2月下旬に「マンガ原作の達人」として、株式会社スパイスコミニケーションズ取締役会長 兼 コミックコンテンツプロデューサーである大石賢一さんをお招きし、「夢達人ライヴ」を開催しました。

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マンガの原作者になるまでの道のりや、「マンガで世界を救う」という夢について、また、夢はどのようにして実現できるのか、ということを熱く語って頂きました。

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生徒たちは、多くのことを吸収しようと真剣に話を聞き、メモをとっていました。

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講演の最後には、質疑応答の時間がありました。

「マンガを通して世界に伝えたいことは何ですか?」「常に新しいことを考えるコツはありますか?」など、多くの質問が出ました。大石さんはその一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。

 

生徒たちは、今回の講演で夢へとつながるヒントをたくさん得ることができたと思います。それをぜひ今後の人生に活かしてほしいです。

 

最後にライヴに参加した生徒の感想を簡単に紹介します。

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・私はCAを目指しています。講演の中で、「好きな事をしたり、夢を叶えたりするには世の中の知識を知らなければ、叶うものも叶わない」という言葉があり、はっとさせられた。まだまだ世の中を知らないことに危機感を持つと共に、自分の好きなことだけしかやっていないことに気がつきました。これからは、もう少し幅広く勉強していきたいと思います。

 

 

・マンガ原作者でありながら、問題の現場である遠いアフリカまで渡航し、マンガをつくるために時間をかけて綿密に研究・調査をしている大石さんの姿勢に、夢への誠実さを感じました。また、小さな夢だけでなく。大きな夢を追うことが大切だとおっしゃっており、自分の中であきらめていた夢を、もういちど誠実に一から追いかけてみようという気持ちになりました。

郁文館夢学園では、生徒が夢を持ち、夢を追うことを後押しするために様々なキャリア教育を実施しております。その一つが職場体験です。本校の職場体験は、株式会社リクルートホールディングスに協力を賜り、体験をするだけではなく、通年の企画として実施しております。

一学期から事前学習として「働くことの意義」や「そもそも働くとは何か」について考え、夏休みには実際に職場体験を行いました。

 

〈体験の様子〉

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職場体験では、ただ仕事を体験するだけではなく、一学期に行った事前学習を参考に職場の方にインタビューを実施し、自分たちの想像する勤労観や仕事にかける想いと実際に働いている方々のそれらを比較してみます。

二学期には、事後学習を経て実施したインタビューを元に各職場を紹介する記事を作成しました。

そして、生徒たちが作成した記事を製本し、職場体験は終了となりました。

  

〈完成した冊子〉

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実際に職場体験をした、中学1年宮本くんは「職場体験で、働いている人たちが楽しんでいるのを見て仕事は嫌なものではないと気付きました。失敗もしたけれど、やっていくうちに上達して楽しくなっていきました。体験中は大人として扱ってもらえて嬉しかったです。来年も参加したいです。」と感想を述べてくれました。

 

〈宮本君〉

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職場体験が楽しいだけのものではなく、生徒の職業観や人生観の醸成の助けとなり、高校や大学を卒業した後に社会で活躍するためのヒントになることを願います。

2月20日(土)、体育祭・郁秋祭と並ぶ「郁文3大イベント」の1つ、『郁文夢の日』が開催されました。

『郁文夢の日』とは、「全校生徒が自分の夢や目標を再認識する、1年のスタートとゴールの日」です。

今年の入学式で発表された郁文館の一文字である「矜」になぞらえ、全校生徒が学園内で誇りに思うことを紹介しながらのオープニングでは、過去に全国ベスト16位に輝いた剣道部や5年連続8回目の全国大会出場を果たしている書道部、そしてブラスバンド部のコラボレーションなどが披露され、会場は大いに盛り上がりました。

 

〈オープニングの様子①〉

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〈オープニングの様子②〉

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また、生徒たちが楽しみにしている「劇団 Teachers」では、夢をテーマに教員と生徒による劇が上演され、会場は爆笑の渦に包まれました。

中学3年生による卒論発表では、自らの夢を題材に書き上げた卒業論文の中から特に優秀なものを、執筆生徒本人によるプレゼンを交えて紹介してもらいました。

 

〈卒論発表〉

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そして『郁文夢の日』の目玉、「MVD(Most Valuable Dreamer=1年間で最も夢に向かって努力した生徒、すなわち最も郁文生らしい生徒」にはプロサッカー選手を目指す中学3年渡部君、フラワーアレンジメントの大会で賞を取り、着実に努力を続ける高校2年河野さん、女子サッカー選手という夢が、一年間の留学を経てスポーツイベントの企画という夢へとふくらみ準備を進めるグローバル高校2年兼子さんが選ばれました。受賞生徒たちが夢を見つけるまでのエピソードを生徒劇により紹介し、その後本人たちによる受賞スピーチが行われました。スピーチは感動的で迫力に満ち、全生徒が聞き入っていました。

 

〈MVDスピーチ①〉

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〈MVDスピーチ②〉

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〈MVDスピーチ③〉

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夢の日の終盤ではバングラデシュにある姉妹校、ナラヤンクル・ドリーム・モデル・ハイ・スクール(NDMHS)とスカイプ中継により交流しました。来年度の体育祭は両校の優勝チーム(団)が相互にボーナスポイントをやり取りできるというルールが決定したこともあり、各チーム(団)の団長とチアリーディング同好会を中心にエールの交換を行いました。

 

〈NDMHSとの交流①〉

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〈NDMHSとの交流②〉

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〈NDMHSとの交流③〉

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最後は、早くも「体育祭が待ちきれない」、ということで前哨戦として校歌合戦を行いました。今回の校歌合戦の結果により、体育祭でポイントが加算されることもあり全員が全力で熱唱し、今年の『郁文夢の日』は幕を閉じました。

 

〈校歌合戦の様子〉

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終了後は、教室で生徒一人一人が夢と向き合う時間。自分の夢と、そのためにこの1年間で努力するべき内容を決意カードに記入しました。生徒たちが新たな想いを胸に、新たな1年を迎え、夢に向かって邁進してくれることを願ってやみません。

 

〈夢カード〉

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昨日3/1は高等学校、グローバル高等学校の卒業式でした。

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高等学校195名、グローバル高等学校87名、併せて282名の卒業生が学園を巣立っていきました。

卒業生一人一人の、夢の実現と幸せな人生を心より祈念します。

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前日の予行の日に配布した、卒業アルバムです。3年間の思い出がぎっしりと詰まった、眺めているだけでとても楽しくなってくる、素敵なアルバムに仕上がっています。

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さて、89年前の卒業アルバムのお話しです。  

先月、昭和2年の郁文館中学校・卒業記念写真が学校に寄贈されました。

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他界された御尊父の遺品を整理していたご子息が見いだし、有効に活用して欲しいとの思いから、母校にお送り下さいました。今後の年史編纂などに利用させていただきます。

 

本校保管の卒業生名簿の、昭和2年3月卒業の第三十六期生、144名の中にお名前がありました。所属は2組だったようです。

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中に卒業生ご自身の書き込みがあり、クラスメートが一高を始めとする旧制高校、医大などに数多く進学したことを記した上で、「郁文館中学の名声 盛んなり」と、母校のことを誇らしげに記されています。

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今回の卒業生にも、母校のことを誇りに思ってもらえるように頑張らねばと、郁文の教職員の矜恃として決意を新たにしました。

校 長  宮崎 宏

郁文館では、学校の地元である谷根千地域に貢献するための活動を毎年行っています。昨年秋からは、郁文館グローバル高校生を中心とした有志生徒達が外国人向けの観光マップづくりを進めてきました。

 

企画を考えたのも生徒達です。昨年8月のよみせ通りのお祭ボランティアにて、外国人に対して地域の魅力を伝えられていない現状に気付いたそうです。そこで生徒達は、海外での日本のサブカルチャー人気に注目しました。谷根千に潜む、ガイドブックにも掲載されていない珍しい場所を調査し、谷根千地域の特性を生かしたワンダースポットとして、英語の紹介文をつくり、マップをつくりました。マップは谷根千の観光案内所をはじめ、各商店にて配付しています。

 

以下は企画リーダーの古田さんのインタビューです。

「谷根千エリアを訪れる外国人観光客の皆さんに谷根千の魅力を少しでも多く味わって頂きたく思い『谷根千ワンダースポット』の企画を進めました。今回、このマップ作成にあたり外国人観光客が真に求める谷根千や観光の情報が何かという事を探る事に苦労しました。メンバー皆で外国人に対して街頭インタビューなどを行い、マップを完成させる事が出来ました。このマップには他のガイドマップなどには載っていないような谷根千の魅力が満載です。ワンダーマップが一人でも多くの観光客の手元に届き、谷根千での観光を思い出深いものにする手助けになれば光栄です。」

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(企画リーダー:古田さん)

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 谷根千企画に参加している生徒達は、実際に起こっている社会の問題を発見し、解決のために具体的な行動を通して学習しています。本企画が地域の活性化の一助になることを願います。

中学2年生は現在、3年生で完成させる卒業論文の作成に入っています。ある程度書き進んでいる原稿を先生方が確認し、様々なアドヴァイスを行っています。

また、先日行われた、中学校3年生代表生徒による卒業論文発表会にも参加し、先輩達の発表に圧倒されながらも、熱心に耳を傾けており、執筆まっただ中の中学2年生の論文に好影響を与えてくれたことでしょう。

 

納得できる論文の完成まで、真剣な日々が続きます。

《中学校3年生卒業論文発表会》

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《中学校2年生卒業論文指導①》

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大学受験も私大がピークを迎え、いよいよ来週末には国公立の受験となります。

本校を受ける中学受験生・高校受験生、大学を受ける本校生徒、すべての受験生の無事の受験と合格を祈念すべく、先月末、根津神社を訪れました。

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本校の近くで受験祈願といえば湯島天満宮が有名ですが、根津神社にも須佐之男命とならび道真公が祀られており、学業成就、合格祈願に訪れる方も多いようです。

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特に、拝殿前にあるご神木・榧(カヤ)の木には、昔、神の使いとされた白蛇が住んでおり、

人々が願い事をすると不思議と叶ったと言われているそうで、木の周囲には、願掛けをすべく絵馬やおみくじがたくさん連なっています。

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社務所で、白蛇をモチーフにした陶器製の心願成就“白蛇守”が頒布されてましたので、学業成就のお守りとともに頂いてきました。

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受験は、その最中は本当に辛く苦しいもので、逃げ出したくなるような緊張感に苦しめられるものですが、それに打ち克っていくという経験は、何者にも代え難い学びを得させてくれるもので、子どもたちを一回りも二回りも成長させてくれます。

結果の如何にかかわらず、全ての受験生が、全力を出し切れるよう、お祈りします。

 

校長 宮崎 宏

先日、3回にわけて中学3年生が卒業論文の発表を行いました。司会進行や質疑、評価も生徒達が行い、試行錯誤しながら様々なことにチャレンジする姿が見受けられました。

 

論文の題材は自分の将来の夢や、現在興味を持っていることなどです。発表は、自らの論文をもとにパワーポイントを作成し、それを活用しながら行いました。皆、要点を簡潔にまとめており大変聞きとりやすく、かつ、それぞれのテーマに対する思いの深さを感じ取ることができました。発表を聞き、この論文が生徒達の将来の「夢」への設計図の一つであることを改めて感じました。

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スクールカウンセラー 鈴木水季

 

 1月28日、グローバル高校1年生の生徒達は約1年間の留学に出発しました。

 

今年度も、グローバル高校1年生を対象に「逆境に負けない力(レジリエンス)」を育てる「レジリエンスプログラム」を、7月夏期特別講座の時間や9月の夢合宿、12月冬期特別講座などの時間を利用して、実施してきました。

 

授業は第1回目「レジリエンスとは何か」から始まって、第2回「気晴らしの魔法」第3回「レジリエンスアルバム」第4回「逆境による成長(心的外傷後成長)」第5回「ネガティブスパイラルのメカニズムを解明しちゃおう!」第6回「ネガティブスパイラルに挑戦しよう!」第7回「レジリエンスプログラム総集編」の全7回の授業を行って参りました。

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「レジリエンス」とは「逆境力」「回復力」などと訳されている、人間に本来備わっている能力のことです。どんな人でも、生きていると辛い思いをすることや、失敗すること、自分の思い通りにならないことなどを経験しますが、「レジリエンス」とは、そのような逆境や困難に耐える力、そこから回復する力のことです。この本来誰もが持っている「レジリエンス」を発揮して更に育てていくために、授業ではただ知識を得るだけにとどまらず、実際に自分の事を考えながら行う様々なワークを通して学びました。

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授業後の生徒の感想では、「自分がどのようなことにストレスを感じ、どう捉えていたか確認できた。」「焦りや心配を感じやすいことがわかったので、それを意識して切り替えを大切にしようと思った」というように自己理解が深まったという意見や、「留学では一人だから、日本にいるうちにレジリエンスを高めておこうと思う」「留学でこの授業で学んだことを活かしてみたくなった」など、留学を意識した意見が数多く寄せられました。また、「逆境を通して人が強くなることもあると知って驚いた」「これからの人生失敗や落ち込むことがあると思うが、今回学んだことを思い出して乗り越えたい」など自分自身の今後について改めて考えた意見もありました。

授業後のアンケートでは、7回の授業を通して96%~100%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答え、夢合宿の授業では100%の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答えていました。

 

いよいよ留学に旅立つ生徒達に、留学先でも「レジリエンス」の授業で学んだ事を活かしてもらえるように、手作りの「MyResilienceBook」を作成し、一人一人に贈りました。

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高校二年生はⅠ期、Ⅱ期に分かれて、1月18日から1月23日までマレーシア修学旅行に出かけました。Ⅰ期は雪が降る中の出発となり、集合が不安でしたが、通常より速やかに集合し、出発ができました。

 

1日目は移動日で現地に到着後、入国審査を経て夕食を取りました。最後にランドマークのペトロナスツインタワーの見える場所で集合写真を撮影してホテルにチェックインしました。

 

成田空港出発ゲート

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クアラルンプール空港での入国審査

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クアラルンプールでの夕食

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後ろにそびえ立つのがペトロナスツインタワー

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2日目はまず学校交流に出かけました。たいへんな歓迎を受け、楽しい時間を過ごしました。マレーシアの学校にはこれから伸びるという勢いを感じました。

クラス全員でダンス 

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スポーツで交流

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学校交流の後は熱帯雨林の中にある森林研究所に向かいました。森林の中を散策しながら、薬や湿布として使える樹木があるなど自然について学びした。森林の中が意外に涼しいことに驚きました。森林研究所の後は『夢達人ライブ in Malaysia』に向かい、進路について学びました。目標は決めなければならないが、目標にこだわりすぎず柔軟に対応することも大切というアドバイスをいただきました。

うっそうと茂る木々

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森林ついて学びました

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3日目の午前中は企業訪問でした。セパン・サーキットを訪れ、サーキットあるいは車に関わる仕事について学び、次にヤクルトマレーシアに向かい、原本社長からマレーシアでの乳酸菌飲料事業、東南アジアの人々の味覚(すごく甘いもの、すごく辛いものを好む)、さらにハラル認証についてお話しをいただきました。また離職率が高いという企業が抱える問題についても教えていただきました。

F1レースも行われるサーキットです

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原本社長です

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午後は現地大学生とのブラザー&シスタープログラムです。マレーシアの大学生との交流はたいそう楽しかったようで、一日中交流をしていたいという声もありました。

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最終日は市内観光です。まず、大きなムルガン像のあるヒンズー教の聖地バトゥ洞窟へ行き、270段以上の階段を上って礼拝所でお祈りをします。

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この後は国立回教寺院(モスク)に実際に入る体験をしました。

モスク内  

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女性は礼拝の時は髪の毛と肌を隠さなければなりません

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この他に王宮、国家記念碑、独立広場、錫製品を造っているロイヤルセランゴールなどを訪れました。その後、空港に向かい帰途につきました。

多くの皆様のご尽力で、大きな事故もなく、無事に修学旅行を終えられたことは私たちにとって大きな喜びでした。

旅行後のアンケートでは、「マレーシアについて民族性や宗教、文化など見識を深めることができましたか。」という項目については『そう思う』が94%をこえており、生徒たちが修学旅行から多くの学びを得たことが確認できました。

 

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