宿の方たちに参加者からのメッセージカードをお渡ししました。

帰途には下仁田のジオパークの1つを見学しました。ここは断層が滑ってずれた跡がはっきりと残っている場所です。

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南牧村や下仁田町がコンニャクで栄えていた往時が偲ばれる料亭で、昼食は「炭火焼き鶏重」に腹鼓を打ちました。

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7月12日(木)に第1回サイエンス達人ライヴが行われました。記念すべき初回にお招きしたサイエンス達人は、超音波工学のスペシャリストである石河睦生先生です。

石河先生は、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了後、研究員として活躍され、高周波超音波治療を実現する超音波トランスデューサーの開発や、圧電結晶膜の研究など、数多くの功績を残されています。現在は母校である桐蔭横浜大学医用工学部臨床工学科にて専任講師を勤め、日々最先端医療機器のスペシャリストの育成に力を入れると同時に、自らの研究・開発に打ち込んでいます。

今回の講演では、自作のパラメトリックスピーカー等を携えて、音波の利用に関するデモンストレーションを行って頂きました。

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上の写真で石河先生が持っているものがパラメトリックスピーカーという特殊な音源です。

石河先生のiPhoneをこのスピーカーにつなぎ、音楽を流し、スピーカーを色々な方向に向けると・・・
なんと!石川先生の向けた方向の人にだけ音楽が聞こえてくるのです!まるで室内をアーティストが瞬間移動しているかのようでした。
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この現象は、通常、人の耳には聞こえない超音波に特殊な作用をすることで、周囲への広がりが少ない可聴音を作り出しているそうです。特定の狭い範囲にいる人に選択的に音を流すことができるので、美術館や水族館での展示品のガイドとしての導入が期待されています。
この技術は医療分野にも応用されています。血管内超音波内視鏡といって、近年では、カテーテル検査に超音波技術が利用されており、石河先生は、生徒たちの目の前で、この血管内超音波内視鏡を見せながら、仕組みを丁寧に説明してくださいました。最先端の医療機器に生徒は興味津々です。
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サイエンスのスペシャリストとして、石河先生は、生徒たちに「知的冒険心を忘れないで欲しい」と強調していました。

中高時代ほとんど勉強をしたことが無かったと語った石河先生でしたが、大学時代に始めた研究をきっかけに、サイエンスのおもしろさに気づき、サイエンスの世界に没頭し、そこからはひたすらに勉強をしたとおっしゃっていました。人間いつかは必ず勉強しなければいけないときが来る。そのときは、自分の好きなこと、やりたいことについて自由に、そしてハングリー精神をもって学んで欲しいと石河先生は生徒に語っていました。ライヴ後の生徒たちの感想文でも、この言葉は多くの生徒の胸に響いていました。
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この度は農林水産省の齋藤健大臣をお招きし、お話を伺いました。

現職の大臣からお話を伺うという貴重な機会に、全校から大変多くの生徒が集まり聴講いたしました。

齋藤大臣は東京大学卒業後、衆議院議員選挙に当選してから現在の大臣のお仕事に就かれますが、大変な苦労をされた経験をお持ちです。当日は、大きな逆境に向き合うために大切にされているお考えをお話いただきました。

「人との関係は、自分から切ってはいけないよ」
齋藤大臣はそう仰います。

大臣ご自身が、幼い頃よりお父様からそのように言い聞かせられ、教えを守り、これまでたくさんの方との出会いによって、さらなるご縁を広げる契機となったそうです。

「真心をもってお付き合いをすることは、何かを生み出す力を持つ」

大勢の生徒がこのお話に非常に共感しており、まずは今自分の身近にいる人を大切にしようと決意したと思います。
また、生徒からは「人生で本当に苦しい時、どう乗り越えたか」という質問がありました。
「本当に苦しい時は、人生で何度かある。でも、必ず時間が解決してくれる」

この助言は生徒にとっては目から鱗だったようです。
「苦しくてもじっと時を待ち、地道であってもただ目の前のひとりひとりを大切にし続けているうちに、結果が自ずとついてきた」

そう聞いた生徒たちは、講義後のアンケートでは非常に多くの者が「時間に任せることは逃げだと思っていたけれど、そうではないことを教えてもらった。失敗しても、落ち込んでもいいのだと知った。恐れず挑戦する勇気をもらった」と語っていました。
参加した生徒たちは非常に真剣にお話を受け止めており、人生において挑戦し続けることの助けとなる教えをいただいた講演でした。
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6月11日(月)から13日(水)までインドネシアのSMPK4 Penabur Jakarta(私立中学校)の皆さんが19名来校され、本校生徒たちと交流いたしました。

この度の交流を少しでも充実したものにできるよう、グローバルリーダー特進クラスの生徒たちは、5月中旬より0時間目の時においてインドネシアについての調べ学習を学年混合のバディで行うなど、事前学習に取り組んでいました。
この交流期間では全ての授業、全ての学年において英語が活発に使われておりました。学校見学ツアーでは自身の語学力とともにコミュニケーション能力を試す絶好の機会となり、文化交流ではお互いの国の伝統的な舞踊や歌を披露し合い、また、現地の皆さんに本校の夢短冊を作成してもらうなど、郁文館の目指す教育を体験してもらう機会ともなりました。
引き続き、郁文館では語学力、コミュニケーション能力を身につける過程で、「なんのために身につける必要があるのか」という観点や実体験をふまえながら生徒たちに身につけさせたいと思います。

事前学習に取り組んでいる生徒たちの様子と授業の様子

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交流の様子

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記念写真

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