今年2回目のオープンスクールには、たくさんの方にお出でいただきました。
ありがとうございます。

午前の前半は小学生クラスと中学生クラスにそれぞれ分かれ、自由の森学園の授業を体験していただきました。

午前の後半は、自由の森学園中学校・高校がどんな場であるのかを、それぞれに分かれてお聞きいただきました。私は中学校の方に行きましたが、学校の考え方、学校行事のご紹介に加え、中学3年生の在校生からは「授業を楽しむ」ことを通して「学ぶ」ことそのものが楽しいのだという話や、人と向き合うことの大切さを「寮で学んだこと」として語ってくれる場となりました。

なかの

夏休み前に行う予定だった修学旅行の報告会は、台風6号の接近に伴って休校などがあったために、夏休み以降に延期となっていました。

夏休みも終わり学校がはじまり、中3の学年が7月4日~8日に行ってきた沖縄修学旅行の報告会を行いました。中3の人たちが中1・中2の生徒たちに沖縄でのいろいろを伝える場となります。

今年のコースは前後半とも3つずつ。

前半は、伊江島にホームステイをしたのちに那覇の夜間中学の珊瑚舎を訪問するコース、ジュゴンの棲む海を守る辺野古の人たちや、うまくいけばジュゴンとも出会いたいという願いを持つコース、座間味島の海を、釣りをしながら思い切り出会う「つり」コース。後半は、「アメラジアンスクール」で交流するコース、読谷村に行くコース、佐喜眞美術館に行くコース。

それぞれのコースから、経験してきたこと、感じたこと、考えたことが、行ったメンバーの口から語られます。また、最終日に訪問した「ひめゆり平和記念資料館」では2時間半ほどの時間をかけてゆっくり資料や展示物、文章などを見、「学徒」だった方のお話も伺いました。あの場でのさまざまな経験を、行った人たちがどう受け取ったのか。気になっていたことを埋めてくれたのは、やはりていねいに自分の言葉で語ってくれた生徒からの話でした。

2ヶ月前に同行した中3の人たちと、旅行前のいろいろな時間の中での人たちと、そしてそれを発表している同じ人たち。私の中にもさまざまな場面の記憶がありますが、まさに変化し続けていく人たちの傍らにいることができることに、心地よさを感じてしまっています。

なかの

「子どもの『学び』を考える会」(代表は学園保護者の方)と「飯能市提案公募型子ども支援事業受託講座」共催の企画「飯能 土器 ドキ こどもキャンプ」が行われました。飯能市内の小学生を中心に、子どもたちが自由の森学園で「キャンプ」の体験をします。
日中は火起こしの体験や飯能市で見つかった土器の話など。もともとはグラウンドにテントを張って泊まる予定だったのですが、あいにくの雨。体育館に急遽泊まることになったそうですが、「どうしても」という子どもたちは雨の中のテントに泊まったそうです。

私は翌日の朝から参加。行ってみると、竹とのこぎりを使って、水鉄砲づくり。のこぎりは初めてという子もいましたが、みんな上手に自分の水鉄砲をつくります。できあがると、試し打ち。
勢いよく水が出るのを確かめると、撃ち合いが始まります。
ちょうど日も照り暑くなってきたところでしたから、あっという間にみんなびちょびちょ。私もびちょびちょ。一緒に楽しんでしまいました。

あっという間にお昼の時間になり、学園保護者の方がこの日のためにつくってくれた流しそうめんの台に流れるそうめんでお腹を満たします。スタッフの方たちが60人ほどの子どもたちに120人分のそうめんを用意していたそうですが、あっという間に完食。そのあとは、スイカ割りをしてみんなで食べました。

どの場面でも、たとえば鋸を引くときの表情や、自分でつくった水鉄砲で本気になって遊んでいる子どもたちの楽しそうな表情、スイカをたたくために目隠しをした人を誘導するかけ声、たたいてパカッと割れたことを目隠しを取って確かめるときの表情、たくさんの子どもたちの笑顔に出会いました。

また遊びに来てくださいね。

企画をはじめ当日の準備などに携われたスタッフの方々、本当におつかれさまでした!

関連情報>トトロのトポス 自由の森学園図書館情報

なかの

授業体験をしていただくイベントである「学びの森」(23・24日)には、たくさんの方にご来校いただきました。本当にありがとうございます。

両日とも小学生クラスの1時間目(60分)は日本語(国語)・算数・理科・社会の4科、中学生のクラスはこれに加えて英語の5科の授業。1日目は大人対象の木工の授業 (何年もかけて作品をつくっている“常連”の方もいます)や図書館の授業がありました。
2時間目(90分)は、小学生クラスは体育・美術・音楽の3科が開講され、また中学生クラスは自由の森学園で日常に行われている選択授業のいくつかの時間を体験していただきました。「サンバ」「演劇」「発酵」「福祉の現場」「English」「Reading」「染織」「心理学」「林業」「体育」「太極拳」の授業 (自由の森学園の高校は100講座ほどの「選択授業」の時間があります)。

1日目は午後の企画もありました。「飯能エコツアー」は、当初近隣の川の散策を通して自然環境と触れ合う時間を予定していたのですが、台風の影響で上流ダムの放水などによって川が増水し、山の体験に急遽変更となりました。お申し込みいただいていた方、申しわけありません。
「ラフティング」は学校からちょっと離れた長瀞へ。私も一緒に体験してきました。中学校の登山やアウトドア体験で協力をいただいているmont-bellのスタッフともに、8人ひと組でボートに乗って台風の後のわりと荒っぽい川を下ります。楽しむためにはひとりひとりの頑張りも必要となるし、自分の乗っているボートが川のどこにいるのかで、自然に身体が動きます。

8月28日(日)に中高に分かれての学校説明会があります。自由の森学園の「教育」に対する考え方や行事のつくり方など、みなさんにお伝えする内容をいろいろと準備中です。

またお会いできることを楽しみにしています。

なかの

行ってきたのは沖縄。4泊5日の旅です。
前半の2泊は、ジュゴンコース(名護市)、釣りコース(座間味島)、ホームステイコース(伊江島)の3つのコースに分かれての体験。朝早くに羽田に集まりそのまま那覇空港へ。みんなそれぞれのコースに分かれます。私はホームステイコースと一緒に動きました。
後半も読谷村コース、佐喜眞美術館コース、アメラジアンスクールコースの3つに分かれてそれぞれの地を訪れました。

私が中3の担任をしていたときから数えると、修学旅行に連れて行ってもらったのは4度目。そのときそのときの学年のメンバーによって、行く先はそれぞれ変わりますし、行った先でのさまざまな人との出会いもたくさんあります。

そんな中で、いつも帰りながら「出会ったな」と反芻するのは、一緒に行った人たちのこと。他愛もない話から結構深い話につながっていったり、普段の学校とはまったく違う表情に出会ったり、中3の人たちとの出会いなおしや新しい発見を不意にしてしまう時間がとても楽しかったりします。この人はこんなにおもしろい考え方をするのかー、とか。こんなにもやわらかい感覚を持っているかー、とか。

修学旅行に行く前と帰ってきてからの「みんな」は確実に変化をしているように思っています。大きな体験からひとりひとりの中で、いろいろなものが生み出されたり、取れたりはずれたりしていくのだなぁとも。


なかの

修学旅行に行ってきます。

今年は、3月の大震災の影響で、計画停電やそのための交通機関の乱れもあって、登校の出来ない時期があったために、準備の期間に大きな制約がありました。今週の木曜日には高校3年生たちが修学旅行に行きましたが、直前までコースミーティングを行うなど、やはり準備に費やす時間は不足気味。それでも自分たちの修学旅行への気持ちをつくるためにはいろいろな人たちの頑張りがあって、それぞれの学年の修学旅行がスタートします。

修学旅行は「場に出会う」という意味を持っています。沖縄という地で、前半3コース、後半も3コースに別れての旅行となりますが、行く先々でたくさんの出会いがあることが本当に楽しみです。行って帰ってきて、持って帰ってくるもの受け取ってきたものが、ひとりひとりの生徒たちにとってどんなものであるのか、それを一緒に行って見聞きするのがとても大切な時間となります。

4泊5日。7月8日(金)に帰ります。


なかの

オープンスクールは、自由の森学園の教育への考え方や、日常で行われている授業の雰囲気をお伝えするための場として、毎年夏と秋に催しています。今年はいつもより早い時期での開催でした。
たくさんの方にご参加いただきました。ご参加いただいたこと、本当にありがとうございます。

今日のこの日の体験授業は

  小学生向け
   算数「一筆書きについて学習しよう」
   理科「水と油が仲良くなる仲間を知ろう!」
   日本語(国語)「漢字は生きている」

  中学生向け
   社会「憲法とは何か~ あなたが殺人犯に疑われたら」
   英語「アメリカ合衆国で一番古い民謡を歌う!」
   日本語(国語) 「〈読み〉は「つくる」もの ~詩の授業~」
   キャンパスウォーク・在校生と語る 

参加してくれた小中学生の人からの、授業の感想をじっくり読みました。「学ぶ」という行為は本当に自然なこと。学校の授業を通してさまざまに思ったり考えたりすることは、とてもとても大切なことだと思っています。

今回はじめて自由の森学園に来てくれた方、今年の中学校見学会や去年のオープンスクールなどで出会った方たちとも久しぶりに出会えました。

このあとも、夏や秋に向けて、いろいろなイベントがあります。
ぜひ、また学校に来てくださいね。

今後のイベント
 体験授業「学びの森」 7月23・24日(土・日) 自由の森学園


なかの

今年の「田んぼ」は中1と中2の合同で取り組んでいます。田んぼでの授業は、前回の「代かき」に続いて2回目。

種まきをして育った「苗」を5本ぐらいずつ他に植えます。田植えを楽しめる人はどんどん植える一方で、田んぼの中に入るのにはいろいろと思い切りが必要のよう。躊躇する生徒もちらほら。田んぼのぬるぬるがいやな人や、授業だからとつきあう生徒も。しかも今日は肌寒いこともあって体調を崩す人も続出でした。

みんなの口に入るまでの長い過程を実感すること、それには多くの人が関わらなければいけないと考えています。そうでないと、収穫が楽しみになったりおいしいと感じる瞬間が自分の中にやってこない。「田んぼ」の取り組みが自分たちのものになるためには、いろいろな課題が見えてきます。やっていることに対して、それを自分の問題としていく過程も大切な時間となるのだと思います。

隣の田んぼでは、「田植機」で順序よく規則正しくしかもスピーディにさくさく田植えをしていました。農業の「機械化」を横目にしながら、私たちは複雑な思いを抱えて手植えをしています。


なかの

小学生のみなさん、保護者のみなさん、先日は遠路ご来校いただき、ありがとうございます。たくさんの方にお集まりいただいたこと、感謝しています。

自由の森学園の中学校をご紹介する中学校単独のイベントとしては、はじめての企画でした。イスが足らない、エアコンが効かない、ぎゅうぎゅう詰めの会場、お配りする資料も足りなくなる、などなど、、、。さまざまな不手際があったこと、お許しください。

学校の教育に対する考え方や中高6年間のありよう、生徒たちとつくる授業の話など、参加されたみなさんおひとりおひとりの示してくださった反応や表情に、話す側としても力が入ってしまいました。

夏に向けて、親子で参加していただく体験型のイベントもございます。
ぜひご参加ください。

小学生のみなさん、また遊びに来てくださいね。

体験授業・「学びの森」7月23・24日(土・日)
(ホームページでのご案内を、現在準備中です)

なかの

当時中3だった(現高1の)生徒たちが編集した『自由の森へようこそ―ぼくらがつくった学校ガイド』が、発行されました。これがすこぶる面白い。表紙と裏表紙を見てるだけでも楽しくなってきます。「このパンフレットは、自由の森学園中学校の生徒が自ら取材や編集を手がけ、イチからつくりだした正直な学校ガイドです。」と始めの言葉にありますが、「正直な学校ガイド」って言葉が、そのままこの冊子の特色を表しています。それがこんなに新鮮で面白いなんて。
例えばこんな表現。「このパンフレットは、(略)…まさに『中学生の集大成』だと思います。日々、自由の森で過ごす私たちにしか伝えられない、中学生の生の声がこの1冊に詰まっています。というより詰め込みました!」。まさに「中学生の集大成」なんてピタっと決まった言葉のきれの良さや、ふつう大人がつくると「詰まっています。」で終わります。それに続く「というより詰め込みました!」という一句。学校案内でこんな表現は初めて目にしました。(中学生の勢いと正直な想いが素直に伝ってきて微笑ましいです。)
そして、まずは「授業をつくる」から始まっています。これは自由の森の自由の森らしい所。最初の「ある日の数学の授業風景」の写真。これが素晴らしい。「教室が盛り上がって、教員も楽しそうな(そんな)雰囲気」に溢れてます。そうだ、(自森の)授業は楽しい! って、パっと世界が広がっていきます。それは、生徒たちの「だって、ドキドキ、ワクワクのない授業なんてつまらない。ぼくらはいつだって、イキイキしていたいんだ。」という言葉と、そのあとの授業の核心を語る教員の言葉が深いところで対話していて、なるほどそういうことかとページを進めさせます。
こんなふうに続いて、「森の時間Q&A」「編集委員が独断で選んだお気に入りの教員」(これもかなりユニーク!)「部の立ち上げ方まで伝授の部活動」「うちの学食はうまい。そして体にいい。なぜなんだろう?まごころの学食」「それぞれの放課後」「寮生スタイル」「行事の楽しみ方」…と読んでいくと、中学生のナマの声で語られた自由の森学園があらためて私たちの目の前に現れてきます。B5版全カラー28 ページ、どのページからも学校生活の楽しさと充実感が伝わってきます。(読みやすく遊びのあるレイアウトも効果的。これを中学生自身がつくっちゃったなんて、そのこと自体が「自森の多くの可能性」の一端を証しています。)
事務局からたくさん貰って来て図書館の入口に置いてみました。アっというまになくなりました。自森の生徒たちが手に取り、保護者の方が手に取られ、そして、さらに保護者の方にひとこと添えて頂いて、この冊子がどんどん自森の外へと広がって行くとありがたいです。まずは、ご一読を。

大江 輝行(図書館司書)

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