中学2年生は、修学旅行で北海道を訪問しました。
「“命のつながり”を第一次産業と人とのつながりを通して、体感する」をテーマに、放牧酪農や漁業の現場、北海道の悠大な自然に触れる3泊4日を生徒たちは過ごします。

一日目
待ちに待った修学旅行の出発日。朝の6時30分という早い集合時間にも関わらず、時間通りに集合・点呼をすることができました。公共機関である空港での行動となるため、マナーをきちんと守りつつ、生徒たちは羽田空港からたんちょう釧路空港へ向けて飛び立ちました。

無事にたんちょう釧路空港に到着したのち、美幌峠で昼食をとり、最初の目的地であるワタミファーム美幌峠牧場へ向かいます。
美幌峠牧場は約300ヘクタール、東京ドーム約60個分という広大な敷地で乳牛300頭を有機の牧草飼育(グラスフェッド)をされています。有機で牧草飼育をしている牧場は日本全体の1%未満と言われ、その取り組みや熱意を責任者である福村さんからお話をいただきました。生徒たちは、懸命にメモを取り、真剣な眼差しでお話を聞いていました。また積極的に質問をする生徒もおり、事前学習や理事長先生の講座から得た学びを存分に活用していました。
美幌峠牧場で第一次産業の現場を見学した生徒は、その学びをもとに「渡辺体験牧場」で酪農体験を行いました。乳牛のエサやりや乳搾り、新鮮な牛乳を試飲するなど楽しみながら酪農の現場を体験することで、第一次産業についての理解が深まったようです。

二日目

修学旅行二日目は、「自然の雄大さ」と「いのちの重さ」を実感することができる行程でした。生徒たちは2グループに分かれ、カレイ捌き体験と野付半島のネイチャーガイドウォークをそれぞれ体験します。
野付半島では、ガイドの方の解説を聞きながら散策をし、自然が作り出した大地を自分の足で感じます。ここでしか見ることができない草花などを探すなど、北海道の自然を存分に体験することができました。また、この日は天気も良かったため、国後島もしっかりと見ることができ、教科書でしか見てこなかった北方領土問題をぐっと身近に感じた瞬間となりました。

 

カレイ捌き体験は標津町(しべつちょう)の漁師の方々のご協力のもと、実現することができました。捌かれまいとまな板の上でピチピチと跳ねるカレイに触れ、生徒たちは恐る恐るではありますが真剣に「いのち」と向き合っていました。体験を終えた生徒たちは「いのちをもらっているんだな」や「普段食べているものはこうやって届いているんだ」と口にしており、生きものをその手で捌くことで「いのちを頂いている」という感謝の思いを強く持つことができました。
ちなみに、カレイは冷凍したのち各家庭に送られ、自分が捌いたものを実際に食べることができます。煮付けにされたご家庭が多く、保護者の方からも大好評でした。

 

三日目
修学旅行ももう三日目。北海道らしからぬ暖かい日が続き、爽やかな海と空が広がります。
この日は、北方領土元島民の方から貴重なお話をしていただきました。国後島が占拠された日の出来事を昨日のことのように鮮明にお話されており、当時の衝撃や悲痛さをひしひしと感じました。また、これまでの返還活動の取り組みを聞き、「何年かかってもふるさとに帰りたい」という言葉が印象に残りました。
生徒たちは緊張した面持ちで元島民の方を見つめ、ときにメモすることさえも忘れ、熱心にお話を聴いていました。また、終了後に個別に質問やお礼をしたいという生徒もいました。今回の経験から、これまでは何となく遠くに感じていた北方領土問題をより身近に感じてもらい、自身の今後に活かしてほしいです。

午後は、お待ちかねのホエールウォッチング(Ⅱ期は天候不順のため中止)。ただし、この時期はクジラではなくシャチが見えるということで、シャチを追い求めて大海原を船で疾走していきます。
最初は中々見つけることができませんでしたが、観光船の方々のご尽力もあり、シャチの群れを見つけることができました!中には、イルカを目撃した船もあったようで、北海道の自然を満喫する特別な時間を過ごしました。

 

四日目
いよいよ修学旅行も最終日。さすがの生徒たちも疲労の色が見えますが、最後まで気を引き締めて行程を進めます。
まず、世界自然遺産である知床国立公園へ向かいます。雄大な自然の中、気持ちの良い風に吹かれて知床五湖の一つである一湖を見学します。また、ここで各クラスの記念撮影をし、旅の思い出を残しました。
お昼に海鮮丼を食べ、次に向かうはオホーツク流氷館です。ここでは、今の時期では学べない流氷の仕組みやオホーツク海の生態系について知ることができます。中でも流氷体感テラスでは、マイナス15℃の室内で本物の流氷に触れ、濡れたタオルを凍らせる「しばれ実験」を行うことができ、生徒たちはさながらライブ会場のごとく楽しそうにタオルを回していました。


四日間お世話になったバスドライバーとガイドの方々とお別れをし、帰りは女満別空港から羽田空港へと帰路につきます。Ⅱ期は天候が悪く、到着が遅れてしまいましたが、Ⅰ期・Ⅱ期ともに無事に東京まで戻ってくることができました。

「いのちのつながり」をテーマにした郁文館の修学旅行は、生徒たちにとって貴重な経験であり、大きな学びを得る行事となりました。あっという間の四日間でしたが、今回の修学旅行を今後に活かし、生徒が自分の「夢」に向かって邁進できるよう、教職員一同サポートしてまいります。
生徒による修学旅行のレポートは、9/30・10/1開催の郁秋祭(郁文館の文化祭)で展示予定ですので、ぜひご覧ください。

SDGs教育の取り組みとして、今年4月より新たにスタートしたプロジェクト「ミツバチの養蜂」で、はじめて蜜を採取しました。

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郁文館の屋上農園に設置したミツバチの巣箱から、ハチミツを採ることができると噂を聞きつけた生物部やiPclassの生徒たちにも協力してもらいながら、無事採蜜を行うことができました。

 

大都会にいるミツバチは蜜を集めることができるのかなと生徒から心配の声が上がりましたが、周辺にある花はすべてミツバチが蜜を採る対象となるため、はじめての採蜜で、顔の大きさほどあるビンの半分以上も採ることができました。

 

ミツバチは非常におとなしく、蜜を採る際も問題なく採ることができました。

生徒たちもみな、養蜂に興味津々で、採れたてのハチミツに感動していました。

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大都会で行う養蜂体験を通して、生徒たちはSDGs⑮「陸の豊かさも守ろう」に関連する、人間と自然の共生を学ぶことができます。

SDGs教育日本一を目指す郁文館ならではの取り組みとして、今後も「ミツバチの養蜂プロジェクト」を掲載していきます。

 

▼前回の「ミツバチの養蜂プロジェクト」記事はこちら▼

https://www.ikubunkan.ed.jp/report/7286/

 本校の「東大クラブ」が特別に許可をいただき、東京大学大学院工学系研究科の染谷研究室内を見学しました。東大クラブとは、2023年に新たに誕生した部活で、東京大学合格を勝ち取るために、中学1年生から高校2年生までが加入する部活です。東大クラブの入会には一定の成績基準が設けられており、今回のようなスペシャルイベントに参加するために、生徒たちは日々切磋琢磨しています。

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  今回訪問した研究室は、TIME紙の表紙やCNNニュースにも取り上げられた研究室で、2003年の発足以来、一貫して有機エレクトロニクス(以下、E-Skinという)の研究をされています。E-Skinとは、私たちが普段触れるiPhoneやテレビ画面のように固いものではなく、薄くて軽く曲げても壊れない、まるで紙のような耐久性に優れた新しいデバイスです。染谷研究室では、E-Skin特有の柔らかさや機能を生かし、服や肌に直接装着できる仕組みを研究されており、例えば、スポーツ選手がE-Skinを装着すれば、わずかな体重移動や全身の動きを計測することができ、パフォーマンス向上に役立てることができます。また、危険を伴う場所で働く人が装着すれば、体調や疲れを検知し、突然の体調不良にもいち早く対処することが期待されます。そんな研究室への訪問に、生徒たちは胸をおどらせていました。

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 初めて東大を見学する生徒たちも多かったため、まずは学内を散策しました。生徒たちは「こんなに広い敷地なんだ!」「のびのび勉強できるね!」と目を輝かせながら、建物や展示物を見学しました。

 生徒たちが待ちに待った研究室見学では、E-Skinを使った特殊な生地を生成する機械や、紫外線を通さないフィルターで囲まれた部屋など、普段は絶対に立ち入ることができない研究室内部を見学させていただきました。初めて見るものばかりで、「これは何に使うと思う?」という質問にワクワクしながら答える生徒の姿が印象的でした。どのような環境で普段研究をされているかを、自分の目で見て聞くことで、生徒たちの良い刺激になったはずです。

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 研究室見学後は、5〜6人の班に分かれて、現役大学院生に質疑応答をする時間を設けていただきました。中学高校時代の夢・目標や、受験勉強方法など、生徒たちが今一番知りたいことをざっくばらんに聞くことができました。少人数での座談会だったため、参加した生徒1人ひとりが質疑応答することができた貴重な経験でした。

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今後も東大クラブの活動の様子を発信していきますので、是非お楽しみに!

 

▼東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 染谷研究室▼

http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/

中学3年生の生徒が、4泊5日の夢合宿に参加しました。

 長野県東御市の標高約1,100メートル地点という大自然の中に位置する本校の研修施設で毎夏行われる夢合宿は、郁文館の特徴的な行事のひとつです。生徒たちは、ワタミファームが経営する有機農場で行う農林業体験や、巨大なはしごをクラス全員で協力し合いながら登るEQプログラム、英検対策のための英単語を学習するTricky Quizの3つのプログラムを通し、仲間との関わり方や目標達成までのプロセスを学びました。

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 農林業体験では、太陽の下で泥だらけになりながら、雑草取りや種植えなど一生懸命に取り組みました。非日常的な環境(大自然)の中でしか味わえない経験を噛みしめる生徒たちの姿を、教職員は、自然の偉大さや恵み、環境を守ることの大切さを五感で感じてほしいという思いで見守りました。

 EQプログラムでは、普段は少し弱気な生徒が、「僕の膝に脚を乗せて登っていいよ」と仲間に声をかけて自ら土台になる場面がありました。みんなで一致団結して課題を達成できるようにと熱くなる姿を見て、チームビルディングをしながら成長する姿を見ることができました。仲間と声をかけ励ましあう体験を通じて、精神力と社会性を身に付けるきっかけになったのだと思います。

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 Tricky Quiz(英単語テスト/英検対策用)では、郁文館の行動指針「七つの約束」にある「自らの夢のために限界をこえた努力を継続せよ」に関連して、仲間とともに己の限界を超えた頑張りを発揮してほしいという思いで生徒たちを見守りました。勉強は個人で行うものですが、同じ空間で集中して取り組むことで、仲間と競争しながら緊張感をもって取り組むことができました。

生徒たちは夢合宿から日常に戻ってきましたが、この夢合宿で得た経験を活かせるように教職員も一丸となってサポートしていきます。

6月上旬に北海道へ修学旅行に出発する中学2年生に向けて、渡邉理事長より「いのち」の大切さについての講座が行われました。

修学旅行では、「“いのちのつながり”を、第一次産業から第三次産業までのつながりを通して体感する」をテーマに、放牧酪農や漁業の現場などを見学することで、北海道の悠大な自然を体感できる3泊4日を生徒たちは過ごします。日本で2%しか実施されていない放牧酪農を間近で見学したり、カレイを捌く体験を行ったりと、他の学校にはない郁文館独自の修学旅行プログラムです。そんな充実した修学旅行を、より実り多きものにするために、環境問題や食糧問題について理事長が講義を行いました。
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まず、いのちについてのお話がありました。理事長が自身の実体験をもとに、時間は有限であり、限られた時間をどのように使うかが大事であると伝え、生徒たちは真剣な表情で話を聞いていました。「3泊4日の修学旅行をどのように過ごすべきか。」出発前に改めて考えることができたでしょう。

そして、生徒たちが待ちに待ったアイス試食タイムです。このアイスは、理事長が経営する北海道の牧場で有機の牧草のみを食べて育つ牛のミルクから作られたアイスで、試食後は「あっさりしてるのに美味しい!」「今まで食べたことがない感じ!」とキラキラした目で、理事長先生に感想を伝えていました。生徒たちが感想を発表する中で、理事長は牛のいのちについてお話をしました。牛は2歳で母になり、産んだ1か月後にまた子どもを授かることができるため、休まずに5、6回出産を経験することもあります。普段何気なく食べているものが、命をかけた出産を何度も経験する牛のいのちであることを知った生徒たちからは、驚きの声が上がりました。修学旅行先の北海道では、現地の酪農家と交流する機会があります。実際に自分の目で見て感じた疑問をぶつけることで、知見をさらに広げて帰ってくる生徒たちの姿を見ることが楽しみです。

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アイスの感想で盛り上がった後は、食糧問題についてのお話がありました。日本で生活をしているとなかなか気づくことはできませんが、世界では3人に1人が栄養不足で、毎日4万人が餓死すると言われています。この状況を変えるためには、余裕のある国が食品ロス問題に真剣に取り組まなければなりません。食品ロス問題を実生活からどのように取り組めばよいか、まずは1人ひとりが考えて行動することからがスタートだと理事長は伝えました。質疑応答では、「昆虫食についてどう思うか」「今後、注目される食品素材はどういったものがあるか」など特に食糧問題についての質問が多く、積極的に手を挙げていました。

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理事長講座では、普段の食事で様々ないのちを頂いていること、目の前の食事がたくさんの人のつながりによって提供されていることを知ることができました。北海道で行う修学旅行は、いのちの大切さを知ることができる体験イベントを多く盛り込んでおり、食品ロスや食糧問題について考える機会がたくさんあります。実際に体験することで1つでも多くのヒントを持ち帰り、実生活に活かす生徒の姿を見ることが楽しみです。

今年も、「春の全国交通安全運動」の季節がやってまいりました!

毎年この時期は、私たち風紀委員会が生徒達へ安全な登校を呼びかけるために活動しています。

今年は生徒会の皆さんにもお手伝いいただきながら、交通安全運動を実施しました。

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交通安全運動が実施される10日間は、登校が始まる7:30頃から生徒が通学路として利用する交差点に立ち、注意喚起とともに挨拶活動を行います。

始業前の活動のため、この期間は普段より早起き必須ですが、明るく呼びかけをしていると気分が爽やかになり、生徒たちは元気に挨拶を交わしていました。

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また、郁文館の生徒だけではなく、近隣住民の方々からも挨拶を返していただけました。挨拶活動を行う生徒たちにとって、大きな励みになったはずです。

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風紀委員会では、交通安全運動期間中の呼びかけのほか、体育祭や文化祭など大きな行事の際にも、見回りなどの活動を行っています。

より自由で楽しい学校生活・行事を叶えるために、これからも努めてまいりますので、校内外の皆さまのご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

風紀委員会

SDGs教育日本一を目指す学校法人郁文館夢学園は、人権が真に尊重される社会の実現に向け、人権宣言を策定しました。

 私たち郁文館夢学園は、「いつの日か地球がひとつになること 地球から悲しみの涙がなくなること 地球に喜びの笑顔があふれること 」という思いの出発の地になることを願い、「子どもたちの“幸せ”のためだけに学校はある」という理念のもと学校教育を実践しています。

 この理念の基盤にあるのは、基本的人権尊重の精神であり、人権尊重社会の実現に向けて、社会に羽ばたく学生の自由な学問と教育の場である学校法人として努力することを、社会的責任と位置付けています。

これまでも相手を思いやる、人として正しく生きる、というあるべき生き方について教える人権教育やジェンダー教育、そして格差や差別を学ぶ途上国へのスタディツアーや国際交流企画、地球環境を体験的に学ぶ6次産業体験型研修など、多種多様なSDGs教育活動を行ってきました。

 渡邉理事長の「学園は、すべての生徒が安心して学ぶことができる環境を提供することが大切であり、そのためには人権を尊重することが必要不可欠である」という考えに基づいて、宣言には、誰一人取り残すことなく、世界中の学ぶ子どもたち、働く大人たちの幸せになる権利や成長する権利を守るとともに性別、人種、宗教、出身地、障害の有無、性的指向など、あらゆる人々に対する差別を禁止することが含まれています。

 そして、学園に関わるすべての人が差別やハラスメントなどの人権侵害を受けることなく学び、働き、関わり合えることを推進するという、学校としての環境作りの視点も盛り込まれています。

▼「郁文館夢学園 人権宣言」は、下記URLからご覧ください。▼
https://www.ikubunkan.ed.jp/info/7838/

 SDGs教育日本一を目指す郁文館夢学園は、これからも多様性を受け入れる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

農業研究会の生徒たちは、日本最大級の有機農場を展開するワタミファームの方々に直接指導いただきながら、郁文館の屋上農園でサツマイモの苗植えを行いました。

本校の農業研究会が行う農作業は、一般的な苗植え体験とは異なり、土を耕すところからスタートする本格的なものです。

土地作りを終えた後は、ファームの方々に教わりながら、細長く盛り上げた栽培床(畝)を作りました。 これにより水はけをよくし、また栽培場所と通路の区別をすることで、野菜の生育管理がしやすくなります。

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出来上がった畝の上には、地温の調節・雑草抑制・乾燥防止・病気予防などの効果が得られるマルチシートと呼ばれる資材で畝の表面を覆います。シートの両端を生徒2人で持ちながら、協力して設置しました。

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最後には、農業研究会が苗植えを行っている噂を聞きつけた生徒らが、屋上農園に集まり、農業研究会の生徒だけでなく他の生徒も一緒に協力しながら苗植えを行いました。

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下級生は、初めて扱う道具が多い中で、懸命に作業に取り掛かり、上級生やファームの方と積極的にコミュニケーションをとっていました。
また、高校3年生の生徒らは、下級生に優しく教えながら楽しく苗植えを行い、「農業は受験勉強の息抜きになる!」と笑顔で話す姿が印象的でした。

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今回農業研究会が植えたサツマイモは、文化祭での収穫を予定しております。
サツマイモが元気に育ち、遊びに来てくださった方が収穫体験できるように、これからの農業研究会の活動に期待です。

 iPclassの校長HRが、今年度もスタートしております!

 iPclassは、「日本そして世界の未来を切り開き、新たに創造する世界人財を育成するクラス」で、東証プライム企業の経営者であり元政治家、社会貢献活動家でもある渡邉校長が6年間統括担任を務めます。また、生徒全員が6年間学費免除特待生として入学し、充実した環境で学習に励みます。

 そんなiPclassでは、日経新聞と論語をテキストに、渡邊校長自らが教鞭をとる校長HRがあります。様々な経験を積んだ渡邊校長の目から見る世の中を知ることで、生徒が世界人財に必要な水準での物事を根本的、多面的、長期的に捉える力を修得することを目的としています。校長から一方的に伝えるだけではなく、毎回積極的に質問する生徒たちでいっぱいになるのも、このHRの特徴の一つです。

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 先日のiPclass校長HRでは、「成長するために私たちがどう生きるべきか」を論語から紐解くHRを行いました。

 論語の中には、人は生まれたときは全員同じスタートラインに立っているのだからこそ「努力・教育・習慣」でその後の成長速度や密度が変わるのだと書かれています。

 郁文館の生徒たちは、意識した時間を夢の実現のために使うために、3年間の学校生活10,000時間の使い方を計画化し、努力の習慣化を目指す「10000時間プロジェクト」に取り組んでいます。これは論語に書かれている「努力・教育・習慣」を形にしたものだと校長は伝えました。改めて、何のために行っているプロジェクトかを明確にしたことで、生徒たちの本質的な理解につながったことでしょう。

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 次に日経新聞を使い、東証プライムの株価や中小企業の記事を例に、どのように日本経済が変容しているか、また今の日本の経済界では何が注目されているかを、新聞の読み方も含めて教えました。このパートでは論語とは打って変わり、学校の先生としてではなく経営者としての目線で日本の現状を伝えました。生徒たちは、夢を具体化するヒントの探し方を知ることができたと思います。

 2500年前から存在する「論語」から、たくさんの新しいことを学べるのは、人間の本質が昔から変わっていないからだと理事長は言います。だからと言って諦めるのではなく、毎日反省し、失敗から学ぶことのできる芯の強い人間になることが大事だと生徒たちに伝えました。

 本校で取り組んでいる「夢手帳」も、夢から逆算してゴールを設定し、毎日反省と振り返りをしながら少しずつ前に進むための学習ツールです。生徒1人ひとりが自ら夢をつかみ取ることを、教職員一同応援しています。

 今後も定期的にiPclass校長HRの様子をお伝えして参りますので、お楽しみに!

▼iPclassについてはこちらから▼
https://www.ikubunkan.ed.jp/iP_class/index.html

▼iPclassオンデマンド説明会も配信中▼
https://www.ikubunkan.ed.jp/orientation/7579/

 いじめのない学校作りを目的に活動を行うピアサポート委員会では、学期に1度、「いじめを、しない・させない・許さない」をテーマに、ブルーリボン運動を行なっています。1学期は、5月8日から13日の一週間、ブルーリボン運動を実施しました。

 ブルーリボン運動とは、学校の生徒、教職員全員にブルーリボンバッジを身につけてもらい、ピア・サポート委員会が朝、校門で手作りのポスターと共に、呼びかけを行う活動です。新しく迎えた新1年生も早速活動に参加し、下級生から上級生まで元気に挨拶運動を行うことができました。

 また、教職員を含め、学園全体でブルーリボンが書かれたバッジを身につけることで、日頃の言葉遣いや何気ない一言に対し、一人一人が意識できるようになることを目指しています。今回の活動では、相手の気持ちを考えて学校生活を送ることができるように、いじめについて改めて考えることができました。

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 ピア・サポート委員会は、運動中でない期間も、気持ちの良い挨拶からより良い人間関係を築き、全生徒が楽しい学校生活を送れるような環境作りに取り組んでいきます。今後の活動もお楽しみに!

 

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