

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップの写真集に続いて、今度はその様子を紹介するDVDが学校に届きました。
このDVDはワークショップに協力して下さったスポンサー会社や来年度のワークショップに興味をもつ学校や団体にこれから送られるそうです。
日英の高校生が生活と研究を共にし、科学研究の最高峰ケンブリッジ大学で学んだ1週間の記録を収めたDVD。
その中からダイジェスト版を本校のHP用に特別に公開する許可を頂きました。
どうぞこちらからご覧下さい。
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップの写真集に続いて、今度はその様子を紹介するDVDが学校に届きました。
このDVDはワークショップに協力して下さったスポンサー会社や来年度のワークショップに興味をもつ学校や団体にこれから送られるそうです。
日英の高校生が生活と研究を共にし、科学研究の最高峰ケンブリッジ大学で学んだ1週間の記録を収めたDVD。
その中からダイジェスト版を本校のHP用に特別に公開する許可を頂きました。
どうぞこちらからご覧下さい。
今夏ケンブリッジ大学で行われたサイエンスワークショップ。
その時の写真が撮影カメラマンより届きました。
イギリスはここ数日再び寒波が押し寄せ、今年はホワイトクリスマスになるのではと連日のニュースですが、こんな時に届いた夏の写真はちょっと懐かしく、それでいて今もまだとっても刺激的です。
ワークショップに参加した生徒たちにはあの時の決意を再び蘇らせるきっかけに、そして参加しなかった人たちにもとっても良い刺激になるのではないでしょうか。
約70枚の今夏の思い出はこちらからどうぞ。
「日本の美しさと深さ」
本校のチャプレンによる連載記事第2回目
髙野 晃一
私は今から45年前にカンタベリーの神学校で1年学び、35年前には北のダラムに近い教会で2年働き、7年前に立教に来ました。これで3度目のイギリス生活です。
イギリスでも今では年毎に食材は豊富になっていますが、海外に住むと日本食の美味しさに気付きます。
日本では当たり前の食べ物が、何でこんなにも美味しかったのかと思います。
前のイギリス生活がロンドンから離れていたこともあって、日本食は全く手に入りませんでした。
日本からの来客のお土産「チキンラーメン」を、家族皆で分け合って食べた時の美味しさは今でも忘れられません。
海外で生活をしてみると日本食と同じように、日本の美しさや深さに目が開かれます。最初カンタベリーの神学校に来た時、私は日本語の「旧新約聖書」と斉藤茂吉「万葉秀歌 上下」を持って来ました。
日本では落ち着いて読めなかった万葉集を、一日に一首ずつ繰り返し読み、日本語の通じないイギリスで日本語の美しさ深さに触れ学びました。
また日本は仏教国ですから、神学校の友達から仏教に就いて度々聞かれましたが、大学で英米文学科出身の私はシェイクスピアやワーズワスは知ってはいても、大乗仏教に就いては全く答えられず大変恥ずかしい思いをしました。それで日本に帰国してからは出来る限り万葉集や大乗仏教の本も読み、その素晴らしさに眼が開かれました。
幸い関東と大阪にも住めたので、実際に自分の足で万葉や日本仏教ゆかりの地を訪ね理解と感動を新たにしました。
衾道(ふすまじ)を
引手(ひきで)の山に妹を置き
山路を行けば生けりともなし
妻を亡くし三輪山近くの引手の山(竜王山)に埋葬し、ひとり山路を帰る私は生きている心地も無い、柿本人麻呂の悲痛な和歌です。
現在も桜井から天理まで通じる日本最古の街道「山の辺の道」は、万葉の和歌と深く関わっているゆかりの地です。
なにとなく心騒ぎていねられず
あしたは春の初めと思えば
雪深い越後の国上山、五合庵の良寛さんの和歌です。
厳しいイギリスの冬から春の気配を感じる季節には、この和歌の心が通じ合う気がします。
第二次世界大戦後日本は封建主義の名のもとに、その長い歴史を通して養い育てて来た素晴らしい伝統を、ほとんど捨て去ってしまったのではないかと思うことがあります。
日本を離れて海外から日本を見詰めると、返って日本の美しさ深さを見出せるのではないか。
私自身が生徒たちと共に学びながら、今でも毎日新鮮な日本の発見をしています。
※チャプレン挨拶のコーナーは以下のサイトからご覧下さい。
http://web.me.com/rikkyouk/RikkyoSchoolinEnglandOfficialWebSite/chaplain.html
本校で14年に渡って校内施設のメインテナンスやクリーニングを行い、ドライバーとしても活躍してこられたMr. Horneyが本日をもって引退されることになりました。
生徒たちは既に帰宅してしまった後でしたが、全教員が昼食前に集まってMr. Horneyに感謝の意を表しました。
全スタッフを代表して棟近校長からプレゼントの包みが渡されると大きな拍手がおこりました。
1972年の開校以来、教室棟/管理棟/体育館/陸上トラックなど次々と新しい建物が建設され、近年ではサッカーピッチやテニスコートの再整備が行われるなど本校の施設は目覚ましい勢いで拡充されてきましたが、一方で100年以上の歴史を誇る元マナーハウスやそれに付随する古い建物なども校内のあちこちに点在し、そのメインテナンスは学校の維持には欠かせないものです。
Mr Horneyは生徒がいない休暇中になればドミトリーの壁を塗り替えたり、学期中に施設の故障があればすぐに来て直してくれたり、入学式や卒業式などの式典が近づくと中庭の敷石や管理棟入口の大きな階段にウォータースプレーをかけて掃除をしてくれたりと、本校の為、生徒たちの為に労を惜しまず尽くしてくれました。
生徒たちを近くの医者や病院に連れて行くのも彼の仕事ー 保健室のスクールメイトロンと一緒に必要とあればすぐに生徒たちを送っていってくれました。
校内ですれ違えば「Hello!」の言葉をいつでもかけてくれる笑顔の優しい英国人紳士でした。
つい先日の大雪の時には、地元の学校はほとんどが休校。
全寮制の本校は全生徒が校内で生活しているので、近くの村に住む教員も一面の銀世界の中、全員がなんとか自力で車をだして出勤。
ほとんど車通りがなかったのは、こんな日にはイギリス人達はまず働きにでないから。
ところが、Mr Horneyをはじめとする本校のイギリス人スタッフはこんな日でも朝から出勤して下さり、早速校内の雪掻きを始めてくれました。
昼食が始まる頃にはドミトリーと教室、食堂の間には両側が真っ白な雪で飾られた可愛い小径ができていました。
そしておじさん達がさらにずっと向こうで次の小径を作って下さっているのが見えた時には、本当に頭の下がる思いでした。
長い間どうもありがとうございました。
今夏、ケンブリッジ大学で行われた日英高校生によるScience Workshop。その「Cambridge Science Workshop特集」にあわせて本校から参加した生徒のエッセイをご紹介します。
* * * * *
あぁ、いつも通りの朝。すこし寝過ごしたみたいだけど、家ではよくある事。あの刺激的で最高なイベントの翌日、心地の良い疲れをまだ体に感じる。
ここは自分の部屋、隣には幸せそうに眠っている紳士の国の友達はいないし、ベッドの横には中身が若干溢れているトランクケースなんて無い。今日はどんな実験をやるのだろう、とか、今日の朝食にはあのヨーグルトは出るだろうか、等を考える必要もないわけだ。
何故なら、あのイベントはもう終わってしまったから。
もうすこし長くても…と、参加した誰もが思っていることだろう。
やっぱり、参加して良かった。
『Smile and the world smile with you?☺』これが僕の研究グループの題。「笑顔は人を笑顔にする。」そんな誰かの格言みたいな事、本当にあったらそれはそれは素敵じゃないか?
笑顔が笑顔を生み、最終的にはその場の皆が笑顔になる。そんなお伽話みたいな事…と思うかもしれない。
でも、現実に無いと思ったらそれはハズレ…実際は、ある。
Cognitive Neuroscience Analysis Group 所属だった僕が言うからには、間違いは無いよ。
僕が行った実験は、Faceleader3.0というソフトを使い、映像を通して人の表情を細部まで読み取り、分析するというモノ。
被験者には前方に設置されたスクリーンに次々と映し出される人の顔に焦点を合わせてもらう。もちろん、何も考えずに。
この実験の結果、『人は表情を無意識に相手に合わせる』という事が解った。
つまり先述した「笑顔は人を笑顔にする。」これは証明されたことになる。
サイエンスワークショップ、これには『言語の壁』がつきまとうと思っていた。
伝えたいことをうまく英語に訳せず、会話が止まってしまう等の障害だ。確かに、初日の僕はそうだった。
誤解を恐れ、ろくに発言しなかったと思う。
しかし、このままではマズイ、と二日目からは文法等を気にせずに、とにかく伝えたいことを相手に示すようにした。文ではなく単語だけだったり、時にはジェスチャーで。
それからというもの、実験は円滑に進み、気分も相当楽になり、自分自身かなり満足した。『決意は壁を超える』これは今回のイベントで得たもうひとつの答えだ。
サイエンスワークショップで一番印象に残ったのは、英人の友達と腹を抱えて笑いながら互いの拳をコンッとぶつけた事。英国では日常的に行われる行為だとしても、僕は他国の習慣に触れることができたのだと感動した。今回の僕の目標、「同世代の人との国際交流」は果たされたように思える。これほど興味深く貴重で楽しい、一生忘れられない思い出をつくる機会を与えて下さった人々に、深く感謝します。
(高等部2年 男子)
高校2年生から私立文系コースの生徒たちは必修で英国人による英作文の授業をとります。
その成果の集大成として、先学期は英語によるオリジナルmagazineを作成しました。
そして実質上最後の学期となる今学期は、英語でオリジナル脚本を書き上げ、それをミニ映画として仕上げることができました。
その様子を担当教員のレポートで以下にご紹介します。
* * * * *
H3 Composition Class – Film Making
The H3 Composition class should feel very proud of their achievement this term as they brought together many ideas, skills and talents to produce a film in English called “Angela”.
In September they began the task of writing the script. First, the students discussed together the outline of the plot and then spent time adding further details. All students were responsible for writing different parts of the script, which tackled the problem of bullying at school. The scripts were re-drafted until the story had been developed fully.
All students had either a part to play in the film or took responsibility for a ‘behind the scenes’ role as director, assistant director and cameraman.
The filming took place at school and the students showed an imaginative use of classrooms and props.
We were very impressed at how quickly students learned their lines and performed, which is not an easy task in a foreign language. Their director spoke in English, so the students had to listen carefully during rehearsals and filming too.
We hope the H3 students enjoyed this experience to work together as a group and that it will be a cherished memory of their last term at Rikkyo.
E.C. Head Ms Rose
この夏ケンブリッジ大学で行われた日本とイギリスの高校生によるサイエンスワークショップは、本校の理科教員でChemistryを担当している岡野教頭とClifton Scientific TrustのDr Alboneの両博士が企画者。
日英の高校生を科学という絆で結び「科学の探究」に新たな基準を作ろうという両氏の意気込みは、今年10年目を迎えるワークショップ開催地を科学研究の最高峰、ケンブリッジ大学に選んだことにも良く表れています。
この夏の成果を各方面に報告するレポートがDr Alboneから送られてきましたのでご紹介させて頂きます。
↑ Clifton Scientific TrustのDr Albone
レポートはこちらの「Science Workshop特集のページ」からダウンロードしてご覧下さい。
週に4時間あるイギリス人教員によるECの授業では、5年ほど前から「Credit」というポイントシステムが導入されています。
授業に積極的に参加した生徒や宿題をパーフェクトにこなした生徒などにポイントが与えられ、毎週末イギリス人と日本人の英語教員によるミーティングでそれぞれの生徒のCredit内容と数を確認して集計をしていきます。
学期末にはクラスの平均Credit獲得数が計算され、最も優秀なクラスには「Special English Dinner」の栄誉が与えられます。
また、個人別にも年間を通して集計が行われ、5つでBlonze Prize、10でSilver Prize、15でGold Prizeが授与されます。
昨年、一昨年は高校3年生を中心に熱心に取り組む生徒が多く、最高で25を超えるCreditをとった生徒が出てきたため、20でPlatinum Prize、25でDiamond Prizeも新設されました。今年度もまだ2学期目ですが、既に高校3年生が1人、Platinum Prizeを獲得しています。
最近ではECの授業だけでなく、希望者がイギリス人教員と定期的に昼食をとる「イギリス人特別テープル」での会話努力もクレジットの対象にするなど、あらゆる機会を通して生徒たちの積極的な英語への取り組みが評価できるよう工夫しています。
今年度からイギリス人教員による英語の授業(EC)がコミュニケーションスキルズを重視した形態に移行し、生徒たちはイギリス人教員だけでなく現地校の生徒たちや町で行き交う人たちと話すことを一段と求められるようになっています。このクレジットシステムがうまく機能して、恥ずかしがり屋の生徒もより積極的に英語を話せるようになれば何よりです。
学校説明会実施
12月7日(火)に 、立教大学太刀川記念館多目的ホールで本校の学校説明会が行われました。
主として来年(2011年)1月23日(日)実施の小学部/中学部入学試験のための説明会でしたが、受験対象となる小学生保護者ばかりでなく、イギリスにある本校に興味を持つ中学生や高校生も来場し、ホールがほぼ満員となる盛況でした。
本校教務主任の今多教諭がパワーポイントによる説明を約30分行った後、質疑応答の場が設けられ、続いて個別相談も行われました。
イギリスならではのホームステイ、ネイティブスピーカーによる英語の授業、ハーフタームの過ごし方や実際に学校を訪問して見学できるかなど質問は多岐に及びました。
この日は受験生とその保護者の他にも、海外子女教育団体・広告会社・外務省・企業教育担当・塾・受験情報社の方々など本校の教育に関心のある方々にもたくさん来場していただきました。
また、来年度より留学制度を実施する予定の香蘭女学校の生徒たちも訪れ、立教大学における学校説明会は盛況のうちに終了致しました。
小学部・中学部入学試験の受付は来年(2011年)1月10日から始まります。
詳しくはこちらからご覧下さい。
http://web.me.com/rikkyouk/RikkyoSchoolinEnglandOfficialWebSite/admission.html
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