毎年この時期は、田植えの準備に入ります。先月に種籾から苗をつくり、来週の田植えのために、「代(しろ)かき」をしてきました。田んぼの中は、水の入り方や流れ方、田起こししたことで凹凸があり、ひものついた丸太を使ってそれをならす作業が「代かき」です。
ひもを引く人と丸太を上から押さえる人、声をかけあいどろんこになりながら、楽しく過ごしました。

4月の終わりに、2・3年生が昨年度収穫したお米で餅つきをして、あたらしく入ってきた1年生たちにごちそうをしました。今年は1・2年生合同で、いつもよりも広い田んぼに作付けします。

なかの

今月末に行われる体育祭に向けて、いろいろな動きが活発になってきました。

先週に実行委員会が全校集会を開いて、実行委員会や係のスタートを全校生徒に伝えました。また、今週水曜には、当日戦うこととなる各色の集会があり、団長やチームカラーなども決まりました。

今年の体育祭は、赤、緑、黒、青の4チーム。翌日は、登校してくる生徒たちに向かって、団長たちがメッセージを発していました。

放課後の教室では、本番の企画のことや各係の仕事の内容、学年種目の競技を何にするかなどの話し合いが行われていたり。さまざまな動きがいろいろとはじまっています。

今年の体育祭は5月28日(土)に行われます。
参観自由です。ぜひいらしてください。

なかの

代々木進学ゼミナールの50人の小学生や保護者の方たちが、自由の森学園の授業を「体験」しにきてくれました。

算数と理科の授業と、山に入って間伐の体験。お昼は自由の森学園の「学食」でカレーや伝統食を食べたあとに「食」についての講演をお聞きいただきました。

算数は「ハノイの塔」の移動回数の法則性を発見したり、等比数列や指数のはなしを広げていくことで、おそろしく巨大な数に出会います。理科は「てこと滑車」を扱いました。人の乗ったイスを滑車でつり上げられるときと、自分で自分をつり上げるときの違いについて考えました。

山では照度を測ったり木を実際に切ったりしました。切り出した木は輪切りにしておみやげです。みんな帰ってきて木の匂いを嗅いでいました。

朝10時から夕方6時過ぎまでのもりだくさんの体験でしたが、帰るときのみんなの表情や「楽しかった」という言葉をうれしくいただきました。

またぜひ来てくださいね。

なかの

4月になって学校がはじまり、最初の行事は中学校の「卒業式」でした。
学校の時間は3月11日14時46分で止まってしまっていて、いつもであれば春休み中にはさまざまな実行委員会の活動があり、4月の始業、そして新しく自由の森学園にやってくる新入生を迎えるための「入学式」の準備が慌ただしくなっていきます。

今年は、震災によって「いつものように」を実現できなかったこともたくさんありました。そのような中で新入生を迎えるために準備をしてきた在校生や私たち教職員の気持ちは、震災があったことで、かえって特別なものになっていたようにも思います。

大きな余震や原子力発電所の事故にともなうさまざまな不安に取り巻かれている中で、新しい日常をスタートすることの意味や日常の大切さをかみしめています。

中学校入学式は4月9日(土)、高校入学式は4月11日(月)に行われました。中高合わせて700を越える人たちと始める2011年度です。

今年度もよろしくお願いいたします。

なかの


「東日本大震災」の日より3週間が経ちました。日を追う毎に惨状や問題が次々と明らかになってきましたが、明らかになればなるほど「復興」への道のりがどんどん長くなるように思えてなりません。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災地に身を置かれている方々、各地に一時避難されている方々へ、心よりお見舞い申し上げます。また、復興への端緒が1日も早く見えますよう、願ってやみません。

地震の翌日の12日に行う予定であった中学校の卒業式を、今日、ようやく行うことができました。
余震の心配や計画停電や鉄道の運行状況を見定めることがなかなかできず、延期を繰り返してのこの日の卒業式でした。< 幸い、今朝から全線が再開した鉄道路線もあり、地震の日以来、久しぶりに中学校3学年の生徒たちが集まることのできた会となりました。
全員の参集が実現できなかったのが心残りですが、卒業していくみんな、そして在校生のみんな、保護者の方々のお気持ちのたくさん集まった、とてもあたたかな場であったと思います。

なかの

 



年度末の学習発表会に向けて、中高でさまざまな準備や企画が練られています。基本的には学校で行っている授業を通して発表の中身がつくられていきますが、中学校では1月の最後の土曜日を使って、学習発表会の実行委員会による「合同授業」と「授業について」の話し合いの場がつくられました。

「合同授業」というのは、この日のために各クラスを7つに分けて異年齢の7つのクラスを再編し、そのクラスで土曜日の2時間目の授業を受けるというもの。授業の時間を経たあとは、日常の授業やクラスのことなどについて議論をしました。私は、当日行われた全部の授業をぐるぐるまわりながら見ました。いつもは同じ年齢のクラスのメンバーがその学年の内容の授業を受けますが、どのクラスにも中1から中3までの生徒たちがいて、不思議な雰囲気です。異年齢のクラスということもあり、中3の内容を中1に伝えることのむずかしい教科は、年齢の層が広くても大丈夫なように授業を組み立てたりしていました。

昨年行われた公開教育研究会の中2生徒の企画した分科会では、「理想の授業とは何か」について中高生や自由の森の授業担当者、あるいは当日の参観された方も交えながら、さまざまな意見が出たりしていたのです。そうした流れもあって、2時間目の授業が終わったあとに行われた「授業について」を話し合う場では、異年齢のメンバーからなるクラスにおいて、2・3年生からは自分たちが中1だったときのことや、学年が上がるにつれて自分たちがどんな変化をしてきたのかなどが、生徒たちの口からいろいろと語られました。
そんなふうに考えていたのか、そういうふうにとらえていたのか、など、話を聞いてびつくりしたり感心したり。本当にさまざまな意見が出されたりしました。たくさん考えて、ときには悩み、そしていまはこうしているのだ、と、手応えを持って語っている生徒の姿は、とてもかっこいい。
いい時間を経験させてもらいました。

なかの

 

09年の学園祭の実行委員会で「学園祭の売上金をトイレの洋式化の資金に使ってほしい」との話が出るほど、生徒たちの強い要望がずっと以前からあったトイレのリニューアル。
開校以来25年間使ってきたトイレもだいぶ古くなり、また、最近では和式の便器を使ったことがないという生徒たちの声を聞くことも多く「いつか直したい」とかねがね思っていたことなのですが、ようやく改修費用の目途がつき、冬休みに入ってすぐに、工事が開始されました。
とはいっても、潤沢に資金があるわけでなく、とりあえずは高校棟と中学棟の1階部分の2カ所のトイレ。今後他のトイレにも拡張していきたいと考えています。

冬休みの閑散とした校舎の中で、解体のためのガガガガーッという音が鳴り響きます。様子を見に行くと、破壊されたトイレの無残な姿。
工事は冬休み後も行われるそうですが、1月下旬には完成予定だとか。
「一番乗り」は誰だろう?

なかの

12月17・18日(金・土)の2日間にわたって、学校行事である音楽祭が行われました。

1日目は「有志」の日。それぞれの企画名をならべてみると、、、。「うたお」「-轍-」「CHRISTMAS RHAPSODY」「中学生withなかの」「ベース有志」「輝け太陽舞踏団」「トコナツの森のティアレ」「ファミリー」「踊る大捜査線!!」「高麗川」「北寮」「イベリアン不裸男子(ふらめんこ)~ズ」「大日本海大和魂」「中学3年生」「変体有志」「星寮」「ハナヅマリ」「10minutes」「14女(畳)これがリビング」「月寮」「星の子どもたち」「オチャッパ侍」「全寮」「全校」の全24団体のステージ発表。合唱の他に、器楽の演奏、踊りやダンスでの表現、映像を演出に使った団体などもたくさんありました。

2日目は「クラス」の日。中学1年から高校3年までの全25クラスのクラス合唱と、各学年の合唱、全校合唱などがありました。各クラスでは、本番に向けて自分たちのクラスで歌う曲を話し合ったり、音楽の授業の時間や放課後の練習をしてきました。ひとつひとつのクラス発表を聴き、声を通して伝わってくるクラスの雰囲気を感じていました。
フィナーレは恒例となったメドレーバンドの演奏とボーカルのリードで、やはりみんなで歌い、最高潮に。

2日間の音楽祭も終わり、冬休みに入ります。

なかの

今年最後の学校説明会を行いました。今回も私が学校の教育に対する考え方などをお話しさせていただきました。学ぶ衝動をつくること、テストだけを目的とする勉強の仕方とは別の深く学ぶ行為、それを実現する場として学校の日常の授業を展開しているという話です。

今回の教科紹介は、体育。自由の森学園の体育では、「からだの使い方を稽古する」という言い方をしています。辞書によれば「古(いにしえ)を稽(かんが)える」というのが「稽古」の意味だそうです。古くからある踊りや太鼓の中からからだの動きを考えたり、走ることやボール運動、円盤投げややり投げを通して、自分のからだの動きを感覚し、よく見て知ることを大切に授業を行っているという話が、体育科の松田さんから語られました。また、腕の上げ下げも、意識をどこに持っていくかによって腕の重さが変わります(体重は変わらないそうですが)。実際の感覚の違いを、会場に集まったみなさんとともに確かめあいました。

在校生(高3)からは、授業や行事のこと、クラスのこと、進路の選び方やその中での悩みなどを語ってもらいました。彼女の経験した自由の森学園の時間の話です。学校説明会では毎回在校生の話をしてもらっています。この場に身を置く人たちがどんなふうに思考し、さまざまな事象にどんなふうに向き合ってきたのか、私たちの学校の雰囲気を感じ取っていただけるといいなぁと思いながら、毎回話を聴いています。

今年度最終の学校説明会は、年明けの1月8日(土)となります。
教育に対する理念や考え方、授業や行事など学校生活のご紹介、教科から見える授業の姿、在校生の話、中高に分かれての具体的な入試説明、午後には個別相談(希望者)などを行います。>詳しくはこちら

なかの

4回目となる学校説明会がありました。今回は私から、「学ぶ」こと、「競争原理」のこと、どうやって学ぶ衝動をつくり出していくのか、そうした話を絡めながら、自由の森学園の考え方、評価の仕組みなどをお伝えしました。

教科の紹介は、今回は英語科。「英語が好きな人~」と英語科の玉木さんが会場の方に問うと、挙がる手はまばら。「じゃ、嫌いな人~」と聞くと、結構な数の人の手が挙がります。英語はむずかしいと感じている人が多いという理由として、日本語は「あ」というのは「あ」という名前に加えて読みも「あ」であるのに対し、英語は「A」は「エイ」という名前で読みは「ア」となっているから、、、などの説明があり、その読み方をどういうふうにとらえるかをめぐって、実際の高1の授業で使っている教材が紹介されました。

在校生(高校3年)の人からも、どうして自由の森という学校に入学しようとしたのか、入学後の経験、授業や部活の紹介などを語ってもらいました。「先週、大学の合格が決まりました」と彼が報告すると、会場に集まってくださった受験生や保護者の方から拍手が起こっていました。これから自由の森学園を受験される方たちから拍手をいただくのは、私はちょっと不思議な気分でしたが、あたたかい雰囲気につつまれていました。
彼の座っていた座席には、音楽祭の係の資料の入ったファイルがありました。彼は、音楽祭本番でいろいろな団体が使うさまざまな楽器などを一括して貸し出す機材係の係長だそうです。

来週に行われる音楽祭の準備で、校舎のあちこちで歌声が聞こえたり、ダンスの練習をしている光景を目にします。昼休みには有志団体が音楽室をシェアして練習をしています。私もまぜてもらっている有志の伴奏で、毎日練習に参加。だんだんといい感じになっています。
音楽祭、ぜひお越しください。音楽祭は12月17・18日(金・土)におこなわれます。>詳しくはこちら

また、今年最後の学校説明会は12月23日(木・祝)に行われます。
1月10日(月・祝)に実施される中学A・B・C入試のいずれかを受験される方は、入試前最終の学校説明会となります。(年明け1月8日(土)が最終回です)
教育に対する理念や考え方、授業や行事など学校生活のご紹介、教科から見える授業の姿、在校生の話、中高に分かれての具体的な入試説明、午後には個別相談(希望者)などを行います。>詳しくはこちら

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