11月17日(土)に特別実験講座「菌核を探せ!」を行い、中学1年生から3年生までの希望者34名が参加しました。当日は、首都大学東京の渡邊眞紀子先生、茨城大学の成澤才彦先生、坂上伸生先生がご指導してくださいました。

 

2018kinkaku001

2018kinkaku004

 

今回は、山形県鳥海山の森林土壌を持って来てくださいました。いよいよ菌核探しです。白い紙の上に薬さじで土壌をすくい取り、広げてピンセットや指先で探します。土には朽ちた落ち葉が混ざり、時には小さな土壌生物が出てきます。しっとりした黒い土の匂いを感じながら、皆菌核探しに夢中です。
2018kinkaku005
しばらくするとシャーレには大小の菌核が集まりました。先生方は、様々な機器を持って来てくださり、見つかった菌核の数や重さ、大きさの測定に入りました。みなさんは、大きさはどの位だと思われますか?
直径は、1㎜台がほとんどでしたが中には4㎜台の大物もありました。今回の重さは、0.7㎎~27.0㎎と様々です。とっても小さなものだと分かりますね。ですから見つかったときの喜びはひとしおです。次は、これらの菌核がどの位の耐久性があるのか破壊実験で確かめました。渡邊先生ご自身が作られた実験装置を使って、どれだけの水の重さに耐えられるのか真剣に測定します。菌核は指で押した位ではつぶれません。破壊されたときはパチッと音がします。今回は最高で756gで粉々になりました。ずいぶん強度があるのが分かります。

 

2018kinkaku010

 

植物と共生し、植物に利益をもたらす役割を持つ微生物の棲みかである菌核を、自分の目や手を使って探し出し、様々な測定を行うことによって、森林内での目に見えない自然の営みの一端に触れることができた一日となりました。
先生方、TAのみなさま、ご指導ありがとうございました。

 

後日出された生徒のレポートの一部をご紹介します。

【参加して気づいたこと】
◆私は今まで、菌と言えば私たちの暮らしに害を与える生命体だと思っていました。でも、今回の講座で教授の話を聞いて、菌の中には、私たちの生命体のバランスを保たせる、助ける働きをするものもある、ということに気が付きました。そしてもっとこのような生命体のことを知りたいなと思いました。(中学1年)

◆参加して気づいたことは、菌の中にも良いものがいて「菌=汚い・危ない」というようなイメージを持ってはいけない、ということでした。また、植物自体が、菌がたくさんいるようなところに育つのかもしれない、ということです。植物の生長を助けてくれる共生菌だから、植物は少しでも助けてほしいだろうと思ったからです。(中学1年)

◆菌核を肉眼見ると丸い形に見えるが、顕微鏡を使って見ると全く違う形のものに見えました。たとえ同じものでも、見る位置、見方が変わると、見えるものが大きく変わるものだと思いました。私は見つけた菌核で重さと大きさしか見ようとせず、プリントに書いてあることしかできませんでした。菌核を見つけることに焦点を置きすぎてしまい、自分で考えることをやめてしまったため、せっかくの時間を十分に使えませんでした。
実体顕微鏡で観た菌核のスケッチをしていて気になったのは、菌核から生えている毛のようなものです。(中略)ですが細く、ピンセットで引っぱったりするには小さすぎるので、やることができませんでした。(中学3年)

◆菌核を探すときに用いた森の土は、身近な土と全く違うものだと感じた。大きく分けて3つ違った。1つは、水分である。菌核を探すとき、手で枯葉を押さえたら手が汚れた。また、なんとなく冷たく感じた。そのため、森の土は、水分を多く含んでいると思った。2つ目は、土の粒の大きさである。固まっていたものもあるが、ピンセットで潰すと細かく砕けた。3つ目は枯葉が分解されかけていたことだ。2つ目と3つ目からは菌類などの微生物がたくさんいて、分解されていると考えた。また、これらを踏まえて、森の土はふわふわしていた。
土から採った3つの菌核をスケッチしたところ、それぞれ菌核の状態が異なっていた。1番大きい菌核の周りには白い毛も混ざっていた。また、枯葉も混ざっていた。これは菌核を大きくしていった時に一緒に周りのものがくっついたと考えられる。中くらいの菌核は一部かけているところがあった。自分の中の考えは2つあり、1つは、その欠けたところに根があったという考えである。2つ目は何かの衝撃で欠けてしまったという考えである。一番小さい菌核は黒色の中にうす茶色の部分があった。これは成長する時に、一緒に土がくっついたと考えられる。これらを踏まえて菌核は、同じものが2つあることは無いと知った。(後略)(中学3年)

 

【感想】
◆今回の講座を受けて、私たちの身の回りにあるものや考えてもいなかったものが、私たち、生命体を支えていることに気付かされました。そして一つのものから多くの生態系へとつながっていくことも知りました。この講座で多くのことを学べて良かったなと思いました。(中学1年)

◆私は、この体験を通してもっと理科が好きになりました。わからないこと、知らないことの方が多い理科の世界をもっと見てみたいと思いました。(中略)この体験に参加して本当に良かったです!(中学1年)

◆(前略)1つ1つの菌核を見つめている内に、愛着がわいてくるほどでした。家に帰ってからも、菌核を見つめたり数えたりしながら菌核についてネットで調べました。しかし出てくるのは全て「菌核病?」とかいう植物の病気のことでした。菌核は生態系には欠かせない大切な役割を持っているのに、と私は思いました。(中略:過去の山脇で行われた「菌核を探せ」のHPを見つけ、その中の一文に触れ・・・)それは「最初、子供たちはピンセットで土の中の菌核を探していましたが、しばらくする内に、手を真っ黒にしながらやっている子がでてきました」みたいなことが書いてありました。それを読んで、私は「あ!私だ」と思いました。やはり、自然にはほとんどの子が興味を持ち、のめりこむものなんだ、と改めて感じることができました。小さい子も外に出て興味を持つものは、アリ、空、雲、など自然のものだと思います。そんな自然に私たちは助けられながら生きています。太陽だってなければ地球に生命は存在していられないし、植物がなかったら私たちは生きていられません。だからこそ私たちは自然に感謝し、自然を守っていくべきだと思います。今回の講座を受けて、自然の大切さを再確認でき、新たに自然のことを知ることができました。(中学3年)

☆山脇学園HP「特別実験講座「菌核を探せ!」を実施しました」はこちら
https://www.yamawaki.ed.jp/2018kinkaku/

 

<日時・場所>
1月12日(土) 9:00~12:30  本校YAMAWAKIホールにて

<プログラム>
9:00
一般・英語入試 説明会  ※要予約

入試問題出題方針を過去問解説、入試・出題についてお話しします
国語・算数・社会・理科
入試について

10:10
国・算一科午後入試 説明会  ※要予約
国語・算数
入試について

10:45
学校説明会(一般・午後・英語入試で初めてご来校の方対象)※要予約
山脇学園の教育内容についてお話しします。
6年生の方で初めてご来校の方は、入試説明会より引き続きお聴きください。

<学校見学> ※予約不要
10:00~12:30自由に校内をご見学できます

※上履きはお持ちいただく必要はありません

【説明会予約フォーム】
https://mirai-compass.net/usr/yamawkgj/event/evtIndex.jsf

 

 

11月9日、LIクラブの活動に弁護士の先生をお招きし、12月の模擬裁判に向けての基礎知識や弁護士のお仕事などについて特別講義をしていただきました。
2018lecture004

初めに、弁護士は「人権を守る」「人を助ける」仕事であることのお話を伺いました。本物の弁護士バッジも見せていただき、生徒はとても興味深く眺めていました。

民事裁判と刑事裁判、実刑と執行猶予、裁判の手続きなどのレクチャーを受け、初めて聞くことも多くありました。生徒からも質問が次々に出てきて、活発な質疑応答になりました。

 

2018lecture001

模擬裁判に向けて、「裁判の仕組みや手続きよりも、ものごとを多角的な視点から捉えることができるように」と励ましのことばをいただきました。

 

 

前週の中学3年生での授業に引き続き、11月14日(水)~15日(木)の2日間に渡って、高校1年生で特別授業を実施しました。
中学3年時に学んだ選挙についての内容や、選挙管理委員会の方々による授業をふまえて、今年は模擬投票を行いました。

2018senkyo001-2

高校1年生は16歳になる年です。つまり、2年後には選挙権を持つことになります。その前に、「選挙」を体験し、社会の中の1人として責任を持った行動をとれるようになって欲しいと考え、実施しています。
生徒たちは前の週から、架空の選挙公報を読み、立会演説会の映像を見て、自分が誰に投票するかを考えて、授業に臨みました。

☆続きは本校HP「高校1年生 港区選挙管理委員会による特別授業~模擬投票編」をご覧ください。

English Island Halloween Party
(Friday 9th November)

今年も一週間遅れではありますが、イングリッシュアイランドでハロウィンパーティーが開かれました。

工夫を凝らしたアクティビティーとtreatsにイングリッシュアイランドは大盛況でした。どうぞその様子をご覧ください。

2018hallow001

 

☆続きは本校HP「English Island Halloween Party」をご覧ください。

 

 

 

10月6日(土)国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 主任研究員の藤原すみれさんの講演会が開催されました。

2018hujiwara001

 

本企画は、科学研究チャレンジプログラムでご指導いただいている琉球大学の渡辺信先生からご紹介いただき実現しました。渡辺先生を通して交流のある都立科学技術高校や都立立川高校の生徒のみなさんや先生方と共に、本校生徒達も真剣に講演を聴きました。

藤原さんは筑波大学卒業後、同大学大学院で植物の体内時計について研究を進める中で、予想外の結果が出たときの驚き、自分が第一発見者となれる喜びなど多くのことを味わい、研究者としての路を決意されました。

また、異なる文化の中で研究を行いたいとの想いと、自身の理想とされる研究の方向性が重なり、博士号取得後、米国オハイオ州立大学の研究室へ2年半博士研究員として留学されました。その研究成果は、学術誌にトップオ-サ-として掲載されました。

帰国後は、理化学研究所植物科学研究センタ-の特別研究員および基礎科学特別研究員を経て、2010年に産業技術総合研究所に勤務された直後には、文科省の大型資金である最先端次世代開発支援プログラムにも採択されています。

現在は「ス-パ-植物で世界を救う」の目標を掲げて、基礎と応用の両面で植物の研究を深化発展されています。

☆続きは本校HP「夢の実現化に努力する山脇生へのメッセージ~藤原さん講演会報告」をご覧ください。

 

 

11月6日(火)~8日(木)、中学3年生の社会科の授業で、港区選挙管理委員会の方々による出張授業が行われました。すでに授業で扱っている「選挙」について、選挙を実施する上で活躍されている方々からリアルな話を聞こうというのが目的の一つです。

授業では、過去の選挙の投票率のデータを用いた話や、立候補・投票・開票・当選証書の付与までをどのように進めていくのか、クイズなども挟みながら解説していただきました。

選挙というものが、自分にとって決して遠い存在ではなく、むしろ身近で、とても重要な意味を持っていることを実感し、自分が有権者になったとき、自分で考え・自分で行動(投票)することの大切さを改めて認識する良い機会となりました。

14日(水)・15日(木)は、高校1年生を対象に、模擬投票が行われます。

 

 

9月21日(金)、六本木ヒルズにあるGoogle合同会社の主催するイベント「Mind the Gap」に参加しました。参加した生徒は、中学3年生と高校1年生の計60名です。
この『Mind the Gap』 は、現在 Google で働くエンジニアの方々のご講演や質疑応答などを通して、ソフトウェアエンジニアの仕事や「情報科学(コンピューターサイエンス)」を学ぶ意義を知ることのできる機会となっています。

2018google001

 

☆続きは本校HP「Google 「Mind the Gap」 に参加しました」をご覧ください。

ページ
TOP