![]() 毎年、日本大学付属高等学校からそれぞれ3名の生徒が参加する英国ケンブリッジ大学ペンブルックカレッジ・イースタープログラム。全国の日大付属高校生が英国に集い、3月18日から4月4日まで、ケンブリッジ大学の学寮に滞在して生活を共にし、学生プログラムアシスタント(PA)の援助を受けながら英語研修を行いました。日本大学付属24校から生徒たちが参加、明誠高校からは3年生の阿施美香さん、兒玉達明くん、2年生の永井沙呼さんが参加しました。貴重な体験をして日本に戻ってきた3名に、edu.log記者が鋭い質問で迫ります。恒例「イースタープログラム参加者インタビュー」、今日はその第1回目です。 |
ケンブリッジ大学研修に参加した3名
—今日は集まっていただきましてありがとうございました。みなさんは春休みに行われた日本大学主催の「付属高校生によるケンブリッジ大学ペンブルックカレッジイースタープログラム」に参加した3人ですが、今日は恒例の参加者インタビューを行いたいと思います。よろしくおねがいします。
阿施さん、兒玉くん、永井さん「よろしくおねがいします!!」
—さて、早速ですが、今回のケンブリッジ大学の英語研修に参加しようと思ったのはどうしてか聞かせてください。
阿施さん「ただ行きたくて希望しました(笑)。参加を希望する時に理由書を書くんですが、結構苦労しました。英語は苦手だけど好きだし、イギリスに行ったことないけど、行ってきた人(昨年のサマープログラムに行った小倉さん)からイギリスは食事がまずい、って聞いて、どんなにまずいのか自分で確かめたくなって(笑)。テレビでイギリスの名所案内とか見ていたらケンブリッジが出てきてすごく行きたくなりました。それに、日本にいたら英語喋らないだろうし…そう、ひとことでいうと、自分が成長するためかな(笑)」
—阿施さん、最初からひとことで言ってくださいよ〜、頼みますよ〜(笑)。ではサコさん。
永井さん「私はもともと人と係るのが好きで、生徒会やったりボランティアやったりいろいろやってますが、苦手な英語しか使えないイギリスでどんな自分が出てくるのか知りたかったんです。お母さんと話をしてたら、英語話せないんだから無理だ、と言い合いになって、結局行きたい気持ちが強くなって(笑)」
兒玉くん「もともと英語は自信があって、他の付属の人達とどれくらい差があるか知りたくて希望しました。もちろん、他の付属の人達と仲良くなりたいってのもありました。…行ってよかったです。戻ってきて絶望感ばかりでしたが。僕は文法は自信はあったんですが、リスニングは自信なくて、結局、むこうではついていけなくて結構ショックでした(汗)」
色分けされた研修のタイムテーブル。阿施さんはオレンジ、永井さんは赤、兒玉くんは黄色。
—戻ってきてどうだったか、という総括は最後に聞くことにしますね。何から話してもらいますかね…じゃ、研修のタイムテーブルを見ながら順に話をきかせてください。
永井さん「私、毎日日記書いてたんです。それで毎日2時くらいまで起きてました(笑)」
—じぇじぇ!! なんで毎日そんなに寝るのが遅いんですか。
阿施さん「シャワーの取り合いとか…(笑)」
永井さん「PAアクティビティに毎日参加して10時半ころ部屋に帰って、それから宿題は量は少ないけどやらなくちゃいけないし、向こうで知り合った友達と話は尽きないし…(笑)」(編集部注・PAとは “Programme Asistant” のこと。研修参加者の面倒を見てくれているケンブリッジの学生さんです)
阿施さん「サコの所はみんな集まってたよね(笑)」
永井さん「それに、後半には、毎晩、最後の日にPAの人たちに渡す手紙を毎日少しずつ書いたりもしてました。英語だから…ケイタイで打ってWi-fiのある所で翻訳して…とりあえず快適な環境でした(笑)。最初の週はみんなとおしゃべりばかりしてたんですが、オックスフォードに出かけた時からPAと距離感がなくなって、手紙書こうと思ったんです」
毎日アクティビティを企画してくれるPAさんの連絡ボード
阿施さん「私は12時には寝てましたよ。もたないから」
兒玉くん「僕は部屋の子が11時に寝るから、それに合わせて寝てました(笑)」
永井さん「で、話を戻すと、手紙書いてから、日記書いたんで2時になっちゃったんです。途中、書けなかった日の分を帰りの飛行機の中で書いてたら、いつの間にか日本に着いてました。寝なかったんですよ」
—では、日記を参考にしながらお願いしますね。では、出発前日の成田での事前研修から。
永井さん「ベッドがふっかふかでした!!♡」
阿施さん「自分たちの泊まったホテルのとなりのホテルがヒルトンでした!!」
—ギョギョ!! 阿施さん、それが感想なんですか?
兒玉くん「修学旅行でオーストラリア行った時ヒルトンに泊まった時、ヒルトンホテルは日本のどこにあるか、っていうクイズやったじゃないですか。ああ、ここにあるんだぁ、って感動したんですよ(笑)。
—な〜るほど・ザ・ワールド。で、事前研修はどうでしたか。
阿施さん「去年のビデオみたり、日大の海外提携校の話とかをスクリーンで見てて、ついつい…うとう…イエ、そんなこと絶対!!」
兒玉くん「自己紹介しました」
永井さん「私、そこで自分を捨てなかったのを後悔してます…あそこではインパクトが必要だったんです。猫かぶってても、後でバレちゃうんだから、恥ずかしくなんてなかったんだと(笑)」
阿施さん「他の付属から来た人たちはみんなキャラの濃い人たちばっかりで、自分を持ってる、って感じでした。」
永井さん「それから、注意事項の説明。スリ・置き引きに気をつけろ…みたいな。みんなで注意を守って、ケンブリッジでリュックを前にして背負っていたら、現地の人が何やってるの、みたいな冷たい目で見てた…(苦笑)」
日大付属生たちが宿泊したペンブルックカレッジ内の施設
—それから、ディナーですね。
永井さん「ハンバークがでました。みんな、最後のライスだーって言いながらたべてました(笑)」
—さて、3月18日。いよいよ出発の日ですね。
阿施さん「出発前にヤスカツ先生(編集部注 担任の大森先生のこと)に電話しました。先生喜んでた♡ ちゃんとやってこいって言われました。」
兒玉くん「僕は前の日に金田先生と電話で話しました。楽しんで来いって言われました」
永井さん「朝、最後の日本食を味わって食べました(笑)」
阿施さん「私はスーツケースの重さが心配で。22.8キロで家を出たんだけど、心配だったから、朝、友だちのスーツケースに私の靴を入れてもらって…ギリギリでした(ホッ)」
永井さん「昼12時少し前のバージンアトランティック航空の飛行機で出発して、12時間乗ってヒースローには夕方5時ころ着きました。それからバスに乗って夜の8時くらいにケンブリッジに着きました」
ヒースロー空港に到着した日大付属高校生一行
—ロシア経由ですよね。
阿施さん「え…え、たぶん。途中氷山が見えました。雲の下に…え? 流氷? あ、そうかも。流氷が見えました」
永井さん「空港に着いて、トイレ入ったんですが、どこで流したらいいかわからなくて、近くの赤いボタン押したらエマージェンシーのボタンで、女の人が来て大変でした(笑)」
阿施さん「上から垂れている紐を引っ張るトイレもどこかにあったね。あと、手を乾かす機械、風力がハンパない(笑)」
永井さん「水と石鹸が一緒に出てくる水道もすごかった(笑)」
—ケンブリッジに到着してからは…
阿施さん「ウェルカムディナー、だっけ…」
兒玉くん「ウェルカムビュッフェ、です。サンドイッチとかで食べた気がしなかったなぁ」
永井さん「ちょっとまってくださいね。メニューを見てみます…(日記を見ながら)…サンドイッチ、チョコチップクッキー、チョコケーキ、イチゴ、ポテトチップ…私、ケーキ落としちゃいました(涙)…機内食食べてたんで大丈夫でしたが」
阿施さん「クッキーはバカでかかった」
兒玉くん「こんなですよ(両手でポーズ)」
阿施さん「胃がくちゃくちゃになりました(笑)」
クッキーの大きさを手を使って示す兒玉くん
—さて、現地2日目。3月19日です。
永井さん「6時40分に起きました」
阿施さん「サコに起こされました(笑)」
永井さん「8時過ぎても部屋から音がしなかったんで行ったらまだ寝てた(笑)」
阿施さん「もしサコが来てくれなかったら、同じ部屋の習志野の子と私、ふたりとも寝てた(笑)」
永井さん「朝食は…食べるものみんな違うけど…スワイプカード(編集部注 ケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジの食堂限定で使える一種のプリペイドカード)でサンドイッチ買いました。
兒玉くん「あのサンドイッチ高いよね。4.5ポンドだったよ。5〜600円くらいかな。
永井さん「サンドイッチとストロベリースムージーとバナナを食べました。バナナ美味しかったぁ」
阿施さん「バナナとコーンフレークとポテトは安定の美味しさ(笑)。あと、クロワッサンとリンゴパイもね(笑)」
—食べ過ぎです(笑)。それから、スケジュール見ると、クラス分けテストがあったんですね。
兒玉くん「正付属のグループ(アルファ)と特別・準付属グループ(ベータ)みたいに分かれてテストしました。午前中にアルファがテストで、ベータがケンブリッジ市内見学、午後はその逆でやりました。」
永井さん「市内見学はスーパーの場所を確認したり、おすすめの店とか歩いて見て回りました。ケンブリッジの他のカレッジもみたりしました。
阿施さんと永井さん ケンブリッジの歴史を感じる町並みをバックに(他の付属の友だちと)
—どんなテストだったんですか。
兒玉くん「英語の手紙を書かされました」
阿施さん「日本にいる大切な人に自由に手紙を書きなさい。何でもいい。それだけ…」
兒玉くん「それからリスニングやりました。一人ひとり会話を聞いて表を埋めていくっていうやつ。その後、休憩してゲームしながら自己紹介しました」
永井さん「脳みその絵の描いてあるボールをキャッチした人が(英語で)自己紹介、みたいな(笑)」
阿施さん「自己紹介でめっちゃ喋ってる人がいてびっくりしました。英語もうますぎて何言ってるのかわかんなかったし(笑)」
永井さん「PA、先生、生徒みんなが自己紹介しました」
阿施さん「私、テニスとピアノやってる、って言ったら、両方やってる人たくさんいた(笑)」
兒玉くん「自分は卓球の石川佳純のこと言っても、イギリスの人はだれもしらなかった(プンプン)」(編集部注 兒玉くんは卓球部所属)
阿施さん「めずらしい部活やってる人もいたね」
兒玉くん「生物部でピラニア飼ってたり、無線の機械を分解してる人とか」
阿施さん「茶道や華道やってる人も多かったし、いろんな人がいた(笑)」
永井さん「その後、ニンジャゲームやった」
(編集部注 ここで兒玉くんがニンジャゲームを実際にやりながら具体的に再現してくれましたが、省略します)
阿施さん「日本と言えばニンジャ、みたいな。PAは毎日やってるんじゃない、っていうくらい上手かった(笑)」
永井さん「それから、PAのアクティビティをやりました。ウィンクするやつ。(編集部注 ここでもゲームの解説と実演がありましたが、省略します)
ウインクをする阿施さんと永井さん
—さて、3月20日。3日目です。
永井さん「一日授業でした。長かったけど短かかった、って感じ」
阿施さん「私、授業めっちゃ緊張してました。
—午前と午後で入れ変わったわけですね。
阿施さん「はい」
—ではここから先はまた後日、聞かせてください。いろんなイギリスグッズを持ってまた集まってくださいね。今日はどうもありがとうございました。
ケンブリッジのおみやげを見せてくれた兒玉くん

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