高大連携協定を結んでいる東京女子大学に続き、北里大学の先生方をお招きして、高一探究導入講義を行いました。高校1年、2年の2年間をかけて行う本校の“探究”は、高大連携協定を結んでいる大学の先生方の講義を導入とし、自分の興味関心を掘り下げたテーマを決め、学術的な5000字以上の単著論文を書きあげます。
論文を執筆する上で最も重要なことはテーマ設定です。本校ではこれに高1の1年間をかけ、グループワークでクラスメイトの意見も聞きながら、多角的に問いを深めていきます。高2になると、生徒3~4名に専任の教員が1名つき、学術的な論文に仕上げます。興味のある分野を掘り下げて探究し、論文を執筆することは、主体的に高い志をもち、進路を考えることにも繋がっています。
この日生徒たちは大学の学部の説明を受けたり実際の授業を体験することで、学問の面白さを発見している様子でした。
以下生徒の感想です。
今回の探求導入講義では北里大学の先生方々から医療系の色々なお話を聞くことが出来ました。自分が知らないことが多く、全講義その大学の学部について詳しく説明していただき、その後学部に入った時にどのような授業の流れなのか、などわかりやすかったです。
模擬授業のような感じで、パワーポイントを使って説明してくださり、パワーポイントも見やすく、大学の授業はこのような感じだと思い、雰囲気を体験することができたのはとてもよかったと思います。この講義を受けて、進路についての道が広がったと思います。
今回の 2 回の進路導入講義で私は、哲学や薬学などのさまざまな学部について学び、自分の進路について改めて考えることができました。1 回目の講義では哲学について学び、普段は考えないところまで知ることができました。2 回目の講義では看護学、医療衛生学、薬学について学びました。医療の道を目指す私にとってどれもとても興味深くそれぞれの学部についてもっと知りたくなってしまうほどに聞き入ってしまいました。
私はこの「薬学部って何?」の講義を聞く前まで、薬剤師は薬局で働いていて患者さんに薬を提供するという仕事のみのイメージを持っていました。しかし、講義にお越しくださった先生は、東日本大震災の被害者を現地で救助する時や、新型コロナウイルスが日本に持ち込まれる発端となったダイヤモンドプリンス号に乗船し、患者の治療の時に、使う薬の指示などの仕事をされたそうです。薬剤師という仕事は薬を処方する仕事以外にも、災害や事件などで緊急を要する患者に適切な薬を提供するという仕事もあるのだと知り、より薬剤師という仕事に感謝の気持ちを抱くことができました。