先日、本校の卒業生で現役東大生である石田啓さんを招き、東大クラブの生徒を対象として講演会を行いました。石田さんは郁文館中学校・高校を卒業され、現在は東京大学薬学部薬学学科の4年生。4月からは同薬科学科大学院に進学されます。石田さんは自身が中学・高校生の頃にどのように勉強をしていたか、そして東大受験のアドバイスについて話してくれました。

東大クラブ石田さん (1)

冒頭で石田さんは、勉強方法は人それぞれであることを強調されました。誰もが同じ勉強方法で同じ結果を得られるわけではなく、それぞれの個性や能力、性格に合わせた最適な勉強方法が存在します。そのため、自分自身の特性を知り、自分に合った最適な勉強方法を見つけることが合格への近道であると説明されました。

次に、石田さんは自身の中学・高校時の勉強方法について教えてくれました。まず、授業内容はできる限り授業中に理解することを心掛けていたようです。授業中はノートを取ることより先生の話を聞くことに集中し、説明の中で出てきた重要なポイントをメモしていたとのこと。また、一人で勉強することが苦手だったため、いつも放課後に学校で友人と勉強していたようです。友人に教え、教えられる過程で記憶の定着や深い理解が得られたようです。

石田さんは東大受験に向けて特別な対策をしていたわけではなく、塾や予備校にもほとんど通っていなかったようです。学校での毎日の授業や放課後に友人と勉強を教え合ったこと、学校の講習や補習を利用して友人と切磋琢磨したことが東大合格につながったと語ってくれました。

石田さんの話を聞くために集まった生徒たちは、先輩の言葉に熱心に耳を傾けていました。

東大クラブは東大合格を本気で目指す生徒たちのコミュニティです。東大出身の先輩やゲストから直接お話を聞くことができたり、東大合格のエキスパートである先生方から一人ひとりに合わせた学習のアドバイスをもらうことができるなど、東大合格に必要な勉強方法やマインドセットを磨き、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境が整っています。これからも東大クラブでは、多様な活動を通じて東大を目指す生徒を全力で応援します!

「東大王」でも活躍されていた岡本沙紀さんによる講演会の様子はこちら
https://www.ikubunkan.ed.jp/info/5951/

3月18日、19日に郁文館中学校・高等学校・グローバル高等学校、ID学園高等学校、総勢613名の卒業式が執り行われました。
卒業生たちの学校生活は、コロナ禍と共に始まり、様々なことが制限される中で、
一人ひとりが知恵を出し合い、今だからこそできることを見つけ、全力で様々な活動に取り組んでくれました。
思い通りにならないこともたくさんあったはずですが、入場時は晴れ晴れとした表情で、
三年間の成長を感じさせる、堂々たる姿を見せてくれました。

渡邉理事長兼校長からは、
「この学校は君たちの幸せのためだけにあります。卒業後も生涯において幸せな人生を歩んでほしいと心から願っています。そのために、これからも大きな夢を持ち、夢を追いかけるプロセスの中で成長し、ありがとうを集めることができる大人に成長してください。そして、これから世界情勢は大きく変わります。日本も財政問題、人口減、AI時代の到来、軍事や外交リスクなど、多岐にわたる課題に直面することになるでしょう。だからこそ、君たちには現状肯定ではなく、夢からの逆算思考で、自分の未来を切り拓いてほしいと思います。君たちの幸せを心から祈ります。」
とはなむけの言葉が送られました。

その後、担任から卒業生一人ひとりの名前が呼ばれ、渡邉理事長兼校長より卒業証書が手渡されました。
途中、先生と生徒が感極まる場面もあり、会場は心温まる感動に包まれました。

常にコロナとともにあった学校生活。その中でも掴みとった経験や思い出を胸に、
新たなステージへ踏み出してほしいと切に願っています。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう!

3月21日に開催された「SAGE JAPAN CUP 2023」(アントレプレナーシップでSDGsへの貢献を競う大会)において、
郁文館高等学校のチームが見事優勝しました!
これにより、今年8月に実施される「SAGE WORLD CUP 2023」への出場権を手にしました!

優勝した本校のチーム「platform2/3」は、世界各地で社会問題化している「生理の貧困」をテーマに、
途上国の女性たち向けに再利用可能な布ナプキンを考案しました。
防水布の代わりに貧困国でも手に入るろうそくを利用するなど工夫を凝らしました。
昨年9月から半年以上、この日に向けて準備をしてきた努力が実った、大変嬉しい優勝となりました。

表彰式後に毎日新聞から取材を受け、本日の朝刊に早速掲載されました(20面)。
また、毎日新聞デジタルにも記事が掲載されています(有料記事)。

「SAGE JAPAN CUP 郁文館夢学園がV「生理の貧困」テーマに提案」https://mainichi.jp/articles/20230322/ddl/k13/040/005000c

これからも郁文館夢学園は、「出来ることから」「身近なことから」をテーマに
地に足のついた実践型 SDGs 教育で日本一の学校を目指します。

本日3学期の終業式が行われました。月日が経つのはあっという間で、いよいよ令和4年度も終わりを迎えます。

渡邉理事長からは、新年度からスタートする「10000時間プロジェクト」についての発表がありました。

このプロジェクトは、どんな分野でも一流として成功するには10000時間もの練習・努力・学習が必要である、というアメリカの心理学者の提唱から着想を得たもので、中学、高校それぞれの3年間で、全員が『夢のための10000時間を過ごす』というプロジェクトです。

3年間で10000時間とは、1日当たり約9時間。これが毎日生徒に意識して過ごしてほしい時間です。

近年では、子どものスマホ依存が問題視されており、中学生は毎日約2時間、高校生にいたっては毎日5時間以上スマホを使っているといわれています。また、ある調査ではスマホの使用時間と学力に関係があることも明らかになっています。理事長はこの現状を引き合いに出し、「スマホの利用や毎日『なんとなく』過ごしている時間を減らし、目的を持って意識した時間を過ごしてほしい」と述べられました。

この10000時間プロジェクトには3つの目的があります。

まず、毎日意識した時間を過ごすこと。なんとなく過ごすのではなく、時間は有限であるという意識を持ち、目的をもって価値ある時間を過ごすこと。

次に、逆算した時間を過ごすこと。夢から逆算して、今何をしなければならないかを明確にし、夢や目標に向かって行動すること。

最後に、よい生活習慣を身につけること。逆算の意識した時間を過ごすことでよい生活習慣が身に付き、それは夢を実現するための土台となります。

理事長からは「この3つの目的を念頭に、それぞれがどうやって10000時間を過ごすか考えてほしい。時間に流されるのではなく、時間を自分で管理できる人になってほしい」とメッセージが送られました。

その後、各種表彰、剣道部の全国大会壮行式が行われました。中学1年生の英検準1級合格や外部論文コンテストでの入賞、剣道部の都大会優勝など、多彩な分野で見事な結果を残してくれました。剣道部主将からは、月末に行われる全国大会への意気込みが語られました。

4月、全校生徒が元気に集まり、希望を感じながら新年度を迎えることができることを祈っています。

2022年12月1日から2023年1月31日まで行われた「すららの学習時間=努力の量」を競い合う『すららカップ』において、郁文館中学校がみごと優勝いたしました!(全国238校中)

すららとは、全国で使用されているオンライン・タブレット教材で、郁文館中学校では英語、数学を中心に先生から配信された課題を進めたり、自学用の教材として英数国理社を各自のペースで学習することができます。この教材を活用して、生徒たちは2か月間にわたって熱心に学習に取り組み、学校別対抗戦で優勝することができました。

優勝の決め手となったのは、生徒たちの総学習時間や課題達成数(課題達成率)、そして冬休み中の学習時間でした。この期間中、郁文館中学校の生徒たちは、毎日平均5時間52分すららを活用して学習に取り組んでいました。

今回の優勝は、生徒がすららを使いながら自主的に学習に取り組み、家庭での学習習慣を確立した成果といえます。今後も郁文館中学校は、すららを活用しながら、生徒たちが自主的に学習に取り組める環境を整え、より良い学力向上に向けて指導に励んでいきます。

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郁文館中学校、郁文館高等学校、グローバル高等学校では、2024年度入試に向けた4月・5月の学校説明会を、以下の日程で開催いたします。

【郁文館中学校】
4月22日(土)14:00~16:00 学校説明会 <予約申込受付中
5月13日(土)14:30~16:30 学校説明会 <準備中>

【郁文館高等学校】
5月13日(土)14:00~16:00 学校説明会 <予約申込受付中

【郁文館グローバル高等学校】
5月20日(土)14:30~16:30 学校説明会 <予約申込受付中

説明会では、学園の教育理念や教育の特色、各校の取り組みなどについて詳しくご説明します。また、2023年度入試結果や2024年度入試概要についてもお伝えします。

さらに、郁文館夢学園では来年度から創設140周年を迎える2029年に向けて、様々な構想や計画が動き出します。本学園が見据える次のステージについて、その構想や具体的取り組みについてもご紹介します。

当日は、希望者の方を対象とした「個別相談会」や「スクールツアー(施設見学)」も開催します。入学に関する不安や疑問点など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

なお、6月17日(土)には、渡邉美樹理事長が直接お話する理事長説明会を予定しております。理事長説明会は毎年参加者から大好評の説明会となっておりますので、ぜひこの機会にご参加ください。

その他、6月以降の日程は、決まり次第順次HPでお知らせします。

皆さまのご予約を心よりお待ちしております。

2月28日(火)、ニュージーランド大使館にて行われたマフタ外務大臣来日記念祝賀会および同国SDGs留学開設記念イベントにて、グローバル高校の生徒たちがニュージーランドの伝統的民族舞踊である『ハカ』を披露しました。

ハカとは、ニュージーランドの先住民族マオリが、戦いの前に味方の士気を高めたり相手を威嚇したりするために踊られた舞踏。現在は、オールブラックスこと、ラグビーのニュージーランド代表が、国際試合の前に披露することで有名です。

グローバル高校の生徒たちは、全員1年間の留学が必須となっており、毎年多くの生徒がニュージーランドへ留学しています。また、グローバル高校では全校生徒の必須プログラムとして、ハカの練習に取り組んでおります。

このイベントには、外務大臣や駐日大使、文部科学省や東京都教育庁の方々、大学関係者、ビジネスリーダー、そして多くのメディアが出席していました。郁文館グローバル高校の生徒たちは、グローバル高校生としての矜持を胸に、全力でハカを演じました。

生徒たちの見せたパフォーマンスは、まさに一体感があり、自信に満ち溢れていました。彼らの勇姿と迫力ある演技は、来場者に大きな感動を与え、たくさんの拍手と称賛が送られました。

パフォーマンス後のレセプションでは、多くの来客の方々が生徒たちに直接感謝の言葉をかけてくださりました。生徒たちは、自分たちが目標に向かって成長していく中で、本校の教育目標である「たくさんのありがとうを集める」ことの素晴らしさを体感したことと思います。また、異なる文化への理解を深めることができたり、仲間と一丸となって目標を達成する喜びを得ることができたでしょう。

これからも、彼らが世界に通用するスキルと素養を身につけ、未来を担うリーダーとして成長していくことを期待しています。

https://youtu.be/8ZSBGN0a5TY

ニュージーランド大使館公式facebookページにも本校生徒の写真が掲載されておりますのでぜひご覧ください。

2月23日、九州学院高校剣道部顧問として7度の全国制覇に導いた米田敏郎 先生をスペシャル講師としてお招きし、本学園の管理職を対象としたリーダー研修を行いました。

米田先生が率いる九州学院高校剣道部は、直近のインターハイ10回中7回で全国制覇を成し遂げ、2014~2016年には剣道の4大大会すべてを3年連続制するという偉業を残されました。また、米田先生ご自身も、最上位の段位である8段という実力を持つ達人です。

その功績から、米田先生の元には講演会や企業の管理職研修の依頼が数多く寄せられており、以前は本校の「夢達人ライブ」にもご登壇頂きました。

本学園では、「生徒の幸せ日本一」「SDGs教育日本一」というミッションを掲げており、来年度からは創立140周年を迎える2029年に向けて、次のステージに向かう様々な構想や計画が動き出します。今回は、その中心となる教科主任や学年主任を対象に、米田先生より「日本一を目指すために、リーダーとして必要なものは何か」というテーマでお話いただきました。

米田先生は、日本一を目指す上で必要な心構えについて次のように述べられていました。

①チームの目的・目標の共通認識が浸透していること。メンバー全員が共同体として一貫した方向性の下で活動すること。
②絶えず「努力、工夫、研究」を継続すること。目標に向け逆算思考で取り組み、PDCAを回すこと。
③一人ひとりに合わせた最適な指導をすること。すべての生徒を一律に扱うのではなく、生徒一人ひとりの能力を最も引き出すことができる方法を見出すこと。

さらに米田先生はリーダーの重要な役割について、チームの「見えないところ」を見極める洞察力が求められる、と述べられました。

研修に参加していた教職員からは、

「“日本一”を目指す組織づくりについて、大いに学ぶことが出来た。「工夫・努力・研究」の毎日という言葉からも、目標に向け、逆算思考で取り組まれて来られた米田先生の御姿が感じられた。私たちも、郁文館の次のミッションに向け、力を合わせて進んでいこうという元気をいただけた」

「どのお話もなるほどと思える内容ばかりであった。自分を振り返る意味でも、来年度の自分の立ち振る舞いを考える意味でも、大変勉強になった」

と今後に対する意気込みや決意などが寄せられました。

約1時間、たっぷりと米田先生の試行錯誤と深い洞察に裏付けられた、大変貴重なお話を伺うことができました。

本学園は、生徒の夢を叶えるためには、教職員自らが夢を追い、夢を叶え、成長し続ける存在であるべきと考えています。また、「生徒の幸せ日本一」「SDGs教育日本一」という学園のミッション、そして創立140周年に目指すネクストステージプロジェクトを達成するためにも、教職員一人ひとりの成長や組織力の強化は必要不可欠です。今後も自らが成長し続ける集団を目指して、邁進してまいります。

カナダに1年間留学をしていたグローバル高校2年生が12月上旬に帰国しました。本日は、そのグローバル高校2年生に対し「国際人として必要なこと」というテーマで理事長講座が実施されました。

冒頭で、渡邉理事長から「グローバル人材とは、ただ単に英語が話せるだけではなく、よりよい国際社会の構築を目指し、その過程で自の人間力をも成長させられる人材であると考える。きみたちには現代社会が抱える課題に対し、傍観者としてではなく、自ら情報を収集し、自分の頭で考え、判断・行動できる「真の国際人」になってほしい。そのためには、まとめの学年である3年生でも更に学びを深めていくように」とのメッセージが送られました。

次に、国際社会の中で地位の低下が著しい日本経済の実態についての話がありました。「財政ファイナンス」や「IMF」、「日本銀行のバランスシート」など難しい用語もたくさん出てきましたが、生徒たちの反応を見ながらの具体的な説明により、日本経済の現状や財政状況について、根拠やエビデンスを確認しながら再認識することができました。

また、理事長が世界三大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏と年末に対談した時の話も紹介されました。ジム・ロジャーズ氏は「原理原則、歴史観、地球規模の考察」に重きを置いて投資判断をしているそうですが、この3つの観点は理事長がものごとを判断するときの視点と同じだそうです。生徒たちも熱心にメモをとっていました。

渡邉理事長からは、「人口減少が進む中、日本の国力は衰退の一途を辿っているが、きみたちは英語を武器に海外に飛び出し、外貨を獲得してくるような人材になってほしい。そして日本を再び元気にし、ひいては国際社会の課題解決を担う人材となり活躍してほしい」とエールが送られました。

理事長の話を受け、質疑応答では生徒からたくさんの質問があがりました。「GDPを上げるためには移民の受け入れが必要だとお考えになりますか」、「日本は移民の受け入態勢が、諸外国に比べ整っていないと思うのですが、理事長はどのように思われますか」、「電気代が高騰する中、国がエネルギー政策を転換しました。原子力発電に戻ってしまってよいのでしょうか」、「国力を上げるにあたり宇宙産業は切り札になりそうですか」「日本が優位性を持つ成長分野は何ですか」等の質問に対しても一つひとつ率直かつ丁寧に答えていただき、生徒たちも考えを深めることができました。

留学で貴重な経験をしてきた生徒たちには、この講座をきっかけに改めて「理想的なグローバル人材」を目指し、日本や世界が抱える諸課題を「自分の好き・得意」を武器として解決できる人材になれるよう、残りの高校生活でさらに大きく成長してくれることを期待しています。

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