寒さが一段と厳しくなってきました。生徒たちは先日終わったばかりの2学期中間テストの答案が返却され、一喜一憂しています。あと今年の授業も18日(月)までのあと数日間。そろそろ冬休みのことを考え始めているのかも知れません(笑)。
さて、今日の話題です。2年生の文系の生徒たちが政治経済の授業の一環で参加した「平成24年度 税に関する高校生の作文」で、水越亜美さんが大月税務署長賞に選ばれ、本日、本校を訪れた森田光雄大月税務署長から表彰状と賞品が手渡されました。
大月税務署管内で応募された800を超える作文の中で署長賞に選ばれたのはたった5名。森田署長からはすばらしい作文です、とお褒めの言葉をいただきました。校長室で行われた授賞式では、水越さんはとても恥ずかしそうでしたが、参列した橋都校長、沼子事務長、東経理長から大きな拍手をもらい、うれしそうに賞状を受け取りました。
実は、この作文、教科に提出された時から、すばらしい作文だと教員室の学年の先生たちで話題になりました。入賞の報告が学校にあった時には、教員室でも喜びの声でいっぱいになりました。
この作文のすばらしさは、みなさんにも読んでいただくとすぐにわかると思います。水越さんに承諾を得て、ここに掲載させていただきます。
目に見えない気持ち
私は、今まで税について深く考えてみる事がありませんでした。税と聞かれて、頭に思い浮かぶものは消費税くらいしかなく、それも何かを買う時必ず取られる税金程度の認識でした。税金には、どんなものがあるのか母に聞いてみました。給料が支給されると、そこから所得税と住民税を支払うことになるそうです。その他に固定資産税、自動車税、自動車重量税、酒税、たばこ税などたくさんの税金がある事が解りました。税金は、物を購入したり、サービスを受けたりする時に発生する事に気付きました。
税は、私達の為にどう使われているか実感する事は難しいと思います。しかし私は、中学二年の時突然の病におそわれ、四ヶ月半の入院をする事になりました。その入院の中で、身をもって税のありがたさを知りました。私の入院は、投薬治療の為、他の感染症にかかると危険だという理由で個室から外に出ることができませんでした。私の住んでいる市には、小児科の入院施設がなく、自宅から一時間ほどかかる隣接市の市立病院に入院しました。そんな訳で精神的にも大変なので、母も私の看病の為に付き添って病院に泊まりました。母は、仕事を辞め一生懸命看病してくれましたが、私には気がかりな事が一つありました。母の収入が減り、私の入院費はたくさんかかり、父と兄は母がいないため外食が増え大丈夫なのかという事でした。母に聞くと、私が住んでいる上野原市は、中学三年生まで医療費を助成してくれる制度がありました。そのため、医療費は窓口で無料になり支払いはありませんでした。それを聞いて私は、安心して闘病生活を送ることができました。四ヶ月半という入院生活は、想像を絶するものでした。しかし、多くの人の大切な税で今の元気な体をとり戻すことができ感謝の気持ちでいっぱいです。
税は、これを払うとこれになるという目に見える形ではないので実感するのは難しいです。私達子供が大人になって社会に出るまで、大きな援助をしてくれています。保育園の維持、小中学校の教科書の無償配付や給食の助成、スクールバス等多くの援助を受けてきました。中学校までの義務教育期間は、貧富の差がなく同じ教育が受けられるのも、税のおかげです。そして、高校になった今も授業料の助成を受けています。子供は、社会の宝として育てはぐくんできてくれた税に対して、当たり前という気持ちではなく、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思います。
私もあと数年で大人になります。今日の健康な体をとりもどさせてくれた事や学生生活を影で支えてくれたものは、多くの人々が働いて納めてくださった大切な税金です。働けるようになったら、今度は少しでも社会の為になれるように税金をしっかり支払いたいと思います。そして、次世代を担う子供達を育成する為に貢献したいと思っています。
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