本日午後、本校講堂において
芸術鑑賞教室が行われました。
だいたい毎年、芸術鑑賞は外部の劇場などに出て行うのですが、
今年度の「狂言」は、本校の講堂において行われました。
大蔵流という700年続く流派の大蔵千太郎さんをお迎えし、
いつも集会や体育などでにぎやかな生徒の声が響く講堂が
狂言の舞台に早変わりしていました。
本物の舞台の下には音響のために素焼きの大きな9つの壺がを据えられていて
実は人間の9つの穴を表していること、
四本の柱は人間の手足を表していること、
そのほか、方角や色にもさまざまな意味があることなど、
いろんな話を、おもしろくお話ししてくださいました。
始まる前は、あまり乗り気ではなさそうな様子の生徒たちでしたが
いざ始まると、素晴らしい話術に引き込まれていきます。
なんと、狂言とは「室町時代の侍のコント」とのこと。
生徒たちは、なんだか興味深々になってきた様子で、
狂言の基本の動きをしてみよう、などと言われると
面白がりながら、さっそくやってみます。
腰を入れることの大切さを、おんぶで見せます。
実は、おぶっている本校生徒は、大蔵千太郎さんの5歳からの弟子なのです。
クラスメート達は、冷やかしながらも尊敬のまなざしです。
そして、実際の狂言が始まります。
今日の演目は「附子(ぶす)」
「柿山伏」
すっかり狂言ワールドに取り込まれた生徒達は
声をあげて笑っていました。
そして最後は拍手かっさい。
すばらしい芸術鑑賞教室となりました。
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6月16日(水)に中学入試説明会があります。
本物の芸術にふれると、素直に笑い楽しむ男子中学生の姿が見られる
校内見学も予定しています。
事前の予約などは必要ありませんので、お気軽にお越しください。