昨年から会場を移し、大きいホールでの音楽会でした。
私はこの日は出張で、現地から直に会場に向かいました。会場にちょっと早めに着くと、卒業生たちや見知った保護者の人の姿がちらほら。そのうち学校からのバスが到着してロビーがごった返す感じ。そういう光景を目にすると、日常とは違う、年に一度の「音楽会」が始まるのだなぁと思ったりします。

夕方に学校の中を歩いていると、音楽の部屋のあるところから歌声が聞こえてきます。体育祭が順延となり、練習に集中することも大変だったと思いますが、この日に備えて放課後の音楽研究室からは、いつもいつも歌声が聞こえていました。

「日常の授業実践のために」と始められた音楽会は、今年で18年目。表現者たちはその表現を問う場を自らつくる。そうした表現者のひとりひとりが、学校というとても身近な場所にいてくれることをうれしく思いながら、彼らの歌に聴き入りました。

なかの

2日間続いた雨も上がり、ちょうどよいくらいの雲もあり、絶好の体育祭日和でした。
今年のテーマは「真っ赤に燃えるぞ 青春エキゾチック」。テーマに「真っ赤」があるので、今年のチームの色には赤が入らず、緑組、青組、黒組、黄組の4色。さらに、緑と青の組で「地球」、黒と黄の組で「月」に分かれました。

「タイヤ奪い」「障害物リレー」「騎馬戦」「棒倒し」「大玉転がし」など、各色のクラスからエントリーする競技のほか、中1から高3までの各学年で練られた「学年種目」があります。最後の種目は各組からの俊足がエントリーして競う「色別リレー」。すごかったー。

「勝つためにやる」ことは自由の学園の日常にはあまりない光景ですので、見ている私も、競っている必死の姿に引き込まれます。そして私自身も組に属してもらいましたが、組に得点が入るとにんまりしたり。←普段「競争原理の力を借りずに学ぶ動機をつくりたい」などの話をあちこちでしていることと矛盾している!

私のもう楽しみは、体育祭のオープニングでラジオ体操のピアノを弾くこと。今年は3回目。過去2回は音楽科の林さんが号令をかけていたのですが、今年は「咳」の関係で急遽大場さんに。「腕を前から上に上げて、大きく背伸びの運動から~」という号令も、直前のほんの数回の練習にもかかわらず、完璧でした。すごい。
ここ数年、体育祭の時期は雨で中断したり順延になったりと、天候が不安定です。どうにかならないものかと思いますが、天気ばかりは自由が効きません。

来年は雨が降りませんように。
みんな、おつかれさまでした。

なかの

体育祭の実行委員長や各係長、本部メンバーたちが、先週の全校集会に登場。実行委員長は体育祭への意気込みや大切にしたいことなどを語り、各係長たちは自分たちの係の仕事を紹介します。

先週、くじ引きによって4つのチームに分かれたそうです。チームは中1から高3までのクラスで構成されます。今週ははじめてのチームの集まりがあり、団長や副団長、チームカラーを決めたりしていきます。当日は各色が自分たちの団のために応援合戦を行いますが、どういう応援をするのかも、チームで話し合います。

自由の森学園は、「点数による序列を廃し…」と創立の理念に掲げていますが、創立以来、体育祭に限ってはさまざまな種目について審判係が厳正に判定し、点をつけていきます。各色は、1点でも多くの点を獲得するために、さまざまな種目で競い合います。騎馬戦、棒倒し、タイヤ奪い、色別リレーなどは毎年ある種目。このほか、毎年学年で話し合って決める学「学年種目」も。
体育祭は5月29日(土)に行われます。

なかの

中学2・3年生が、4月からやってきた1年生に向けて、生徒たちの視点で「自由の森はこういうところだよ」ということを伝える場をつくりました。私も行ってきました。

体育の授業でやっている御神楽を踊ったり、「森の時間」という授業で企画や準備をした八ヶ岳登山や、田んぼなどの取り組みについて、説明をしていました。「自己評価」というこの学校の評価のスタイルについても。

また、1年間の学校行事に何があるのか、どういうふうにつくっていくのかなども、騎馬を組んだり(体育祭)、おにぎりの格好をしたり(学園祭)、歌を歌ったり(音楽祭)、実演を交えながら語ります。会場からは「うぉー」「いぇーい」と声がかかります。


また、中国舞踊や人力飛行機部などの部活紹介も。近くにいた中1の子は、「僕、あの部活に入ることに決めた!」と楽しそう。

このあと、みんなで体育館に行き、「手つなぎ鬼」と「ドロケー」をして遊びます。

お昼近くになってふたたび会場に戻ると、田んぼで収穫された米を使って2・3年生たちがむすんだ「おにぎり」やつきたての「お餅」が、みんなに振る舞われました。。

なかの

「体育祭」の実行委員会が立ち上がりました。
登校バスから降りて生徒たちが学校の坂を上がってくると、体育祭の種目などの一場面が切り取られ、実行委員の人たちがいろいろと実演しています。
昇降口の屋根ではリレーでゴールする姿を、また、昇降口前の広場では騎馬戦やミニ棒倒し、タイヤ奪いなどの実演に加えて、競技で力尽きた人が担架に乗せられていたり。

バスから降りてきてその光景を見た生徒たちは、「これはいったい何なんだ?」「うぉっ、すげぇ」と言いながら、足を止めて彼らのアピールを見ていました。

見ていた人たちは「はじまったんだなぁ」と、体育祭へのイメージをつくっていきます。
体育祭は5月29日(土)に行われます。

なかの

とてもあたたかい雰囲気の中で新しい仲間を迎え入れているのだなぁと、作り手の側のさまざまな想いを感じた入学式でした。
今年のテーマは「海」。会場の壁面には魚たちがいっぱい。ひとつひとつの魚には、入学式を準備した2年生・3年生たちの想いが込められているように思いました。
緑色の大きな口から新入生たちは登場します。実は青にしたかったのに絵の具がなくて緑色で彩色され、カエル似の魚になってしまったとの説明がありました。
新入生46名が新しい自由の森の仲間として、この1年間をつくっていきます。

実行委員長の話からは、どうして「海」というテーマになったのかが語られました。入学式をつくるとき、在校生たちからたくさんのテーマの案が出て、そのひとつひとつを含むものとして「海」を選んだという話、おだやかな海、ときには荒れる海、学校生活を海に模して、自由の森学園の入り口となる「入学式」をイメージしたのだと語られていました。

翌日の中1のHRを覗きにいきましたが、「どうだった?」との担任の問いに「カエルの口から入場した」と感想を言っているのを聞いて、笑い合いました。

入学式が終わった後、クラスでは初めての保護者会を行いますが、その間は子どもたちどうしで、学校の中で鬼ごっこや缶けりなどで遊びます。
上級生に遊んでもらった経験を持つ、ついこの前まで1・2年生だった人たちが、自分たちが2・3年生になって新しい人たちを迎えるにあたって、1年生たちと一緒に遊びます。遊びを通して関係ができ、この先の学校生活でも、その関係がさまざまな場面で太くなっていくのです。
新入生たちの楽しみ方、迎える側の在校生たちのやわらかさ、とても心地よいものでした。

なかの

高校入学式の様子です
2010自由の森学園高校入学式

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