『いちょう』第25号が出来上がりました。
1年間の記録をまとめた『いちょう』は、開校以来続いています。いわば翠陵の歴史です。
皆さんは授業で歴史を学んでいますが、歴史を学ぶ意味を理解していますか?
皆さんがこれから先どうやって生きていったらよいのかを考える時に、ヒントを与えてくれるのが歴史です。
『いちょう』には、今の自分と同じような状況の時に先輩たちはどのような行動をとったのか、
翠陵での学校生活を充実させるために先輩たちはどのようなことをしたのかなど、ヒントになることがたくさん書かれています。
新しい『いちょう』から、いくつかの文章を紹介します。
私は高校に入学してから、努力することの大切さを改めて学びました。
小さい頃からピアノを習っていて、一時は音楽大学を目指していたこともあり、厳しい時期や辛い時期もたくさん経験しました。
しかし、努力し続けたことで今の私は色々な曲を楽しんで弾くことが出来ます。
ピアノを弾くことが好きになったのと同様に、私は勉強が好きになりました。
中学生の時は勉強が大嫌いで、ろくに勉強もしていませんでした。
だからテストの点も成績も悪かったのを覚えています。その時は仕方がないと思っていました。
高校に入る前の去年の春休み、新しい環境で生活が始まる!という思いから心機一転し、一日中勉強する日々が始まりました。
高校生活にわくわくしていたので、それは全く苦ではありませんでした。高校がスタートしてからも毎日勉強を続けていました。
授業が分かり、問題が解けるようになり、テストも成績も初めて見た時は驚きました。
この時、今まで毎日勉強することを続けてきて良かったと思いました。
努力すると必ず自分に返ってきます。誰でもやれば必ず出来ます。
苦痛と思うよりも楽しいと思い、楽しんで努力し続けることが何をするにしても一番重要なことだと分かりました。
中学2年生になって始めたことは読書でした。
1年生の時はまったく本を読む習慣がありませんでした。
だから通学中のバスや電車内での空き時間、待ち時間などを持て余していました。今となってはとても後悔しています。
読書のきっかけは国語の授業でした。授業で出てきた文章問題の作品を最初から最後まで読んでみたいと思い、学校の図書室へ行きました。図書室は重苦しいと思っていましたがまったく違い、とても行きやすかったです。その日から私の生活が色々と変わりました。小説の続きが早く知りたくて、通学中はほとんど本が片手にありました。
読書をすることによって生まれたメリットは、時間を有効に使えるだけではなく、新しい知識も入ってくることでした。
小説中で知らない単語が出てくると、調べないと話の意味が分からないので辞書で調べます。
そうしたら自分が思っていた意味とは全然違って驚きました。
さらに周りにある単語の意味も分かるのでとても良かったです。
私は読書のお蔭で文章を読むのが早くなったと思います。
そして知っている言葉も増えたので、読書をすることはとても良いことだと思います。
さあ、皆さんは配られた『いちょう』にゆっくり目を通し、翠陵生らしい生き方についてよく考えてみましょう。