3回目の学校説明会がありました。今回は、高校校長の鬼沢さんから「学ぶ」ということの意味や それを実現するための学校の特徴などについての話のあと、教科の説明として「日本語科」の齋藤さんが話をしました。

自由の森学園ではいわゆる「国語科」に、「日本語科」という名付けをしています。言葉を受け身的に吸収するのではなく、言葉を使って文体・表現を生み出していくという願いとともに、その理由が語られました。
人とわかりあうこと、自分自身が書いたり語ったりする言葉が心とフィットするかということ、マッチしないことも多々あるけれど、それでも書きたい、語りたい、そういう気持ちの中で、フィットする言葉を探していく。たとえば本を読んだり誰かの話を聞く中で、人の言葉の中に思い当たることを見つけ、自分が言葉にできなかったものを、誰かが言葉にしてくれたとき、うれしくなる。優れた小説や童話や評論の中にもそれがある。読む、聞く、そして自分の言葉を育くんでいくことの大切さを説くことで、「日本語」という教科の説明がされていたように思います。

高校3年の在校生からは、自分がこの学校で学んできたこと、人と向き合うことの大切さ、「書く」を通して知った未知の自分の発見について、進路の進路を決める過程など、ていねいに話をしてくれました。前半の教科の説明の内容と彼女自身の話の中身との間の関係を感じながら、彼女の考えや思いを聴いていました。

次回の学校説明会は、12月11日(土)です。
教育に対する理念や考え方、授業や行事など学校生活のご紹介、教科から見える授業の姿、在校生の話、中高に分かれての具体的な入試説明、午後には個別相談(希望者)などを行います。>詳しくはこちら

なかの



自由の森学園の中学校・高校の全クラスの授業を行い、日常の授業実践を公開してさまざまなご意見、ご批判をいただく場が、公開教育研究会です。今回で26回目。

2日間の授業公開と検討の時間に加え、「なに人になる?」というテーマでの詩人のアーサー・ビナードさんによる講演や、学校の全10教科が日常の実践の方向を探るための教科別分科会、生徒企画を含めてテーマ毎に議論するテーマ別の分科会が行われ、私たち教員や在校生、その日参加された参観者の方々との間でさまざまな意見が交わされました。

私は中学2年生たちの企画した「授業について」の分科会へ。中高生や参加者で会場の教室はいっぱいに。問題が次第に明らかになってきて、横たわっているもの、彼らが目の前にしているものは、中高問わず実は同じもの。関心・無関心のこと、人の巻き込み方、伝わらなさ。世の中でさえそうしたことに困っている場面を感じます。こうすればよいのだという簡単な解決法はなかなか見つかりませんが、ずっと探していくことで、少しずつ動きがつくられていけばよいなぁと思います。その問題が、個人のものからみんなのものに置き換わったわけですから。
こうした議論をする場は、日常の中でもっともっとあってよいとも思います。

なかの


今年度2回目の学校説明会を行いました。
どうしてこの世の中に自由の森学園が生まれたのか。子どもたちが本当に必要としている教育の場がいったいどんな姿であるべきか、私たちの思い描いている学校像や考え方をお伝えする時間は、気合いも入ります。
私も機会を得て、競争原理に頼らずに学ぶ動機をつくることや教材の工夫、他校との違いなどを、お話しさせていただきました。また、ほとんど手作りで企画・実行されるさまざまな行事、修学旅行、卒業後の生き方を方向付ける選択講座の内容、表現することや伝えることの大切さなど、在校生や卒業生の口から、彼らの経験に基づいたさまざまな話が出てきます。

今回の授業紹介は、音楽。
音楽科の大場さんは「学校説明会にいらっしゃって歌を歌うことになるとは」と言いながら楽譜を配り、自由の森の音楽の授業が始まります。曲は「Happy Birthday」という曲。
途中、さびの部分で3部に分かれてハモります。私も一緒に歌いましたが、ピアノの音を抜いてアカペラになると、初めて出会った人たちがこの場で生み出す合唱に、あらためて心地よさを感じます。

次回の学校説明会は、11月27日(土)です。
教育に対する理念や考え方、授業や行事など学校生活のご紹介、教科から見える授業の姿、在校生の話、個別相談などを行います。>詳しくはこちら

なかの


第1回の学校説明会が行われました。
例年、学校の教育理念や考え方、学校の日常生活、年間の学校行事や修学旅行などの体験のご説明などを行ったり、あるいは在校生や卒業生から、彼らの視点で見える自由の森学園の話をしてもらったりしています。
また、毎回1教科から「自由の森の授業」をご紹介しています。今回の教科は、理科。

理科の吉岡さんは「私は力がないんです」と言いながら重そうな動物の頭のホネを2つほど持ってきました。角のある方を参観者に見てもらって、「これはいったい何のホネだろう?」との問い。角の形からか、会場から「シカ」という声が上がります。もうひとつの大きなものは歯並びの特徴があって、吉岡さんがヒントを出すと「ウマ」と答えが出ます。
ホネを並べ比べてみて、よーく観察していく中で、歯の並び方、付き方にはシカとウマには明らかな違いがあって、それはどうしてだろう?ということを考えます。
会場の中学生らしい参加者から、「シカは木の皮とかを食べるから下あごに歯がついている。ウマは草を食べるから上下のあごに歯がついているのだ」という答えが。吉岡さんから「正解~」という声が上がります。

理科ではよく見るということを大切にしていること、違いを考えてその理由を探す。いろいろと想像しながら、みんなで答えを探すのだという、理科の授業のスタイルを吉岡さんは説明していました。

次回の学校説明会は11月3日(水・祝)に行います。
教育に対する理念や考え方、授業や行事など学校生活のご紹介、教科から見える授業の姿、在校生の話、個別相談などを行います。>詳しくはこちら

なかの


1日目は気持ちのよい晴天。1週間ぐらい前から、教室の内装やねぶたの紙貼り・彩色などを目にするようになって、学校の中がだんだんと学園祭の雰囲気になってきました。
今年は食べもののお店もなかなか充実していたようで、学校の中庭に屋台村のようにできたところなどからは、とてもいい匂いがしてきます。
「うちのクラスに来てー」「俺たちの店、やばいよ」といろいろな生徒たちが誘って(?)くれて、内容を聞いてみると確かにおもしろそうだったりすごそうだったり。また、前評判で気になる企画はいくつもあったのですが、あいにく校舎をまわって見る時間がほとんどなかったりで、本当にもったいないことをしました。それでも、中学棟1階の教室で、中学生たちのつくる豚汁やスープをごちそうになりました。おいしかったー。

当日は、受験を希望される方への学校説明や個別のご相談などの時間もありました。
たくさんの方にご来校いただき、本当にありがとうございます。
「楽しかった」「おいしかった」「すごかった」という感想もいただきました。
自由の森学園での行事を通して、さまざまな生徒の姿や学校の時間の楽しみ方などを、お土産に持って帰っていただけたらいいなぁと思っています。

2日目は夕方から雨となってしまい、予定されていた後夜祭は水曜日に延期。
昨年も後夜祭は延期となりましたが、いつもいつも天気に泣かされています。
実行委員会・係の人もおつかれさま。水曜日、晴らそう!

なかの


卒業生、在校生・卒業生の保護者のみなさんが、それぞれの「しごと」のお店を出展したりするイベントです。
お店に加えて、在校生たちの日本の太鼓や踊り、中国舞踊、卒業生たちのライブあり、ワークショップありと、盛りだくさんな1日でした。
久しぶりに会う卒業生たちの姿も。いろんな人と久しぶりに話しました。

午後は、生演奏の中でペインティングする「アートと遊ぼう」というイベント。卒業生で版画家の蟹江杏さんや元「たま」の石川浩司さん、自由の森の中学生や卒業生の楽器も入り、後半は来校していた小学生・中学生や保育園の子どもたちも参加して「絵」をつくりました。

なかの

直前の「評価表記入期間」が明け、今日、担任から生徒たちに、「自己評価表」のファイルが配られます。生徒たちはひとつひとつの教科の授業の中で、この半年間を振り返ったり、授業を通してつかんだことや感じたこと、自分自身のとらえ方や価値観の変化などを文章で記し、さらに授業担当者や担任が、生徒たちの書いた文章に即して、返事をひとりひとりに書きます。

終業の日の1・2時間目、体育館で「終業の会」を行います。私なども話をします。会の終わりには、久しぶりに「全校合唱」の時間となりました。
学園祭の最終日の「後夜祭」で合唱をするそうです。高校生は中学生のうたう歌、中学生は高校生がうたう歌、それぞれを「みんな」が歌えて楽しめるように、という実行委員会の呼びかけで生まれた時間でした。
秋休みを経て、後期がはじまります。

なかの

自由の森の高校生をNHK教育の番組で取り上げることになりました。
10月の23日と30日の2週連続で9人の高校生を取材した番組が放送予定です。

タイトルは「ピクニック 東京奥多摩47キロ自由の森学園9人の高校生」

高校生たちが様々な話をしながら歩き続ける過程を撮影するというシンプルな企画です。
番組製作会社(テレビマンユニオン)の方から、そういう申し入れがあり、たまたま「歩く」という修学旅行を企画していたCさんとY君に話をつないだところから具体化が始まりました。9人はその二人が声をかけて集まったメンバー。それが誰かは放送まで楽しみにしていてください。

ただ歩くという何とも不思議な企画なのですが、その企画が会社の中で話し合われていたとき、それなら自由の森がいいのではという意見が出たのだそうです。そう言った若手の社員は実は自由の森の卒業生とのことでした。

製作したHさんから、こんなメールをいただいていますので紹介しましょう。

自由の森学園らしさが、とても出ている番組になりました。
思ったことを、きちんと、相手に伝えるところ。
歯に衣着せぬ発言をし、きちんとそれを聞くところ。
また、ケサラの合唱も出てきます。
3日間の旅の記録は、自森らしさが凝縮されたものになったと思います。

どんな作品になったのか楽しみです。みなさんもごらん下さい。

10月23日(土)午後6時50分~7時15分 前編 (NHK教育テレビ)
10月30日(土)午後6時50分~7時15分 後編 (NHK教育テレビ)

鬼沢真之

今年度2回目のオープンスクールを、9月12日(日)に行いました。
ここ数日はちょっとずつ秋らしくなってきましたが、オープンスクールの当日は秋を予感させる雰囲気は微塵もなく、いつまで続くのか不安になる相変わらずの暑さ。会場に訪れてくれた小学生・中学生の人たちとも「暑いよね」「はい」という感じのやりとり。

この日の体験授業は、小学生のクラスは「きみも作家になれる」(国語)、「音のふしぎ」(理科)、「合唱をつくる」(音楽)、「太鼓と踊ろう!」(体育)の4つの講座、中学生のクラスでは「ABCの歌から英語のヒミツを探ろう」(英語)、「『オツベルと象』を60分で読む」(国語)、「一筆書きについて数学的に考える」(数学)の3つの講座と、「キャンパスウォーク・在校生と語る」という企画。

後半は、学校の考え方や、具体的な学校生活の様子などをご説明しました。また、在校生(高校3年生)からも、どうして自由の森を選んだのか、この学校にきてどうだったかを、彼女の視点で話してもらいました。

この時期、たくさんの方が学校探しをされているのだと、毎年思います。これまで経験された学校生活を通して、次のステップとして自由の森学園を選択してくださることを、また、いっしょにつくる学校の時間を楽しめるといいなぁと願っています。

暑い中、たくさんの方にお集まりいただいて、本当にありがとうございました。これからもいろいろなイベントがございます。またぜひいらしてください。

なかの


4日(土)に、今年度2回目の、東京での説明会を行いました。今回は高田馬場。
「競争原理を超えて」(遠山啓著)、「若者たちは学びたがっている」(松井幹夫著)という本をご紹介しながら、どうして自由の森学園という学校ができたのかの話など、短い時間でしたが、学校の教育に対する考え方や理念の話をいろいろとさせてもらいました。自由の森学園の創立にはたくさんの方が関わりました。遠山啓・松井幹夫の各氏もそうした方たちです。

教科の紹介は、今回は英語科。日本語は「あ」というのは「あ」という名前に加えて読みも「あ」であるのに対し、英語は「A」は「エイ」という名前で読みは「ア」となる、などが英語をむずかしくさせているのだという話のあと、その読み方をどういうふうにとらえるかをめぐって、実際の授業で使っている教材での話がありました。会場に来てくれていた中3の生徒さんの「気づいたこと」の発言があり、説明会というよりは授業の雰囲気に。

今回も、会場には生徒たちの美術作品の展示がありました。自由の森学園の高3生や在校生保護者の方からも、それぞれの視点で自由の森学園を語ってもらいました。

参加された方、暑い中、本当にありがとうございます。
今度はぜひ、学校での行事やオープンスクール、説明会にもいらしてください。

オープンスクール
9月12日(日) 10:00より
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学園祭
10月23・24日(土・日)

学校説明会
学校説明会開催日 10:00より 事前申し込み不要
10月16日(土) 11月3日(水・祝) 11月27日(土)
12月11日(土) 12月23日(木・祝) 1月8日(土)
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なかの

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