教職員と、生徒たちとの間で常に確認していることは「オンライン授業は手段」。この手段を利用して、挑戦してみたいことは何か、どんな授業をつくっていきたいか、生徒たちと「対話」を重ねています。生徒たちからの声で、一番多かったのは、「他校の生徒と交流してみたい」「大学生の話を聞きたい」「普段は出会えない人とオンラインで対話をしてみたい」という声。オンラインをツールに、新しい出会いや、つながりを作れるチャンスと捉え、自分たちの視野や考え方を広げたいという思いでした。そこで、今週は大学生3人をゲストに招いた授業を実施。海外の大学や、ソーシャルアクションを重んじる大学に通う3人からは、「苦手より、好きを伸ばす時間を増やすこと」「今しかできない挑戦をすること」「伝説の高校生を目指しては?」など、自分たちのやってみたいことをとことん挑戦することが、今の自分につながっているというメッセージ。ブレイクアウトルームを活用し、全校生徒と卒業生の直接の「対話」も実現。生徒たちからたくさんの質問も出ていました。チャットで質問できるオンラインの良さも発揮。生徒たちの感想は、「この休み期間を利用して新しいことに挑戦していきたい」「すべての経験が自分の長所につながっていく」「自分のやりたいことを見つけたい」「ワクワクすることに挑戦したい」との声。来週も、生徒が希望するゲストを招いたオンライン授業を継続していきます。

今、学ぶべき内容は何か?、オンライン授業を通じて、生徒ともに考えた結果、コロナウイルス(COVID-19)について学ぶことにしました。教科書は、京都大学iPS研究所所長・山中伸弥教授が開設しているHPを活用させていただきました(https://www.covid19-yamanaka.com)。

この授業で目指した最上位目標は、「全員が当事者意識を高める」ことです。HPを読み込み、大切な人に伝えたい内容をまとめ、学年ごとにその学びを共有し、メタ認知をしながら、学びを深めていきました。その結果、この「学び」を大切な人に「伝えたい」という声が生徒たちから提案され、作品やアイデアを学園のホームページで発信することにしました。

コロナウイルスに関する学びと、「自分の好きなこと・挑戦したいこと・強み」を掛け算させたメッセージです。STAY HOMEしながら高校生になったのでネイルやお化粧をしてみたい、なかなかできなかった料理に挑戦してみたい、祖父母に電話をしたい、子どもたちに専門用語を使わないで伝えたい、家族との楽しい思い出を振り返る時間にしたい、普段なかなか感謝を伝えることができない親に手の込んだお菓子を作って感謝を伝えたい、家カフェに挑戦したい、と様々な個性が溢れる作品が作り出されました。授業中に「大切な人とは誰か?」と話し合っている中で、今、この時も現場で尽力している方々を想像し、医療従事者や、政府関係者、そして、保育園関係者や、配達業者など、様々な人たちに感謝する学びともなり、その方々を応援する作品を制作する生徒もいました。

作品は、まだまだ作成中です。来週も発信させていただきます。

オンライン授業を始めて2週間になります。この2週間は、オンライン授業の最上位目標を「命を守ること」と、「生徒にとって安心の居場所つくり」を目指して、生徒と先生で一緒に授業を作ってきました。

先生たちは、3月から勉強会を実施し、全職員がオンラインを活用した授業を実施できるようになりました。ご家庭の状況に応じて、学園の端末をお貸し、全校生徒のご家庭でオンライン授業が実施できるための準備を整えてきました。

このような取り組みの結果、今週から全校生徒全員でオンライン授業をスタートすることができました。オンライン授業を活用し、最上位目標の達成に向けて、生徒と先生の双方向性のコミュニケーションを重ねてきました。今週、主に対話のテーマとしてきた問いは「安心とは何か?」「あなたの大切な人は誰か?」「あなたが新渡戸文化学園の校長だったら、始業式や入学式でどんなスピーチをするか?」「オンライン授業でやってみたいことや、挑戦してみたいことは何か?」です。どれも答えのない問いです。この問いについて、全校生徒で「対話」を続けながら、毎日、安心して通う学校のような「居場所」を作り上げてきました。

生徒たちからの声としては、「先生たちや仲間たちの顔が見れて、声が聞けて安心した。」「チャットでコメントができるので、今まで以上に心配ごとや悩みを、先生たちに伝えることができるようになって嬉しい」「今までと違う授業スタイルでワクワクする」などの声が返ってきています。また、本校のオンライン授業のイメージについて、本校の美術コースの生徒たちが、作品にしてくれました。ご紹介します。

4月16日は、高2の音楽コース基礎ピアノの1回目の授業でした。

春休み中の課題を一人ずつzoomで繋がりながら、お互いの演奏を聴きました。

休み中に上達していた人や、課題以外から自分で曲を選んで練習していたり等々。

2学期末の締めくくりの発表で連弾をした生徒が、偶然にもそれぞれのパートを演奏。

次回はzoomで連弾にチャレンジしてみましょうか?と。

例えうまくいかなくても、楽しみながら練習してほしいものです。

来週からは一人ひとりの個別レッスン開始です。各自が今後どんな風に弾けるようになりたいかをこの在宅期間中に考えながら、離れていても繋がりながら音楽を楽しんでほしいと思います。

オンライン授業がスタートして2週間近くになりました。
新渡戸文化のオンライン授業の特徴は、いきなり授業に入るのではなく、まずは生徒の安心を最優先にしていることです。そのため、最初の1週間は、オンライン授業で使用するzoomやGoogle classroomの動作確認やネット環境の確認。機器が無い子には教員が直接出向いて貸し出しをするなど、まずは、学校と生徒全員が繋がることを最上位目標にして進めていきました。高3は、受験もあるので、他学年より一足先にオンライン授業をスタートしましたが、それでも、最初の授業では課題提出方法の確認など、生徒の不安を取り除くことを最優先にして、一人も置いていかれるて不安になることがないようにしました。

今週から、高1・2も授業がスタートし、教科を横断するクロスカリキュラムの授業も始まっています。授業を通じて社会との繋がりも考えていく。そんな授業を展開しています。

今回の休校措置を受けて、本校では、HPで課題を提示した り、課題をご自宅に郵送する方法を取りませんでした。その理由は、予測不可能時代に立ち向かう生徒たちに とって、身につけて欲しい力を養う教育を目指すためです。そこで、9日(木)よりGoogle classroomとzoomを利用したオンライン授業をスタートしました。

今回のオンライン授業に向けて、本校では先週から準備を始め、これまでほとんどがオンライン授業の素人であった教員たち全員がGoogle classroomとzoomを活用できるようにしました。特に今週は、生徒たちが自宅でオンライン授業ができるか、操作方法などを丁寧にレクチャーしていき、生徒の不安を少しでも取り除いていくことに時間を割きました。そのため、当初よりも、授業の開始を受けて、本校では、HPで課題を提示した り、課題をご自宅に郵送する方法を取りませんでした。その理由は、予測不可能時代に立ち向かう生徒たちに とって、身につけて欲しい力を養う教育を目指すためです。そこで、9日(木)よりGoogle classroomとzoomを利用したオンライン授業をスタートしました。

 

今回のオンライン授業に向けて、本校では先週から準備を始め、これまでほとんどがオンライン授業の素人であった教員たち全員がGoogle classroomとzoomを活用できるようにしました。特に今週は、「生徒の安心」を第一に考え、生徒たちが自宅でオンライン授業ができるかや操作方法などを丁寧にレクチャーしていき、毎日、担任や学年担当がGoogle classroomを通じて、生徒とコンタクトを取りながら、生徒の不安を少しでも取り除いていくことに時間を割きました。そのため、当初よりも、授業の開始を遅らせ、最初の授業でも、教員が生徒と一緒に操作方法などを確認しながら進めていき、安心してオンライン授業を受けることができるようにしました。

生徒たちも、オンライン授業でお互いの顔を確認し、Google classroomを通じて教員とコンタクトが取れることで、安心したようです。

3月中の資料請求につきましては、年度明け4月以降になる場合があります。
また、新しい学校案内(パンフレット)が完成するまでは(5月頃の予定)、昨年度の学校案内のご送付になりますので、ご了承ください。

よろしくお願い致します。

新渡戸文化高等学校
募集広報部

「ネットで修了式」

 

高校1年生、2年生の皆さん、お元気ですか?

今日は、「ネットで修了式」と、ちょっとシャレてみました。

新型コロナ休校も使いようですね?

 

まずは、「進級おめでとう」を言います。

 

1年間勉強に励み、行事に燃え、部活・生徒会に参加したその成果として、1学間の「修了証」を渡します。一年間よく頑張りました。

上の学年に進級できるということは、本当にめでたいことです。

 

皆の日ごろの努力に加えて、お父さんお母さん・保護者の皆さんの応援、担任はじめ、教科・コース・進路・生徒担当その他の先生方のご指導のおかげで、修了・進級へとつながってます。保健室の先生方、給食の先生方、清掃の皆さん、事務職員の方々にも感謝しましょう。よくやった自分を褒め、周りの方々にお礼を言いましょう。

 

学校に登校できない日常に慣れましたか?

 

本来なら、茶道のお稽古があり、華道でお花を活け、和装で日本人らしい所作・着付けを教わり、教科とはまた別のことがあるはずでした。部活の人は来るべき試合に備え、バテバテになった日常を送っているはずだったと思います。

 

こういう「危機」のときこそ、人生の勉強をするチャンスです。

 

今は外に出ることもせず、感染の被害者にも加害者にもならないようどう行動したらいいのか、しない方がいいのかを考える毎日ですね。ともすると大騒ぎしたがるテレビやネットにのせられないで、冷静に物事を見比べ、自分の頭で判断しましょう。まだまだ、感染の勢いは収まっていませんよ。自分もマスコミも、根拠に基づいて話しているのか、いないのか、国の政治家や専門委員の人たちが根拠を示して話しているのか、話そうとしているのか。世の中をよくよく見ておきましょう。

 

さて私佐藤善一校長はこの3月で退職になり、学校でもう一度みんなに会うチャンスは無くなりました。校長は、高校1年生の数学の授業をしたり、2年生と修学旅行に行ったり校長室で話をしたり、皆との楽しい思い出が沢山あります。

 

普通高校・普通科という進学準備高校という基本は変えず、普通科の中に専門コースを設置し、そこで自分の才能を見つけてみませんかと呼びかけました。集まってくれたのが皆さんです。どうですか? 自分の人生の方向性が、うっすらとでも見えてきましたか? もしそうならとてもうれしいです。

 

皆のことは決して忘れませんから、いつかまた会えた時には、進級・進学後のお話を聞かせて下さい。ものすごく楽しみにしています。

 

大好きなみんなの幸せを心から祈っています。

3月7日(土)、卒業生と教職員のみの参加で、第71回卒業証書授与式を挙行いたしました。

佐藤善一校長より、今回参加をご遠慮いただきました保護者の皆様にもメッセージが語られました。以下に式辞の全文を掲載いたします。

 

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。

ご家族、保護者の皆様、令和初の卒業式おめでとうございます。

 

日本はもちろん、全世界の国々が力を合わせて乗り越えなくてはならない最大の危機にある時期ですので、卒業式も大幅に前倒しさせていただきました。保護者の皆様には、ご参列をご遠慮いただきました。ご理解ご協力に、心から感謝申し上げます。

 

さて、皆さんは、美術コース、音楽コース、クッキングコース、スポーツコース、特進医療理系コース、特進文系コースの6つのコース制度になった最初の卒業生です。4年前中学生だった皆さんに、普通高校・普通科という大学への進学目的は変えず、かつ、多様な自分の才能を見つけてみませんかと呼びかけました。それに賛同いただいた方が、皆さんです。そして今、皆さんの進学先、進路先を見てみますと、3年前うっすらと意識していたであろう夢や希望を、今、進路として実現にしたのだなあと、実現できる道の入り口に立ったのだと、非常にうれしく思います。勉強もやり、専門実技の実習もあり、大変な3年間だった思いますが、よく頑張りました。

 

人生には、突然の出来事が時々発生します。

 

東日本大震災のとき皆さんは小学生でした。東京近辺でも大地震に揺れ、電気が消え、交通手段がなくなり、流通が途絶え、回復するのに長い時間を必要としました。この経験から私たちは、日ごろ意識すらしていない「日常」という「普通」のことが、実は、自分も含めお互いの人々が、少しずつ努力した結果として、ようやく成立させているものなんだということを学びました。

今回の新型コロナウイルス対応も、突然と「日常」が中断されるという大変な出来事です。

非常事態宣言もありうるという、いわば、戦争でミサイルが飛んでくる的な大変な事態です。

こういう時こそ、冷静に考え、冷静に判断し、冷静に行動しなくてはいけません。マスコミやメディアに翻弄されず、何ができるか、どうしなくてはいけないのか、してはいけないのかを、一人ひとりが自分の頭で考え、行動するときです。

 

みんなと一緒に行った台湾の修学旅行はとても楽しかったです。

日本が台湾を統治していた時代の建物、ダム、工場など、今でも大切に残してあります。親日国家だからというだけでなく、地理的にも地政学的にも重要な位置にある台湾を一つのきっかけとして、全世界の平和を考えてくれたらうれしいです。

私もこの三月で本校を去りますが、修学旅行を始めみんなと過ごした3年間は宝物です。

 

最後になりますが、生徒たちを今日まで導いてくれた教員の皆さん、事務職員の皆さん、健康や相談の指導を頂いた保健室の先生方、毎日おいしい食事をつくってくれた給食・カフェテリアのスタッフの皆さん、図書館の先生方、校内を綺麗にしてくださった清掃の皆さんに、心から感謝申し上げます。

 

卒業生の皆さん、ご家族、保護者の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

高2音楽コースの演奏研究の授業発表会を行いました。ソルフェージュで学んだ理論を活かして、1年間を通して作曲をしてきました。メロディーや伴奏を雰囲気でなんとなく作るのではなく、調性(長調、短調)、拍子、構成、終止など…多くのことを考えながら作曲を進めてきました。

今回の発表会では1年間で作った曲の中から4曲を発表しました。既存の詩に音楽を付けたもの2曲、サックスのための練習曲、母親への感謝の気持ちを伝えるために作曲をした曲の4つです。

発表を終え、様々な課題が出てきました。来週は器楽、声楽、ピアノの実技の授業の発表会があります。本日の発表を活かし、更に良い発表会になることを期待します。

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