【2学期 始業式】

9月1日は2学期の始業式です。
放送による始業式したが、「諦めない」「努力する」「運を味方にする」を再認識しました。

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その後、防災訓練です。真剣に避難訓練に取り組みました。
こればかりはオンラインとはいきません。

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【大根の種蒔き】

1学期に作った土に、いよいよ種を蒔きます。
「大根」です。
それぞれが、自分の土に蒔いていきましたが、作業は協力して、手際よく進めて行きました。
成長が楽しみです。

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【夢手帳】

生徒の毎日の生活に欠かせないアイテムが「夢手帳」です。
年間予定、月間予定の管理から、日々の生活の振り返りの日記、
将来の「夢」に向かうための道筋を明確にし、日々の励みにしています。
夏休みも毎日、振り返りを続けていました。

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【夏期授業】

7月15日に1学期の終業式を迎えました。
夏休みに突入ですが、iPclassは、17日から31日まで、先行して2学期の授業がスタートです。

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今まで通り、8時10分の朝のHRからはじまりますが、60分の授業が行われます。
1日3時間の授業ですが、いつも通り、元気に受けています。

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【校長先生による論語の授業】

「論語」についての講義も6回目です。
最初は孔子について、論語についての講義から始まり、毎回 3~4の章句を解説してくれます。
生徒達は、こうぎを聞きながら、メモをとり、自分の生活を振り返ります。
「七つの約束」はまさに孔子の教えと共通するところばかりです。

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【技術の授業】

屋上菜園の土作りをしました。
雑草を抜き、牛肥を混ぜて土を作りました。
肥料の醗酵したした匂いは普段あまりかだ事のない匂いでしたが、その日の日記には、この苦労を毎年している農家の方々に感謝するコメントが書き記されていました。

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【席上留学】

現在は毎週1回 金曜日の朝実施している席上留学です。
一人ひとりが、自分のiPadを使い、現地のネイティブとマンツーマンで会話を繰り広げます。

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個人のレベルに合わせて会話をしてくれているので、誰もが会話が弾んでいます。

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【清掃の様子】
7時間の授業が終わったら、清掃当番が使用した教室を「すべてに感謝をせよ。」を心に刻み清掃してくれます。
協力して、効率よい清掃を心がけています。

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【教頭によるNIE】

毎週、校長・教頭によるNIEが行われています。
今回は教頭NIEの様子です。
一つの記事を取り上げて、新聞の読み方から、内容の深掘りまで、内容の濃い30分間です。

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生徒達は、客観的に物事を見た上で、じぶんの意見を述べるようになってきています。
一つの記事を文の目線ではなく、俯瞰した物の見方も身につけさせていきます。

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グローバルリーダー特進(GL)クラスでは、3年生での短期留学を1つのゴールとし、自らが世界に目を向け活躍する人材になるべく、英語力・グローバル力の向上に日々励んでいます。

ネイティブ教員によるホームルームや、独自のオンライン英会話学習である「席上留学」の実施など日常的に英語に触れる機会を設け、英語力の向上を目指しています。

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初めは英語に慣れていなかった中学1年生も、入学から2ヶ月が経つと、英語での日直日誌を少しずつ書けるようになり、ネイティブ教員と話をしている姿も見受けることが出来るようになります。

また、週に1度GLアッセンブリを実施しております。
アッセンブリとは朝に行う会で、GL3年生がテーマを決めて内容を企画し、学年を問わず様々な意見の発表を行う形式で、国内外の社会問題に焦点を当て、意見交換を行っています。

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グローバル高校との連携も行い、グローバル高校のアッセンブリへの参加や既に海外留学を経験した先輩たちとの交流も行われています。

中学3年時の短期留学を目指して、生徒たちは真剣に、そして楽しみながら授業に参加しています。
世界に目を向け活躍する人材に育てるべく、教職員も一丸となって生徒に伴走しています。

GLクラスの生徒たちの今後の活躍にご注目ください。

TBSの朝の番組「あさチャン!」で、本校のSDGs活動の紹介動画が、7月9日(金)に放送されました。

この動画は、本校のSDGs委員会の生徒たちと校内の映像専門生徒集団であるIBS委員会が共同して制作しました。

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15秒間の短い動画ではありますが、IKUBUN SDGsウィークの案内掲示やSDGsに関するポスター、校内向けに作ったSDGs紹介動画など、これまでのSDGs委員会の活動が、いくつもちりばめられた内容になっています。

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このSDGs委員会は、2018年に発足され、今年度から新たな形に生まれ変わりました。

SDGs委員会コアメンバーとSDGs委員会クラス委員の2つからなる新生SDGs委員会が誕生し、SDGsを一層浸透させる体制となりました。

※SDGs委員会コアメンバー(有志):学園全体のSDGs推進の中核。

※SDGs委員会クラス委員(各クラス1~2名)学年・クラスでのSDGsの推進の担い手。

校内SDGs活動の中核として、「パートナーシップで目標(SDGsの浸透)を達成しよう」というのがコアメンバーの役割の一つです。

SDGs委員会として活動するだけでなく、校内の様々な団体と一緒にSDGsに関する活動をしていくことを目標としています。

SDGsはみんなのものです。

授業やHRといった教育活動のすべてがSDGsと結びついているように、課外活動でも様々な団体と一緒にSDGs活動を進めていきます。

先日のiPclass校長HRでは、現在のコロナ禍における企業の財務体制についてがテーマで、生徒たちには少し難易度の高い話でした。

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新型コロナウィルス感染拡大が始まった頃の企業への支援は「貸付」で良かったのですが、長期化して2年目に入るこれからの企業への支援は、「資本」への支援が重要となってくるとの内容でした。
これまでの「貸付」ばかりの支援では、債務超過に陥る可能性があります。
日本政策金融公庫等が実施している資本性ローンなどが最近注目を浴びていますが、貸付として「負債」となる支援ではなく、「資本」へ組み入れられる資本性ローンでの支援が有効であるという校長の説明に、生徒たちは難しいながらも日経新聞のその個所をマーカーでなぞる等、必死についていっている様子でした。

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上場している企業の経営者でもある渡邉校長が、貸借対照表(バランスシート)を用いて企業の実際の財務についての仕組みを説明し、貸借対照表についても丁寧にレクチャーしました。中には用語を理解している生徒もいて、校長もビックリした様子でした。

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日本の未来を担う教育を受けているiPclassの生徒たちにも、全部を理解することは難しかったかもしれません。しかし、それでも目を輝かせながら校長の話を聞いている様子を見て頼もしくも感じた今回のホームルームでした。

SDGsに関する二ュースや調査内容、企業の取り組み事例やコラムなど、多様な情報を発信する「SDGs CONNECT」(運営会社:dip ディップ株式会社)に、本校の「SDGs教育日本一への取り組み」について中学校教頭である渡邉 烈士先生のインタビュー記事が掲載されました。

掲載元 「SDGs CONNECT」
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~~~~~以下転記~~~~~~

SDGsを通して夢を叶える人材を育てる。

「子どもたちの幸せ」のための学校ーー郁文館夢学園


東京都文京区にある郁文館夢学園は、教育課程全般を通して「SDGs」に繋がる学びを提供する先進的な学校だ。「SDGs教育」とは、全教科・カリキュラム・学校行事などの学校生活をSDGs17項目と紐づけ、学ぶ目的を明確にし、目標へとつなげる教育である。

郁文館夢学園の独自の教育方法である「夢教育」と「SDGs教育」をかけあわせた教育を提供し、さらに、「郁文館SDGs教育日本一宣言」を掲げ、先生から生徒まで学校全体が一丸となってSDGsを推進している。

今回は、郁文館夢学園の理事兼中学校教頭である渡邉さんを取材し、郁文館夢学園の「SDGs教育」や、郁文館夢学園の教育理念、学校の具体的な取り組み、今後の「SDGs教育」の展望などについて詳しくお話を伺った。

郁文館夢学園が描く理想の教育とはなにか、「SDGs教育」を通して子どもたちになにを与えることができるのか、郁文館夢学園の多岐にわたる取り組みを探る。

見出し

  • 1 SDGsは子供の夢の指数になる|夢を逆算するPDCA教育
  • 2 「SDGs教育×夢教育」に込められた思い。夢を叶えることがゴールではなく、人間性の向上が究極の目的。
  • 3 社会課題をすべて自分事として捉えてほしい。郁文館夢学園が描く未来。
  • 4 まとめ

SDGsは子供の夢の指数になる|夢を逆算するPDCA教育

ーーまず初めに自己紹介をお願いします。

渡邉:郁文館夢学園理事兼中学校教頭の渡邉と申します。よろしくお願いします。

ーーSDGsを教育に取り入れたきっかけはなんですか?

渡邉:郁文館の夢教育は、もともと社会と関わりながら課題発見や解決などを通して成長していくというカリキュラムがありました。国連がSDGsを発表した際に、夢教育はもともと生徒に伝えていた内容と本質は同じであり、SDGsを取り入れることが夢教育の実現につながると確信をしました。

社会貢献のためというわけではなく、生徒たちがこれからの社会を生き抜いていくためには、このSDGsをまなぶことが必要不可欠なことだと考えたのがきっかけです。


ーー教育理念やどのような教育を目指しているか教えてください。

渡邉:まず、郁文館では「子ども達の幸せのためだけに学校がある」という理念を掲げております。

ーー「夢教育」を掲げているということなんですが、「夢教育」というのはどのような教育なんでしょうか?

渡邉:そもそも、私たちの夢教育は、「25歳で輝く人材を育てる」というゴールを設定しています。

世間一般的にいう良い大学に入ったり、良い企業に入ることをゴールにするのではなく、自分が本当にやりたい仕事のための大学選び、企業選びが重要だと考えています。

社会に出て下積みをして、3年間、25歳になった時に初めて自分の人生が世の中に貢献できるような、一人前の人材になってほしいという思いで、この「夢教育」を掲げています。


ーー「夢教育」を通して大学入試や就職のその先を目指し、そこで活躍されることを目標に教育をされているんですね。

渡邉:郁文館夢学園では毎学期、必ず生徒と担任が、夢カウンセリングを行います。

夢カウンセリングでは、将来どんな大人になっていたのか、仕事を通してどんなありがとうを集めたいのか、そのために大学で何を学びたいのか、などの質問を通して、より目標を具体的なものにしていくサポートを行います。

ーー中高生だと大学に入ることなど、目先のことばかり考えてしまうと思うのですが、その先の目標を立てることをサポートをしているのですね。

渡邉:夢カウンセリングではオリジナルの夢手帳を使うのですが、手帳に自分の将来の夢を描き、それを具体的にイメージするために、写真を貼ったり、子ども達と絵を描いたりしています。

「〇〇歳でこれをやりたい」「そのためには今何をやらなければいけないのか」などを詳しく考え、そして今日一日何をやるのか決め、達成できたかどうかも手帳に書き込んでいきます。

そして、「今月はこれが出来たね」というように毎月先生と確認していく作業を行っています。

この手帳は毎年更新できるので、今年1年で「やりたいこと」を達成をするために毎月、毎日何をやるのかということをより具体的にしていくんです。

つまり、物事を達成するためのPDCAサイクルを学ぶということです。PDCAサイクルを今の内から学べるのは、郁文館の魅力かなと思ってます。

普通は社会に出てから、PDCAサイクルを学ぶ方が多いと思いますが、我々は中学1年生から目標を達成するための方法の話をしたり、計画を立てたら、チェックし、チェックをしたらそれを次に繋げていくように具体的にPDCAサイクルについて教えています。


ーー中学生で「夢教育」やPDCAサイクルを当たり前のように教えると仰っておりましたが、SDGsも同じように中学生から教えていらっしゃるんですか?

渡邉:SDGsについても中学生の時から教えています。

まず校舎に入った瞬間に、SDGsが私たちの学校の重要な取り組みだということがわかるようにしています。

SDGsとは、世の中全てのことに紐づく17の項目です。例えば、私は国語の教員なので、教科書で伝統食を扱ったりします。それをエシカル消費などにつなげて授業を行っています。他の教科でも同様です。

カリキュラムや授業のシラバスの中で関係するSDGsの項目に紐付けて作成してるため、この単元ではこのSDGsの項目を教えるなど明確な目的を持った取り組みを全教科で行っております。また、全教室にSDGs17項目のマグネットがあるんです。

授業をしながら、今日はこの項目をやるよと説明することで、授業内容とSDGsの各目標が紐づくように工夫しています。また、視覚化することも意識しています。

さらに、学校の特徴の1つは、NIE(新聞教育)に力をいれていることです。週に2回、新聞を読み、みんなでアウトプットする作業を行っています。また、教員が独自でNIEの動画を作って、配信をしたりしています。


ーー社会課題について身近に考えられる機会がたくさんあるということですね。

渡邉:はい。そうですね。

また、社会課題をより身近に考えられるようにするために、さまざまな留学プログラムがあります。

郁文館には4校の学校があり、4種類の留学コースを設定しています。

・1年間に渡り、1人1校、カナダ・ニュージーランド・オーストラリアへ行くグローバル高校の留学
・3ヶ月間、1人1校でニュージーランドに留学する高校のワンターム留学
・6週間、1人1校でニュージーランドへ行く中学校GL特進クラスの短期留学
・昨年度開校した通信高校ID学園の選べる留学

生徒一人一人に合った留学を実践しております。

余談ですが、今年4月、コロナ禍の中でも郁文館グローバル高校は生徒約80名の生徒をカナダへ送りました。現在もなお、生徒たちはカナダで全力で学んでおります。

また、高校では修学旅行が実は無く、PBLツアーというものを実践しています。

PBL(Project Based Learning):問題(課題)解決型学習

これは1年生の頃からSDGsの目標1から17の項目を踏まえ、夕張、陸前高田、山陰、臼杵、屋久島、シンガポール、台湾、カンボジアの8つのコースを用意し、SDGsの項目に関連付いたツアーを行うというものです。

【提供】郁文館夢学園のSDGs関連のプロジェクト


「SDGs教育×夢教育」に込められた思い。夢を叶えることがゴールではなく、人間性の向上が究極の目的。

ーー郁文館の活動の中で、大事にされている軸のようなものはありますか?

渡邉:人間性の向上です。

私たちは「子供たちの幸せのためだけに学校はある」という教育理念を掲げていますが、我々にとっての幸せ、つまり究極の目的は実は「夢を叶える」ということでありません。

我々の究極の目的は、人間性の向上です。人間性が向上したときに、生徒が幸せになると考えています。

郁文館夢学園は、生徒が喜ぶことを実現することだけがいいとは考えておりません。我々は、時に厳しく生徒を指導することもありますし校則も厳しいです。

人間性を向上させるために必要なことは、日々の自らの生活や行動、言動などを常に振り返り反省をして、明日に向けて改善していく、その繰り返しだと考えています。そのために手帳で日記を書かせているのですが、振り返り、改善につなげることの重要性を理解してもらうための取り組みです。

そこでも、夢を持つことで目標をポジティブなものにしていけるからこそ、生徒に夢を持とうと話をしています。

夢を叶えるために必要なものは3つの力で、人間力・学力・グローバル力だと考えています。この3つを「夢教育」を通して育成するということが我々の学校にとっての軸です。


ーー具体的に生徒が激変したSDGsに関わる教育や取り組みはありましたか?

渡邉:中学2年生の体験型修学旅行の衝撃は大きいと思います。

鶏の屠殺を経験します。羽をむしられた直後の鶏を触って、命を感じるんです。この体験を通して生徒たちの「いただきます」の重みが変わります。

今まで、ただの「いただきます」が、「命をいただきます」という思いが込められるようになります。子ども達のご飯を食べる様子を見てとても感じます。

ーー本当に貴重な経験だと思います。SDGs教育を通してニュースや社会課題に興味を持つ生徒って増えるんですか?

渡邉:増えます。

「あなたがその夢を叶えたら、どんな素敵な奇跡が起きるんですか?」と学生に問いかけることが多いのですが、その回答も変化してきました。

私も去年まで担任だったのですが、子ども達に将来の夢はなにかと聞くと、「最近は新聞記事を読んで、今の世の中がこうなっています。だからそれをこうやって解決したい」というように社会課題を踏まえて具体的に答えてくれる生徒がいるんです。

具体的に遠い将来を考える際に例えば「建築士になりたい」という夢ではなくて「一級建築士になって貧困な人たちのために家を造りたい」というイメージや、「学校の先生になって社会で通用する生徒を育てたい」など自分が学校の先生になったら何をするのかまでをイメージできるのが郁文館の生徒の強み・特徴だと思います。

夢が決まっていない生徒ももちろんいますが、それは全然悪いことではないと考えています。
20年30年後には、今は無い仕事が半分以上になる激動の時代に、夢を持ちづらいことも当たり前だと感じる瞬間があります。

その子達には、「仕事でなくてもいいから何をやりたいのか考えよう」と伝えています。


社会課題をすべて自分事として捉えてほしい。郁文館夢学園が描く未来。

ーー最後にこれからの「SDGs教育」を通してどのような生徒を育てていきたいか、お伺いします。

渡邉:これからは、SDGsの目標1から17の中に社会のたくさんの諸問題がある中、学生のうちからできることは何かを考えられる生徒を育てたいと思っています。

12歳~18歳でもできることはたくさんあると思います。これは、大きなプロジェクトばかりを追い求めるのではなく、目の前の小さなことでも実行することが大切だと考えています。

学校としては、子ども達がやりたいと思っていても、普通だったら諦めてしまうようなことも大人たちがサポートし、実践できる学校にしたいと考えています。

普通だったら見逃してしまいそうな問題でも、SDGs教育と結びつけることにより、できることから、身近なことから社会問題を解決するというより実戦的なSDGs教育ができるのではないかと考えています。

SDGs の17項目を、知識としてだけで終わらせたくないと考えています。
実社会に現実として存在するのは、17の項目の奥にある169のターゲットを子供達が何か一つでも達成できるような学校にしたいと考えています。

ーーSDGsが世界に広まって、いろいろな人が参加するSDGsを推進していく段階で、学校が果たす役割ってどんなところだと思いますか?

渡邉:学校が果たす役割は何かと考えた時に、いかに世の中の社会問題を自分事化させるかだと思います。

これは、政治という観点にも関わってくると思います。

今、政治に対しても、自分の1票で何かが変わると思っている生徒は少ないと思います。自分の一票で社会変わるか変わらないかは分かりませんが、自分が変えたいと思わなければ、投票率や世の中は絶対に変わりません。

この考えを持った生徒達が、また次の世代に「自分事化しないとダメだよ」と伝えていけるような循環を作ることが教育の使命であり、教育から社会を変えることだと思っています。

~~~~~~以上~~~~~~

今後も「SGDs教育日本一」を目指して、「できることから」「身近なことから」をテーマに、地に足の着いた様々な取り組みに挑戦していきます。

5月12日のiPclass校長ホームルームでは、最近世論で話題となり、いろいろな立場からの意見が出ている「東京オリンピック・パラリンピック」の開催について生徒たちが意見を出し合いました。

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まず、賛成なのか反対なのかを聞いてみたところ、賛成9、反対11という均衡したクラス内意見の状況であることがわかりました。

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賛成の理由としては、「スポーツ選手ももちろんだが、開催に係わるすべての関係者の仕事にも影響が出てしまうから」という意見もありました。

反対の理由は、やはり「日本人だけではなく海外の人々が集まることによってクラスター発生などの心配があり、命には代えられないのではないか」という発言がありました。

校長からは「正解がある問題ではない」ことを前提に伝えられ、視点のヒントとして「思考の三原則」という考え方がレクチャーされました。

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<思考の三原則>
1、多面的に考える … いろいろな立場の人の気持ちになって考える
2、長期的に考える … 目の前の損得でなく長い目で見てどうなのかを考える
3、根本的に考える … 議論されている事柄のそもそもの理念や「何のために」という根本の目的に戻って考える

この「思考の三原則」の視点をもって、「東京オリンピック・パラリンピック」の問題や、これから起こる様々な事象に対して自分の意見を考えてみるよう、生徒たちに投げかけてHRを終えました。

入学後、初めての理事長講座が行われました。

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今回のテーマは「夢教育とは」でした。
まず、すでに夢を持っている生徒数名に、自分の夢を発表してもらいました。単に「〇〇になりたい」だけでなく、「〇〇になり、〇〇したい」というように、実現後、どう世の中に貢献したいのかまでイメージできている生徒が多く、渡邉理事長・校長も感心していました。
理事長・校長は、このように皆の前で自分の夢を発表することで、周りの人がその夢を知り、アドバイスをもらえたり、応援してもらえたり、夢を達成しやすくなることを生徒たちに伝えました。

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また、幸せに感じるときはどんな時か、一言ずつ生徒に言ってもらい、本学園が考える「幸せ」について一緒に考えました。
そして、理事長・校長の人生について、小学5年生の頃に社長になると決めた話、世界一周を通じて外食産業を志し、セールスドライバーで資本金を貯めて起業した話など、当時の気持ち、体験やエピソードも含めて、詳しく話していただきました。特に、入学式で新入生に送った字の「運」についても、運が良くなる生き方とはというテーマで熱く語りました。
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つぎに、夢を叶えるために必要となる「夢7原則」について、説明しました。
一、「どうしても叶えたい夢」でないと叶わず、まだ、夢を持っていない生徒は焦ることなく、好きなこと・得意なことを中心に、夢を探していくことが重要である。

一、「夢に日付を入れる」ことで、夢を叶えるために達成すべき事柄から、できたことを「引き算」して、残りのすべきことを「割り算」することで、明日すべきことが決まる。

一、勉強して、すべきことを新たに見つけ、深め、さらに実現のための逆算から計画化を行う。

一、夢を叶えたときの状況をカラーでイメージする。カラーでイメージしつつ、理事長先生は、朝、その日にすることもイメージし、夜、振り返ることを日々のルーチンとしている。

一、どんなことがあっても諦めない。最後の石がダイヤモンドというお話とともに、夢の結果は「成功・途中・諦める」の3つしかない。

一、運を味方につける。そのために、七つの約束について、その一つひとつを意識して日々の生活を送る。

一、夢を叶えることも大事であるが、「夢を追うプロセスの中で成長する」ことは、かけがえのないことである。

<生徒から理事長先生への質問のいくつか>
●「夢が3つある。どうしたらよいか。」
→3つの夢に対して1時間ずつ3時間、毎日向かい合ってみてはどうか。卒論を書く3年生くらいまでには、その中で1番が見つかるのではないか。今、1つに絞ることはない。
●「理事長先生は、色々なことを同時にやっている、辛くなることはないか。」
→すべての活動、自分が好きなことをしている。だから楽しく、辛いことはない。うまくいかないこともたくさんあった。しかし、それらを乗り越えてきて今がある。皆さんも、好きなこと・得意なことから夢を選んでほしい。

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生徒たちは、姿勢を正しく聞き入っていて、お話しのキーワードを熱心に夢手帳へ記入していました。また、理事長・校長から最後に「夢教育とは何であるかわかりましたか。」の投げ掛けに対し、返答の「はい」がとても速やかであったことが印象的でした。とてもよいスタートが切れたと思います。
皆さんのこれからの6年間が楽しみです。

郁文館では社会の様々な事象とそれに関連する様々な立場からの意見を知り、その上で自分の考えや意見を組み立てる訓練を行うことを目的として、NewsPicks社と協働し「NewsPicks for Education」という授業を実施しています。

その取り組みが「先生の学校」というサイトに取り上げられましたのでご紹介いたします。

~~~~~以下転記~~~~~~

毎日ニュースを読み、多様な意見に触れ、発信する習慣が育んだ、自律と好奇心 [PR]

さらに2019年10月には、国内最大規模の経済ニュースメディア「NewsPicks」が提供する教育現場向けの「NewsPicks for Education」を導入し、有志の生徒によるNewsPicks委員会も誕生した。

ニュースに対する他者の意見を知ることができるというNewsPicks特有の言論空間を生かし、生徒や教職員がNewsPicks内の学校専用区間で、注目するニュースをPickしたり、コメントを交わすことで、学び合いが生まれているという。

そこで、この学び合いを先導してきたNewsPicks委員である高校3年生の加地登輝さんと小松麟太郎さんに、話を聞いた。

続きはこちらから
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(外部サイト:先生の学校)

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大きな期待と少しの不安の中、郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校の新一年生総勢510名が郁文館夢学園での始まりの日を迎えました。皆、とても良い表情をしていました。

例年、郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校の3校合同で執り行われる入学式ですが、新型コロナウィルス感染防止対策として3校を3回に分けての実施としました。

また、ご家族がご自宅からでも入学式をお祝いできるよう同時ライブ配信も行いました。

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渡邉理事長・校長からは、新一年生に対して次のお話がありました。

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・運を味方につけるような誰が見ても恥ずかしくない生き方すること
・お金や安定の為ではなく、自己実現のために未来の仕事やそれに伴う進路を選ぶこと
・毎日三時間の努力が未来を切り開くこと

「毎年、今年の一字として郁文館夢学園の新入生に贈っています。今年は『運』という字を贈らせていただきます。皆さんに運がいい人生を送ってもらうためにしてほしいこと、それは周囲の人や神様に応援してもらえるような存在になるということです。そのためにも郁文館夢学園が大切にしている「7つの約束」を常に心がけ、日々励んでください。皆さんが素晴らしい中学・高校生活を送れることを応援しています。」

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現在、新一年生が心に抱いている決意(初心)は、今後困難に遭遇した際に立ち戻る場所となります。
理事長・校長よりお話頂いた内容とともに、しっかりと心に留めておいて下さい。

改めまして、

新一年生、ようこそ郁文館へ。

iPclassの渡邉校長によるHRが始まりました!

2021年度より新設されたiPclassのカリキュラムに含まれているこのHRでは、前半が日経新聞を使った時事ニュースの講義、後半は論語をテキストとした講義となっています。DSC_0176.JPG

日経新聞から今回は、『福島第一原発の処理水、海洋放出を政府が決定』についての記事を取り上げ、生徒一人ひとりの考えを聞き出していました。「原発の必要性は?」「処理水海洋放出による影響は?」などと投げかけ、いろいろな意見が出る中で、校長が国会議員として経験してきたことなども踏まえて、立場や見方、様々な利害関係から1つの物事についても全く正反対の意見が出てくることもある、そんな時はいろんな立場に立ってみて物事を多面的に考えることも重要なんだということを、ディスカッションを通して生徒たちに伝えました。

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そして、論語からは、為政第二の四「子曰く、吾十有(ゆう)五にして学に志す。 三十にして立つ。 四十にして惑わず。 五十にして天命を知る。 六十にして耳順(したが)う。 七十にして心の欲する所に従へども矩(のり)を踰(こ)えず。」を用いて、学を志す(夢を持つ)時期や、学ぶ心意気や姿勢も含めて、生徒に分かりやすく話しました。
13歳で学問を志すiPclassの生徒たちは孔子よりもスゴイ!とエールを贈りました。

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iPclass全ての生徒が、講義の内容を忘れぬよう、一つ一つ丁寧に書き留める姿が印象的でした。

この校長HRにより、多面的・根本的で論理的な思考が出来るように鍛え、また論語という先人の知恵を使って人間としての人徳を養います。

今後定期的にHRでの学習をお伝えして参ります。

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