お待たせしました。中3スピコン入賞者インタビュー、きのうの続きです。

――伝えたいことをスムーズに英文にできましたか?

3人:苦労しました! 言いたいことは本当にたくさんあるのに、自分の語彙力・文法力の不足を痛感させられました。それでも、辞書や教科書で調べたりしながら、なんとか英文にしていきました。
最後は声に出して読んだときの「しっくり感」! これがとっても重要でした。授業の中で音読をたくさんしてきているので、実際に読み上げてみると、「この熟語はないなー。」とか「あれ? なんか変。」というように、間違っている部分に気づくことができます。この習慣は本当に役に立ちました!! まさに、英語は「慣れ」が大切だと改めて実感しました。

――入賞した時の感想は?

:ねらっていましたが、クラスのみんなが予想以上に完成度の高いスピーチをしたので、あきらめかけていました。自分の名前が発表されたときは、「がんばってよかった」と思いました。
:内容がかなり個人的なことだったので、まさか選ばれることはないだろうと思っていました。こういうことで人前に立つのもあまり得意ではないので、後ろ向きな気持ちの方が大きかったです。
:すごくうれしかったです。最初からねらっていました。でも、うれしいと同時に緊張や恐怖感が襲ってきたのを憶えています。

――本番で気をつけたことは?

:もともと緊張する方ではないのですが、本番は「武者震い」しました。下を見ないで、聴衆を見て話すことを心がけました。
:私もみんなを見るようにしました。スピーチの仕方についての本を読んで研究もしました(笑)予選ではジェスチャーを入れたりできたのですが、本番は緊張してそこまでできなかったのが心残りです。あとは、自分が一番伝えたいところをゆっくり言うことで強調しました。
:本番はバレエの経験が役に立ちました。バレエの時に目線に注意するのが基本ですが、スピーチでも「美しく見える」ことを考えた聴衆とのアイコンタクトを意識しました。

――今回の経験を今後どういかしたいですか?
3人:とにかく英語をもっともっと頑張りたいです! 
:自分の意見をああいう舞台で発表できたことは大きな自信になりました。
:ああいう場面で緊張してばかりいるのではなく、楽しめる自分になりたいです!
:今までこういう代表になることを避けていたけれど、これから積極的にねらっていこうと思えるようになりました。
3人:外部のスピーチコンテストも含めて、どんどんチャレンジしていきます!!!

とても意欲的に話をしてくれた姿が印象的な3人でした。
切磋琢磨して、さらに実力を伸ばしていってくださいね。高校での活躍も期待しています!

以前紹介した、スピーチコンテスト(スピコン)中1入賞者インタビュー。

今回は、中学3年生の入賞者に話を聞きました。
中学3年生は、実際に自分自身で英語によるスピーチ原稿を作るところからはじまります。
苦労もたくさんあったようで、インタビューの内容はかなり濃いものになりました。そこで二日間にわけて紹介します。
今日は、3人それぞれが自分のスピーチに込めた思いを掲載します。

:タイトル(「My Best Memory in Australia」)と内容が違うと思う人がいるかもしれません。この10月にオーストラリア研修に行った時、ホストマザーが中国人だったことが今回の作文を書くきっかけになったので、このタイトルにしました。
ホストマザーと出会って以来“中国”という国に関心を持つようになり、テレビや新聞でも見るようになりました。そこでとても気になったのが、PISA(国際学習到達度調査)の結果です。中国はすべての分野で1位を獲得していました。さらに日本企業も日本人学生より、優秀な中国人を雇用することが多くなっているというニュースを耳にして、正直私は「負けられない」と思いました。
一方で、今まで日本人は自分たちのライバルとして、同じ日本人だけしか見ていなかったのではないかと疑問に感じました。もしかするとこの状況は、チャンスなのではないかと思えてきたのです。ライバルという存在が国際化することで、私たちの目も必然的に海外に向くことになります。結果的に国内しか見ていなかった日本人の視野も広がり、国際交流へとつながるのではないかと考えました。だから、積極的に世界中のライバルと競っていくことが大切だと思い、今回のスピーチを作りました。

:「My Dream」というタイトルで、ずっと続けているバレエを通して学んだことを伝えたいと思い書きあげました。
長年続けてはいるけれど全然上達せず、発表会ではいつも小さな役しかもらえませんでした。だんだんバレエに対する熱は冷めていき、高校に入ったら勉強も忙しくなるので、やめてしまおうとも思っていました。そんな時、試験の都合で次の発表会に出られないことを伝えたときの先生の言葉「大きな役を用意していたのに残念。」。これが私の心にとても響いたのです。自分にとって、「続ける」ということはなかなか大変なことでした。中学入試の勉強で時間がない中でも、中学に入学して生活が変わった中でも一生懸命がんばりました。先生にかけてもらった一言は、そんな私の今までの努力を認めてくれて、続けてきたことを評価してくれたように感じました。
「実力がついたから役がもらえる」ということより「続けてきたことを評価して役がもらえる」ことの方が、私にとって嬉しいことです。先生がどんな気持ちで言ったのかはわかりませんが、今の私は、高校でも絶対にバレエを続けて、そして楽しんでいこうと思っています。

:中1から所属しているバスケットボール部での体験を「Love for Basketball」と題してまとめました。学校生活の中でも大きな位置を占める部活。当然つらくて厳しいこともたくさんありましたが、それ以上に得たもののほうが数多くあります。「礼儀」そして「仲間」の大切さです。部員同士はクラスも違うし、いつも一緒にいるわけではありませんが、それでも信頼しあえる仲間との絆をつくれたことは、私にとってとても重要なことです。また、活動を通して「感謝」の気持ちをもつことを自然と学びました。たくさんの人に支えられてバスケットボールができることを忘れずに、これからも練習に励んでいきたいです。

さて、日本語で熱く話してくれたこの思いを、どのように英文へ、そしてスピーチへと作り上げていったのかは明日紹介します。
お楽しみに!!

3月に派遣される日本メキシコ学院への交換留学生にむけて、事前研修が行われました。
担当は世界史の先生。テーマは「“もの”の見方」
実際にメキシコに行った際に
「こういう視点でみるとおもしろい!」というヒントにあふれた時間でした。

・日本からの飛行ルート。下を見ると何が見えるか!?
・アステカカレンダーにちなんだ不思議。地球が滅びる日!?
・天文学の発展。蛇が階段を登る!?
・数々のオーパーツ。なぜそれがある!?
・いけにえの文化を逆から見てみると…!?
・ピラミッドを登るときは上を見て登ろう。昔の人はどうやって登った?
・伝統っていつからが伝統!? 100年前? 500年前? それとも1000年前?

こうしたさまざまな「視点の違い」で、見えてくるもの、感じるものが全く変わってきます。

目を輝かせながら研修を受けた生徒たち。どんな視点でどんな体験をしてきてくれるのか。
…帰国後は私たちが、彼女たちから話を聞きたいな。
そんな思いを抱いた時間でした。

きのう粉砂糖のような雪景色を紹介したと思ったら、本格的に積もってしまいましたね。
横浜の積雪は2センチ…。だなんて、とんでもない!
翠陵の積雪は5センチはくだらないでしょう。

ということで、朝から大変なのは先生たち。
生徒が安全に登校できるように、朝から雪かきです!! スーツに革靴のまま、スコップで道をつくった先生たちの気持ちを感じながら、勉強に励んでほしいものです。

という私たちの気持ちをよそに、登校してきた生徒たちは、元気いっぱいに外で雪遊び!

学校でそんなことをするために、雪かきしたわけでは……なんていう先生は翠陵にはいません。
むしろ、今日はなかなか生徒が出てこないなあ、と心配の声も(笑)
元気に学校で過ごす生徒たちの姿は、やっぱり私たちを安心させてくれます。

ですが、外の雪を校舎内に持ち込まないように。校舎内の掃除は、みなさんの仕事ですよ!!

今シーズン初の雪でしたね。
「都市部では積雪なし」とのことでしたが、やっぱり翠陵。横浜市内とはいえ、きれいな雪景色を見ることができました。(幸い道には積もりませんでした。)

以前「おいそうな森」と紹介した翠陵を取り囲む森は、粉砂糖をふったようで、さらにおいしそうな風景に!

 

エントランス横にある、外国からのお客様向けに作られた日本庭園にも雪が。まるでどこかの旅館のお部屋からの眺めみたいです。

 

翠陵の四季は、どの季節も私たちの目を楽しませてくれます♪

 

高校3年生の振り返りシリーズです。
今回は、翠陵生活の中でも「授業」を通して学んだことについての文章です。

授業を受けてきて、一番感じるのは、自分がどれだけ無関心で人間らしくない人間であったのかということです。与えられたことをただそれとして受け止め、矛盾に気づかないまま何も疑問に思わず、ようこれで勉強が…だの、友達(人間関係)が…だのと言えていたなと我ながら馬鹿馬鹿しく思えます。
今までの授業の中で、「どうなると思う?」なんて振られたことが一度もなかったものですから、正直初めて振られた時は、驚きすぎて頭が真っ白になったのをよく覚えています。これを踏まえ、地頭力を教えて頂いたことにはすごく感謝しています。もし“思考する”ことに気づかないまま卒業することになっていたら、私はある意味生ける屍として一生を終えることになったと思います(笑) 

授業から学べることは、テストのための知識だけではなく、「自分の生き方」そのものなのかもしれません。
そんな翠陵の授業を4月から受けるみなさん。心の準備をしっかりと!!

高校1年生は国際コミュニケーション研修が行われました。
年間を通じて全3回のうちの第3回目にあたる研修です。(一つ前のブログでも紹介しています)

第1回は「コミュニケーションはまず自分との対話から始まる」こと
第2回は「コミュニケーションは会話だけではなく,そうした会話以外の面が非常に大事」なこと
そして今回の第3回は「未知のものに挑戦し自らの経験を広げていくことが大切」というテーマでした。

講師の西田先生の実体験をもとにした話に,生徒たちは身を乗り出して聞いていました。
生徒たちの感想の一部をご紹介します。

「世界には信じられないような現実があって,それを聞いたことはあっても,実際に目にして体験するのでは,やっぱりぜんぜん違うんだなぁと思った。そして自分はまだまだ小さな人間なんだと思った。」

「他の国ではエイズなどで苦しんでいる子たちがいて,自分たちは幸せものなのだと実感した」

「私たち日本人は大変恵まれています。それは他の国の助けがあって ”今” があるからです。だから私たちは他の国を助けるべきなのでしょう。いつか世界中の皆が幸せになれることを願って。」

「自分の夢に向かうのは,思い切って自分から向かっていくとが大事なんだとわかりました」

「自分も目標を控えめにするのはやめようと考えさせられました」

「1番印象に残った言葉は,”人は誰かに頼られていないと生きていけない,相手にされないと生きている気がしない”ということです」

「失敗あってこその成功なんだと思い,私もそういう人生経験が豊富な人になりたいと思いました」

この研修を通じて生徒たちの世界への窓は大きく広がったようです。
これからの高校生活を通じて,この研修で得たことを自分のものとし,自らの可能性を広げていける成長をして欲しいと願います。

先週の高校1年生のLHRでは、西田弘次先生の「国際コミュニケーション講座」の最終回の授業が行われました。
第3回目である今回は、“チャンスがあれば思い切って海外に飛び出していこう”がテーマでした。日本では体験できないことを直接自分で体験することで自分を大きく成長させられることを、ご自身の大学時代や大学卒業後の体験談を例にしながらお話してくれました。
西田先生は大学卒業後一時大学の職員として勤務していましたが、やがて教職を志し、有名なオックスフォード大学の大学院に留学し、教育学を学びました。
しかし、留学生活は予想していた以上に辛いものがありました。夏はよくプールに通ったそうです。泳ぐためではありません。泣いている姿を人に見られないようにするためでした。
英語で論文を書かなければならないという言葉の壁のほかに、誰も自分に関心を持ってくれない、誰からも自分が必要とされていない、誰からも自分が頼りにされていない存在であることがとても辛く悲しかったそうです。
他の人から頼りにされることが、人間にとってとても大きな喜びであることを改めて感じ取った。」と話されていました。

この「他の人から頼りにされる」というお話を聞いて、二つのことを思い出しました。
一つ目は、先日のスピーチコンテストのレシテーション課題の一つであったマザー・テレサさんの言葉です。
「そこでは人びとは、たいへんな孤独や絶望、憎しみに悩まされていたり、自分が必要とされていない人間であるとか、頼りない人間、望みのない人間だと思い込み苦しんでいるのです。笑うことも人との触れ合いの温かさも忘れてしまっています。人間愛が何であるかさえ忘れかけています。彼らには、理解し尊敬してくれる人が必要なのです。」

二つ目は、冬季休業中に皆さんに読んでもらった司馬遼太郎さんの『二十一世紀に生きる君たちへ』の一文です。
「鎌倉時代の武士たちは、“たのもしさ”ということをたいせつにしてきた。人間は、いつの時代でもたのもしい人格を持たねばならない。人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである。
もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして、“たのもしい君たち”になっていくのである。」
“頼もしい人”を分かりやすく言い換えると、周りの人たちから見て、頼りにでき心強く思える人、まかせておいて安心できる人、信頼できる人、期待が持てて楽しみな人だと言えます。
世の中に役立つ人とか、社会に貢献できる人という言い方があります。社会が求めている人材と言ってもよいと思います。周りの人たちが求める“頼もしい人”は、イコール社会が求めている人材と言えます。

今週2月12日は、司馬遼太郎さんの15回目の命日にあたります。司馬さんの命日は“菜の花忌”と呼ばれています。生前司馬さんが、「タンポポや菜の花のような黄色い花を見ると元気が出る。」と話されていたこと。そして、司馬さんが、世界に誇れる日本人として高く評価した、高田屋嘉兵衛を描いた『菜の花の沖』という作品名からきています。

西田先生の「他の人から頼りにされることが、人間にとってとても大きな喜びである。」という言葉。司馬遼太郎さんの「たのもしい人格をもたねばならない。」という言葉を、皆さんはよくかみしめ、一歩ずつ近づいていけるよう努力してください。

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