明法には広い敷地と、豊かな自然があります。
校門を入ると目の前には開校以来、明法生を見守ってきたケヤキの大木がそびえています。校舎と第1グラウンドの間にはうっそうとした木々が高く梢を伸ばしています。寄贈された木や記念樹には「銀杏」「月桂樹」「侘助椿」といった木の種類とともに、寄贈者名も記した看板が設置され、明法の歴史を感じます。
第1グラウンド西側、部室棟の前には桜の木が並んでいます。夏の暑さから生徒を守る木陰をつくり、春には見事な桜の景色を見せてくれます。食堂前にも桜の大木があり、毎年入学式の頃に満開となります。理科棟や体育館の周囲にはやや小ぶりな木々が多く、藤棚や紅梅が季節ごとの趣を演出します。第2グラウンドの東側には大きなイチョウの木があり、もう少ししたら美しい黄葉を見せてくれます。落葉後に地面に出現する黄色いじゅうたんも見事なものです。
前庭のフリースペースでは、昼休みの遊びや放課後の課外活動に取り組む生徒たちの姿が見られます。第1グラウンド北側には日時計や休憩用のスペースが設けられ、のんびりとした雰囲気が漂っています。理科棟を囲む池には周囲の景色が映り込んでいます。
校舎西側の階段からは少し白くなった富士山と、奥多摩の山々がとてもきれいに見えます。ここからの眺めは武蔵野の四季の移り変わりを感じさせてくれるものです。校舎内の中央階段のガラス窓、職員室前の学習机周辺にはやわらかな秋の光が満ちています。
この美しくゆったりとした空間が、明法生の穏やかな気質を生み出す、一つの要因になっているように思います。


















