9月19日(木)~22日(日)の3泊4日、高校2年生は北海道修学旅行に行ってきました。
翠陵の修学旅行は単なる観光旅行とは違い、体験型修学旅行です。
初日は札幌・小樽を自由に観光しますが、最大の目玉は「農業体験」。
北海道夕張郡長沼町で、2泊3日のファームステイを体験します。
3~5人1組で農家にお世話になりながら農業のお手伝いをします。
テーマは「挑戦する心・感謝する心」
農作業に挑戦することで勤労の尊さ、創意工夫の大切さを学び、そこから得た達成感を自信につなげ、生きる力を育みます。
同時に、自然の恵みや生産者に感謝し、そしてファームステイ先の家族との交流を通して人と人のと絆を大切にします。
この体験型修学旅行は今年で3度目。長沼町の方々にもお馴染みで笑顔で迎えていただきました。
農家と言っても、酪農、稲作、果樹園、花き、畑作、肉牛などさまざまで生徒たちはそれぞれに貴重な体験をしました。
引率教員は1件1件ステイ先を訪問し、生徒たちの作業の様子を視察。
出発前は嫌がっていた生徒たちも、真剣な表情で土まみれになりながら作業をしていました。
着なれない繋ぎ服姿で長時間中腰姿勢で働く生徒たち。
色や重さに気を配りながら収穫する生徒たち。
独特のにおいの中で懸命に掃除をする生徒たち。
日常学校ではなかなか見られない真剣な表情で一生懸命に取り組んでいました。
その瞳は生き生きとしており、心からこのプラグラムに参加できて良かったと感じることができました。
「文句一つ言わず、一生懸命にやってくれるから助かるわ」と、ステイ先のお母様、おばあさま達が感謝してくださり、心からのおもてなしを受けました。
生徒たちにとっては予想以上に慣れない重労働で途中悲鳴を上げる場面もありましたが、途中放棄する生徒はいませんでした。
「小さなたったひとつのジャガイモを収穫するのにこんなに手がかかるなんて知らなかった」
「あんなにたくさん収穫したのに商品になるのはごく一部なんて。みんな美味しいのに」
「作業するための機械がこんなに高いなんて。もっと楽にできると思った」
「野菜があるのが当たり前だと思っていた。農家の人たちは本当に真剣に作業してるのに」
「経営が苦しいと仰るのに、笑顔で私たちを迎えてくださったことが嬉しかった」
「自然の恵みってすごい。スーパーで北海道産かどうかチェックしちゃうかも」
「獲れたてのお野菜やお米がこんなに美味しいなんて」
と感想は溢れてきます。
どの生徒も初めての体験から貴重な財産を得たようです。
翠陵ではこの体験型修学旅行を通して「仕事とはなにか?」「生活することとは?」など考える機会を与え、新しい自分と出会いって欲しいと期待しています。
高2は進路・将来を考え決定していく大事な時期。この修学旅行を一つの糧に前向きで明るい道を進んで欲しいと願っています。
「最初は面倒でやりたくなかったけど、3日間過ごしたことで誇りを持って学校に戻ることができました。感謝の気持ちでいっぱいです」
ステイ先に送る感謝状にあった一言です。
生徒たちの素直な気持ちです。