ごきげんよう、瀧野川女子学園美術部です。
東京私立中学高等学校生徒写真・美術展で受賞した部員インタビューを紹介します。

【受賞作品の紹介はこちら】

 

Scene3-部員みんなからの一言

1年N.Hさん : 私たちと同年代の作品を観て面白いなと思う作品もあり、勉強になりました。
これからの公募展でも共に争うのだなと思い、わくわくしました。
今日観た作品よりも良い作品を作れるように頑張りたいです。

2年K.Sさん : 全体的に見て同学年の作品が特に多く、悔しい感情がでました。
会長賞や奨励作品などは、やはり特選や入選と違い密度の高い作品が多くて勉強になりました。
次の公募展の全日本学生美術展に向けて制作を頑張ろうと思いました。

3年S.Sさん : 会場を見ていく中で、しっかり実力のある絵をいくつか見つけることが出来ました。
先生からも参考にして、真似をしても良い作品についてお墨付きを頂けたため、自分のレベルアップに繋げて行けるよう頑張りたいと思います。

1年K.Mさん : 2.3年生の人が多く奨励賞や特選をとっていくなかで1年生も、多く出展していました、同年代として私ももっと努力しようと思いました。また、遠くから見ても存在感がある作品や世界観で、引き込まれる作品なども見られました。次回の全日本でもそういう作品が、つくれるように頑張りたいです。

今回は出品日ギリギリまで作品を描き進めていたため、部員全員で出品作品を見るのは初めてでした。なので皆から、作品の良いところなど、たくさんの意見が飛び交いました。
出品した部員も、時間をおいて作品を見直したことで、ようやく自分の作品の問題点が見えてきて悔しいという意見もあり…みんなの向上心に負けていられないなと思いました。
それぞれの意見を大切に、次の公募展である全日本学生美術展にも全員で、全力で取り組んでいきます!
次回の更新もお楽しみにー!

 

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〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
○開催日時:12月12日(土)13:30〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

ごきげんよう、瀧野川女子学園美術部です。
東京私立中学高等学校生徒写真・美術展で受賞した部員インタビューを紹介します。

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Scene2-後輩から先輩へインタビュー!

今回、奨励賞を受賞した3年S.S先輩に1年のK.Mが、いくつかインタビューをしました!
K.M : まず、奨励賞を受賞していかがでしたか?

S.S先輩 : 自分が努力したことを、家族や親友に報告できる結果が作れて、非常に嬉しいです!

K.M : 私も先輩が、奨励賞を受賞したと知って大喜びしちゃいました(笑)たくさんの人が立ち止まって作品を見ていましたよね!

K.M : 一番こだわったことや苦労したところってありますか?

S.S先輩 : 夢中で描いてる中で生まれた気に入った一筆や、画面の良い表情を残しつつ、絵を具体化するところに苦労しました…。

K.M : 今回の受賞を受けて次回にどう活かしていきたいですか?

S.S先輩 : 今までの作品の主題は、あまり写真を見ないで描く”自分自身”の虚像ばかりだったのですが、今回は初めて実像を元にした”自己”と”他のもの”をテーマに描くことが出来ました。

この感覚を忘れないまま、次回は”自分にとって近しい関係の他のもの”を念頭に置いて、構成を組み立てて行きたいと考えています。

K.M : なるほど~
私も今回を糧に全日本美術展への作品づくり頑張ります!
S.S先輩インタビューありがとうございました!!

S.S先輩 : いえいえ、こちらこそありがとうございました!

そして、学校の代表者4名に選ばれた部員にも感想を頂きました!!

1年A.Hさん : 今回、私は一年生の中で唯一部の代表として公募展に作品を出し、入選を受賞することができました。時間もない中、初めての公募展で緊張していましたが飾られた自分の作品を見られてよかったと、思うことができました。この経験を生かし、次回はもっと上の賞を狙いたいです。

2年S.Y先輩 : 今回の作品を描きあげていく中で大きく成長できたと思います。ですが自分の中ではまだやりきれてない所があると思うので次回の全日本学生美術展では一皮剥けれるように頑張りたいと思います!!

2年S.Z先輩 : 今回は今の自分を描こうと思い自画像にしました。少し斜めから見上げた図にし生意気な顔をしました。先生や先輩方からのアドバイスももらい迫力のある絵ができたと思います。

A.Hさん、S.Y先輩、S.Z先輩、インタビューありがとうございました!!
以上、1年のK.Mからのインタビューでした!

 

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ごきげんよう、瀧野川女子学園美術部です。
先日、受賞報告をした東京私立中学高等学校生徒写真・美術展の出品作品を見るため、部員全員で上野の東京都美術館に行ってきました!
本日は展示された4点の作品や会場の様子をお知らせします。

 

今年の会期期間は、11月18日(水)~23日(月)でした。
この日は最終日だったので搬出も行いました。
新型コロナウイルス感染予防対策によって搬入と同様に搬出にも人数と時間制限があるため、午前中に展示会場を閲覧し、午後から出品者と顧問の先生の5名のみで搬出に向かいました。

最終日は晴天で、気温もとても過ごしやすい日ではありましたが朝早くの上野には人通りが少なかったです。

 

会場は最終日とだけあって多くの人が会場に足を運んでいました。
今回奨励賞を受賞した作品や入選した作品を立ち止まって見てくださったり写真を撮ってる人もいました!

 

Scene1-受賞作品紹介・内訳


上位11人の中に選ばれました…!!

 

奨励賞


「名無しもいのち」 3年生 F40号

-作品コメント-
部活帰りの一期一会。
地面のコンクリートと同化していた蛾を思わず拾ってしまった。
手に乗せても飛び立つことをしないこの子は、雌雄同体の変形した個体だったのかも
しれない。
私は個々の名前を大事に、だいぶ長生きしてしまう種目に所属している生き物だが、
手の上のいのちの方がよっぽど、輝かしく感じられた。

 

入選


「これがゆみちゃん」 2年生 F20号

-作品コメント-
鏡に映ったありのままの私を描きました。
自分の顔を見ると堂々として何事にもチャレンジしていきたいと感じました。
これがゆみちゃん!!

 


「家族」 2年生 F30号

-作品コメント-
アルバムにあった一枚の写真。
おじいちゃんにだっこしてもらってる私嬉しそう、少しは立派に成長できたかな?

 


「かわいいでしょ?」 1年生 F25号

-作品コメント-
カップケーキにドーナツ…大好きな苺に囲まれてハイ、チーズでとびきり笑顔。
写真を見れば「僕が一番かわいいでしょ?」なんて。
本当、生意気な弟。

 

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ごきげんよう。

12月に入り、今年も残すところ1ヵ月となりました。高校入試まではあと2ヵ月です。受験生は志望校受験に向け、勉強に励んでいることと思います。

瀧野川女子学園では夏の夏期講習や高校受験講座として、受験に役立つ動画を学園公式Youtubeに公開しています。ぜひ勉強に役立てていただけたら嬉しいです!

 

<夏期講習・英語>


受動態(受け身)ってなんだろう?


能動態と受動態


受動態のいろいろな問題にチャレンジしてみよう!

 

<夏期講習・数学>


方程式


座標平面


図形問題

 

<夏期講習・国語>


漢字の成り立ちや仕組みを知ろう


まぎらわしい慣用表現・ことわざ二次創作


「くわしく」と「まとめて」

 

【夏期講習の全ての動画はこちら】

 

<高校受験講座>
数学・二次方程式〜全3編〜

 

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ごきげんよう。

先日の前編に続いて、石川先生の後編、「学生時代~先生として編」をお届けします!
さっそく参りましょう!

小正IMG_3686
石川先生(美術)

 

広告の裏紙に絵を描いて、両親の帰りを待っていた

広報:さっそくですが、先生はどんなお子さんでしたか?

石川先生:小学生のときは……私には7つ違いの弟がいるんだけど、ほとんど一人っ子でしたね。両親も共働きで、鍵っ子で。おとなしい子でしたね、すっごく。通知表には「ちょっと石川くんおとなし過ぎます」って書かれるくらい、喋(しゃべ)らない子でした。何も考えていないわけじゃないんだけど、親が帰ってくるまで一人で過ごしたり、小学校の高学年のときは弟の面倒を見たりして。全然遊べなかったんですよ。保育園に弟を迎えに行くのが仕事で。学校が終わると、みんな遊びに行くでしょ? でも私は遊べなかった。だから、親が帰ってくるのをひたすら待っていたんです。

広報:弟さんの面倒を見る以外だと、どんなことをしてご両親の帰りを待ってたんですか?

石川先生:広告の裏紙に絵を描いたりしてね。まぁ、だから、“寂しさを紛らわす”っていうのもあったかな。そうやって時間を過ごすことが多かったですね。「壁には描いちゃだめだよ」「描くならこの紙にしてね」って言って、紙がいっぱい置いてあったっていうのもあったかもしれない。でもそれが、いまに繋がってきたのかもしれないね。

広報:必然的に、絵に向き合うことになっていたんですね。

石川先生:小学生のときから、自分の得意だったことが……というより、“絵が好き”だったのは、絵を描いたり、粘土で立体を作ったりしたときに、周りの人たちが、例えば友達や先生から「石川くんすごい!」って言われる、それが子供ながら快感だったんです。「石川がここにいる」という“存在”を、みんなが認めだす、っていうのかな。子供でも、無視されるよりも注目を浴びるほうが気分はいいですよね。それがやっぱり、ものをつくったときにそういうことがあって、それで“好き”になっていったところもありましたね。

広報:なるほど。

石川先生:あと、小学生の頃は“耳が大きいこと”がコンプレックスで、よくからかわれていたんですよ。それがケンカの元になったりして、内に籠(こも)ったりしてたのもあったかもしれないですね。でも絵を描いてるときは、別人扱いみたいに「石川くんすごい!」ってなったから。その瞬間は光が差すっていうのかな。その頃の先生がすごく褒めてくれたのもあったかもしれないな。だから“絵を描いてさえすれば、存在感がある”って思ってたところはあったかもしれない。
“自分”を出したら、見えていなかったものが見えるようになった

石川先生:で、転機が訪れたのは中学1年生の終わり……。

広報:何があったんですか?

石川先生:何がきっかけだったかわからないんだけど、“このままこうしていたら、人とコミュニケーションが取れなくなるじゃないか……”とか、そんなことをすっごく考えた時期があったことは覚えています。で、きっかけはわからないんだけど、中学1年の終わりから2年にかけて、人が変わったように喋りだしたんですよ。

広報:え!

石川先生:かなり無理して喋るようにしたんですよ。“ちょっとは話すようにしないと友達も増えないし…”“小学校のときはおとなし過ぎって言われたし…”って思って。そしたら周りにウケて。意外と、お話をすると周りの人たちの反応がよかったんです。そっからがデビューですね。すっごくお喋りになりました。

広報:“中学デビュー”ですね。

石川先生:自分を出していったら、いままで見えていなかったものが見えたり、いいことがいっぱいあって。自分が話すと周りに人が増えていったりするから、楽しくなってきたんです。そっからは、今度は「石川ちょっと喋りすぎ」と先生に言われるようになって。

広報:あはははは(笑)

石川先生:それで周りに人も多くなりましたね。いろいろなタイプの人が周りに蠢(うごめ)くようになった。それも楽しかったですね。そこからはもう、自分の得意なこともわかっているから、そこを活かせばさらに上手く交流もしていけるっていうね。中学2年生の頃には「藝大に僕は行くんだ」と決めていましたね。
「石川くん、石膏像って描いたことある?」

石川先生:そのとき、部活には入っていなかったんだけど、私が絵が好きな子だってことは知っているから、「石川くん、石膏(せっこう)像って描いたことある?」って美術の先生が声をかけてくれたんです。「描いてみたい?」って言うから、うん描いてみたいっす、って言って。そしたら、「放課後美術室に来て描いてていいよ」って言うんです。「木炭って、使ったことある?」とか「僕の貸してあげるからこれで描いてみたら? 鉛筆とは違う感覚だよ」って話してくれて。でも、何も指導はしないんです。「ここで描いてていいから」って言って場所をくれて、木炭も貸してくれて。それでいなくなるんです。

広報:いなくなっちゃうんですか。

石川先生:で、しばらくすると「どう? 結構面白いだろ?」って言って戻ってきて。そのときのことをいまでも覚えているっていうのは……何を指導するわけではないけども、場を与えて、「触ってみる?」「これで描いてみると面白いよ」って話しかける、ただそれだけのことだけど、いまの私の指導の基盤になっているかもしれないですね。いま思うとね。

広報:機会を与えてくれた、と。

石川先生:何かを教えるっていうより“場”をつくってあげる、“空間”をつくってあげることが大事だなっていうのは、この仕事に就いて改めて振り返ると、美術の先生との思い出がすべていい思い出ってわけではないけども、あのときの先生はなんにも絵の技術を指導してくれない、ただ場所と木炭とそれだけを与えてくれただけなわけなんだけど、“そのことが忘れない”ってことは、あの時、あの場で、あの経験を提供してくれたのは大きかったんですよね。私、あの時、“どうして先生はいなくなっちゃうんだろう”なんて思わなかったんですよ。だって、ただ一人でいていい、好きな絵を描いてていいって言うんですから。

広報:自主性を大事にしてくれていたと。

石川先生:そう。ある意味それが“指導”だよね。場を与えて、好きなようにやってごらんって。で、そろそろって頃にやってきて……。

広報:いいタイミングで声をかけてくれたと。

石川先生:そう。いま思うと、どこからか見ていたのかもしれないよね。
「僕は藝大を目指します」と口に出した

石川先生:で、“藝大に行きたい”っていうのも、子供ながらに“絵で一番のところは藝大だ”と知っていたわけです。だから口にするようにしました。親にも、学校の先生にも「僕は藝大を目指します」と。何の根拠もないけど、絵が好きだし、それ以外のものでは一番になれなかったから、“これでやっていきたい”、と。

広報:決意されたわけですね。

石川先生:そりゃそうだよね、絵を描いたらみんなが注目してくれて、私の存在をみんなが認めてくれたわけだから。だから“これが一番自分に向いているだろう”と。描いていて たまらない快感を得られたり、達成感があったり、充実感があったり。それに、小さいころから“絵を描く”ということが、無くてはならないことだったから。だからそれでやっていこうと。

広報:なるほど。

石川先生:でも藝大は国立だから、やっぱり進学校に行ったほうがいいな、と。なので一生懸命勉強して、高校は当時でいう、県の選抜校に入りました。ただ、周りで絵のほうに行きたいという仲間がいなくて。難関大学を目指す子ばっかりだったり、「藝大なんて夢みたいな話、やめなよ」っていう先生がいたりしてね。

広報:そんなこと言うんですか?

石川先生:うん。でも“僕は藝大に行くんだ”って、意志は変わらなかったですね。私の父親も、「やりたいことをとことんやりなさい」と言ってくれていたのでね。チェレンジすることに理解があったんです。だから、高校時代は本当に絵を描きまくりましたよ。
高校生で、県立美術館で展覧会をした

広報:藝大に受かるために。

石川先生:それもあるし、“自分が絵を描けば人が周りに蠢く”って、小学校・中学校で知っていたんで。そういう“おいしい”ところを知っているから、自分の持っている力を最大限に活かしてましたね。学園祭でもそうだし、自分の力を発揮できるところでは“誰にも負けない”という気持ちで取り組んでいましたね。高校では美術部にも入部して、部長までやったんです。そのとき初めて、県立美術館で初めて高校生の美術展を開催したんです。私が話を取ってきて。

広報:すごい!

石川先生:あと公募展も、県内とかテレビ局主催の展示会とかに出品して、名前を売りましたね。なので県内の美術界隈では、ちょっとした有名人になったんです。新聞に名前がよく載ってたんです。

広報:すごい……。

石川先生:だから、他校の絵が好きな同級生とか、会ったことはないんだけど私のことを知ってくれる人がいて、表彰式で「あなた石川くん?」って話しかけられたりしてね。そういうところで、他校の、美術大学を目指している生徒と知り合えたり、交流ができたりしたから、やっぱり絵を一生懸命やっててよかったなと。

広報:高校生で、学校の外の人と知り合うのは大変なことです。

石川先生:そうなんですよ。だから本当に、高校生のときはどっぷり美術でしたね。
“決めたことは最後までやり抜きたい”

石川先生:でも勉強のほうが、進学校の中ではいわゆる“落ちぶれ”状態になっていて。「石川、国立目指すって言ってるのに、そんなんじゃ無理だよ」って先生方に言われてね。だけど、“でも藝大は絵がありますから!”って言って。でも誰も、全然信じてくれなくて(笑)

広報:信じてくれない(笑)

石川先生:「石川そりゃ無理だよ」って言う先生方の話も、笑ってかわしてね。だけど、やっぱり、現役では受からなくて。

広報:やっぱり難しいんですね。

石川先生:でもそれも、“絵がダメだったんです!”って言い返してね。“だから東京に行って、浪人します!”と。父親は賛成してくれたんだけど、担任の先生は「“東京の藝大”なんて言わないで、地元の国立大に行って、今後の人生設計を組み立て直したほうがいい」なんてって言ってね。

広報:堅実な道を考えてみたら? と。

石川先生:そう。「美術が好きなら、美術の先生という道もあるわけだし」ってね。でも、“僕、決めたことは最後までやり抜きたいんで”って言って、東京に出て来たんです。
せっかく受かった大学も、1年で退学届を出した

広報:初志貫徹、ですね。

石川先生:でも、時間がかかりましたね。“藝大一本”で、2浪してダメで。で、3年目に親が「お金は出すから、私立もちょっと受けてみたら?」と。いままで“上野にある国立の藝大”しか頭になくて、いわゆる滑り止めとかも考えてこなかったから。

広報:潔い良いまでに、藝大一本だったと。

石川先生:そうそう。でもさすがに親も不安になったみたいで(笑)でも私は、藝大に行けないとは思っていなかったんです。受験に失敗した原因も、何が足りなかったのかも、よくわかっていたし……要するに、“本番に弱かった”んです。

広報:なんと……。

石川先生:試験場に行くと緊張しちゃうタイプで、小学校時代を思い出しちゃったりして。だから、精神面を鍛えないとダメだな、と。繊細な神経だけじゃなくて、うんと太い神経もつくらないとダメだと。それで立て直して、3年目を迎えて。

広報:ついに3年目に。

石川先生:藝大だけじゃなくて、私立の美大も受けました。私立のほう、受かりました。でも藝大はまた落ちました、と(笑)

広報:無情にも……。

石川先生:親からは「約束だよね。受かった私立の美大に行きなさい」と。約束なので、受かったほうに行きました。でも、1年で勝手に、退学届を出しました。
“イメージしないと、そこに追いつかない”

広報:諦めきれなかったんですね。

石川先生:親に内緒で退学届を出して、藝大を受けるために誰にも言わないで母校に帰って、卒業証明書とか必要な書類を取って、近所の人にも見られないようにこっそり東京に戻ってね。それで藝大を受け直しました。

広報:“4度目の正直”、と。

石川先生:もちろん、受けていることは内緒で。“次の連絡は受かったとき”って決めてね。

広報:それで…? 受かった…?

石川先生:うん。親に「言わなくて申し訳なかったけど、実は、諦めきれなくて……どうして僕は“藝大じゃない”この学校に通ってるんだろうって思う日々を毎日毎日送ってて、これだとずーっと負けた気がしちゃって」なんて、「勝手なことしたけど、当初の目標だった藝大に入ったから」って感じで話してね。これが私の学生時代でしたね。

広報:目標を成し遂げて、すごいです。やっぱり、“自分はここに行くんだ”って強く思う、“イメージする”って大事ですね。

石川先生:だから生徒にも、「“遠い”って思うと“遠い”し、“自分がそこの大学に通っているイメージをする”と現実にそうなるし、当たり前になるよ」って話しています。

広報:私事ですけど、私も第一志望はちょっと背伸びをした大学だったんですけど、なぜか“そこに通う自分”がイメージできて、結果的に合格しました。

石川先生:そうなんです。そういうことなんです。私も、イメージができていた。だから4度目の受験のときに、“これでダメだったら藝大には興味がない”って、“なんでわかってくれないんだ”って思えた。そういう感じで行ったら、緊張感もなく、楽しく、初めて自分のリズムで試験を受けることができたんですよ。いままではお腹が痛くなったり、体調が悪くなったり、焦ったりしていることが試験場でわかったりしてたんですけど、それがなかったんです。ゆったりした気持ちで受けることができたんです。「これでダメだったら諦めがつく」「“自分らしさ”は出した」と思えてね。

広報:イメージすることって、大事ですね。

石川先生:イメージしないと、そこに追いつかないんですよ。
“変化していく実感”が味わえる学校

広報:では最後に、受験生にエール、メッセージをお願いできますでしょうか?

石川先生:まず、いろいろなことにチャレンジできる環境が、瀧野川には整っていますね。校長、副校長、学園の考え方が「好きなことに思いっきりチャレンジしよう」っていうことなんです。ゼミ制度を導入したのもそうですしね。“チャレンジさせてくれる学校”ですね。

広報:「好きなことに思いっきり挑戦しよう!」というのはスローガンにもなっています。

石川先生:あと、これは昔からなんだけど、入学してから卒業するまでの間で大きく成長する生徒、全く別人のように変わって、いきいきする生徒、そういう生徒たちをたくさん見てきているんです。だから、“自分の可能性を信じて、伸ばしたい”と思う受験生にとっては、自分が成長しているとわかる、「わたし変わった!」とか、自分が知らなかった自分に出会えて、“変化していく実感”を味わえる学校かな、と思います。そしてそれをサポートする先生方がたくさんいる。そういう学校なんです。なので、“自分の内側に秘めている可能性を信じている受験生”はここに来て、チャレンジしてほしいですね。そういったものがある受験生は瀧野川を選んだら、それが叶うかな、と思います。

広報:チャレンジを応援してくれると。

石川先生:美術部だけでも、入学したときの顔と卒業するときの顔が全然違う生徒をたくさん見てきました。でもそれは美術部だけに言えることじゃなくて、教科、部活関係なく「可能性を引き出せる学校」じゃないかな、と思います。学校の基盤からしてそうだと思いますよ。先生方も丁寧に、寄り添って見てくれますし。でも、自分の可能性を自分で信じていないとダメですよ。

広報:自分で自分の可能性を信じないと、始まらないと。

石川先生:もちろん、それを信じさせてくれる先生もたくさんいます。自分も気がつかなかった面に気づかせてくれる先生が、いっぱいいると思います。私自身も、そのことを大事にして、瀧野川に来た生徒、部活で出会った生徒たちにいろんなことを伝えられるように頑張っています。“発見”が日々あるように、見えなかった自分が見えてくるように、そんな指導を授業や部活でしています。

広報:引き出してくれる、と。

石川先生:いま、自分で自分の可能性を信じられない、自分に自信をもてない生徒って多いですよね。でも、それを引き出してくれたり、きっかけを与えてくれる学校ですよ、瀧野川は。だから受験生には、そういう学校だよ、って伝えたいですね。

広報:石川先生、ありがとうございました……!
「何気ない、さりげない、たあいもないひと時に、生徒の可能性を引き出す、何か“スイッチ”が見つけられるんじゃないかなと思います」と話してくれた石川先生。ご自身が受けた“指導”も、ずっと心に残っていたようです。

さて、次回はどんな先生が登場するでしょうか?
これまでの先生インタビューもぜひご覧ください! ★石川先生の前編はこちら

 

ごきげんよう。

例年、創造性教育の一環として、中高一貫1年の冬と高校1年(中高一貫4年)の春に訪れるBritish Hills語学研修。

今年、高校1年生の研修はハロウィンの季節に行ってきました!

中世の英国を再現した施設は、紅葉の季節も素敵な雰囲気です。英語を使って様々なアクティビティに挑戦した様子を動画でご紹介しています。ぜひご覧ください。

英語教育についてはこちら

British Hills2020をスライドショーで紹介!

ハロウィンのBritish Hillsの様子をご紹介

 

〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
○開催日時:12月12日(土)13:30〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

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ごきげんよう。

2010年より教育のICT化に取り組み、2018年から普通教室は「黒板の無い教室」に進化しました。一人一台iPad Proを使い、完全ICT化された新しい学びの形で授業を行なっています。

教育のICT化についてこれまでも動画でご紹介していますが、今回新たに化学の授業の様子を動画でご紹介しています。

教育のICT化に関するYoutube再生リストはこちら

 

<中高一貫4年・化学の授業を紹介>

 

板書していた内容は授業前にiPadに配信され、図や画像を取り入れた分かりやすいノートに変わります。そこに授業で聞いた内容や要点を、Applepencilで直接書き込んでいきます。

ノート画面は共有されていて、クラウドを介して、リアルタイムに先生の手元のiPadから生徒のノートの状況を見ることができます。みんなが“分かる”“できる”の状態で進んでいくのが、本校での“いつもの”授業です。

 

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ごきげんよう。

美術部が新入生を迎えて初めて部員全員で取り組んだ学内展示企画。「夏」をテーマに思い思いに作品を制作しました。額も含め、手作業で制作していく過程を動画でご紹介しています。ぜひご覧ください!

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ごきげんよう。

本学園の校内にある自動販売機は美術部の生徒がデザインしています。今年は9年ぶりとなるデザイン変更で、その制作の様子を動画で公開しています!

◯△□の単純な形のステンシルシート使って、リズムよく配置していく感覚的なアート表現に挑戦しました。ぜひご覧ください。

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ごきげんよう。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにある、姉妹校Portland Christian Schoolsへ留学しているKさんから、Thanksgiving Dayの様子が送られてきました。

Thanksgiving Dayとは、アメリカやカナダの祝日で、感謝祭とも呼ばれています。1600年代、イギリス人たちがアメリカの開拓のために移住してきましたが、彼らにとって冬を越すことが難しく、飢饉によって多くの死者を出していました。それを見ていた原住民・ネイティブアメリカンたちが、トウモロコシなどの作物を与えたり、その栽培方法などを教え、無事にイギリス人たちは冬を越すことができました。それに感謝し、始まったのがThanksgiving Dayです。そのようなThanksgiving Dayでは、たくさんの美味しそうな夕食が振る舞われ、親戚や友人と楽しく過ごします。

ごきげんよう。ポートランドの新型コロナウイルスの感染状況は、少しずつ落ち着いてきています。ポートランドの生活にも慣れてきましたが、初めてのこともたくさんあり、毎日楽しんでいます。今週はThanksgiving Dayがありました。Thanksgiving Dayは、アメリカでは大切な年間行事なので、学校も2日間お休みになりました。

ホストマザーと私は、前の日にパイを作りました。私たちが作ったのは、アップルパイ・ナッツパイ・ラズベリーパイです。それ以外にもお母さんは七面鳥を焼いてくれました。

この日の夕食は、お母さんの親戚もうちに集まり、みんなで夕食を食べたり、お祝いをしたりしました。夕ご飯はとても量が多く、食べきれないほどでした。お母さんの焼いてくれた七面鳥、マッシュポテト、サラダ、パン、オニオンチップ、そして私も一緒に作ったパイなど、たくさんの料理があり、みんなで楽しく食べました。どれも美味しかったのですが、自分で作ったパイは本当に美味しかったです。

夕食の後、みんなでボードゲームをして遊びました。日本では見たことのないボードゲームなのですが、詳しく説明してもらい、すぐに理解することができました。

Thanksgiving Dayが終わると、すぐに次の日にクリスマスの準備が始まりました。今度、クリスマスの準備の様子を報告します!

 

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