2学期が始まって一週間が経ち、雨雲が去って爽やかな秋晴れとなった日曜日の午後、小学生はBrightonへ出かけました。
立教から南へ約1時間、イギリス屈指の海辺のリゾートBrighton、お目当ては、今年の夏休みにオープンしたばかりの展望タワー、i360です。

「24枚のイタリア製のガラスで作られた乗り物は、UFOにも見えました。タワーは、オランダで作られた短い筒を、100mの巨大クレーンで積み重ねて作ったそうです。組み立てるのが大変だっただろうなと思いました。乗ってみて僕がとてもびっくりしたのは、ゆれずに、音も立てずに上に上がったことです。Brightonの街並みが180°、海が180°見えました。」

「この乗り物は地上から約138mの高さまで上がります。この日はとてもよく晴れていたので、町中の建物はもちろん、去年行ったSeven Sistersの白いがけまで見えました。とてもよく見えたので感動しました。そして、海が太陽に照らされて光っていました。それが一番心に残りました。」

名前にある数字、”360″の意味がよく分かった今回の外出、また思い出が一つ増えました。
今学期も、英国の自然や景色、町や人々の生活に触れることができるような機会をたくさん作っていきたいと思います。

夏休みが終わって9月も中旬を迎えるが、イギリスでは珍しく暖かな日が続く。この日も快晴、少し汗ばむくらいの陽気の中、中学部1年生と2年生は英語科フィールドワークに出かけた。

目的地はGodalmingという町。1学期から定期的に何度もフィールドワークを行っているが、ここは今回が初めて。タイタニック号から最後のSOS信号を送り続けたというJohn George Phillipsの出生地。映画の撮影にも使われたという古い町並みが残る。が、何も知らなければ片田舎にあるのんびりとした平和な町である。
駐車場に2台のミニバスで到着すると早速先生方から諸注意があり、入念な打ち合わせが終わるとグループごとに町に繰り出していった。

本日の活動は10月末に開かれる本校の文化祭「OPEN DAY」のビラ配り。道行く人にチラシを渡すのだが、勿論、街頭でただただチラシやポケットティシューを配るのとは訳が違う。チラシを手渡すのはあくまで「きっかけ」。そこから何とか会話を始めるのが今回のミッションだ。

中1の生徒がまだ英語を習いたての先学期は沢山のイギリス人の中を歩き回るだけでも緊張していたのに、彼らも既に英語で「話しかける」ことには慣れてきた。先学期末はお店の中に入って簡単な質問を英語でしてみたが、今回は歩いている人に立ち止まってもらって話しかけることにも挑戦。ハードルを一つ高くしてみた。

前の授業で習った文章をノートに書き留め、目的地に到着するまでミニバスの中でもお経を唱えるように一生懸命練習した。この英語がどこまで通じるか… 緊張で始まったフィールドワークだったが、5分、10分と経つうちにしっかりと楽しめるようになっていた。

ポカポカと暖かな日。気持ちのいい陽気も手伝って、話しかける方も、話しかけられる方もいい気分でいられたのかも知れない。
「先生、この町の人って、みんなすごく親切!」
「あっ!あの人さっきインタビューした人!先生、あの女の人!」
恥ずかしいくらいの大声で嬉しそうに言う女子生徒の指差す方を見ると、ご年配の女性が微笑み返してくれた。

ガラス張りの不動産屋のお店に果敢に乗り込む中1男子、ちょっと怖そうなパンク風の若い女性たちに話しかける女子の班、車椅子のご老人に優しく声をかけた男子生徒もいた。町のあちこちで本校の中学生が地元の人たちと話をする風景を見るのはまた格別であった。

その話の内容はと言えば…
「とっても楽しいオープンデーがあるから是非来てください!ラジウィックという村の近くにある日本人学校です。私たち英語の練習をしているのですが、私の英語はどうですか?できればここにコメントを書いてください!」
そう言って、用意しておいたコメント記入用紙を渡して書いてもらう。これが先生に見せる「話した証拠」になるわけだ。
1つコメントをもらえれば1ポイント。制限時間内にどれだけコメントをもらえるか競いましょう! ポイントをたくさん稼いだ人たちにはご褒美がありますよ!

残り約10分。ご褒美目当てで始めたインタビューは、いつの間にか別の目的で続けられていた。
「さぁ、そろそろ時間ですから集合場所に戻り始めてくださいね。」
「もう終わりですか? もうちょっと聞いていいですか? 今度は僕の番! インタビュー用紙かして!」
「いや、今度は僕だよ。あと一人、先生、いい?!」
こんなことになるならインタビュー用紙は一人ひとり分けて用意しておけばよかった。他の班でも用紙の取り合いが…
困ってしまったが、これだけ積極的に話しかけられるようになったのは嬉しい限り… もはや彼らは「ご褒美」のためではなく、「英語を使える面白さ」のために躍起になって道行く人を探していた。

「ごめんね、また今度の機会に頑張りましょう。とりあえずミニバスの方に戻りますよ!」
人数を確認しながらふと通りの向こうに目をやると、10分以上も前に車椅子の人に話しかけた中1の男子がまだおじさんとお話をしていた。これには少しビックリ。まだ英語がおぼつかない中学校1年生がこんなに長い間お話をすることができるなんて…
「Hi, Sorry, but we should leave now… 」
車椅子の男性に声をかけると、大きなジェスチャーで嬉しそうに答えてくれた。
「Your student? He’s very good! very polite! Good boy!!!」

そこにさっき女子グループがインタビューをしたおばさんが通りかかった。
「先生!あの人、さっきインタビューした人!」
軽く挨拶をすると、こちらにやってきて、
「あなたの学校の生徒達? みんないい子ね。立教でしょ? 私、何十年も前に実はあなたの学校の制服を作っていたの!」
こんな会話をしている間にいつの間にか中1の生徒達が集まってきたのでみんなで記念撮影をすることにした。
「いいですかー!One two, and three!」

いい天気、いい笑顔、いい写真が撮れました。

サイエンスワークショップに参加する私を含めた四人は、リンネ学会、王立研究所、梶田先生の特別講演に訪れるべくロンドンに外出しました。
リンネ学会とは、スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネに由来し、現存する世界で最も古い博物学の協会です。「自然選択説による進化論」は、リンネ協会の会合で初めて公表されました。

そんな、世界を180度回転させた所に入ってみると、中は神秘的な雰囲気に包まれており、人がいるにも関わらず人気を感じさせない所でした。
奥にある部屋でお話を聞きました。ここには昔、昭和天皇が訪れており、昭和天皇が座った席と同じ席に座った私たちは興奮していました。その後、私たちは地下に連れて行ってもらいました。

地下には、銀行にあるような厳重な扉で閉ざされた部屋があり、金庫のように見えました。中に入ってみると、小さな図書館のようで、たくさんのお宝が敷き詰められ、入っていました。お宝とは、大量の古い書籍と多くの標本のことです。本は見るからに古そうで、その中の一冊を見せてもらうことができました。その本はSYSTEMA NATURAE の原本で、リンネによって書かれた本です。この本によって、自然選択説による進化論が生まれて、天地創造説を否定しました。

私は人類が神によって創られたということはあまり考えたことはないのですが、この本を出版した時代、天地創造説が本当だと思われていたので、この時代にこの本を出版するという事は世界を敵にまわすということであり、そこから死んでしまうかもしれないけれど本当に伝えたというリンネやダーウィンの思いを感じ、リンネとダーウィンのすごさを改めて実感しました。

世界を180度回転させるような発見があるということは、自分の今生きているこの世界にも、本当だと信じられているものが本当ではない可能性を秘めているんだなと思いました。

「無知というのは、しばしば知識よりも確信に満ちている。科学によってこれやあれやの問題を解決することは絶対にできないと主張するのはきまって知識がない人である。」
BY チャールズ・ダーウィン

(高等部2年生 女子)

2016t2fundessay 僕の前には多分、今まで生きてきた中で打ち当たった一番高い壁’高校受験’が、その太い胴体を堂々とかまえて聳え立っている。どれ程の高さなのかなど、見当もつかない。その高さ、険しさに圧倒されて一歩後ずさりしながら考えた。

僕の正面には、地底から山を貫いて空に打ちつけられたくぎのような岩が見える。槍ヶ岳。長野県と岐阜県の県境にある山で北アルプスでは第2位の標高3180mの高峰だ。僕の正面にはその名前の由来でもある、槍の穂の様な大きな岩がバランス良く鎮座していた。震える足が重く、閉じたままの口の代わりに疲労や寒さ、痛みを物語っている。

2日間。1日何十キロもあの山の上から見える景色を目指して父と弟と、3人で歩いてきた。たったそれだけのために僕は1日目から筋肉痛の下肢を無理やり動かし、強い紫外線と悪い足場の中を延々と歩いてきたのだ。そして今、右足を岩のくぼみにかける。右手を適当な位置にかけ、ゆっくりと、左足を地面から離す。左手、右足、右手、左足という具合に少しずつ動かしていく。急に体を受ける風が強くなり、恐怖が背中をなめる。

父の趣味は多彩だ。マラソンや読書、ギターやウクレレ。僕は小さい頃からこういった父の趣味に付き合わされていたと思う。そんな父の名物、「突飛な思い付き」によって山に登る事になった。だから僕は父に付いて行く形でずっと山を登って来た。しかし、今は違う。横を見ても隣には誰もいなく、冷たい風が顔をなぶるだけだ。僕は一人だった。見えない頂を目指して最後にかかっているはしごを一人で直向きに登る。残りの段数が少なくなるにつれ心臓の鼓動が速くなっていく。そしてふいに手が空にかかった。しっかりと頂上を右手でつかみ、慎重に上っていく。

頂から見る景色はどんよりとした重い雲におおわれていて、あまり好ましいものではなかった。この景色のために2日もかけたのかと思うと笑いそうになる。しかし僕には、それ以上に心に残るモノがあった。

そして今、僕の目の前には過去最大の壁である’高校受験’が待ち構えている。どれ程の高さだろう?圧倒され一歩後ずさる。当然僕の隣には誰も居ない。これから僕はずっと見えない頂上を目指して一人で壁を登らなければならないだろう。まだ少しあのイタダキで感じた温かさが残っているから、がんばれると思う。
幸い、遺伝なのか父と趣味が似ている事が僕の救いだ。

(中学部3年生 男子)

2016t2kuwbressaysml七月四日、僕たちはノーベル物理学賞を授与された梶田先生の話をロンドン日本大使館で聞きました。ただその日に話を聞くだけでは話の内容が良くわからないと思い、僕たちは梶田さんがノーベル物理学賞を授与されたスーパーカミオカンデとニュートリノについて調べることにしました。
正直に言って調べる前はどうせ話が難しすぎて調べても面白くないし、話を聞くという貴重な体験ができれば良いやと思っていました。しかし、調べ始めてみると、深くまで完全には理解はできませんが図やグラフでわかりやすく説明されていて、段々興味が出てきて早く質問などをして深く知りたいと思うようになりました。
当日は夕方から講演が始まりました。事前学習のおかげで、図やグラフ、専門用語など、英語での説明ではありましたが、見たことのある図やグラフが多かったので内容を理解することができました。また梶田先生の講演のあとには交流を深める時間があり、その時間で僕たちは梶田先生や梶田先生とともに研究をしている香取先生に質問をしました。梶田先生はほかの人からも質問されていたので、途中から香取先生が質問に答えてくれました。香取先生はとても話しやすい方で気軽に質問できたので小さな疑問でも質問することができました。
ノーベル物理学賞を授与された方の話を聞いたり、その関係者に直接質問をすることは滅多にする事ができないのでとても貴重な体験ができました。
僕は先学期物理であまり良い成績を取ることができず、どうしようか悩んでいましたが、香取先生に物理はできるかどうかではなく好きなら大丈夫、と言われたので来学期も物理をがんばろうと思いました。

(高等部2年生 男子)

毒々しいくらいの真紅に染まり、剥き出しになった「ソレ」を前に、私は心を奪われていた。
「ドン。」
大きな爆発音。ようやく我に返り視線を上げる。そこには絶えることなくつぎつぎと夜空に咲き乱れる満開の花々。咲いては散り行きそして一瞬にして全てを出しきる。微かな火薬の匂いと共に今年も美しく、盛大にまた色鮮やかに咲いていた。

ふと視線を落とすとステンドグラスの様に不透明な艶を帯びたソレは空を舞う色取り取りの花火を反射し、また更に美しく映していた。そして私は表面に前歯を押し当て、ためらうことなく噛み砕いた。口内に広がる真っ赤に染められた水飴の強い甘み。口の中で溶けそして喉を通る。蜘蛛の巣状にひび割れた真っ赤なガラスはとても魅力的だった。さらにガラスの真ん中からのぞく肌には粉々になった赤い染粉が潜んでいた。

しかし最初の一口以降は、つまらないくらい平和な咀嚼が続くだけで私はすぐに興味を失ってしまった。
噛み砕くという少し暴力性のある行為。その行為により一瞬にして壊され、奪われるソレの完全性。美しく盛大に、また真っ赤な物が作られては壊されていく。そんなどこかが夜空に舞う花火の様で。魅力的で。「一瞬。」という物の美しさ、そして儚さを表している様に私には思えた。そして巨大な何輪もの花々もやがて最後には真っ暗な闇の中に消え、私の右手に咲いていた一輪の花も軸だけを残し跡形もなく消えてしまった。

私の記憶の中に残されたこの夏の思い出さえも次のこの季節にはまた違う色に塗り変えられているのだろうか。夜空に残った灰色の大きな煙を見て私は少しさびしく思った。

(中学部3年生 女子)

2016t2ygdessay 学校から帰ってきて日本に戻ると、家で待っていたのは段ボールに入った大量のうずらの卵だった。
聞くと妹がテレビか何かの紹介を見て、今年の自由研究はうずらの卵の観察にしたらしい。そういえば自由研究なんてものもあったなと懐かしく思うと同時に、本当に成功するのだろうかと不安にもなった。

卵はスーパーで買ってきた市販のうずらの卵を使う。その中にまれに有精卵が混ざっているそうだ。それを、タオルを敷いたダンボールの上にしきつめ、適度な湿度が保てるように水を入れたコップも段ボールの中にいれた。温度は常に30度以上に保つため、段ボールの下に電気カーペットを敷いた。さらに、卵の中でヒナがずっと同じ姿勢にならないように2時間おきに卵を45度ずつかたむけた。

本当にふかするかもわからない卵の面倒を見ること約2週間。加須港で旅行に行くときも旅行先に持っていった。そして、旅行から帰ってきた日の夜、卵の様子を見にいった妹が、かすかな鳴き声を聞いた。そこからは大騒ぎだった。ビデオの準備をしたり、冷えないようにしたりして見守っていた。しかしまだ時間がかかりそうだった。

次の日の朝、私より早く起きた妹が、私のベッドのところに何かを持ってきた。それは手の大きさの半分もない小さなヒナだった。
「本当にふかしたんだ。」
となんの世話もしていなかった私が感動するくらいだから、毎日かかさず世話をしていた妹はもっと感動したはずだ。

それからは買ってあったヒナ用のエサを1日に5、6回にわけてあげ、水を飲ませたりした。鳴き声は日に日に大きくなっていった。とてもかわいかった。しかし、ふかしてから4日目、急にぐったりとしてしまった。鳴き声も小さくなった。その次の日、見てみると足から血が出ていた。急いで獣医に見てもらった。骨折していた。包帯を巻いてもらって薬も飲んで前のように鳴くようになってほっとした。

翌朝、目が覚めると妹が泣いていた。まさか、と思ったがすぐにそれはない、とかき消した。きっと他のことだよ……。部屋の外で母と妹が何か話していた。気になるけど、聞きたくない。もし聞いてしまったらさっきのまさかが当たってしまうかもしれないから。私はそのまま寝たふりをした。しばらくしてから起きて歯をみがいていると母が来て首を横にふった。すぐになんのことかわかった。まさかが当たってしまった。私はわざと平気な顔をした。本当は泣きたかったがいつも私は素直に泣けない。
ふかしてから6日。家族は1人もいない知らない場所に生まれ出てきて、小さな体にいろんな傷を負って、とても辛かっただろうなと思った。

6日間だけなのにこんなに悲しいなら犬や猫みたいに何年も一緒にいたのに突然死んでしまったらきっともっと悲しいだろう。今までただの憧れで犬を飼いたいと言っていたが死んでしまった時のことを考えていなかった。
人間も一緒だ。どんなに大切な人であっても特別な人であってもいつかは必ず死んでしまう。そのことを考えるととても怖くなる。でもだから一人ひとりとの時間をもっと大切にしようと思う。そんな夏休みだった。

(中学部3年生 女子)

 

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At the end of the summer term the primary, middle school and high school 1 students attended an English/Science workshop presented by Zoolab. The topic of the event was ‘Evolution’. Our students listened to a talk on the habitats, eating habits and evolution of a number of different creatures. There was a variety of animals/insects for the students to see, touch and hold: a giant African snail, a corn snake, a giant millipede, stick insects, a tarantula spider and a very cute rabbit. It was a great success. Many of the students were extremely brave and were very happy to touch and hold everything, others were happy to watch, but not touch!

僕たち高校2年の4人は岡野先生の引率でリンネ学会を訪れました。入り口には最近よく会う立教大学の庄司先生が待っていました。
リンネ学会の一階ではダーウィンについての話などを聞きました。その話の中にはリンネ学会に飾ってあるダーウィンの絵がオリジナルで、美術館に飾ってあるものはコピーだ、というような衝撃的な話もありました。
ダーウィンの話の後に僕らは地下に下っていき、鍵が三重にも掛けられている部屋に入りました。部屋の中にはリンネが調べたものや書き表したものが大量にありました。その中でも一番重要なのはリンネが書いた生物の分類分けの本です。本には世界で初めて書き表した生物の分類分けが書いてありました。そこでは人間がほかの動物たちと同じように分類されていました。キリスト教では人間は神によって作られた特別な生き物なのでほかの動物と同じように分類することに当時は批判があったそうです。
僕がその本の中で驚いたのは分類分けの中にヒドラやフェニックスなどの幻獣という分野があったことです。日本だと幻獣などは無理矢理鳥類や爬虫類に分類してしまうか書かないかのどちらかだと思うのですが、あえてよくわからないものとして書き表しているところがイギリスらしいと思いました。
ほかにも地下の部屋の中には蝶や魚の標本がありました。魚は骨だけでなく皮まで残っていてどのようにして保存しているのかが気になりました。たくさんの標本があったので次に行く機会があればほかにどのような標本があるのか見てみたいです。
世の中のことを説明しようとするとまずは分類分けから始めます。その基準を作ったリンネと現在と過去を比べる基準を作ったダーウィンが同じ場所で発表したことはとてもすごいことだと思います。リンネによる横で比べる方法とダーウィンの縦で比べる方法という、物事を比べる中で絶対に必要なことの基準がリンネ学会に集まっている、つまり物事を比べる上で必要な基準が作られたリンネ学会はすばらしい場所だと思いました。

(高等部2年生 男子)

 私はこの補習が始まってから多くの英国人の友人を作りました。その友人達との出会いは、7月の8〜10日に立教で行われたBriefing Weekendというワークショップでです。これは、名古屋大学と東北大学のサイエンスワークショップに参加する英国の子達が、事前に立教で日本の文化やマナーなどを学ぶ二泊三日の研修会です。

Briefing Weekend には、40人ほどの英国人が参加しました。その中に混じった私は最初、多くの英国人に囲まれ緊張と不安で胸がいっぱいで、また何を話せばよいかわからず石像のように固まってしまいました。それでも「笑顔が重要」と思い、固まりながらも目があったらニコッとするように心がけました。私たちが立教に招待したというよりは、ひとりで交換留学にきたような気分でした。

参加者は私より1、2歳年上の人が多く、私があまり英語はうまくないんだと告げると「大丈夫!わたしも最初イギリスに来たときはしゃべれなかったから!」や「助けてあげる!」といってくれ、優しさをじかで感じ、また、出来の悪い妹ができた気分なのかなとひそかに思いました。

話し下手な私がみんなとどのように仲良くなったかというと、それはフリータイムでのみんなとのスポーツです。
点数が入ったらイエーイとハイタッチ、うまく行ったら笑い、ミスしたら皆が覚えた日本語で「すいませーん!!」。本当に楽しくて、イギリス風のドッチボールやバトミントン、バスケットボールなどなど、色々なものをやりました。さりげなく、名前を聞いてみたり、一緒にやってみない??と誘ってみたり、「スポーツは言語の壁さえ越える!」と本当に思った瞬間でした。そして、スポーツ好きで良かったな、と思う瞬間でもありました。

また今回、私は仲の良い友人を作る事ができました。その子とは、一回他のところでも会ったことがあり話しかけやすく、また猫の趣味が合ったからだと思います。連絡先を交換したので早く連絡を取りたい、そして関係を続けて、いつか、日本で会ったりイギリスで会ったり出来たらいいなと思いました。

今回のBriefing Weekendでは新しい友人が出来、日常では体験できない色々なことをやり、自分をレベルアップさせる事ができたなと思いました。もっと、もっといろんな人に出会い色んな経験をしたいと思いました。

(高等部2年生 女子)

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