1学期期末の1年生の歴史的分野では、中国文明と古代ギリシア・ローマの範囲を行いました。今回も様々な事象に対して他教科や別の視点からなど、関連付けること大切にした授業を行いました。そしてただ語句を憶えるだけではなく、理由や原因などの考えを深めることで、論理的な思考を身に付けることを狙って授業を行いました。例えば、古代ギリシアにおける直接民主政の授業では「なぜ、女性には参政権がなかったのか?」という権利と義務の関係を考えたり、古代中国では「なぜ、漢王朝で儒学は官学化されたのか?」など理由付けのしやすい政治的側面に多く触れました。1年生のうちから考える授業を行うことで、“生きる力”を身につけた人に育っていってほしいと思います。(社会科担当者談)
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3年生は、酸とアルカリの水溶液の性質について学んでいます。BTB溶液などの指示薬で、水溶液の液性により、色が変わるのを確認しました。黄色や青色、赤色と鮮やかに色が変化するので、「綺麗!」という声があがりました。酸性の溶液に、金属を入れると水素が発生します。塩酸にマグネシウムリボンを入れ、水素を捕集しました。その水素に火を近づけると“ポンッ”という音を立てて燃え、びっくりしていた生徒もいました。驚いて試験管を落として割る生徒が出なくてホッとしました。(理科科担当者談)

「中学のとき習ったけど、よく覚えていない」。英語表現の授業中、たまに聞く言葉です。英語表現は、高校の英文法を扱う科目ですが、中学で習ったことが前提となります。よって授業では、「よく覚えていないこと」をしっかり復習し、定着させることを重視しています。それぞれの単元を丁寧に学びなおしつつ応用力を身につけることによって、大学入試に対応できる確かな学力を備えてほしいと思っています。(英語科担当者談)

6年生の倫理では「日本の源流思想」の授業を行っています。日本という国は、昔から様々な文化や宗教を受け入れながら、それを日本の風土に合うよう洗練し重層的な文化を築いてきました。その中から「日本オリジナルの心情は何か」ということを日本神話を読み解きながら探っていきました。イザナギとイザナミの物語から、日本人の死生観や美徳などが浮き彫りとなり、また、天岩戸の話では「これって現代で言う鬱病では?」というユニークな意見も出てきました。昔も今も共通する日本人ならではの心情を知ることで、日本人としてのアイデンティティを見つける機会となったのではないでしょうか。
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6月24日(金)、1学期の総仕上げである期末テストまであと1週間となりました。今年は、3週間前くらいからテストに向けて準備をしている生徒が多いように感じます。何がよくわからないのか?生徒は自分の中でそれをはっきりさせたうえで質問に来て、納得のいくまで先生たちに聞いています。ラウンジで勉強している姿は6年生がやはり多いですが、今年は1年生の姿も多くみえます。夏休みに向けて、1年生から6年生まで力を出し切ってほしいと思います。

中学3年生の数学では、『円の性質』の単元に入りました。実際に円を使って分度器で角度を測り、円周角の定理を見つけます。円周角の定理の証明にも挑戦し、書き慣れない証明に戸惑いつつも、一生懸命考えて書いていました。書き終わった人から「先生!」と声をかけ答えを見てもらったり、友達と見合ったりして、理解を深めたようです。(数学科担当者談)
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6月17日(金)、第52回球技大会が行われました。前日より6年生はてるてる坊主をつくるなど、晴れを祈る気持ちが天に届いたのか、最高の天気の中で実施することができました。キックベース・テニス・バスケットボール・バレーボール・ドッジボール・卓球の6種目で行われた球技大会は、今年も熱戦が繰り広げられました。キックベースでは、6年生が圧倒的な力を見せる一方で、初めて参加した1年生が、バレーボールやテニスなどで中学優勝をするなど、様々なドラマが生まれた大会となりました。生徒たちが学年の仲間たちをよく応援し、特に1年生と2年生が応援合戦のようになっていたことはとても微笑ましく印象的でした。

5年生の現代社会の授業では、日本国憲法の平和主義について学んでいます。「過去の戦争責任を私たちが負うべきか」という問いに「今の私たちが責任を負うというのは納得がいかない」という答えが多かったのですが、「会社の責任を社員が負うべきか、これが家族であればどうか」という視点に置き換え考え直したところ、「永久にではないが、残った問題は次の世代が解決する必要があるかもしれない」と、世代間倫理の問題に踏み込んだ意見が出てきました。「戦争と平和」というテーマは、日本で暮らす私たちには抽象的で答えづらいものですが、基本的人権や国民主権について理解した上での授業とだけあって、政治に対して主体的に考えようとする姿勢がうかがえました。

6月14日(火)、避難訓練が行われました。梅雨に入り、お天気が心配でしたが、目黒星美のやる気を知ってか、当日は快晴。今年も「おかしもだよ」の合言葉で訓練を実施しました。緊急地震速報受信機のテスト放送に合わせて自主的に身を守る体制を取り、火災発生を想定して校庭に避難しました。その後、消火器訓練、スクールバス訓練、起震車体験に分かれて訓練を行い、それぞれ良い経験になった様子です。防災への意識や関心が高まっているのは良い傾向ですが、避難の際に真剣さが足りなかった様子もありました。次の訓練では、より真剣な気持ちで取り組んでほしいと思います。また、学校にいるときに被災するとは限りません。登下校のときなどにも「今、地震が来たらどのような行動をとろうか」と時々考えてみてください。物の備えも重要ですが、心の備えも重要です。(防災教育担当者談)

6月4日(土)、近隣の小学校の避難所運営本部の勉強会に講師としてお招き頂きました。講師は、なんと生徒たちです。お集まりいただいた50名の地域の方々の前で13名の生徒が発表とワークショップ(WS)を行いました。WSでは、6つのグループに分かれて、災害時のトイレに必要なものやネーミングを考えました。生徒たちがファシリテーターとなり、どのグループも盛り上がり、ユニークなアイディア・役立つアイディアが続々と出ていました。朝は、練習しながら「大人から話を引き出せるかな」と言っている生徒もいましたが、終わった後は、開口一番、「あー楽しかった!」と充実した表情でした。帰り道では「きっと先生は地震のときに大慌てだろうから生徒は冷静に行動しますね」と最後まで頼もしい生徒たちでした。学校で被災できる確率は、人生で1~2%です。どこにいても生き延びて、そして誰かを助けられる人になってほしいと願っています。これからも地域の皆さんと連携し、楽しく防災活動に取り組み、いつか来るその日までできることを精一杯続けていきたいです。(防災教育担当者談)
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