毎日新聞のサイトを示しながら講演する佐藤記者

毎日新聞のサイトを示しながら講演する佐藤記者

 

11月28日、高校3年選択国語表現(担当及川)の授業で、毎日新聞・佐藤岳幸記者の講演会を開催しました。この授業は、主として慶応大学志望者を対象にした小論文の授業で、17名が履修しています。佐藤氏をお招きしたのは昨年度、一昨年度に続き3度目です。1年間の授業では、小論文への取り組みを通じて、生徒1人1人が社会問題を考え続けてきました。佐藤氏の講演会は、その総括と位置付けています。

佐藤氏は、現在、科学環境部デスクの要職を務めておられます。また、堀潤氏、下村健一氏とともに、「毎日女性会議」を立ち上げるなど、“社内起業家”としても活躍されています。

講演会は、事前に生徒たちが出した質問や関心事項をもとに、佐藤氏と生徒との対話形式で進められました。トピックは広く国内、海外の諸問題に渡り、東京オリンピックが社会へ与える影響、報道の現代的ありようと諸問題、北朝鮮情勢やトランプ大統領の外交政策、イスラム教やイスラム社会に対する偏見、安倍政権の掲げる憲法改正、日本の漁業、AIやビッグデータのインパクト、少子高齢化について、など、広範なテーマで対話が繰り広げられました。生徒の、問題に対する掘り下げ、佐藤氏の、ご自身の取材経験や、毎日新聞の他の部局から入手した情報を交えた、周到かつ真摯なご回答は興味尽きず、対話は熱気を帯びたものとなりました。気がつくと、所定の2時間を優に超過し、心地よい興奮と和やかな雰囲気のうちに閉会しました。

ご多用中にも関わらず来校してくださった佐藤記者、どうもありがとうございました。12月5日、この授業は今年度の最終回を迎えます。高校3年生は、これからセンター試験、個別試験へと向かいます。この1年で身につけた思考力、表現力を信じて、それぞれの志望の実現に邁進して欲しいと願っています。

11月12日(日)、鉄道研究部は、毎年恒例の秋の写真撮影会を催しました。

お目当ては、京葉線、総武線、武蔵野線の列車や沿線風景です。DSC_6761

JR新木場駅に朝9:00に集合し、葛西臨海公園、南船橋、海浜幕張、稲毛、幕張本郷の各駅や沿線で撮影をしました。少し風が吹いていましたが、天候に恵まれ、よい写真をたくさん撮ることができました。DSC_6762

なお、本校鉄道研究部は、鉄道写真を撮る際、ホームを走らない、電車に向かってフラッシュをたかないなどのマナー遵守に努めています。

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11月8日(水)、高校2学年では東京都市大学メディア情報学部情報システム学科教授の諏訪敬祐先生をお招きして、「携帯電話とインターネット」という題目で60分の模擬講義を小講堂において行いました。
生徒たちにとって初めて大学の本格的な講義だった上に、普段の50分授業よりも長い60分の講義形式ということで慣れない部分もあったと思いますが、講義が終わった後の質疑応答の場面では複数の生徒から質問も出るなど、多くの生徒にとって実りの多い体験となったことでしょう。

東京都高等学校体操競技新人大会 団体総合3位、個人総合優勝!!
11月5日(日)に国士舘大学にて行われた東京都高等学校体操競技新人大会に高校2年生2名、高校1年生1名の3名で参加しました。通常団体戦は4名が各種目の演技を行い、一番低い得点を除く3名の合計点がチーム得点になります。つまり3名で参加している本校は、1人のミスも許されないという状況での演技となりました。3名とも少しずつミスがありましたが、お互いに上手くカバーし合いながら概ね練習通りの演技を行うことができました。結果は団体総合3位、個人ではキャプテンが個人総合優勝に加え、跳馬、平行棒、鉄棒の3種目で優勝、1年生の生徒が個人総合5位に入賞と、100名を超える参加者の中で、近年にはない優秀な結果を残すことができました。今後の課題も見つかりましたが、日頃の練習の成果を十分に発揮できた大会となりました。
今週末には団体総合で2連覇している中学生の新人大会を控えています。先輩たちの勢いを引き継いで3連覇を狙いたいと思います。
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9月9日(土)、10日(日)に、東京都中学校学年別水泳競技大会が東京辰巳国際水泳場にて行われました。東京都全ての中学校が集まり、泳力を競う大規模な大会です。

6月に行われた東京都総合体育大会では、惜しくもリレー種目で9位と入賞を逃がし、悔しい思いしましたが、その悔しさをバネに夏の猛練習を乗り越えて来ました。

迎えた今大会、なんと個人種目では「100m平泳ぎ 4位入賞」、リレー種目では「200mフリーリレー 7位入賞」、「200mメドレーリレー 6位入賞」という素晴らしい結果を残しました。

競技後、順位が電光掲示板に発表されると、成城チームの部員たちは歓喜の声をあげていました。

今年度は新宿区大会でも初めて優勝するなど、絶好調の成城チーム。この良い流れを次の代のチームが引き継いでくれると期待しています。

フリーリレーのメンバー

フリーリレーのメンバー
メドレーリレーのメンバー

メドレーリレーのメンバー

 

初めての開催です。

初めての開催です。

 

10月28日(土)午後、本年度第4回教育講演会として「台湾映画祭」を開催しました。これは、今夏より台湾研修にご協力いただいている日本台湾教育センター様との共催で実施したものです。会場には郭所長、同センターで中国語の指導に当たっている王先生がお見えになりました。参加者は、高校生や保護者約50名でした。

 

上映作品は『GF*BF』(原題 『女朋友。男朋友』 2012年制作、ヤン・ヤーチェ監督)、解説には、著名な翻訳家で法政大学教授の金原瑞人先生がお越しくださいました。

 

「横のものを縦にする」

「横のものを縦にする」ことについて話す金原瑞人先生

 

栗原校長の挨拶ののち、上映に先立ち、金原先生が「横のものを縦にする」という言い回しで、翻訳にまつわる話をされました。翻訳とは、横書きのもの(英語や仏語の文章)を縦書き(日本語の文章)に置き換えるだけにとどまらないとして、興味深い事例を紹介されました。絵本を例に、左開きの英仏等の原書が右開き・縦書きの日本語の書籍に翻訳される際、挿絵の向きが、視線の動きや画面構成を考慮して「反転」させられることがあるといいます。『星の王子様』などの具体的なテクストを例に、分かりやすく図示してご説明されました。日本の作品が海外の言葉に翻訳される場合には、逆の現象が起こるそうです。世界を席巻する日本の漫画も例外ではなく、左開き・横書きの体裁に合わせて改変されるのが通例だったのを、『ドラゴンボール』の作者鳥山明さんが日本と同じ右開きのままを主張したのを機に、そのように変わったという面白いエピソードもありました。縦書きは、中国に発する東アジア圏特有の書式だったが、現在残っているのは、日本と台湾だけということでした。

 

『GF*BF』は、男女3人の高校生の友情と愛情の変転と結末とが、約30年の時間の流れの中から、いくつかの特徴的な時期を取り出し、具体的な事件や出来事を積み重ねることで描かれています。バックボーンにあるのは1980・90年代の民主化を求める学生運動であり、日本に置き換えると1970年前後の空気感や、若者の生態・心情に通じるのではないかと思われました。作中、暗示的・象徴的な表現も多く、テーマ・描写ともに決して簡単な作品ではありませんでしたが、見終わったあとに切なさの残る映画でした。

 

台日関係を描いた映画についてのお話しも

台日関係を描いた映画についてのお話しも

 

映画ののち、再び金原先生がお話しをされました。日清戦争から第二次対戦までの日本と台湾との関係史を概観しつつ、3本の映画を紹介いただきました。日本統治下の台湾で生まれた日本人についてのドキュメンタリー映画『湾生回家』、原住民による抗日暴動を描く大作『セデック・バレ』、台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林の史実に基づく『KANO』。いずれも問題作、感動の力作であり、歴史の物差しとともに、この日の上映作『GF*BF』を立体的に浮かび上がらせたということができます。

 

閉会後、生徒や保護者の方が、映画や台湾に関する話をするべく、金原先生、郭先生、王先生のもとに詰めかけていました。心配された雨も本降りとはならず、無事「台湾映画祭」を終了することができました。あらためて、講師としてお越しくださった金原先生、この度の企画の実現に惜しみなくご協力くださった郭先生ならびに日本台湾教育センター様に、心より感謝申し上げます。

なかなか挑発的なタイトルでした

高校生の表現を借りた、なかなか挑発的なタイトルでした


10月1日(日)、明治大学和泉校舎で開催された、国際啄木学会東京支部会で、国語科の及川教諭が「『愛すべきクズ人間』〜男子高校生の啄木受容の一断面〜」と題して発表を行いました。これは、昨年度高校2年生を対象に実施した、石川啄木の授業に関するものです。国際啄木学会は、啄木研究の泰斗故岩城之徳 日大名誉教授らを中心に1989年に設立された、「日本と外国における石川啄木の研究・普及を目的とする学会」です。

授業は、いわゆるアクティブ・ラーニング形式で行われました。3人1組でポスターを用いてのプレゼンテーションののち、特に出色のできだった班の代表6名を集め、総括の座談会を実施しました。その様子は、本年3月15日「成城スクールライフ」の記事として掲載しております。

http://www.seijogakko.ed.jp/blog/life/20170315.html

授業の2本の柱です

授業の2本の柱

 

及川教諭の発表に対し、来場者より多くの発言、質問が出されました。国語教育の議論を主とした場ではありませんが、文学研究を専門とされる方にも、本校の生徒の啄木短歌への取り組みや関心は、興味を持っていただけたようです。石川啄木について、新たな角度から議論のきっかけをご提供できたことは幸いでした。

発表の機会を与えてくださった東京支部長河野有時先生(東京都立産業技術高等専門学校教授)、学会会長池田功先生(明治大学教授)、山田武秋氏(桜出版代表)はじめ、ご来場くださったみなさまに、心より感謝いたします。

 成城中学校では平成29年度の中学運動会が行われました。前日には大雨が降りましたが、人工芝のグラウンドも前日のうちにしっかりと乾いたため、無事に開催に至りました。外で活動するにはちょうどよい気候となり、今年度の中学運動会は生徒たちの熱気に包まれました素晴らしいものとなりました。

以下、学年を超えた各競技の結果を一覧にします。

  • クラブ対抗リレー 優勝は体操部(1レース目)と陸上競技部(2レース目)
  • 大縄跳び(学年対抗種目) 優勝は中学2年
  • 選抜リレー(色別対抗戦) 第1位 B組  第2位 C組  第3位 E組
  • 総合順位(色別順位)   第1位 C組  第2位 A組  第3位 B組

以下、当日の様子を写真で紹介します。

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台北医科大学では、寄生虫学・熱帯医学の権威 范博士のお話を聴講しました

台北医学大学では、寄生虫学・熱帯医学の権威 范博士のお話を聴講しました

 

7月30日から8月6日にかけて、第3回台湾研修を実施しました。研修には生徒21名、引率教員2名に加えて、日本台湾教育センターの郭所長が同行してくださいました。折から台風の進路が気になるところでしたが、航空機の遅延など大きな影響はなかったものの、研修の目玉の1つである故宮博物院が臨時休館となったのは残念でした。

 

研修前半は、台北近郊の淡江大学を拠点にしました。

研修前半は、台北近郊の淡江大学を拠点にしました

台湾随一の名門、建国高級中学を訪問しました。

台湾随一の名門、建国高校を訪問

 

研修は、台北から入り新幹線で台南へ移動、高雄から帰国というルートを取りました。台北では、淡江大学、台北医学大学、台北市立建国高校、高雄では、樹徳科技大学をそれぞれ訪問し、英語を通じてのプログラムや華語の授業、高校生や大学生との交流活動などを行いました。また、学校を離れて、台北や台南・高雄の市内・史跡の見学、公共交通機関や夜市体験など現地の生活にも触れました。

生徒は意欲的に研修に参加し、貪欲に見聞を消化・吸収するとともに、台湾の方々と積極的に交流を図っていました。最終日、樹徳科技大での送別会では感謝の気持ちをこめて全員で「翼をください」を合唱するなど、それぞれ深く心に刻まれる1週間となったようです。2学期以降、報告書の作成、報告会の開催を通じて、研修の成果を広く発信・共有していきたいと思います。

 

台湾の水利事業に尽力した八田與一氏の像
台湾の水利事業に尽力した八田與一氏の足跡を辿りました
記念品の贈呈をする樹徳科技大 程副国際長と村田教諭

記念品の贈呈をする樹徳科技大 程副国際長と村田教諭

 

初の本校単独実施となる第3回台湾研修は、参加生徒一人一人の確実な成長という大きな果実とともに無事終了しました。約1年にわたり全面的にお力添えいただいた日本台湾教育センター様、航空券や各種手配、現地での添乗のお世話をしてくださった華文会様、訪問させていただいた各大学・高校の教職員や学生のみなさまはじめ、本研修に関わってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。

第5回目となる「成城版エンパワーメントプログラム」が8月7日(月)から11日(土)の5日間実施されました。カリフオルニア大学を中心とした13名の大学生と2名の講師を本校に招いて、中学3年生から高校2年生の64名の希望者が毎日6時間、5日間の英語でのプログラムに参加しました。彼らは、1学期に2回の事前研修と、エンパワーメントプログラム開発者であるカリフォルニア大学教授藤田先生の講演を受講しました。

今回は、64名の生徒を「Basic」と「Advanced」の2つのコースに分けて行いました。日々のセッションでは基本的に5名の生徒と1名の大学生が1グループとなり、それぞれのコースがやや大きめの2教室を利用し、2名の講師(ファシリテーター)の方が、それぞれのグループを統括してプログラムを進行しました。

お世話になったファシリテーター

お世話になったファシリテーター

それぞれのテキスト

それぞれのテキスト

初日の「Basic」まだ表情が硬いです

初日の「Basic」まだ表情が硬いです

初日の朝、小講堂で行われた全体でのオープニングセレモニーでは、生徒の表情は硬く緊張している様子でした。教室に分かれた後も、つい気心の知れている友人同士で集まってしまいます。事前研修とあらかじめ渡されているプログラムテキストの予習をして参加している生徒ですが、思うように言葉が出てこないため、コミュ二ケーションがうまくいかない様子でした。しかし、大学生(グループリーダー)やファシリテーターと接していくうちに、英語で話すだけがコミュニケーションのとりかたではないことに気づいた生徒達が、ボディランゲージを利用して次第に自分の伝えたいことを伝えられるようになっていきました。

表情にも笑顔が 「Basic」地下体育室

表情にも笑顔が 「Basic」地下体育室

ポスターセッションの様子「Advanced」

ポスターセッションの様子「Advanced」

今年のディスカッションで扱われたテーマは、「My Identityについて考える」「ポジティブシンキングの重要性」「AIの発展によって未来はどう変わっていくか?」など本当に様々です。難しいテーマもありましたが、生徒たちはグループリーダーと様々な意見交換をしながら積極的に考えることの大切さや、伝える姿勢を徐々に学びとることができるようになっていました。また、「Basic」のコースでは地下体育室を使って、「海外の遊びを体験する」「新しいスポーツやゲームを考案する」といった活動を行い、言葉(もちろん英語)と体(ボディランゲージ)を駆使して、まさに体当たりで臨んでいました。

最終日は、このプログラムの締めくくりとして個人プレゼンテーションが行われました。午前中は、グループリーダーに最後のアドバイスを受けながら、それぞれが、プレゼンテーションの仕上げを行いました。そして午後は、いよいよ本番です。「Basic」コースは教室、「Advanced」コースは小講堂で、それぞれお招きした保護者の方々を前にプレゼンテーションを行いました。ひとり3~4分の短い時間ですが、どの生徒も自分の思いを頑張って英語でスピーチしました。

プレゼンテーション=Basic

プレゼンテーション=Advanced

プレゼンテーション=Advanced

クロージングセレモニーの様子

クロージングセレモニーの様子

プレゼンテーション終了後、全員が小講堂に集まりクロージングセレモニーが行われました。ファシリテーターから、生徒全員に終了証が渡され、その後、各グループリーダーから挨拶があり、閉会後参加者全員で記念撮影をしました。その後も生徒たちと保護者の方も交えての記念撮影会となり、いつまでも別れを惜しんでいました。

感謝のハイタッチ

感謝のハイタッチ

お世話になったグループリーダーの方々

お世話になったグループリーダーの方々

 

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