12月の期末考査が終わった週末、高校1・2年生希望者対象に、福島県浜通りの震災地での野外調査が1泊2日で実施されました。福島県の熊野町、双葉町、浪江町で震災の状況を見学したり、復興途中の現場を見学してきました。個人的なことになりますが、私は福島県浪江町で生まれで、母親の実家があることから、今回の調査見学に一部同行させてもらいました。避難指示が解除されてから、何度か浪江町を訪れていますが、行く度に少しずつ風景が変わっていって、復興が進んでいる様子がわかりました。

初日は東京から常磐道を経由して、浪江町にある「震災遺構 浪江町立請戸小学校」を見学しました。請戸小学校は、海から300mの位置にあり、地震後に津波の被害を受けたのですが、当時在校していた生徒・教職員全員が無事に避難することができました。その後、津波の被害などを後世に伝えるために、震災後の状態で学校を残しています。

2日目は、双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学したのちに、東京大学の開沼博先生によるワークショップに参加しました。話を聞くだけではなく、オンラインによるフォームで震災や原子力発電に関する問いに答え、さらに回答を共有することで見学したことの振り返りが行われました。最後に、防災すごろくを使って、実際に災害が起こる前に何をすべきかについて、学びを深めました。

<震災遺構 浪江町立請戸小学校にて>

<東日本大震災・原子力災害伝承館でのワークショップ>

東京から200km以上離れた地にやってきて、決して楽しいことではないことを学びに来てくれた生徒たちに敬意を表します。自分たちの意思で、学ぼうとする姿勢は立派であり、きっと何らかの形で心に残り続けることと思います。ここから、何か課題を見つけて、チャレンジして言ってくれることを願っています。

カンボジアキャラバンでの体験

12月9日に、第7回国際理解及び国際協力に関する研究発表会が拓殖大学で開催されました。

※この研究発表会は、大学生・高校生(附属中学生)が、国際理解・国際協力・国際ボランティア等に関する内容で、活動報告または研究発表を行うものです。視聴覚機器等を使用して8分以内で発表した後、発表内容に関する質疑応答が2分程度あります。

本校からも、高校生グループが参加しました。夏に、カンボジアキャラバンに参加した高校生徒たちです。

「ダンプヤードにおけるウェイスト・ピッカーの就業実態-シェムリアップ州アンルンピー村を例に-」というタイトルで発表を行いました。

ゴミ問題を日本の視点ではなく、現地の視点で考察した内容が評価され、審査の結果、「拓殖大学学長賞」を受賞しました。

研究発表会の詳細は、拓殖大学のホームページで紹介される予定です。

 

 

11月9日(木)、ジェンダーについてのワークショップを開催しました。本校の生徒12名と日本女子大学の学生5名が参加しました。

趣旨・ねらい

ワークショップは、次のような趣旨やねらいのもとに開催しました。

●「男らしさ」「女らしさ」について考える。

●他者との交流を通じ、多様な物の見方や考え方、価値観の存在を意識する。

●将来にわたり、自分自身の物の見方や考え方、価値観を吟味し、相対化し続けて行くことの大切さに気付くきっかけとする。

成城学校と日本女子大学

成城学校と日本女子大学とのご縁は、百年以上前にさかのぼります。日本女子大学の創立者成瀬仁蔵氏と、本校の第9代校長 沢柳政太郎は、ともに寺内正毅首相(在任1916~18)の諮問機関「臨時教育会議」で委員を務めました。特に、女子教育に関する委員会では、成瀬氏が委員長、沢柳校長が委員を務めるなど、親しい間柄でした。ワークショップは、両校の古くからのえにしを確認する機会ともなりました。

事前アンケート

参加者には、事前にアンケートを実施しました。内容は次のようなものです。

①「男らしさ」で思い浮かべる人物をあげ、どのような点がそうであるかを説明する。

②「女らしさ」で思い浮かべる人物をあげ、どのような点がそうであるかを説明する。

アンケート結果にもとづき、同じような傾向の回答を寄せた生徒・学生どうしで3グループに分けました。

ワークショップ

ワークショップでは、①・②それぞれについて、グループごとにディスカッションとプレゼンテーションを行いました。それを受け、日本女子大学の永井暁子先生(現代女性キャリア研究所所長、人間社会学部社会福祉学科教授)と黒岩亮子先生(同准教授)から、議論や発表についてご講評をいただきました。

講演

続いて、永井先生から「『男らしさ』『女らしさ』を考える」と題してご講演いただきました。講演では特に、「アンコンシャスバイアス」(無意識の思い込み)について触れていらっしゃいました。

振り返り

最後に、生徒・学生ひとりひとりが、ワークショップに参加しての所感を述べました。それぞれ多くの学びや気付きがあったようで、予定時間を超過しての振り返りとなりました。

このたびは、日本女子大学様のお力添えにより、ワークショップを開催することができました。盛会のうちに終えることができ、とても嬉しく思っています。今回のワークショップを通じて、第2弾、第3弾のテーマも見えてきました。ジェンダーに関する学びは、幅広く奥深いものだと感じます。今後、息の長い企画にしていきたいと願っています。

日本女子大学の学生のみなさま、永井先生、黒岩先生に心から感謝いたします。

戸山図書館製作:『成城中学校・成城高等学校生徒のみなさんが考えた 新宿ゆかりの江戸野菜 内藤とうがらし レシピ・工作集』

戸山図書館では、生徒が制作した内藤とうがらしポスター集を借りられるようになりました。戸山図書館の職員の方が、貸出可能な地域資料としてポスター集を一つにまとめた冊子を作製してくださいました。図書館の職員の方曰く、ポスターが大好評で、「写真を撮影したい」「ポスターをまとめた冊子などがあれば、貰いたい」などの問い合わせがあったそうです。

成城中学校×内藤とうがらし×ダイエー四谷荒木町店

ダイエー四谷荒木町店に、本校中学2年生が技術の課題で制作した内藤とうがらしのポスターを展示していただけることになりました。ダイエー四谷荒木町店は、2023年11月11日にオープンしました。江戸の伝統野菜内藤とうがらしは新宿発祥。店内のエスカレーターを上がってすぐの売り場には新宿名物内藤とうがらしコーナーがありました。本校の生徒が制作したポスターはエスカレーター横に展示されています。

お立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

ダイエー四谷荒木町店

東京都新宿区荒木町23-4
都営新宿線「曙橋駅」より徒歩1分
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩8分
都営大江戸線「若松河田駅」より徒歩13分

地域の方々とのつながり

地域の方々があたたかい目で生徒の活動を見守ってくださっています。内藤とうがらしをきっかけに、地域や企業とのつながりをつくることができました。このような機会をいただきましてありがとうございました。これからも様々な方々とのつながりのひとつひとつを大切に交流を広げていきたいと思います。

10月25日(水)、台湾・国立新竹高級中学との姉妹校締結を行いました。当日は、修学旅行で訪日中の一行約70名が来校し記念式典を開催しました。本校からは、教職員のほか、在校生約60名、保護者約30名が参列しました。

国立新竹高級中学

新竹高級中学は、昨年創立100周年を迎えた台湾屈指の名門男子校です。卒業生には、ノーベル化学賞の李遠哲氏、次期総統候補の柯文哲氏などがいます。2019年より交流を開始し、コロナ禍をはさみながらも交流を積み重ね、このたびの姉妹校締結にいたりました。

姉妹校締結記念式典

式典では、本校の岩佐哲男理事長、新竹高級中学の郭珍祥校長の挨拶や記念品交換のほか、両校の生徒による学校紹介のプレゼンテーション、本校吹奏楽部の伴奏による校歌斉唱、そして、成城生と新竹生による米津玄師「Lemon」の合唱などを行いました。来賓として、日本台湾教育センター 郭艶娜日本事務所長、華文会 原里美代表、新宿御苑学院 長谷川有望副院長、台湾研修を立ち上げた栗原卯田子前校長、師親会の礒部詩乃会長、山本菜穂副会長にご臨席いただきました。

生徒交流

式典の前後には、昼食会、生徒交流を行いました。生徒交流では、クラブへの体験入部、近隣の散策の2つのプログラムを用意しました。体験入部には、運動部や文化部約10団体が参加しました。散策は、地理研究部のコース設計で、漱石記念館や早稲田大学などを巡りました。

新竹高級中学一行の滞在は約4時間でした。最後には、生徒同士で写真を撮ったり、贈り物を交換したり、肩を組んだり、ハイタッチしたりするなど、すっかり打ち解け別れを惜しむ様子が見られました。

今後、新竹高級中学とのあいだで、生徒・教職員の様々な交流事業を行っていきたいと考えています。

 

 

第67回日本学生科学賞東京都大会において本校の中学生が優秀賞を受賞いたしました。

日本学生科学賞は、戦後日本の復興期に科学教育の振興を願い、未来の優秀な科学者を生み出すため「国際地球観測年」の1957(昭和32)年に創設されました。理科教育に基づく中学・高校生の公募コンクールとしては、国内で最も伝統と権威のあるものです。(日本学生科学賞HPより)

10月28日(土)に表彰式が行われ、中学の部で29点の受賞作品が選ばれました。本校からは、中学2年生の高田純之介君の「毛髪を用いた湿度計の開発」が優秀賞を受賞し、壇上で表彰状を授与されました。

今回、受賞した高田くんの研究の概要は以下の通りです。

毛髪を用いた湿度計の開発
~私のくせ毛は湿度計になりうるか?~

高田 純之介
研究目的  湿度の高い日、私のくせ毛は大きくうねる。湿度計よりも簡便に計測できる可能性があるのではないかと調べたところ、毛髪を使った湿度計が作られていたらしい。そこで、くせ毛は優れた湿度計になりうるか、その可能性を探ることを目的とした。
研究方法  研究方法として、通常湿度と高湿度条件をそろえ、顕微鏡を用いて、見た目や触感などの湿度による変化を観察した。また、文献調査をもとに毛髪湿度計を作成し、ストレートの毛髪とくせのある毛髪の湿度条件による変化を可視化し、比較をおこなった。
研究結果  高湿度になるとうねりを増やし、見た目を大きく変化させるのはくせ毛の方であった。一方で、湿度計を使って伸縮性を調べたところ、伸縮の幅が大きく、戻り率(伸びた後、どれだけ戻るか)はストレート毛の方が大きい値を示した。
まとめ
・結論
 くせ毛・ストレート毛、共に湿度計になりうる結論が得られた。一方で、戻り率は100%にはならず、計測の正確性には疑問が残った。また、くせ毛は湿度によってうねりに変化が表れることがわかったので、簡便な湿度の計測方法としての可能性は示された。
展望  今後は、うねり度合いを数値化し、その度合いで湿度何%か、までを実証できたら、実用性がかなり高まる可能性がある。また、毛髪の伸縮性やうねりの原因を探ることができれば、新たな素材としての毛髪の可能性も高まるかも知れない。

高3:体育

中2:家庭

中3:古文

中1:英会話

中2:国語

中3:技術

高2:家庭

 

 

Opening Ceremony

いよいよ、成城祭の始まりです。
中学1年生から高校3年生までの全校生徒、師親会の皆さまたちを招き、体育館でOpeningCeremonyが行われました。

ボードを持って登場した岩本校長に生徒たちから拍手喝采が沸き起こりました。

ゲートを抜けた真正面の校舎一面に、迫力満点の波乗りジョニーが迎えます。

前日、昼間の雷雨で外作業が一時滞り、どうなることかとドキドキした生徒たちもいたことでしょう。 夜遅くまで、頑張った生徒たち。朝にはゲートも立派に出来上がっていました。

さあ、皆さま、どうぞお楽しみください。
文化祭特設ページはこちらからどうぞ。

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