蔓延する美しくない日本語(5)

 

もの凄い表現もある。

いわゆる「ファミリーレストラン言葉」である。

「カレーライスになります。」「キムチになります。」
などと言って料理を持ってくるのだから、呆れかえ
ってしまう。

中には「ライスになります。」と言うのもあるのだから、
恐ろしくなってしまう。

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「マニュアル言葉」を作ったファミレス本店の人間に
教養がなかったのであろうか。

一流ホテルも負けてはいない。総理も出入りなさる
ような超一流ホテルでである。

ウエイトレスが、料理をテーブルに置くときに、
「今お持ちしてよろしかったでしょうか。」と言った
のだ。

料理は中々の物であったが、以後私は、そのホテル
には出入りしない。

その6につづく…

蔓延する美しくない日本語(4)

 

これは日本人の半数程度にまで蔓延している。

テレビに登場する大学教授から、果てはアナウ
ンサーの一部にまで蔓延してしまっているのだ
から切ない。

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この語尾上げ言葉だけは、何とかして我が国
から完全駆逐したいものと私は思うのだが、実
はこれの本当の発生源は小学校の教師だった
のである。

大正時代からであろうか、我が国の小学校では
異常なくらい、子どもの「自主的発言」を重視する
ようになった。外国にはあまり見られぬ傾向である。

その発言を無理矢理促進するために、いつの間
にか「だからあ、僕があ、その時にいい」などと
小学生が発言し、先生が、にこにことそれに耳を
傾けていた。

あの辺りに発生源があったように私は思う。

その5につづく…

蔓延する美しくない日本語(3)

 

「そういうことってあるじゃないですか。」という若者
言葉も、このような消息と無縁ではないかも知れない。

私なども、一時はなかなか良い表現方法だなと
思ったものである。しかしステロタイプに、あまりに
頻繁に繰り返されるのを聞いているうちに、この
表現が嫌いになった。

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何よりも耐えられないのは「語尾上げ言葉」である。

語尾を上げるのは、一般には相手にものを尋ねる
場合の手法である。だが最近は、自分の見解を
述べるときに、この手法を用いる人が異常に増え
てきた。

「青少年に自主性を育てる必要がある。」と発言する
ような場合に「自主性」と言うところで、語尾を上げる
のである。

自分の意見を述べているのだか、相手に尋ねている
のだか分からない。

要するに自信がないので、相手にその点を確認しな
がら発言するという雰囲気である。まあ日本人の自信
のなさを象徴する表現方法なのかも知れない。

 

その4につづく

蔓延する美しくない日本語(2)

私も時としてこの「あります言葉」を使う。
講演や演説の折などにである。

「です」「ます」は短いが「あります」は
その倍も時間を取るから、その間に
次の言葉を思いつきやすいのである。

大隈重信は佐賀の人だから「あります
言葉」は使わない。長州に対する佐賀
人の意地だったのかも知れない。

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しかし、間を取れる「あります言葉」は、
中々の魅力であるから、彼も本当は
使いたかったのではないかと思う。

その真偽は分からないが、大隈が演説
の最後を「我が輩は、そのように考える
んで、あるんである。」と結んだのは
有名である。

天才の彼も、この「あるんである」言葉で
間を稼ぎ、次の話の内容を模索したので
はないかと思う。

まことに魅力的な人物であったが、
考えてみれば微笑ましい話である。

 

その3につづく…

 

蔓延する美しくない日本語(1)

           校長 小川義男

日本陸軍は「あります言葉」を使った。言葉の末尾は
「です」「ます」で結ぶのが普通なのだが、「軍隊言葉」
では「‥‥であります。」と結ぶのである。

これは実は「長州言葉」である。明治維新の折、海軍は
薩摩が、陸軍は長州が主導権を握った。特に山県有朋
が陸軍の全権を握るようになって、「あります言葉」は
軍内部の「標準語」になった。

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英米との戦争の折などは、小学校においてすら、この
言葉が支配的になった。「私」とは言わずに「自分」と
言うようになったのもこの頃である。これは今も運動部
などには生きているようである。

 

その2につづく…

4月7日(土)午前10時より、付属中学校44名の新入生を迎え、

平成30年度の入学式が盛大に行われました。

多くの来賓、保護者ご臨席のもと粛々と行われ、

新入生全員が自覚と決意に満ちあふれ、中学校生活をスタートしました。

 

入学式

 

このほかの写真はこちら→

女子バレーボール部 関東大会出場決定!

(4年連続6回目)

 

苦しいときこそ声を出せ!

守りであるな、攻めであれ!

小さな努力の積み重ねが勝利への近道!

を部訓とし、日々練習に励んでいる女子
バレーボール部が、関東大会出場を決め
ました。

日頃より御支援ご声援を頂きありがとう
ございます。

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部員一人ひとりが高いプライドを持ち、どの
チームよりも勝利に向かって貪欲に戦って
くれることでしょう。

今後ともあたたかい御支援ご声援をよろしく
お願いします!

詳細はこちらです。

 

東大合格体験記_在校生から(4)

 

狭山ヶ丘高等学校で過ごした3年間は
とても充実したものでした。

実際には良いことも、悪いこともあった
のかも知れません。ですが、最後に残る
のは感謝の心でした。

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私はセンター試験で思ったより点数が
取れず数日間落ち込みましたが、2次
試験に向けて最善を尽くそうと心を切り
替えることができました。

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これから受験に臨まれていく皆さんは、
支えて下さる周囲の方々に感謝し、
目標を見据えて頑張ってください。

<完>

東大合格体験記_在校生から(3)

 

私が受験生活の中で心掛けていたことは、
睡眠時間を確保し短時間であっても集中
して勉強すること、各科目ともしっかりと基礎
を固めるというものでした。

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受験勉強とは驚くほど地道な作業です。
しかしながら家族や学校をはじめ多くの
方々の温かな支えを頂く中に、堂々と
勉強に集中することができる貴重な期間
でもありました。

 

その4につづく…

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