2学期のいじめ予防週間において、中学生、高校1・2年生、グローバル高校1年生を対象にいじめ予防教育を行いました。

各学年のテーマは、中学1年生は、「STOP!いじめ‼~いじめを考える~」、2年生は、「いじめをなくすためにできることを考えよう」、3年生は「いじめをなくすために、周りの人ができることを考えよう」、高校1・2年生およびグローバル高校1年生は、「いじめについて考えよう」でした。
中学生は担任が授業を行い、高校1年生およびグローバル高校1年生は、スクールカウンセラーが講師となって講演会形式で行いました。高校2年生は、探求ゼミでいじめをテーマに研究した生徒が中心となり、スクールカウンセラーが協働して学年生徒を対象に発表形式で行いました。
ga1812271.jpg
共通する授業の主なねらいは、

①いじめを深刻化させるメカニズムについて理解すること

②いじめをなくすために自分が何をできるのか考えること、でした

また、各学年ともに、まとめとして、郁文館の生徒達がお互い相手のことを理解し合って”違い”も認めあえる関係になり、郁文館が”ほっと出来る場所”であふれるように、お互いの人権を守るために大切なことは何かを考えていくことが大切であることを伝え、生徒に人権擁護の標語を作成してもらいました。

ga1812272.jpg
生徒に実施した事後アンケートでは、いずれの学年も90%以上の生徒が授業の内容に興味を持ち、授業は役に立ったと捉えていることがわかりました。
ga1812273.jpg
ふりかえりシートの自由記述欄には、

「前まで、いじめられている方だけが悩んでいると思っていたが、授業を受けて、いじめている方もいじめられている方も、どちらも悩んでいるということが分かった。私はこれからそういう人の助けになる人になろうと思う」

「授業を聞いて、私はどんなことをされたら嫌な気持ちになるのか、自分がいじめられていたらどんな気持ちになるか、などを考えた。相手の気持ちになろうと思った」

「絶対に傍観者ではなく仲介者になろうと思った」「自分が気づかないうちにいじめと同じことをしてしまっているかもしれない、と行動を見直すきっかけになった」

「自分だけでどうにかするのは厳しいけれど、何人かで対応していけばどうにかなるような気がした」

といった意見が得られました。仲介者という立場の重要性や、自分なりにできることをする意義を感じられたという意見が多く見られました。

高校1年生、2年生を対象に12月10日(月)の 0時間目を使い、「振り込め詐欺」に関する講習会を開催致しました。駒込警察署の方をお呼びし、甘い誘惑に負けぬよう厳しく指導をして頂きました。
軽い気持ちで振り込め詐欺の加害者になった若者の実際のインタビューが全体に流れたところ、生徒たちは真剣な表情で聞いておりました。

se1812261.jpgse1812262.jpg
繁華街で声を掛けられたり、スマートフォンを介して誘われたりと様々な場面で犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。リアルな感覚を持つことにより、改めて「振り込め詐欺」の危険性を認知することができました。冬休みは楽しいことも多いですが、その中に危険も潜んでいます。しかし、一人一人が今一度意識することにより、回避できることです。マナーやルールを守り、安全な冬休みをお過ごしください。

駒込警察署の方々、ありがとうございました。

12月20日(木)に2学期終業式が行われました。

se1812251.jpg
理事長先生からは、この冬期休暇中に夢手帳を見直し、1年間を振り返り、新しい1年の計画を立てるようお話しがありました。

大きな夢を持ち続け、そのプロセスの中で人として成長すること、また、日々ワクワクしながら生活し、当たり前のことに感謝できるような人間になることが幸せの定義だということもお話し頂きました。
次に、各検定の表彰や、今年から始まった環境美化コンクールの発表も行われました。

今後も、生徒一人一人が意識して校内美化を心がけてほしいと思います。
se1812252.jpg

se1812253.jpg
最後に、服のチカラプロジェクトからの報告がありました。このプロジェクトは、難民の方に服を届けるというユニクロとの企画です。今年は、目標枚数4000枚を上回る、5152枚も回収できました。
皆様のご協力があっての結果です。ありがとうございました。
se1812254.jpg
年明け、郁文生が更なる活躍、成長することを期待しております。
良いお年をお迎え下さい。

今回の夢達人ライヴは、「突破の達人」として、米田敏郎先生にお越しいただきました。

米田先生は九州学院剣道部の顧問として全国大会連覇チームを育てていらっしゃる方です。

しかし、その背景には、全国優勝を勝ち取ってから一転、十五年間インターハイ全国優勝ができないという苦しい経験をした方でもあります。今回は、その長く苦しい期間をどのように打破し、常勝チームを作り上げたのか、その秘訣をお聞きしました。

 

yu1812141.jpg

  • 「我慢力」ではなく「理解力」

「優勝から一転、負け続けるという”地獄”を味わった」と当時を振り返って米田先生は仰いました。全国優勝の座に返り咲くという大きな夢を叶えるために重視してきたこととして、米田先生は「意味を理解してやること」を挙げられました。日常のすべてについて「やらされる」のではなく、「進んでやる」姿勢を作ることが、強さを生み出す秘訣だとお話しなさいました。

つらい練習をただ我慢して続けても、いつか破綻してしまう。だからこそ、すべてにおいて「なぜ」と問い続けて意味を理解することが重要だ、というお言葉を、生徒たちは真剣に手帳に書き留めていました。

 

yu1812142.jpgyu1812143.jpg

  • 「準備力」が勝敗の差

米田先生は、もう一つ壁を突破するために大切なこととして、ぬかりない準備をすることを挙げられました。

試合をするにあたって大切なのは、技術面や精神面の力ではなく、それらすべてを活かすための”準備”だと米田先生は仰いました。本番のあらゆる場面を想像し、プレッシャーのかかった状態で力を発揮するというトレーニングを積んでおくことが勝敗を分けるそうです。人間は初めてのことには動揺するが、経験したものには冷静に対処できるのだから、練習で経験しておくことが何よりも大切であるとお話になりました。

聴講した生徒からは、「強くなるためには、どのようなマインドセットが必要か」「本番で緊張してしまう場合には、どうすれば力が発揮できるようになるか」など、運動部のみならず、生徒からさまざまな質問が多数上がり、米田先生はひとつひとつ真摯にお答えくださいました。

yu1812144.jpg

今回の講演から、生徒たちは「夢に向かってどのように挑戦すればよいのか」や、「壁にぶつかったときにどのように乗り越えていけばよいのか」という勇気と方法を学ぶことができたと思います。

11月14日(月)に第3回サイエンス達人ライヴが行われました。今回のサイエンス達人は、東京理科大学でがんの研究をされている定家真人先生です。

昔は「不治の病」とされていたがんですが、近年では研究が進み、さまざまな治療法が開発されてきました。しかし、いまだに特別な治療法が存在しないがんもあります。定家先生の研究室では、基礎生物学的手法を用いてがんの弱点を探し出し、がんの治療標的(分子・経路)の発見と、治療法の開発につなげることを目標とした研究を進めています。
181207sai1.jpg
今回の講演で定家先生は、最初に研究者という職業について、中高生にわかりやすく語ってくださいました。「研究者は、時間を自由に使える職業であり、自由に食事をとっていいし、いつ休んでもいい。しかし当然、何もしなれば研究は進まないし、やったとしても、満足な結果が得られずに研究が進まない場合もある。」学者や研究者の職業にまったくイメージが湧かない生徒がほとんどでしたが、定家先生の気さくな雰囲気と優しい口調で語る研究者のリアルな話に生徒は興味津々でした。

 

181207sai2.jpg
さらに定家先生は、歴代のノーベル賞受賞者である大隅良典氏や山中伸弥氏、大村智氏、また、まだ記憶に新しい本庶佑氏らの偉大な研究を非常に丁寧にかみ砕いて生徒たちに説明してくださいました。

定家先生が特に強調されたのは、前述の偉大な研究者たちの共通点です。それは、「今まで誰もが、注目しなかったところに着目し、辛抱強く挑み続けたこと」です。定家先生は郁文館の生徒に、「自由な発想で、今まで誰もが避けてきたことにねばり強く挑戦し続けることが偉大な発見や功績を生む」と、素敵なメッセージを伝えてくださいました。

 

181207sai3.jpg
最後に、研究室で実際に使っている実験器具を使って見せてくださいました。普段決してお目にかかれない高性能な器具に生徒たちはくぎ付けでした。
181207sai4.jpg
講演後も、器具に触らせてもらい、プロフェッショナルの定家先生に使い方を直接教わった生徒たちは大満足のようでした!

7月~10月の特別授業やHRなどの時間を利用して、グローバル高校1年生を対象にレジリエンスプログラム「第一回目:レジリエンスとは何か」「第二回目:気晴らしの魔法」「第三回目:レジリエンスの4つの筋肉」「第四回目:PTG(心的外傷後成長)」「第五・六回目:ネガティブスパイラルに挑戦しよう」を行いました。いずれの回もスクールカウンセラーが実施しました。

授業の主なねらいは、第一回目「『レジリエンス』は学習して身に付けることができるスキルであることを理解する」、第二回目「自分の感情がコントロールできなくなった時に有効なセルフコントロールの方法を理解する」第三回目「レジリエンスの4つの筋肉を理解する」、第四回目:「PTG(心的外傷後成長)について理解する」、第五・六回目「自分がついしてしまうネガティブな捉え方をポジティブに変換する練習を行う」でした。

reziri1126.jpg

 
ふりかえりシートの自由記述欄には、「中学時代にレジリエンスの授業を受けていたが、グローバルに進学して留学が間近になった頃に改めてレジリエンスの授業を受けると本当に役立つと思った。これは留学以外でも必ず役立つので、イライラしている時や疲れている時に呼吸法を実践しようと思った」など、レジリエンスの有効性を感じた意見や、セルフコントロールの有効性を感じた意見が見られました。
レジリエンスの授業で身につけた知識を活かして、充実した留学になることを願っています。

第1回 は「教えて! DREAM HOUSEの “食事” 」

Q.   寮ではどんな食事が食べられるの?

A.   経験豊富な「和食料理人」がこだわりの料理を提供します!

 

【ある日の朝食】
ryo1811171.jpg

 

【ある日の夕食】

ryo1811172.jpg

ryo1811173.jpg

栄養バランスのとれた食事を、毎日規則正しい時間に摂ることって、大変ですよね。

寮生活では朝からおいしく、ボリュームのある料理を食べて、学校へ登校します。

しっかりと朝食を摂ることで、1日の勉強・クラブ活動に臨むパワーの源になること間違いなしです。

 

第2回もお楽しみに!

学生寮 DREAM HOUSEの詳細はこちらから


10月末に中学3年生を対象とした理事長講座を開講しました。

2学期の中間考査も終わり、中学3年生は、いよいよ高校進学へ向けて進路選択をしていく時期になります。

「何のために高校へ進学するのか」という目的意識、将来に向けて有意義な高校生活にするための心構えなどを、理事長先生にお話し頂きました。

 

se1811151.jpgse1811152.jpg
理事長先生はまず、ご自身が中学生だった頃の生活について触れられ、自分はどのような目的意識をもって高校進学をしたのかをお話しされました。

そして、「どうしてもやりたい好きなこと、得意なことを見つけなさい。そしてそれを毎日3時間やり続けなさい。」とお話しになりました。

「たとえ見つからなくても、見つけようと意識することが大切だ。どうしてもやりたいことなら、どんなに大変でもやり続けられる。それが奇跡を起こす3時間だ。」と、夢を持つことの大切さをお話しになりました。

se1811153.jpgse1811154.jpg
続いて理事長先生は夢7原則に沿って夢を叶えるために必要なことをお話し下さいました。

また、数人の生徒に「君の夢はなんですか。」とお聞きになり一人一人の夢を確認した後、激励して下さいました。その後、持続可能な社会を創ることを目的としたSDGsについてその重要性などをお話しされ、生徒は夢手帳にしっかりと書き留めておりました。

se1811155.jpgse1811156.jpg
講座の最後には、質疑応答の時間がありました。生徒からは、夢に関することから経営に関するものまで様々な質問が飛びだし、理事長先生は一つ一つの質問に丁寧に答えて下さいました。
この講座を通して、生徒たちは「何のために高校に行くのか」という高校進学の目的を持つことが大切だと改めて認識したと思います。この意識を忘れず、充実した高校生活につなげていってもらいたいです。

最後に生徒の感想を簡単に紹介します。

・SDGsやクリーンエネルギーに関して深い興味を持った。将来それらを推進する事業をしたいと思った。

・どんなことにも意味を持って取り組むことで本当の「成長」というものが出来るのだと感じた。

・理事長先生の話を聞いて、目的を持って高校生になることの大切さに気付きました。これから高校生活が始まるまでに目標を決めたいと思った。

・理事長先生がどのように社長になったのか、その経緯を知り私も夢に対してさらに細かく、具体的に日付を入れようと思った。

「才能をそのまま活かす」
この言葉にお話の全てが込められているように感じた夢達人ライヴでした。
今回の夢達人ライヴではチョコレートの製造販売を行う「CHOCOLABO」を運営する一般社団法人AOH代表理事の伊藤紀幸さんからご講話を頂きました。CHOCOLABO」というお店の名前には「ショコラとラボラトリー(工房)」「健常者と障がい者のコラボレーション」「プロフェッショナルと障がい者のコラボレーション」という想いが込められています。そして、障がい者・高齢者・健常者が共生するコミュニティ作りを目指しています。
 伊藤さんの転機は銀行で活躍されていた頃にさかのぼります。その頃に待望のお子さんが誕生したのですがお医者さんに告げられたことは、「これからどうなるか何も分からない」という言葉だったそうです。医学的にも詳しくわからない難しい状態でした。伊藤さんにはどうしても滅入る気持ちがありました。それでも、「落ち込んでいても何も変わらない、何がこれからあっても楽しかったねと言うことのできる時間を過ごそう」と前を向いたそうです。その後、お子さんは障がいとともに成長を続けていきます。
 お子さんが小学校に入った時のこと、再び衝撃的なことを伊藤さんは告げられます。学校の先生から、「当校の卒業生は障がい者は就職しても月収3000円程度です。しかもほとんど就職できません。」ということでした。自分の大切な子どもを想い、この子の将来はどうなるのか…そう案じる伊藤さんに障がい者雇用における問題意識が強くほとばしることになります。現在でも日本社会では障がい者のうち就職ができるのは5~6%程度とのことです。
抱いた問題意識とともにアナリストとしての高い専門性を携え、どうしたらよりよい社会を構築できるのか…そう思い行動し知恵を絞りご縁を大切にしてできあがったのが今の「CHOCOLABO」という工房です。
 伊藤さんは「CHOCOLABO」の経営を通じて人との接し方について話をしてくれました。例えばうまくいかないときに「なぜできないのか」と人は感じます。その際に「あの人が悪い、環境が悪い」と他責の姿勢でいるのではなく、「どうしたら出来るだろうか? 自分にまだできることがあるのではないか」と自責の姿勢でいることで事態は切り拓かれていくということです。
また、「コーチング」の考え方の解説には多く時間を割いてくれました。基礎を教える「ティーチング」の過程はもちろん必要ですが、その先にはコーチングの姿勢が重要となります。米・ニューヨークヤンキースではコーチたちに「絶対に選手をけなさない」という決め事あるそうです。このような考えはプロスポーツのいくつもの分野で採用されており、共通することは「選手が心の中に答えを持っている。それを活かすことがパフォーマンスを向上させる」という点です。実際に伊藤さんも困りに困った局面で「CHOCOLABO」のメンバーの方たちに尋ねると次から次へと答えが提出されてみるみる商品の質が良くなっていったそうです。
あるべきと決めた基準から発想するのではなく、持っている才能をそのまま活かす。化学反応を繰り返すことで新しい価値が生まれる。コラボレーションが重なり続けることで新しい社会が生まれる―「これからどのような挑戦をしていきますか」という生徒の質問に伊藤さんはこのように夢達人ライヴを締めくくられました。
講演中は生徒の理解に合わせて話題も言葉遣いも伊藤さんは選んでくださいましたが、その背景にある膨大な知識に裏付けされたお話の数々に生徒は聞き入っていました。静かにゆったりとお話しされた伊藤さんの夢達人ライヴは多くの示唆に富んだ時間であり大変貴重なものとなりました。
生徒がお聞きしたことを熱心に手帳に書き込む姿がその時間の濃密さを表しています。

yu11101.jpg

yu11102.jpg

yu11103.jpg

10月9日、タイのアサンプションカレッジのみなさんが郁文館中学校に来訪され、グローバルリーダー特進クラスの生徒たちと国際交流を行いました。

グローバルリーダー特進クラスの中学校三年生は、この夏休みに六週間の「全生徒一人一校のNZ語学研修」に参加してきました。留学を経て培った語学力や経験をいかして、生徒たちは英語でお互いの国の文化の紹介をしていました。
また、中学一年生との合同授業ではお互いの夢を語ってみようという授業を行い、タイの学生方から「プログラマー」になりたいという声が、郁文館の生徒たちからは「語学を活かした職業に就きたい」という声が多く聞かれました。このような同年代の海外の学生とお互いの「なりたい姿」を発表しあうことは、「自らを高めたい」と気持ちを改める一つのきっかけとなります。
生徒たちが国内だけでなく世界のさまざまな事柄に関心を持てるように、郁文館では今後も積極的な国際交流を続けてまいります。
画像1.jpg

画像2.jpg

画像3.jpg

ページ
TOP