夏期講習で多読多聴を中1〜中3で行いました。参加者23名中まだ9名分ですが、振り返りアンケートを共有します。生徒たちが個々のペースで進めることができるため、男女問わず概ね好評で、初めて少しだけ手ごたえを感じました。

今回は全ての本で、本を開けばすぐに音声が聞けるように工夫しました。(英語の山之内さんのおかげです!校種を超えた交流は本当にありがたい。)この効果は大変大きかったです!

ただ、多読初級者には音源、伴走する教員、たくさんの多種多様なジャンルの本が必要です。日常的に継続する機会を提供するには本がまだまだ足りません。これから少しずつ時間をかけて本を増やし、のちのちは小中高と共有できるようになるといいなあと思っています。

中1女子の感想がとても良かったので共有します。アンケート結果もご覧いただけたら嬉しいです〜。

「リスニンぐは聞く、話すということが基礎なのだと再確認しました。

ですが、学校の授業だとハードルを高く感じてしまう事もありました。

本を読む、読んでもらう、教えてもらうということは第一母国語を覚える方法と同じなのだなと思いました。

録音やリスニングもはじめは緊張して恥ずかしく感じましたが、英語ではなく音として捉ええ、しっかり口を開けると発音しやすくなりました。

先生の解説でより理解が深まり、わからない単語も推測して読み進める感覚が掴めました。

4日間の成長は思っていた以上に感じられたくさんの単語を結びつけ理解することができました。

これからの自習でもちゃんとした発音を聞きリスニング練習をし、わからないことも推測することを心がけていきます。」

こんにちは、NITOBE FUTURE PARTNER(NFP)*注1の神薗です。

学校に勤務した時に発見した、新渡戸文化学園のキラリポイントをお伝えします。

7月31日は、新渡戸文化中学校はじめての外部団体と企画したイベントが行われました。ご一緒に企画したのが、一般社団法人母親アップデート様(以下HUC)*注2

前半は保護者の皆さんとお子さんがそれぞれ分かれて活動、
後半は親子で一緒に学校見学というプログラムでした。

■前半保護者:オンライントーク「正解のない時代を生き抜く、未来をつくる学校とは」

こちらのオンライントーク、会場の方も含めて400名を超えるご参加がありました。

HUCの鈴木さんと企画を相談している中で、
「予測が出来ない時代の中で、不安を抱えて子育てしているよね」という共通見解がありました。

子どもたちにどんな力を身につけさせ、社会に送り出したらよいか?
不安を抱えながら子育てをする中、過熱する中学受験競争へ、違和感を覚えているけど、レールから外れるのって怖いよね・・・というそんな漠然とした不安。

そんな不安を払しょくしてくれる、
子育ての本質をしっかり捉えられるような企画にしたいねということで、
まさに本質的な教育がある学校をつくろうとしている
横浜創英と新渡戸の2校の視点から対話する場を作りました。

モデレーター/一般社団法人母親アップデート 代表理事 鈴木奈津美氏
パネリスト(ゲスト)/横浜創英中学・高等学校 学校長 工藤勇一氏
パネリスト/新渡戸文化中学・高等学校 統括校長補佐 山本崇雄氏

概要は、HUCメンバーの湯朝かりんさんが、素敵なグラフィックレコーディングをしてくださり、こちらを見ていただければ概要がつかめます。(ご本人の許可をいただき、掲載しております。ありがとうございます!)

工藤先生・山本先生の対話を通じて感じることは、家庭でも学校でも教育の最上位目標である「将来、人の手を借りながら自分で歩んでいく力を育てる」をぶらさないということ。そこを軸に学校の活動や指導が2校とも設計されているということがよく分かりました。

「とはいっても、おうちで子どもに自らやることを促すのは難しい」という質問も。

自律する力を養うためには、何度も自己決定するという経験が必要。すぐにはできない、そんな時は3つの質問が有効ですよということも教えていただきました。

1:どうしたの?困っていることある?
2:このあと、どうしたい?
3:何かできることある?

小さな「やりたい」という子どもたちの気持ちを見逃さないで、大切に育てていくことが自律への第一歩であること。
子どもたちは「相談できる」「ありのままを受け止めてもらっている」という心理的な安全性を感じてはじめて、自分たちのやりたいことをやっていいんだ、チャレンジしていいんだという気持ちになりますよ。ということでした。

保護者が不安になって、子どもに頼まれてもいないのに、あれやこれや先回りして材料や環境を準備することは、逆に過剰なサービスに慣れて、うまくいかないときに誰かのせいにするようになるよ。それは自律とは逆ですよねと。

中学受験に関しても、横浜創英も新渡戸も学校の教科書をちゃんとやっていれば解ける問題ですよ。中学受験は親子が二人三脚ではなくて、「人生の一通過点に過ぎない」という気持ちで、保護者は客観的に淡々と応援することが大事。ということもはっきりとおっしゃっていました。

不安を抱える保護者の皆さんにとって(私も含めてですが)、大きな指針となったオンライントークでした。

■前半子ども:「VIVISTOP体感!スペシャルワークショップ」
子どもたちは、VIVISTOPへ移動してスペシャルワークショップを体験しました。
紙素材を活かして、アイディアを出して、手を動かして、答えのないモノづくりにチャレンジしました。

紙を「パキッ」「くるん」「くしゃ」とあれこれ、アイディアを試行錯誤してみて。

「ほら!こんな音が紙はするよ!」と聞かせてくれたり。
「見てみて、こんなものできたよ」と立派な立体になった紙を見せてくれたり。
新渡戸文化学園の先輩たちも応援しながら、作っていました。

ワークショップを企画した川島先生から、
「みんなに、スペシャルなプレゼントがあるよー。せーの!」

といって、隠れていたたくさんのカラフルで色んな素材の廃材が、
子どもたちの目の前に現れた時。

「わあーーー!!」
「すごい!!」

と子どもたちの歓声。

「好きな素材を取っていいよ。これを使って、みんなのアイディアと素材を組み合わせて、どんなものを作ってみる?」

の問いかけに、子どもたちが宝探しのような時間が始まりました。

そこからはもう、みんな夢中に世界に一つしかないものを作り始めました。
キラキラした姿がとてもまぶしかったです。


■後半:VIVISTOP説明―学校見学
後半は、保護者もシアタールームからVIVISTOPへ移動して、
まずはVIVISTOPのスタッフでもある山内先生からご紹介。

なんと、またサプライズで中1の在校生がこのワークショップの様子を即興で動画にしてくれていました。スゴイ!

VIVISTOPは、子どもたちにクリエイティブなラーニング環境やコミュニティ、ツールやプラットフォームを提供する場所です。なんと学校の中にVIVISTOPがあるのは、世界で新渡戸文化学園だけ。

VIVISTOPでは、放課後はもちろんのこと、授業の時間でも様々な場面で創作が行われています。

学校見学を案内するのは、在校生たち。
参加者の皆さんの様々な質問に、適宜答えている姿がとても頼りがあって、
新渡戸文化学園をたのしんでいるんだなあと感じる、そんな説明がたくさんありました。

見学終了後は、最後に学校の紹介と質問タイム。
新渡戸文化中学校は授業や日々の取り組みを大事にしていますが、出会いの一歩目である入試にもその想いが込められています。例えば、2教科入試(国算)とセットでレゴを使ったグループワークがあったり、好きなことをアピールする入試があったり。
入試で育ち、入試で気付くことをモットーに実施しています。

質疑では様々出ましたが、参加していたお子さんから、
「校則はありますか?」という質問。

在校生の代表からの「校則はあるが、現在自分たちの実態に合っている内容に変えるために、相談をして作りなおしている」という回答。学校をみんなでつくっていて、日々変化しているということが分かる発信となりました。

大人も子どもも充実した時間を過ごすことのできたイベントでした。
HUC・鈴木さんや横浜創英・工藤先生はじめご協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様と引き続き、新しい教育のあり方を模索していければと思います。

*注1「NITOBE FUTURE PARTNER」とは?

https://nitobebunka.ac.jp/comprehensive/post-1786/
様々な分野の第一線で活躍する社会人が、副業人材として学校の教育活動に参画している。

*注2
「一般社団法人母親アップデート」とは?
https://haha-update.com/about/
母親ひとりひとりの個性を解放し、子どもと大人が共に育つ社会を実現したい!
という想いで、母親アップデートコミュニティを運営している。社会とのつながりの中で母親の自律を促し、多様な母親のあり方を認め合う社会と個人へアップデートさせている。

中学校のクロスカリキュラムでは、生徒の関心に合わせたグループでのラボ活動を実施しています。

そのラボのうちの一つ、「SDGs×動画」では、昨日中野区役所を訪問し、中野区での活動についてインタビューをしてきました!

SDGsというとなんとなく「世界のこと」と思いがちですが、実際に生活している「地域」から考えることがとても大切です。インタービューは1時間以上にわたり行わせていただきました。ご対応いただいた区役所の皆様、ありがとうございました!

中野区では、CO2排出量をはじめとした数値目標を設定し、アクションプランとして計画を立てています。ゼロカーボンシティを目指すなど、具体的な活動計画もあり、生徒たちは興味津々にインタビューをしていました。

大きな目標ですが、一歩一歩進んでいくことが大切です。後日、神奈川県でのビーチクリーンも計画していますが、実際に活動したからこその「伝え方」ができると感じています。

作品は新渡戸祭頃には完成する予定です!ご期待ください!!

中学校のクロスカリキュラムのラボ活動の一環で、神奈川県の海岸でビーチクリーンを行ってきました。

ビーチクリーンは、実は団体じゃなくても申請することで行うことができます。

ビーチクリーンボランティア募集

活動はこの「かながわ海岸美化財団」が支援してくれていて、ごみの廃棄場所や必要な材料を提供してくれています。

「流れ着いたものがたくさんあるのかな?」と思いきや、実際に拾ってみることで実態が見えてきたようです。

拾ったごみは、花火、タバコ、マスクが最も多く、他にも酒類のビン、プラスチックごみ(ペットボトル、日焼け止め、浮輪、ビーチボール、食品など)、ファーストフードのゴミなどがありました。
どれも、人間が出したものに間違いはありません。

写真は2人分の回収ごみ。たった1時間でも、これだけのごみが拾える状況を目の当たりにして、考えることもたくさんあったようです。

人間が楽しんだものの副産物として生まれたゴミによって、環境が汚れていく。

海水浴場での人々の命は地元のライフセーバーが見守り、声をかけ、守ってくれていましたが、ビーチをはじめとする地球の環境は、我々ひとりひとりが見守り声を掛け合って守っていかなければいけません。

その意識を新たにするビーチクリーン活動となりました。

活動の様子は10月23日、24日の新渡戸祭での発表予定ですので、ぜひご来場ください!

課外活動でオーケストラの音楽鑑賞に行きました!

『はじめてのクラシック~中高生のために~』は毎年夏に音楽コース全員で行っているコンサートです。今年はチャイコフスキー作曲のプログラムでした。先日中学3学年、高校3学年で行った芸術鑑賞教室はチャイコフスキーの三大バレエの1つでもある「白鳥の湖」を観劇し、偶然にも今年はチャイコフスキーの音楽に多く触れている年になりました。

とても細かく丁寧な解説やプログラムノートもあり、深く演奏を聴くことができました。

また、座席が10列目、11列目だったこともあり、文字通り目の前で、素敵な音色や、指揮者や演奏者の迫力を感じることができました。さらに、器楽の授業で自分が担当している楽器の音も聴くことができ、とても刺激を受けていました。

上級生は様々な課外活動の経験があるため、多様な視点から音楽を捉えていて、年々の成長を感じました。こういった経験の積み重ねから、これからさらに音楽についての見識を広げていってほしいです。

美術コースでは制作後に講評会を行っています。
今回は1学期の締めくくりとしてプレゼン型講評会を行いました。これまでに制作した作品をKeynoteにまとめ、1年生はハピネスホール、2、3年生は美術室でそれぞれ行いました。見てもらうための資料制作、わかりやすく伝えるための話し方などなど、色々工夫が見られました。

7月22日(木)に東京都少年剣道学年別個人錬成大会が行われました。
新渡戸文化中の結果は
中1女子の部:優勝
女子中学三年の部:ベスト16  1名
女子中学二年の部:ベスト16  1名
女子中学一年の部:優勝  1名   ベスト8敢闘賞   1名
男子中学三年の部:ベスト16   1名
となりました。
それぞれの選手が精一杯頑張ったいい試合だったと思います。

先日の中体連の先輩達の活躍があったからか、今大会では中1女子が大活躍しました。新渡戸文化中として東京都大会で優勝することは初めてです!
夏休みははじまったばかりです。稽古や錬成会が続きますが、今回の大会も成長の一つとして夏を乗り越えてほしいです。

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