初等部では「とんぼっこ体操」という独自の体操があります。以前、音楽の教師が音楽を考え、体育の教師がストレッチを中心とした体操を作成したものです。運動会や宿泊行事ではとんぼっこ体操を準備体操として行ってきましたが、コロナ禍で集団での活動ができなくなり、とんぼっこ体操のしていませんでした。
新型コロナの学校教育への影響が弱まり、さまざまな活動が再開する中で、とんぼっこ体操の練習も始まりました。1年生も体育の先生に教わりながら、少しずつ覚えていました。
渋谷ユネスコ協会の青年部による出前授業をズームで行いました。今回の授業の内容はSDGsでした。
渋谷ユネスコ協会のメンバーから「ユネスコとは何か?」「SDGsとは何か?」という説明の後、各グループに分かれ、それぞれの項目について考えました。そして手作りの「すごろく」を通してSDGsを学びました。各グループで作った「SDGsすごろく」を発表しました。「着て、いらなくなった洋服をリサイクルに出すと、無駄のない世界になるのではないか」という意見や、「水を流しっぱなしにしたら水が無駄になるので、すごろくのマスは進めないことにした」など、様々なアイデアが出ました。今回の授業を通して、世界のために私たちがしなければならないことは何か、を考える機会になりました。
今日は1年生がアサガオの種まきをしました。アサガオを育てる場所まで、培養土、アサガオの種、肥料、ペットボトルなどを運ばなければならないので、毎年2年生が手伝ってくれています。今日も2年生のペアが手伝ってくれて、種のまき方も教えてくれました。
「土を全部入れるんだよ。」「わかった。」「(種は)何こまくの?」「5こ!」などとやり取りをしながら、2年生のペアが教えながら手伝っていました。1年生はおにいさん、おねえさんの話を聞き、まじめな表情で種蒔きをしていました。
新型コロナ感染症が拡大していた時期にはできなかったペアでの「たてわり活動」。学級の友達以外の人とも心を通わせる機会をたくさんもち、優しい子に育っていってほしいと願っています。
1年生の算数の時間は、先週から「すごろく」をしています。すごろくといっても遊ぶだけではなく、正しく数えることも大事な約束です。
授業の途中から見に行くと、さいころを渡された子どもたちは、隣の席の友達とさっそくすごろく遊びが始めました。
交互にサイコロを振り、その目の数だけ自分の駒を進めるものだと思っていたら、子どもは違う数を進んでいました。不思議に思って聞いてみると、みんなで話し合い、たくさん進みたいので二人が出した目で数の大きい方の目の数の分だけ進む約束になったのだとのこと。なるほど。その方が数の大小も確かめられるというメリットもあります。子どもたちは楽しそうに、数え間違えないですごろくを楽しんでいました。
すごろくの多様さ、奥深さに感心させられた授業でした。
今週、2年生は農園で野菜苗の定植をしました。初めての子が多いからか、苗をよく見て、大きさや重さ、手触りなどを感じながらおそるおそる運んでいました。
マルチに空けてある穴に植えるときも、苗が折れないようにポットからおそるおそる、そーっと出していました。「どうやってやるんだっけ?」「逆さにして穴を押すんだよ。」と、教室で教わったことを思い出し、教え合いをしている子もいました。ポットを逆さにしても苗が落ちないように、片手の指で押さえながら反対の手の指でそっと穴を押すのがコツです。友達のまねをしながらやってみて「できた!」と喜んでいました。マルチの穴の下の土をシャベルで掘り、そっと苗を置いて土を戻しました。苗が傾かないように、根が土の上に出てこないようにと、慎重に植え付けていました。
小さな苗が持っている小さな命ときちんと向き合うことができた1時間でした。
今日、1年生の教室に2年生がプレゼントを持ってやって来ました。
「あさがおが入っているよ。」
かわいい封筒に、あさがおのたねと手紙が入っています。それを渡しながら久しぶりに会ったペアとうれしそうにおしゃべりする子、内緒話のように1年生のペアにそっと話しかける子、黙って恥ずかしそうに封筒を渡す子、「(種を)いっぱいいれたから、そだててね。」と、お兄さんぶって説明している子など、それぞれその子らしい表情が見られました。
やがて2年生が教室へ戻っていくと、1年生は封筒の中から手紙を抜き出して読み始めました。一人の子に見せてもらうと、「このたねはぜんりょくでつくったものだから。たいせつにそだててね。」と書かれていました。1年生は2年生からもらった手紙を繰り返し読んでいました。2年生の思いは1年生に伝わったでしょうか。
今日の算数の授業は「じんちとり」でした。「じんちとり」は、隣の席の友達と2人でペアになり、じゃんけんで勝った子が一つずつ陣地を取って色を塗り、どちらがたくさんの陣地をとったかを数える遊びです。今日はじゃんけんで勝った子がさいころを振り、出た目の数だけ色を塗る、というやり方で遊びました。最後に何個取ったかを数えて確かめました。たくさんの陣地を取って喜んでいる子や、じゃんけんには勝っていたのに出た目の数が少なくて憮然とした表情の子、残念そうな表情の子などそれぞれでした。大きな数が数えられない子は、友達に手伝ってもらって数えていました。一緒に遊んだり、教え合いをしたりして友達ができています。
「次はサイコロを振って、大きい数を出した人が進めるやり方でやりたい」と提案した子がいて、「明日はそれであそぼう!」と次時の予定を立てていました。
初等部では、1年生の1学期は算数の授業は行いますが、到達度を通知表でお知らせすることはしません。数や形を使った遊びをして算数の学習の素地を養い、数の概念が育つのを待ちます。
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