- 高1生徒とOBが向き合い哲学対話に臨みます
高1の学年行事として例年実施しているカタリバは、今年度「シン・カタリバ」として生まれ変わり、聖学院を巣立っていったOB・19名を迎えて、10月16日(土)に行いました。もともとは、少し年上の先輩と対話することによって、今の高校生の心に「火を灯す」ワークショップでしたが、哲学対話を用いて、より自分を深め、仲間の思いを聞き合い、将来の進路を切りひらくきっかけを作る時間となりました。
【高1】ワークショップ「シン・カタリバ」で本音を語る⇒コチラから
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最初に扱いたいのは聖書の一番最初「創世記」です。
「創世記」はこの世界の始まりについて記されているものです。
ここには聖書の考える「世界観」が記されてあります。
世界とは何か。
世界とはこういうものですよね。
という世界観です。
余計なこととも思いますが、混乱を防ぐために申します。
科学の語る世界の始めと創世記の語る世界の始めは違います。
どちらが正しいのかに興味を持たれる方もいますが、科学が語るのは「どのように世界が出来たか」です。
聖書が語るのは「世界とは何か」です。
世界の出来上がる様子と題材に世界観を語っていますから世界がどのように出来たかを語っていると感じられても仕方ありませんが、聖書が読者に期待している読み方は、ここから世界を考えて欲しいという訴えです。
世界とは何か。
それを記している創世記から読み始めることにいたします。
【シリーズ:聖書の思考回路】第7回⇒コチラから
高2理系コース選択の生徒たちは、毎年理科課題研究に取り組んでいます。これは、身近な生活の中にあるものごとや自分の興味関心が向く事案に対し、科学的な問いを生徒たち自身が立て、仮説を構築・検証していくという取り組みです。
今年度は先般10月2日(土)に発表会を開催し、40名の生徒が7グループに分かれ、パワーポイントのスライドを用いながら一人3分で発表を行っていきました。発表会には高1や高2の担任の先生方も参加し、活発な質疑応答が展開される場面もありました。
【高2・理系コース】2021年度理科課題研究発表会報告⇒コチラから
【高1GIC・Immersion】サーキュラー・エコノミー講演会、中石先生をお迎えして⇒コチラから
聖書には独特に思考回路があります。その思考回路を探り当てるために「定言命題」を手掛かりにしています。
「定言命題」をはっきりさせるための比較対象「仮言命題」
私たちが今取り扱っているものです。
仮言命題に潜んでいるもの。「支配」「依存」「不自由」です。
「お前は番犬の務めをしたらかわいい」
この言葉を受け入れた犬は「番犬の務め」に依存、支配されて生きていくことになります。
「依存」「支配」「不自由」のない思考回路。すなはち「自由」な思考とはどういうものか。
そのヒントが「定言命題」です。
【シリーズ:聖書の思考回路】第6回⇒コチラから
高1・GIC(Global Innovation Class)の目的は、「モノづくり・コトづくりを通して世界に貢献する人材を育成すること」です。それを実現するには、自分や自分を取り巻く世界の“ありたい姿の設定”が鍵となります。「こうありたい」という力を引き出すには、自己のアイデンティティを認識することが第一ですが、普段の生活の中では自覚することが難しいと考えられています。
そこで2学期のSTEAMでは、「感情の森 音楽の教室」から3人の講師をお招きし、音というコミュニケーションを使って、他者とのやりとり・関わり合いから、アイデンティティを見つけたり、見つめ直したりする授業を行っていきました。そして9月30日(木)は、講師の方に直接来校いただき、講堂でハモリケーション発表会をしました。
【高1GIC・STEAM】「感情の森 音楽の教室」とのコラボレーション⇒コチラから
【中1情報・プログラミング】伝わるCMをつくろう!⇒コチラから
前回の確認からいたしましょう。
仮言命題を「犬」と主人の言葉から考えていきます。
「お前は番犬の務めをしたらかわいい」
番犬の務めを励んで沢山かわいがられる。犬にとってこれは幸せなことのはずです。
この幸せな状況に「支配」「不自由」が潜んでいると指摘したのがカントです。
カントの考え方はこうです。
結果「かわいい」を獲得するために条件・原因「番犬の務め」を励む。「結果」に到達するためには必ず「原因」を経由しなければならないということです。
経由点である「原因」なくしては「結果」に辿りつくことができない。更に「結果」が犬にとって好ましいものであればあるほど、「原因」である「番犬の務め」に精を出すことでしょう。そうすると犬にとって「番犬の務め」は「かわいがられる」を獲得するためにはなくてはならないものになります。
「番犬の務め」を取り上げようものなら怒り出すでしょう。犬は「番犬の務め」を大切にします。この大切とは、別の言葉で表すなら「執着」「固執」です。握りしめて手放せない状態です。
【シリーズ:聖書の思考回路】第5回⇒コチラから
本日は、校内見学会と高校学校説明会を行いました。昨日の台風の痕跡も、今朝は早くから用務員の皆さんがきれいに片づけてくれ、青空のもと、多くの受験生の皆様をお迎えすることができました。
午前11時からスタートした校内見学会は、全校生徒が登校し対面授業を行っている中でのプログラムだったため、普段の学校生活・学習の様子などをよりリアルに感じられたのではないかと思います。本校の学習環境とあわせ、校内のあらゆる場所で展開される活気に満ちた様々な授業は、いかがだったでしょうか。
次回の学校説明会は10月23日(土)で、午前はオンラインでの学校説明会、午後は授業体験やクラブ体験を予定しており、先ほどホームページにて申込受付を開始いたしました。引き続き、感染防止対策を徹底し、安全で安心な学校選びの時間を準備いたしますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。本日もありがとうございました。
10/2(土) 校内見学会・高校学校説明会を行いました⇒コチラから
【シリーズ:聖書の思考回路】第4回⇒コチラから
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