チーム東北より、8/9.10に行った東北復興studyツアーの様子をお伝えします。
今年度は、本校卒業生が企画立案段階から協力してくれており、当日もOGが現在所属している東北大学のボランティアサークルの先生や学生の方々が協力してくださいました。
本校からは中2生~高2生の計20名の有志生徒が参加してくれました。
以下、参加した高2の生徒がまとめてくれた文章と共に様子をお伝えします!
ぜひ、最後までお付き合いください!!
「一日目は、陸前高田市の現地視察を行いました。実際に見て、震災の恐ろしさを目の当たりにしました。以前は道の駅だったタピック45という施設は、震災が起きた記憶や教訓を後世に伝えるために、震災遺構として残っています。中は瓦礫が散らばっていたり、木が倒れこんでいたりしていました。また、ガソリンスタンドの看板には津波到達水位の15.1mが印されていました。
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![610f7c464e578c99bbe33ccea9ad2268-680x510](//www.edulog.jp/fujimi/files/2017/08/610f7c464e578c99bbe33ccea9ad2268-680x510-300x225.jpg)
そんな所まで津波がくるのか、という恐ろしい高さでした。
![DSC01756](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/DSC01756-330x247.jpg)
![東北⑤](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/134a7c613debf5820234b951adbf325a-330x247.jpg)
有名な奇跡の一本松も見に行きました。同行してくださった東北大学の先生や本校OGの先輩から様々な補足説明をしていただきました。遺構を見るだけでなく、いただいたお話しからも震災について深く知ることができました。献花を行い、黙とうを捧げました。
![東北③](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/6e172457159d2a6ce7771781b253e129-330x247.jpg)
![東北⑥](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/d42cca09db7d5f5ec635f3ca238c2855-330x247.jpg)
街は、盛り土が完成していたり、新しい商業施設ができていたりしていましたが、当初予定していた入居者数に対して実際に町に戻った方は少ないとのことです。復興はまだ長い道のりなのだと感じました。
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![東北⑨](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/eaf7422a36200023cbcd125e8e4d7ff6-330x247.jpg)
現地視察を終えた後は、翌日の活動に向けて大学生と打ち合わせを行いました。大学生が率先して進めてくださり、和やかなムードで打ち合わせることができました。また、被災された方々と接する際の心構えも教えていただきました。
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夕食は、震災からの復興と地域活性化への想いが込められた「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」(愛称はホタワカ御膳)をいただきました。陸前高田が誇る、ホタテとワカメが存分に楽しめる美味しい食事でした。
※陸前高田 ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳
http://rikuzentakata-hotatewakame.com/
ぜひご覧ください。
夕食後には、現地町内会の代表の方や、高校の先生と現地の高校生から、震災当時のお話を伺いました。当時生徒は部活動で校外に出ており、顧問の先生の指示で高校の裏山に避難した生徒は助かったこと。顧問の先生が不在で地域指定の避難場所に逃げた生徒は流されてしまったこと。胸が締めつけられる思いで、お話を聞きました。
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上の写真のように、現地の高校生と小グループで話を聞かせてもらいました。現地の高校生は、復興の現状を伝えたい、頑張っていることを知ってもらいたい、と言っていました。目標を持って強く生きているのだな、と感じました。
二日目は、高田一中仮設住宅と高田コミュニティホールの2ヶ所に別れて活動を行いました。
高田コミュニティホールでのカレー作りでは、住民の皆さんはとても明るく笑顔で、生き生きとしているように感じました。しかし、「私の旦那は津波で亡くなってしまった」などと辛い経験なども話してくださり、ここに住んでいる方々は少なくとも何らかの理由で家に住めない方や津波で流されてしまった、という方々がほとんどなのだということを思い知らされました。6年経ったとはいえ、被災者の心のケアはまだまだ必要なのだと思いました。
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![東北23](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/aa6cde315cc99484fcec4ae97d5afa7e-330x185.jpg)
高田一中仮設住宅では、たこ焼きとそうめん作りを通して交流を深めました。気さくで優しい方が多く、「こうして若い子たちが来てくれて嬉しいわ」などと声をかけてくださいました。皆さん、辛い過去があったにもかかわらず、笑顔で私たちに接してくれました。
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![東北⑳](//www.fujimi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/08/f0e0a1cde25ebd88b8ce82f2c139d6dc-330x247.jpg)
最後は、大学生と共に活動の振り返りを行いました。
被災地に実際に来てよかったと思います。来てみないと分からないこと、感じられないことがたくさんあります。テレビで映像を見るよりも、実際に自分の目で見て感じる経験は必要だと思います。現地の方の暖かさやぬくもりも感じました。毎年変わっていく被災地の、ある1年を見られたことは貴重な経験になりました。」
今回の企画にご協力くださった現地の方々、東北大学の学生の皆さま、生徒と共に携わってくれたOG、東北大学の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
チーム東北では、9/23.24に行われる芙雪祭、2018年4/1に予定されている女子校フェスタでも報告を行う予定です。ぜひご覧ください。