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中学1年の数学3の授業においては、6月19日(金)と22日(月)にコンピュータを利用した授業を行いました。

 

普段の数学3の授業では、プリントを用いて計算力向上に努めていますが、今回の授業では数学の楽しさや数学的な視野を広げることを目的として、2種類のパズルを扱いました。

 

 

最初に扱った題材は「ハノイの塔」という教材で、よく知られている数学教材です。ルールに従って円盤を移動するパズル的な要素に加え、最小の手数がいくつであるかということを考えると数の規則性にも着目することになる教材です。

 

 

続いて扱ったのは空間の図形認識力を育むパズルでした。この立体パズルはオランダのフロイデンタール理数教育研究所(Fisme)のHP(www.fisme.science.nn.ul)にて公開されているものです。投影図、立面図、側面図(右側面からの図)の情報をもとにして立体を想像するというもので、空間認識力を高める効果が期待できます。多くの生徒が試行錯誤しつつ、楽しみながら授業に参加していました。

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7月考査を終えて一息ついた1学期のこの時期。中学3年生は、登校日をはさんで終業式までのこの5日間に「指名制補習」と「希望者対象講習」(いわゆる夏期講習)があります。

中学1・2年生では、1学期に考査などの結果が振るわなかった生徒を対象にして、「指名制補習」を行います。これは、2学期以降に良いスタートを切り、遅れていた分を取り返せるようにという意図のもとに、学習の補助(1学期の復習や2学期の予習、夏休みの課題等)を行うものです。

一方、中学3年生になると、「指名制補習」以外に、「もっと高度な勉強をしたい」という生徒や「授業の内容をもっと深めたい」という生徒の要望に応えて、発展的な内容を扱う「希望制講習」が行われます。例えば、高校入試の問題に取り組んだり、東大の問題に触れてみたりといった内容です。これは、生徒の自らの希望で取りたい講座に申し込み、参加するというものです。今回は、希望者が50名を超える講座もあり、受講者が普通教室に入りきらなかったので、特別教室(講義室)を使って実施された講座もありました。

講習では、解説を聞き逃すまいと集中し、疑問点を教員に聞いたり、友達同士で教え合ったりしていました。みんな一所懸命でしたが、折々、学ぶことに喜びを感じている生き生きとした表情も見られました。このような夏期講習は、学びたい意欲を大事にし、「自学自習」の精神をモットーにする本校らしい取り組みの一つです。

 

希望制講習(数学の発展) みんな真剣そのもの。 

希望制講習(数学の発展)
みんな真剣そのもの。聞き逃さないようにノートを取っていました。

希望制講習(国語の発展編) 実際の試験のような気迫でした。 

希望制講習(国語の発展編)実際の試験問題を扱ったので、実際の試験会場のような気迫でした。

時には教え合って協力。 

時には教え合って協力することも。

普段よりも難しい問題に挑戦。 

普段よりも難しい問題に挑戦。

ライバルにも、自分にも、勝つ! 

ライバルにも、自分にも、勝つ!

 

分からない部分はみんなで解決! 勉強が楽しくなるね!

休憩時間はまったりと。おしゃべりしたり、外を眺めたり。 

休憩時間はまったりと。おしゃべりしたり、外を眺めたり。

全員集合しました。 

充実した一日でした。学年全員の満足そうな笑みが輝いています!

 

7月9日(木)に、高校3年生の体育祭が実施されました。高校では、学年ごとに体育祭を行い、各クラスごとに様々な競技で優勝を争います。毎年、体育祭実行委員の生徒が中心になって準備を進め、運営にあたっています。

本年度は、サッカー、バスケットボール、ドッジボール、卓球、全員リレーの5種目で熱戦を繰り広げました。高校3年生は、現在、受験勉強の真っ最中です。体が鈍ったと嘆きながらも、皆、体力の限界まで戦い抜いていました。高校生活最後の体育祭は、彼らにとって、すばらしい一日となったようです。

実は、この日に向けて、多くの生徒が、昼休みにグラウンドや体育館で練習していました。なかには、放課後を利用して、学外で卓球の練習をしていた強者もいたようです。その甲斐あってか、生徒たちの、息のあった連係プレーが随所で見られ、試合を盛り上げていました。

 

サッカー部以外の生徒も大活躍!

 

 

迫力のあるスライディング。男らしい!

 

 

ボールを目指して、懸命にジャンプしています。そのジャンプ力には脱帽です。

 

 

息が詰まるようなラリーの応酬もありました。

 

身を躱してボールを避けようとする一瞬です。

 

勝利の喜びを分かち合います。

 

体育祭のフィナーレを飾るのは全員リレーです。天候の都合で、体育館での実施になりましたが、最後の最後まで1位を争う展開になり、非常に盛り上がりました。人数の少ないクラスは、みんなで複数種目を掛け持ちながら試合に出場しているので、蓄積する疲労との戦いでもあったようですが、最後まで諦めることなく、全力を尽くしていました。

 

接戦です。

アンカーが懸命に走ります。 

アンカーが懸命に走ります。

 

1秒でもはやく!

研修は第3回を数えました。

 

「生徒と保護者の必ずどちらかは参加する」という形で開催しましたが、足もとの悪い中にもかかわらず、すべてのご家庭から生徒と保護者の参加を頂けました。ありがとうございました。今回はお世話になる旅行社の方を招いて、海外旅行のイロハからホストファミリーとの接し方まで、多岐にわたる説明を伺いました。部屋に閉じこもっていると、何か問題があるのではと心配されるので、時間の許す限りホストファミリーと交流をしてほしい、というお話が印象に残りました。

 

次の研修会までの宿題として、「自己紹介の英語」と「お別れ会(Farewell Party)での出し物の案」が出されました。だんだんと話が具体的になってきました。8月16日の出発まであと1カ月と少し。出来る限りの準備をして臨みたいものです。

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教室で一人集中力をあげての勉強 

教室で一人集中力をあげての勉強

 

7月4日から始まった7月考査(一般的には期末テストのことですが、本校ではこのように呼んでいます)ですが、午前中に試験を終えての午後、思い思いのスタイルで校内において自習に勤(いそ)しむ生徒たちの様子です。

こちらは仲間同士での勉強! 

こちらは仲間同士での勉強!

私語もなく黙々と 

私語もなく黙々と

黙々すぎるとこんなことも… 

黙々すぎるとこんなことも…

教室を使っての自習では、慣れた自分たちの教室でありながらも、お互いに距離を取ったり、私語をしないようにしたりと、気持ちが緩くならないための工夫がみられました。

 

 

一方、自習のための専門教室となる「自修館」からは、隣の部屋で控えるチューターの先生に見守られながら、高い意識を感じさせる雰囲気が生まれていました。

集中している様子が伝わります 

集中している様子が伝わります

各人の高い集中力! 

各人の高い集中力!

頼れるチューターの先生たち 

頼れるチューターの先生たち

 

 

 

この他にも、職員室内の質問コーナーで分からない問題の解説を教員から聞いたり、果ては廊下で暗唱テストにチャレンジする生徒たちがいたりなど、校内のそこかしこで「学ぶ意欲」を感じました。

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6月23日(火)は第1回の視聴覚行事が行われました。演目はクラシック音楽で、場所は六本木のサントリーホール大ホールです。日本フィルハーモニー交響楽団を貸し切っての公演でした。正面のP席を空席にして、中高の生徒全員1600名余りがびっしりと会場を埋め尽くしました。指揮者は有名な広上淳一氏、ピアノ独奏は新進気鋭のソン・ヨルム氏でした。曲目は第1部が歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ(チャイコフスキー)、ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー)。第2部がドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」で、最後に成城学校校歌の演奏がなされ、大いに盛り上がりました。本校では年に2回視聴覚行事が行われ、それぞれ、演劇・音楽などのさまざまなジャンルの中から質の高い、大人の素養として相応しいものを選んで実施しています。

 

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6月24日水曜日の5、6時間目を利用して、進路説明会(模擬授業)を行いました。高2の生徒全員参加の行事です。経済学、法学、工学などの各分野ごとに大学の教職員を講師に招き、その分野の模擬授業をしていただくというものです。15大学、2専門学校の方々が来校し、生徒は希望に合わせてそれぞれの会場へ移動し、授業を受けました。大学レベルの授業を学校で受けるという貴重な体験をすることが出来ました。今後の進路決定に役立ててくれるといいと思います。

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6月24日(水)の5、6時間目の特活の時間に、各クラスに1名ずつ弁護士の先生をお呼びして、「いじめ予防授業」を実施しました。これは、学校内での「いじめ」抑止を目的としたもので、東京弁護士会に依頼し、昨年度も同様の内容で行った行事です。

 

内容は、弁護士の先生によって多少の違いはあったようですが、おおむね、実際に起きたいじめ事件を参考にしながら、「いじめの定義」「いじめの構造」「人権について」「LINEなどを使ったいじめ」などについてのお話でした。

 

ある先生は、いじめられている生徒の精神状態を、今にもこぼれそうなコップいっぱいの水でたとえたり、また、ドラえもんの登場人物たちを使って「いじめの構造」や「いじめ防止」を意識させたりするといった分かりやすい説明をしてくださいました。

 

生徒それぞれに受け取り方は様々でしょうし、これからの彼らの様子を見守っていく必要はありますが、授業の際の反応や感想をみる限り、先生方の思いは子どもたちに伝わったようで、この行事の目的は達成されたと感じました。

 

今は「人をいじる」ことが、テレビのお笑いのネタになっていたり、また、ひとつ集団があれば、仲間はずれの雰囲気がうまれてしまったりすることもある世の中です。この授業を受けたことで、教室においていじめを許さない雰囲気をつくることや、いじめられている人に声をかける生徒が大多数になってくれればと思いました。

 

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中3中学行事が行われました!

中学生は、「中学行事」といって、中間試験にあたる5月考査と10月考査の終了日の翌日(高校生の試験の最終日)に、校外で学習をするという行事があります。この行事は、中学行事係の生徒が企画したコースを、係の生徒が手作りしたしおりのクイズを解きながら、各班で巡るウォークラリーのようなものです。春と秋の2回、目的を定めて企画します。コースには博物館や美術館、名所や史跡が含まれていて、初めて行く場所だという子もいます。しかし、それらを協力して見て回り、知識を深めたり、友情を温めたりします。

 

今回、中学3年生は5月27日に、「隅田川を歩こう」をテーマにして、清澄白河からスカイツリーまで歩きました。

 

第1チェックポイントは清澄公園。北の湖部屋を通過し、高台でたそがれる芭蕉像と閑静な芭蕉稲荷を見て、次は芭蕉記念館でチェックです。記念館には、松尾芭蕉などの江戸時代の俳句の短冊や掛け軸の他、『奥の細道』の行程を地図にしたもの、句に詠まれた土地の風景写真などが所狭しと並んでいました。松尾芭蕉については国語の授業でちょうど学習していたので、実際の作品や資料を目にして親近感が湧き、復習も兼ねられたようでした。

 

さらに進んで、吉良上野介屋敷跡や回向院を通り、第3チェックポイントの安田庭園でチェック。回向院では金運アップのために石削りをしたり、安田庭園では池の鯉を見て情趣を楽しんだりする生徒もいました。

 

そこから、隅田川を横に見ながら、浅草方面の岸をたどり、東京スカイツリータウンでゴール。「暑い」「疲れた」と、へとへとになった生徒もいましたが、ゴールのスカイツリーを目にして、もう一踏ん張り。誰も欠けることなく、たどり着いたスカイツリーは、達成感からか実際よりもずっと迫力があり、素晴らしく感じたようです。

 

途中で迷子になりかけても、地図を頼りにスカイツリーを一心に目指して、班で協力して歩きました。かなりの長距離でしたが、川沿いの風は涼しく、天気もよかったので、心身を鍛える清々しい散策になりました。

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芭蕉記念館にて。芭蕉になりきっていました。楽しそう。

 

青空の下の芭蕉像。夕方には回転して向きが変わるとか。 

青空の下の芭蕉像。夕方には回転して向きが変わるとか。

橋が多くて渡るところを間違えてしまう班も。 

橋が多くて渡るところを間違えてしまう班も。

隅田川にて。浅草方面へ向かう橋を目指す様子。まだまだ歩けそうな元気さ。 

隅田川にて。浅草方面へ向かう橋を目指す様子。まだまだ歩けそうな元気さ。

ゴールのスカイツリーはもう目の前。ラストスパート、がんばれ! 

ゴールのスカイツリーはもう目の前。ラストスパート、がんばれ!

薄層クロマトグラフィーの実験です。 

光合成色素について調べました。

 

高3理系、生物選択者は「薄層クロマトグラフィー」の実験を行いました。

植物が光合成を行うには、光合成色素というタンパク質が必要です。植物は様々な種類の光合成色素を持っていますが、その種類は植物が住んでいる環境によって違います。なぜなら、海の底と陸上では光環境が異なり、それに適応した光合成色素が必要だからです。

例えば、ワカメなどの褐藻類は、比較的海の深い位置に生息しているため、水中で減衰しにくい光をよく吸収する光合成色素を多く含んでいます。

今回の実験では、陸上植物、緑藻類、紅藻類、褐藻類の4つの種類の光合成を行う生き物たちが、どのような光合成色素を持っているのかを調べ、どのような順序で進化を遂げたのか考察する実験です。高3の生徒たちは議論を重ねながら、進化の道筋をたどっていました。

薄層クロマトグラフィーの実験です。 

光合成色素について調べました。

 

高3理系、生物選択者は「薄層クロマトグラフィー」の実験を行いました。

植物が光合成を行うには、光合成色素というタンパク質が必要です。植物は様々な種類の光合成色素を持っていますが、その種類は植物が住んでいる環境によって違います。なぜなら、海の底と陸上では光環境が異なり、それに適応した光合成色素が必要だからです。

例えば、ワカメなどの褐藻類は、比較的海の深い位置に生息しているため、水中で減衰しにくい光をよく吸収する光合成色素を多く含んでいます。

今回の実験では、陸上植物、緑藻類、紅藻類、褐藻類の4つの種類の光合成を行う生き物たちが、どのような光合成色素を持っているのかを調べ、どのような順序で進化を遂げたのか考察する実験です。高3の生徒たちは議論を重ねながら、進化の道筋をたどっていました。

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実は、この実験、教育実習生が組み立ててくれました。難しい内容の実験でしたが、指導教官が「チャレンジしてみるかい?」と聞いた所、勇気をもってチャレンジしてくれました。

藻類の分類は、受験生が苦手とする分野です。この実験を機に、彼らが得意分野としてくれればと、実習生は願っています。

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実は、この実験、教育実習生が組み立ててくれました。難しい内容の実験でしたが、指導教官が「チャレンジしてみるかい?」と聞いた所、勇気をもってチャレンジしてくれました。

藻類の分類は、受験生が苦手とする分野です。この実験を機に、彼らが得意分野としてくれればと、実習生は願っています。

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