2022年の夏休み、3年ぶりにケンブリッジ大学研修を再開することができました。

高校2年生6名と高校3年生31名の生徒たちが、ケンブリッジ大学のフィッツウィリアムカレッジに滞在しながら毎日貴重な体験をしています。

引率の先生の視点から、日々の様子をレポートしていきたいと思います。

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ケンブリッジ研修レポート4日目

ケンブリッジ4日目の午前中は、昨日ガイドツアーをしてもらったKings College Chapelに関するクイズ大会から始まりました。昨日真剣に聞いていた知識が試される瞬間です。Kahootを使って、誰が一番になるのかドキドキワクワク、みんな盛り上がっていました。その後は、Fitzwilliam Museumでの見学のポイントについて予習をしました。

午後は、ケンブリッジ大学で教鞭をとっているDr Duhigによる講義がありました。

彼女の経歴はとてもユニークで、30歳になってから勉強に目覚め、教育を受けるようになったそうです。ミュージアムが大好きで古代のエジプトのことや骨に興味があったとのこと。そこから彼女のキャリアはどんどん発展して、不審死事件で警察や検視官の支援もしてきたそうです。また法医学と生物科学を教えた経験もあり、現在はケンブリッジ大学で考古学やエジプト学を教えているそうです。教授のメッセージは「興味のあることに一生懸命取り組みなさい」。彼女の興味深いレクチャーに魅了され、最後には生徒たちからもたくさんの質問がありました。

Dr Corinne Duhig | Institute of Continuing Education (ICE) (cam.ac.uk)

その後は、Fitzwilliam Museumに向けて寮を出発しました。広いMuseumの中で翌日のプレゼンテーションに向けてそれぞれのグループでリサーチをしました。

研修4日目も暑い一日でしたが、生徒たちは今日も元気にケンブリッジの街で生活しています。4

7月11日からの1週間、高校3年生1名、高校2年生6名がCollyer’s Collegeへ短期留学に行ってきました。
短い期間でしたが、とても多くの刺激を受け、学習のモチベーションが上がったみたいです。
以下、7回に分けて、生徒のレポートを掲載します。
日々の葛藤と成長をご覧ください。(3/7)

〜Collyer’s College 短期留学日記〜

【 11/7/2022 (Mon) 】
今日は、Collyer’s college短期留学の初日でした。学校に着いてからは授業の3コマ分が空いていたのですが、最初の1コマはCollyer’s Collegeの先生が学校内の案内をしてくださり、残りの2コマ分は、学校内を散策したり、カフェテリアに行って飲み物やお菓子を買ったりして過ごしました。そして、4コマ目から実際に授業に参加し、この日は、Filmstudies(映像学)、 English、Criminology(犯罪学)の3科目がありました。Film studiesでは、映画の一つ一つのシーンのカメラのアングルや動きを分析したりしました。また、授業の最後には、ある実際にあるショートホラームービーを元に過去の授業内に生徒がアレンジをして作ったものを見せてもらい、そのクオリティーの高さに驚きました。Englishでは、普段の英語の授業では習うことができないスラングを学びました!私は、海外のスラングに興味があったので、授業を楽しむことができ、いつか機会があるときに実際に他国の友だちに使ってみたいと思いました。最後にCriminologyでは、この日は主に課題の提出遅れについて先生からの注意と、余った時間でサラッと今までに習ったところのおさらいを少しして授業が終わってしまいました。。。明日は2コマ連続であるので、そのときには犯罪学について少しでも学ぶことができたらと思います。
今日は初日ということもあり、緊張のあまり他国の生徒との関わりを避けてしまいましたが、明日から積極的に話しかけて交流の輪を広げていきたいと思います!

【 12/7/2022 (Tue) 】
今日は、1コマ目からGeology(地学/地質学)の授業がありました。授業では、主に今までに習ったものの復習と過去問と解く時間でした。まず、授業前半はmass extinction(大量絶滅)とその原因について学びました。その原因の中には、地球温暖化や急激な気候変化など今世界で大きく問題となっているものも挙げられており、より身近に環境問題のことを感じました。授業後半の過去問を解く時間では、グラフから読み取って分析する問題が多く、見たことも聞いたこともないようなグラフや単位もあってそれだけで圧倒されてその日のGeologyの授業は終わってしまいました。。次にPhilosophy(哲学)の授業が2コマブレイクの時間を挟んでありました。私が教室に入ると、先生が笑顔で歓迎してくださり、席の位置も配慮してくださったため、イギリス人の女の子と隣になることができました。その隣になった子とは他に何の科目を取っているのか、Collyer’s college以外では哲学を学んでいたのかなど少しの間でしたが話すことができ、授業が終わった後にはインスタグラムも交換しました!授業はハードで、哲学の専門用語も多く出てきて、今自分が何をやっているのか分からなくなってしまったり、近くの人と話し合いをする時間に自分が思っていることを相手にうまく伝えることができなかったりと、自分には英語力がまだまだ足りないということを思い知らされました。最後は昨日と同じくCriminology(犯罪学)の授業がありました。今日はテスト前最後の授業ということもあったので、主に復習プリントを解く時間が殆どでした。また、そのプリント以外になんと立教でもクイズ大会があると使っているKafootをこの授業でも使っていて、現地の学校でも使っていることを初めて知り、驚きました。
今日は、昨日よりも生徒と話す機会が多く1人友だちを作ることもできたため、留学初日と比べて少し成長を感じることができたと思います。でも、あと2日しかないと思うとまだまだ自分の中で課題があるため明日と明後日で緊張と恥ずかしさを捨てて話しかけていきたいと思います。

【 13/7/2022 (Wed) 】
今日は、1コマ目からPhilosophy(哲学)がありました。授業では「魂は存在するか否か」という題に沿ってディベートをしました。私は今まで考えたことがないようなことがお題だったため、他の生徒たちの意見を聞いていてとても面白かったです。そして、留学期間で最後の哲学の授業の記念として、自ら隣で仲良くなった女の子と一緒に写真を撮りたい!と伝えると、その子は快くいいよ!と言ってくれてすごく嬉しかったです!2コマ目は、Englishがありました。今回は、イギリスの文化、政治、そして慣用句及びことわざを学びました。その中で、ヘンリー八世やシェイクスピアなど、立教のHistoryとLiteratureで学んだところが出てきたので嬉しかったです。3コマ目は空きコマで4コマ目と5コマ目に昼食を挟んでGeology(地学/地質学)がありました。今日は、最初の15分くらいを前回の授業でやった過去問の続きをして、残りの時間は5コマ目も含めて実際に地学専用の顕微鏡を使って石を観察をして紙に書き留めて、そのときの倍率を計算したりと生物で習ったこともしました。
今日も、昨日と同じく多くの授業があり、先生や他の生徒が言っていることを理解しようとするだけでいっぱいいっぱいでしたが、昨日よりも関わろうという意志をもち、それを行動に移せるようになってきたと思います。明日で最終日で、且つ急遽時間割変更があり、1コマしか授業がありませんが、最後の授業でも積極的に話しかけて英語力の向上に繋げていきたいと思います。

【 14/7/2022 (Tur) 】
気づけばもう短期留学最終日になってしまいました。今日は、Film studies(映像学)だけでした。この授業では最後の授業ということもあり、他の生徒はパソコンを使って作業をしていました。その間、私はその科目の教科書を読んでいました。 そこには、カメラのアングル、光の当て方、物又は人の配置、実際の映画の分析など映画に特化したことが書かれていて、日本ではなかなか一つの科目としては学ぶことができないので良い機会となりました。Film studiesの授業が終わると、もう授業はなく時間を持て余してしまい、せっかくの機会なので友だちを作りたいと思い、ベンチに座っている1人の女の子に声をかけてみました。そして、実際に話してみると思っていたより話が続き、後にその子の双子の姉妹、友だちが1人2人と増えていき、気づけば自分を含めて合計10人の女の子のグループが出来上がっており、そこには英語が飛び交っていました!私はそれに圧倒されつつ、今の英語力だけで少しでもみんなが話していることを理解できないかと思い、慎重に話を聞いてみましたが、話すスピードが速くて内容を掴むことはできませんでした。。。でも、最後に沢山のcollyer’s collegeの生徒と関わることができたので、とても良い経験になりました!

この4日間という短い期間での留学でしたが、留学前の自分と比べて英語力や英語への積極性を高められた気がします。夏休み後も、この短期留学を通して学んできたことを学校の授業に活かしていきたいと思います!

みなさんは『ハンギング・バスケット』というものを知っていますか?
寄せ植えして花かごにしたバスケットを軒先につるし、街や家々の飾りにするもので、英国の夏のガーデニング文化のひとつです。今年は、学校が創立50周年、そして英国のエリザベス女王の在位70周年記念ということもあって、立教英国学院の中でも丁寧にガーデンづくりやハンギング・バスケット飾りをしました。英国カラーの赤、白、紫(青の代わり)をイメージして彩られた校内は、とても華やかで、英国らしさに満ちています。

ハーフターム中には中3生の希望者で、ハンギング・バスケット作りもしてみました。実際にガーデンセンターを訪れ、花々を見ながらイメージをふくらませていきます。紫色を中心に決めて、白や黄色を混ぜて華やかに。戻ってきたら寄せ植えです。だんだん大きくなっていくのですが、花かごへの期待がふくらんでついついぎゅっと。色や花の大きさなど、配置を考えながら植え込んでいきました。教室の生徒達から見える場所に吊り下げて、学期中大きく育つ様子を見守ってきました。次々に花が華やかに咲いていく様子はとてもうれしいもの。7月中旬になって生徒たちは帰宅してしまいましたが、今も校内を美しく彩っています。2

学期中は週末の土・日曜日といっても、なかなか忙しいもの。
個人レッスンがあったり、宿題があったり、まとめテストの準備をしたり、友達同士でスポーツの約束もある。でもハーフタームはちょっと別。いつもより時間がたっぷり。そんな時を利用して、近くの丘に散策に出かけてきました。

あいにく雲が出て来てしまった午後になりましたが、丘に登って見渡すと、とても素晴らしい風景が。この日のお昼がプラチナ・ジュビリーのティーパーティだったこともあって、残りのマフィンやケーキをおやつにもらって、見晴らしのよいところでブレイク。パーティの帽子や飾りを持ってきた生徒もあります。のんびり風景を眺めて、丘の向こうに見える海を教えてもらって、民間機(紅の豚のような飛行機)の飛行場も発見して、ここに来たら立教生が必ずやる写真も撮影して、ゆったりした時間を過ごしました。
Covid-19で活動が緩やかになっていましたが、またぜひ来たいなぁ。1

1学期、立教英国学院にピクニック・テーブルが登場しました。
広い校内の木陰、そして教室棟や教員室棟、食堂を囲む中庭スペースの各所に設けられた木製のピクニック・テーブル。天気がよい春・夏の1学期にぴったり。カラッとして、クリアな空気感のある英国の明るい青空の下で、大活躍しました。最初に活躍したのはハーフターム。ハーフタームは本来ホームステイや国際交流プログラム(※)がありますが、見合わせることになり、学校に残って1週間の休みを過ごす生徒たちの食事は、日中はピクニック・テーブルでとなりました。ハーフタームはよいお天気に恵まれて、昼や夕は毎食を外で食べてもいいことに。ホグ・ロースト(豚の丸焼き)やトラディショナル・フィッシュアンドチップス、パエリア、パスタ・デーなど日替わりのスペシャル・ミールが毎日考えられていて、食堂ホールでごはんを受け取ると、思い思いに場所を選んで食事のひとときを楽しみました。

6月にはいよいよ天候が安定し、校内のハンギング・バスケットやガーデンの花々が美しく、青空もさわやかになると、休み時間には食堂前のピクニック・テーブルでブレイクや日向ぼっこを楽しむ生徒が増えました。期末テスト期間になると、屋外のピクニック・テーブルに学習用具を持ち出して、勉強する者も。英国の、そして立教英国学院の風景がひとつ加わったような気がして、とても素敵な1学期でした。yis

7月15日~24日に米国・オレゴン州で開催されている世界陸上競技選手権大会男子1500mで、英国代表のジェイク・ワイトマン選手が見事金メダルを獲得しました!
ワイトマン選手は、ご家族が立教英国学院のあるRudgewick村にお住まいということもあり、本校の陸上トラックで何度かトレーニングをしています。

英国の選手が世界選手権の1500mで金メダルを獲得するのは1983年第1回大会のスティーブ・クラム選手以来の快挙であり、英国内でも大きく報道されました。

本校に来てくれた際も、大事なトレーニングの時間にもかかわらず、わたしたちをトレーニングに誘ってくれたり、生徒とも気軽にお話ししてくれたりと、まさにジェントルマンな対応をしてくださり、心から応援したくなるようなアスリートでした。

まだワイトマン選手のレースを見ていない方は、ぜひYoutubeなどからご覧ください!
#Jakewightman #WorldAthleticsChamps #Athletics
非常にクレバーなレース運びと会心のラストスパートはまさしくチャンピオンの走りでした!

ワイトマン選手、おめでとうございます!!!tf

立教英国学院は、英国のカントリーサイドにあります。大自然の野山の中に人が切り開いた農場や居住地域があって、学校もたくさんの木々に囲まれていて、緑に満ちた環境です。ごく自然に、野山に住む動物たちがそばを駆けぬけていったりします。当たり前になると気付かないけれど、鳥があちこちでさえずっています。陸上競技場のはしっこでシカが木の新芽を食べていたり、夜にはハリネズミが出てくることもあります。

一番多いのは、ウサギやリス。
春には動物の仔がたくさん生まれ、1学期には、人懐こい仔リスが現れました。寮を出ると、生徒のあとをついてきたり、じゃれかかったり。自然の動物は人を見て逃げるものですが、あまり逃げず、こういった小動物はちょっとこわいものです。いつもちょろちょろと木を駆けまわっていく姿しか見られないので、間近で観察できるのは珍しいこと。愛らしい姿ですが、ふわふわのシッポや体にはノミがたくさん共存していたりするので、近寄ってくる仔リスを触らないで観察。間近で「かわいい!」と見た後は、静かに離れました。翌日、あまり人に近づきすぎるのは心配なので、理科の先生がそっとつかまえて、森の中に放しに行きました。ris

7月11日からの1週間、高校3年生1名、高校2年生6名がCollyer’s Collegeへ短期留学に行ってきました。
短い期間でしたが、とても多くの刺激を受け、学習のモチベーションが上がったみたいです。
以下、7回に分けて、生徒のレポートを掲載します。
日々の葛藤と成長をご覧ください。(2/7)

〜Collyer’s College 短期留学日記〜

11/7/2022
短期留学初日の今日は、3コマの授業がありました。記念すべき第1回目の授業はPhotographyでしたが、元からいる生徒たちはプレゼンテーションの準備を個人で進めていたため、私は写真の基礎を学ぶための本を読みました。特に印象に残ったのは、The Formal Elementsと呼ばれる6つの要素があるということです。これにはcolourやtextureなどが含まれていて、写真を撮る上でそれらがとても重要になってきます。目にした瞬間直感で「綺麗だな」と思える写真には実はこれらの要素がしっかり含まれていることがわかりました。今まで何気なく撮っていた写真も、一歩踏み込むと奥が深く、さらに詳しく学んでみたいと思えるほど面白かったです。

12/7/2022
今日は犯罪学の授業が昼食を挟んで2時間ありました。隣におとなしそうな女の子が座っていて、話しかけようとしたのですがあと一歩のところで勇気が出ず、最初の時間は何も話さずに終わってしまいました。昼食の間そのことを考えていると悔しさがどんどんこみ上げてきて、次の時間は絶対に話しかけようと決意して授業に向かいました。しかしいざ席についてみると、さっきの決意はどこへ行ったのか、話しかけるのを躊躇してしまい、もたもたしているうちに授業が始まってしまいました。授業の中盤でやっと話しかけることができ、少しだけですが話をすることができました。犯罪学の授業は今日が最後だったのでもっと早く話しかけていれば良かったなあと、少し悔しい気持ちはありますが、同年代の子と話ができて嬉しかったです。怖がらずに話しかけてみることが大切だなあと感じました。

13/7/2022
今日は心理学の授業がありました。内容は難しかったのですが、立教英国学院で学んだBiologyの授業で出てきた単語や、去年の現代社会で触れた内容と少し被っていたりして、昨日よりも理解できたのが嬉しかったです。異なる教科間で思いがけず知識が繋がったので、学んでおいて無駄なことはないんだなあと感じました。
他に私が感じたことは、大量の英語を聞いていても驚かなくなったことです。少し前の私なら、長時間速い英語を聞いているとパニックになっていましたが、ECやBiologyの授業のおかげで知らないうちに英語に慣れていたんだなと気づくことができました。

14/7/2022
今日は短期留学最後の写真の授業がありました。隣の席の子と話をして、連絡先を交換することができました。同年代のイギリス人と話したのが初めてだったので、この4日間で1番嬉しかったです。その後、昼食前に仲良くなったスリランカの女の子2人と立教生で近くのコンビニに昼食を買いに行きました。最終日に現地の子と仲良くなれて本当に良かったです。午後は立教生で近くのショッピングモールに行き、買い物をしました。3日目までは友だちができなくて落ち込んでいましたが、この日は最後に良い思い出ができたので、清々しい気持ちでショッピングを楽しめました。

短期留学を終えて
今回の私の目標は「友だちを作ること」でした。しかしこれは想像以上に難しいことでした。授業中はもちろんみんな授業を聞いているし、授業が終わった瞬間全員教室からいなくなります。じっとしていれば誰かが話しかけてくれるわけでもなく、「これは相当頑張らないと友だちが1人もできずに帰ることになるな」と初日に感じました。このプログラムに参加する前は、とりあえず周りの人にたくさん話しかけようと気楽に思っていたのですが、実際に現地校に行って、いざ話しかけようとすると自分でも驚くほど緊張しました。勇気を振り絞って何人かに話しかけましたが、言いたいことがなかなか伝わらなくて苦戦しました。それでも同世代の子と話したい、という気持ちが強かったので、知っている単語をつなぎ合わせてなんとか伝える努力をしました。話しかけてみるとどの子も優しく、ゆっくり喋ってくれて嬉しかったです。一方で話したかったのに話しかけることができなかった子もたくさんいて、悔しい思いも多かったです。しかしこれが英語学習のモチベーションに繋がって、改めて頑張ろうと思う良いきっかけになりました。

授業のスタイルや生徒の雰囲気なども日本とは違ってとても新鮮でした。印象に残っているのは、やはり生徒がみんな積極的だったことです。先生が問題を出し生徒に考えを聞くと、ほとんどの人が手を挙げていて圧倒されました。また挙手していなくても、先生が指名すると考え込まずに自分の意見を堂々と発言します。先生が話している途中でも「その言葉のニュアンスだとこうなると思うんですけど…」など質問や自分の意見を言っていて、すごいなと思いました。日本の学校ではなかなか見られない光景で興味深かったです。

4日間という非常に短い期間でしたがとても刺激的でいい経験になりました。たくさんの学びや気づき、成長を感じ、参加して良かったと心から思います。次にこのような機会があったとき、もっとたくさんの人とコミュニケーションをとって楽しめるように、さらに英語の勉強に力を入れたいと思います。c2

7月11日からの1週間、高校3年生1名、高校2年生6名がCollyer’s Collegeへ短期留学に行ってきました。
短い期間でしたが、とても多くの刺激を受け、学習のモチベーションが上がったみたいです。
以下、7回に分けて、生徒のレポートを掲載します。
日々の葛藤と成長をご覧ください。(1/7)

〜Collyer’s College 短期留学日記〜

1日目 7月11日(月)
ついに今日から、ドキドキの短期留学が始まりました。初日ということで、私がとっている授業は4時間目からのスタートでした。授業が始まるまでの間は、友だちと学校散策をしたりブレイクの時間にカフェテリアで買ったお菓子を食べたりと、緊張をほぐしながら、生徒たちや学校内の雰囲気を味わっていました。
ドキドキの末、初めての授業は「Biology」 でした。トピック「Nitrogen cycle」 で、嬉しいことに立教でも学んだ内容でした。先生が事あるごとに小さな質問を生徒たちに投げかけてくれたのですが、ほとんどの問題が分かりそうで分からないものばかりで、毎回うーんと考えているうちに周りの生徒さんたちがスマートに挙手をしてスマートに答えるという、なんとも言えない悔しい思いをしました。また次の授業で、分かる問題があったら迷わずに思い切って発言してみようと思います。
今日の最後の授業は、「Health & Social care」 でした。学期末なので今学期学んだことへの集大成的な課題が一人ひとりに与えられていて、それを個々で行う作業というような授業でした。驚いたのは、課題が終わった人から帰っていいよというスタイルだったことです。初めは5人程いたのに、気づいたら私と立教の友だちだけになっていて、日本だったら時間通りに始まって時間通りに終わるのが普通なのになあと文化の違いを感じました。今日はパワーポイント作成の宿題が出たので、これから明日の授業に向けて頑張りたいと思います。また、今日は誰一人として生徒さんと会話することができずに終わってしまってすごく残念だったので、明日は頑張って自分たちから話しかけてみたいなと思います。

2日目 7月12日(火)
2日目。今日は4日間の中で最も授業数が多い日で、どっぷり疲れる1日でした。しかし授業を受けただけで疲れるというほど悔しいことはありません。今日こそは誰かと喋ってお友だちを作る!と思っていたのに、今日も自分から話しかけられませんでした。頭の中でシュミレーションをするのは簡単ですが、実際に話すとなるととっても難しいことに気が付きました。相手がスマートフォンをいじっていたり、イヤホンをしていたりしたので、一体どういうタイミングでどんなことから話せばいいのだろうかと迷っているうちにあっという間に時間は過ぎていってしまいました。初めてのPsychology の授業でワクワクしていた気持ちはどこかへ消え去り、休憩後再び始まった授業も専門用語に溢れて何を言っているのかかすかにしか分からないし、、、と立教友だちと撃沈していました(笑)。しかし1度だけ、いいこともありました。それは、校内を歩いているとある1人の中国人の女の子が声を掛けてきてくれたことです。どこの国から来たの?何年生?などと積極的に質問をしてくれて、かなり嬉しかったです。しかしその後授業が待っていたのもあり、名前も聞き出せないまま彼女はどこかへ行ってしまいました。少し残念でしたが、もっと自分から彼女のことを色々質問をして、少しでも仲良くなれるよう、明日また出会えることを願っています。
明日は1限からまたPsychologyの授業があります。みんな授業が終わった瞬間に足早に教室を出ていってしまい、授業が始まってからだと話しかける隙がないことを学んだので、明日は授業が始まる前に自分たちから喋りかける作戦で頑張ろうと思います。

3日目 7月13日(水)
3日目。学校の雰囲気や、朝から夜までの生活ルーティーンにもだいぶ慣れてきました。授業も今日は2コマしかなかったので、比較的余裕のある1日だなと思いつつ、この自由時間で色々な人に話しかけてみようかなあという期待を胸に、今日も朝のミニバスに乗り込みました。
1時間目から始まった授業は、昨日も悔しい思いをした「Psychology」でした。今日こそは、授業が始まる前に話しかけてみるのだ!と思っていたのですが、朝から「Hi !!」と声をかけにいくのもなんだか違う気がして、今日も何も話しかけられずにしょんぼりしながら授業が始まりました。話しかけられなかったことは置いておいて、今日のPsychology もなかなかハードな内容でした。途中で、「Free will」という単語が出てきて、色々調べていくうちに、高1の頃に学んだ現代社会の内容も少し混ざっていることに気が付きました。少しでも分かる内容が出てきたことに、友だちとプチ盛り上がりしました。心理学をこの2日間学んでみて、様々な分野の考え方だったり、科学的な要因を用いたロジカルな説明が必要になったりすることを知り、思っていた以上に心理学という分野は深い理解が必要なのだなと思いました。
2時間目は「English Diploma」の授業でした。今日はイギリスの有名人やちょっとした文化などについて学びました。イギリスにいるのに全然知らないことも沢山あったため、せっかくの学びを忘れないようにしたいと思いました。
授業が終わり、とてつもなく暇な時間が到来してしまいました。フリートーキングしませんかという紙を作成して歩いてみたりもしたけれど誰も振り向いてくれず、刻々と時間が過ぎていき、どうしよう、、、と考えているときに、何か話しかける口実を作れば良いかもしれないと思いつきました。そこで思いついたのが、インタビューです。イギリスの若者文化について聞き出す口実で近づいて、そのまま友達になってみようという作戦で質問カンペを作成し始めました。
ちなみにお昼の時間には、サリー先生による簡単な授業の時間がありました。サリー先生が実際に行っている貧しい国の人々への支援活動についての話をしてくださっただけでなく、支援活動のお礼としてもらった沢山のアクセサリーを私たちにくださりました。サリー先生の授業ではすごく将来の展望などについて尋ねられるので、もっと自分の将来のことを真剣に考えなければならないなと気持ちが引き締まりました。
最後に、今日のビッグイベントについて。お昼頃に作成した質問カンペが完成した後、実際に勇気を出してインタビューをしてみました。初めは近くにいて、3人グループの清掃員の方々に突撃しに行きました。大人だったため少し困惑させてしまったかなと思ったけれど、思っていた以上に拙い英語に対して親切に答えてくださって、とても嬉しかったです。この調子で生徒さんにも質問しようと思っていたのですが、残念ながら午後は立教でいうスポーツデイのような行事があったらしく、全く話す機会がありませんでした。明日こそはたくさん質問して同年代の子と話してみたいと思います!最後なので思う存分やることはやりたいです。

4日目 7月14日(木)
とうとう最終日がやってきました。今日は1限目から「Biology」の授業でしたが、それが最後の授業でもありました。Biologyではみんな真面目に授業を受けているような様子だからまた今日も話しかけるのは無理かなあ、、でもチャンスがあれば話せるといいなあ、、とわずかな希望を持ちながらいつもの教室へ向かうと、驚くことに教室には誰もいませんでした。どうやらいつもと違う教室で行うとのことでした。しかしその教室がどこなのか分からず先生方に聞いてみると、何故か誰もいないChemistly roomに案内されてしまうという事態に。(笑)戸惑いながら歩いているとまた違う先生に出会い、今度はきちんとBiologyの先生のところへ案内してもらえました。そんなこんなで少し遅れて教室に入ったので、席があまり空いておらず困っていたところ、後ろの席の男の子がさりげなく空いている椅子を持ってきてくれて並べてくれました。その後その子と隣に座ることができたので、これはチャンスかもしれない!と思い、今日はハーフデーということだったのでそのことについて質問してみようと考えていました。
ちなみに今日のBiologyの内容は自然の進化についてでした。立教では触れていない内容だったため分からない単語が沢山出てきて、先生の説明を聞くことと調べ物とを並行して行ったため、残念ながら隣の子と喋る暇がありませんでした。というより、私よりも隣の子の方がとても真剣に授業を受けている様子で、先生の問いに半分以上その子が答えているほどでした。授業が一段落つくとスクリーンに演習問題が映し出され、それを解く時間がありました。私は今までBiologyの授業はほとんど暗記でなんとかやってきていたため、初見問題となると何をどう答えたらよいのか分からずポカンとしていました。しかし隣の子をみると問題が映し出された瞬間に手を動かして自分なりの解答を早々と書き終えているし、その後の解答確認の時間にも手を上げてスラスラと答えていました。他の人も沢山の意見を持っており、それぞれの発想力で得た解答なのだろうか。。。?と少し驚きました。こっちの人たちは模範解答よりもそれぞれの考えが重要視されるのかもしれないなと思いました。長くなりましたが、結果的にその子と話せたかというと、残念ながら話せませんでした。我ながらこんなにもビビリな性格にショックを受けて、Biologyの授業が終わってしまった瞬間には、「ああ、やってしまった。」と思うのと同時に、残りの時間でなんとか自分から話しかけて友だちを作らなければ、、、と焦り始めました。そこで立教の友だちが何の前触れもなく、ある1人のスカーフを頭に被っている女の子を見つけて、今から話しかけてみる!と言い出しました。突然のことに驚きましたが、少しの間その様子を遠くから見守っていると、随分長い間会話が続いているようでした。私やその他の立教の友だちもそれに便乗してその女の子のところへ行ってみると、とても心優しくて、積極的に私たちのことについて質問をしてくれました。嬉しいことに、一緒にお昼ご飯を買いに行かないかとも誘ってくれたし、その後はインスタも交換することができました。何も繋がりがなくても、自分から声を掛けてみるだけでこんなにも思っても見なかった出来事が待ち受けているかもしれないのだと思うと、最初に声を掛けてくれた立教の友だちに感謝したいです。私にはそこまでの勇気がなかったので、一対一の関係の友だちを作ることはできなかったけれど、少しでも同じ世代の女の子とお話することができて心が満たされました。

今回の短期留学を通して、4日間ってあっという間だなと思いました。正直あと1週間いられたら良かったのになあと物足りなさがありますが、この短い期間だったからこそ日々挑戦的に過ごさなければとならないという気持ちが芽生えたのかなとも感じています。友だち作りに関しては、今回選択した授業の中に立教生が私のみというものが1つもなかったり、科目も割とザ・授業というようなものを選択したからか、あまり一対一で話しかけるチャンスがなかったかなと思いました。また、この4日間を通して得たものは、「主体性」と「英語を恐れない力」です。Collyer’sの生徒たちを見ていると、勉強させられているという感じではなく、本当に自分の意志で勉強しているように思ったし、私も現地の子たちと対等に話すようにするためにはうなずくだけではなくて自分の意見をしっかり発信することが大切だなと考えさせられました。また、英語に関しては、今までは英語が伝わらないことが怖くて、正直外国人には話しかけられたくないなと思っていましたが、今回は友だちを作るために常に誰にどんなことを話しかけてみようなどと考えながら周りの人たちを見る目でいたので、誰かに話しかけられたときには逆に嬉しいと思うようになりました。
今回、得るものは沢山あったけれど、それが完全燃焼かというと少しまだ自分の殻を破りきれなかったなと思うところが多々ありました。まずはその殻を破るための障壁となっている英語力を、この夏に沢山学び深めていきたいなと思っています!cc

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