「それでは移動してください!」
オープンデイの実行委員である展示本部員の掛け声で、オープンデイ準備期間が始まりました。イギリスではハーフタームにあたる今週、立教英国学院は勉強をいったんお休みして、オープンデイ一色になります。普段勉強している教室から椅子や机を運び出し、11/3の本番に向けて作業ができるようにします。
オープンデイではクラスごとに教室を割り当てられ、各クラスがテーマに沿った展示を教室内で行います。この準備期間に入る前から、まずはクラスのテーマを決め、同時に背景係、模造紙係、模型係・・・・・・と係を決め、作業に取り掛かり、と一生懸命取り組んできました。

体育館も様変わり。看板や背景をペンキで塗る作業は体育館で行われるため、床や壁一面を黒いビニールで覆いつくします。
「もっとリアルな銀河を描きたい・・・・・・」
色塗り係の生徒は、どうすればよりきれいに見えるかを考えながら、真剣に色を重ねていきます。
「そっち、ちょっと紙が剥がれかけているから大事に扱ってね!」
色を塗るために模型が運ばれてきました。中には生徒10人ぐらいで運ばなければならないほどの大きなものもあります。
中庭では、のこぎりと木片をもつ生徒の姿も見られました。こうして模型を作って、また体育館に運んでいくのですね。

オープンデーではクラスでの展示企画のほかに、クラスや学年を超えた企画である「フリープロジェクト」も行われます。茶道や演劇、ダンスに剣道などなど、1学期から取り組んできたこれらの企画もいよいよ大詰め。本番で成功するように、各企画は最後の調整を行っています。

このように、クラス企画にもフリープロジェクトにも朝から晩まで一日中取り組むこの期間、普段とは違った友達の姿が見られます。「あの子って、こんなに真剣に取り組むんだ。頼りになるなぁ」と、友達を見直す声も聞こえてきました。普段以上に体を動かすのでいつもよりずっと疲れてしまいますが、みんなでひとつのことに向かってがんばることができる、貴重なひとときです。
さぁ、本番に向かって、どのクラスにも負けない展示を作るために今日もがんばります!

サマータイムも終わり、冬時間に切り替わった英国。冬の到来に早くもクリスマスのイルミネーションがきらきら光り輝くこの国は、今からサンタさんを待ち遠しく思う人々で溢れているようです。

今年、フラワーアレンジメント部ではポットのフラワーアレンジを販売します。フラワーアレンジメントの先生の下、中学2年生から高校2年生までの20人の部員で一生懸命作りました。日頃の練習で培ったフラワーアレンジの技術を多くの人にみてもらいたいと思っています。今回は青、赤、ピンク、白の4色をテーマに作りました。赤いバラといえば”熱烈な恋”、青いベルフラワーは”感謝”、ピンクのバラは”気品”、白いユリは”威厳”という花言葉があります。そう、花はそれぞれ”意味”を持っています。

もともと、草花を擬人化することにより、言葉ではなく花で自分の感情を表現するために花言葉は生まれたそうです。言葉で自分の気持ちを表現するのは気恥ずかしかったのでしょう。また、すべてのものに意味を持たせることで、言葉だけでは伝えきれない感情を綺麗なお花に託したかったのかもしれません。

暗いこの季節、お家のダイニングにポットのお花はいかがでしょうか。
また、毎年来るサンタさんに感謝の気持を、ポットのお花に託してはどうでしょう。

今回主に販売する作品の詳細は以下の通りです。
① ポット作品(青、赤、ピンク、白)) £9
② 部活を率いる最高学年(H2)の作品  £23
会場は29番教室。上記の作品以外にも、エキストラの作品も展示・販売しております。また、9月に出場したフラワーショウに関する展示物や普段の部活動を紹介するブースもございます。

皆様のご来場を部員一同心より楽しみにしております。

▶▶▶他の作品も含めた写真はこちらのギャラリーでご覧になれます。
http://www.flickr.com/photos/rikkyouk/sets/72157637116109565/

今回の私のアウティングは、何とも優雅にアフタヌーン・ティーから始まりました。イギリス最古というコーヒーショップで、女子高生五人で、ちょっと贅沢して、お茶とサンドウィッチとスコーンのセットを注文しました。しばらくしてテーブルに運ばれて来たのは、絵に描いた様な三段のスタンドに美味しそうに盛られた御馳走。西洋的な雰囲気を久しく忘れていた私は、その味と伝統漂う店のムードで、何だか子供みたいに嬉しくなりました。

さて、たらふく食べた後は–聞こえは上品ですが、量は言わずもがなのアフタヌーン・ティーでした–は、現地のガイドさんについて古い町を歩きました。
オックスフォード大学とは、市内にある三十八のカレッジ(大学学寮)のことを指します。したがって、日本で一般的に考えられる大学の様なキャンパスがある訳ではありません。そこは学園都市とでも言える、大学、図書館、お店や学生の住まいが、至るところに点在する、活気のある学びの町でした。

学園都市と言えば一年前に訪れた、もう一つの方を思い出します。もう一年経ったのかと思うと少しセンチメンタルな気持ちになりましたが、同時に、しかしやはり成長したなと感じもしました。ただ自然に、ああここで学びたいなと思ったのです。今までは、それこそ昨年のケンブリッジではただ憧れていたカレッジスチューデント達が、いまや自分たちの近い未来だと理解しました。天下のオックスフォードで学びたいなんて本気で言えるはずがないけれど、細かく入り組んだ舗装の粗い道を進むにつれて、もこもこと胸が躍りました。歴史を感じられた感動が、異国情緒を味わう嬉しさが、それは不思議な心持ちでした。

当たり前のように友達と寝食を共にして。本場英国で英語を学んで。そんな高校生活の折り返し地点で訪れた旧都オックスフォードで、大切なことを学べた気がします。私が今得ているものは、知識や経験だけじゃなくてその瞬間しか味わい得ない時間なんだなと思います。だからオックスフォードを訪れた今日、早起きしなきゃいけない明日、いつかは夢見た大学に挑むその日を、大事にしたい。集合場所で強い夜風が何故か平気だったのは、スタバのコーヒーの為だけじゃないと思うのです。

(高等部2年生 女子)

毎学期恒例、ギター部によるコンサート。今学期はオープンデイの準備期間が始まる直前の日曜日に行われました。
朝から激しい雨とシトシト雨が繰り返されたかと思うと突然の晴れ間がのぞいたりと忙しない天気。そして2週間後に迫ったオープンデイに向けて学校全体が忙しなくなる時期だけに、「みんな本当にコンサートに来てくれるのだろうか?」と、リハーサルを終えた部員達は不安まじりの複雑な心境でホールの窓越しに観客の姿を探していました。

午後3時、開演時間になっても外は雨。でも傘をさしながら、あるいは小走りに雨に濡れながら少しずつみんなが集まってきてくれて、気がつくとホールにはかなりの観客。
「それではこれからギター部のコンサートを始めま〜す!」
部長の挨拶が終わると早速演奏が始まりました。今年のギター部は女子バンドが3つに男子バンドが1つ。この他に臨時の混合バンドを加えて10曲弱の演奏です。メンバーが何人も重なっていることもあり、それぞれがかなりの練習量をこなしてきました。今回は放課後の練習だけでは足らず、夜のブレイクの時間まで潰して練習に励みました。

その甲斐あって見に来てくれたみんなも大いに盛り上がってくれました。同学年の仲間はもちろん、中学生や高3の先輩方もステージの前まできてみんなで声をからして一緒に歌ってくれます。ビートの効いた曲の間にはしっとりと聞かせるボーカルもありました。曲にあわせて両手を右に左にみんなでゆっくりと動かしながら聞き入る姿は、さっきまで激しいリズムに身を任せていた生徒達とはまたちょっと違った印象で、これもまたいい雰囲気の曲でした。

1時間とちょっとの時間ではありましたが、みんなが盛り上がってくれてコンサートは大成功。
この夜の高校1年生のクラスの学級日誌に男子生徒がこんなコメントを書いていました。
「オープンデイ準備の忙しさの中、なんかすごくスカッとして気持ちのいいコンサートだった!」

2学期も中盤、ギターコンサートでリフレッシュした彼ら、今度はオープンデイに向けて盛り上がっていきます。

先週から今週にかけて、男女バスケットボール部の対外試合が3試合行われました。これはバスケットボール部にとって今年度最初の対外試合であり、つまり、新チームでの初めての試合です。部員たちはこの日に向けて互いに協力し合いながら練習を重ねてきました。

英国にある本校が対外試合を行う相手は英国の現地校であり、試合は日本対英国の国際試合とも言えるでしょう。本校の生徒たちは、英国チームの背の高さやパワーに負けず、声を掛け合いながら最後まで粘り強くプレーしました。

試合が終わると互いに握手を交わし、同世代の英国選手との英語での会話を楽しんでいました。現地の生徒たちから「ありがとうって日本語で何て言うの?」などと聞かれ、日本語を教える生徒たちの姿もありました。バスケットボールの試合をするだけでなく、同世代の英国人との交流のとてもよい機会となりました。

次の試合は男女共にオープンデイ後。今回の試合は惜しくも3試合とも負けてしまいましたが、次回は初勝利を飾れることを願います。

立教英国学院の茶道部はとても幸せです。
なぜなら、海外という立地なのにも関わらず、お茶室でお稽古ができるから。
床の間を見て、水屋で準備をし、襖をあけて畳の上でお点前の稽古をしています。
この茶室は数年前に、裏千家ロンドン出張所のご紹介で、ビクトリア&アルバート博物館から譲っていただいたもの。今も大切に使っています。

茶道部は、週に最低2回は必ず活動するようにしています。
こぢんまりとした学校ですので、兼部の生徒が多く毎日毎日というわけにはいきませんが、
週に1回は初心者向けの活動を、経験者の先輩方が割り稽古から盆略点前まできちんと教えてくれる基礎の活動を、
1回は必ず週末のどちらかの日に、顧問の先生と共に稽古をしています。

さて、そんなある日の土曜日。
以前、GCSEの物理を教えて下さっていたギンバー先生が茶道を見たい、とお友達を連れて来校されました。
ちょうど、5〜6月にみっちり割稽古を行った4月の新入部員たちが、9月に入って盆略点前を稽古し、いよいよ実際にお湯やお菓子を用意してお点前をしましょう、という土曜日だったのです。

15時ごろから稽古を始めて、ほっと一息ついたとき。お客様方がお見えになりました。
ちょうど最後の生徒の番。
その番にあたっていた高1の生徒は一挙に緊張しました。彼女が先輩方に助けられながら、水屋で準備をととのえている間、高2の先輩方が1学期に作った茶道クイズを使ってお客様にリラックスしてもらいました。ちょっとしたお茶の豆知識も。質疑応答もあって、あっという間に和やかになりました。

来校した皆さんの中からお点前のお客様を招いて、初めてのお点前が始まりました。
初めてですので、顧問の先生のアドバイスをもらいながらゆっくり点前を進めます。
まずお菓子を運んでお客様にご挨拶。
次に道具を運んで、割稽古で学んだとおりに一つ一つ道具を清めていきます。
そしていよいよお茶を点てます。
「なかなか泡立たない…!」と、言葉には出さないものの焦ります。
「もっと大きく縦に振ってごらん。底に茶筅をこすり付けすぎないようにね。」
ようやく綺麗にお茶が点てられました。

お客様にお茶をおいしく飲んでいただいたあとも、道具をひとつひとつ片付けます。
水屋に下がって最後のご挨拶をすると、皆さんから温かい拍手があがりました。
「ありがとう、とってもよかったよ。」
「あのクイズは君達の手作り?すばらしいね。」
茶室の教室の外までお見送りして、全員でほーっ。肩の力が大きく抜けてしまいました。

「お疲れ様。さぁ、最後にお茶を点てて飲みましょう。」「やったぁ!」
お疲れ様もあるけれど、ちゃんと自分でお茶を点てて飲んでみることも練習のひとつ。お菓子やお茶の頂き方もしっかり復習しました。

「私、初めてだったのに…緊張したぁ。」
初めてのお点前で、外からお客様を迎えてお茶を差し上げられたなんて、凄い体験です。きっとずっと先まで覚えているお点前になることでしょう。

アップルデーに行ったのは今回が初めてだった。アップルデーとは、リンゴの収穫祭のことで、村にある大きな公園で行われた。収穫祭に行ったことがないので、とても楽しみだった。

しかし当日は雨で、その上とても寒かった。だがそれでもアップルデーは行われるということで、また、開催されるところが芝生だったのでグチョグチョだろうなと思った。

会場には、雨にもかかわらず、色々なお店が出ていた。お菓子を売っているお店、花を売っているお店、小物を売っているお店などがあった。リンゴジュースは1つのテントの下で、手動の機械にリンゴを入れて搾っていた。そこで作られたリンゴジュースは、少し酸味がきいていたが、ちょうど良い甘さで美味しかった。私はそこで、ホットドックとリンゴ入りのパンケーキ、カップケーキ、リンゴ入りのケーキなどを食べた。
どれもこれも美味しかった。リンゴの入っていたものは、リンゴの元の甘さを消さずに、リンゴの甘さを残した味だった。日本ではあまり食べられなさそうなものだった。

今回アップルデーに行って、貴重な体験が出来たと思う。日本の都会ではもうほとんど収穫祭や、町の人たちが集まってのお祭はないので、英国でこのような体験が出来て良かった。

(高等部1年生 女子)

オックスフォードといえば、まず思い浮かぶのがオックスフォード大学。毎年世界の大学ランキングにも名前を連ねる有名大学である。しかし、この町がハリー・ポッターと関連があることはあまり知られていない。

2学期のアウティング、H2はそのオックスフォードに行った。オックスフォードに行ったことのある生徒もいれば、初めての生徒もいる。立教からオックスフォードまでは、バスで約1時間半。バスの中では寝ていた生徒も着いたとたんに元気いっぱいに町の雰囲気を楽しんでいた。

集合まで2時間近く、それぞれの班ごとに買い物やショッピングを楽しんだ。班行動の後は、今回のアウティングの目玉である、町のガイドツアーの開始。オックスフォードの卒業生だというガイドさんが町を案内してくれた。

熱心なハリーポッターファンにはおなじみだが、町のいたるところに映画の撮影に使われた所がある。今回のツアーで行ったボドリアン図書館は、ハリー・ポッターの図書館のシーンで使われた場所。ガイドさんがその説明をすると、生徒たちはとたんに目を輝かせる。そして、生徒の目が最も輝いた瞬間は、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンが一時期、このオックスフォード大学で学んでいて、ガイドさんがよくエマを見かけたと言ったときだった。

ハリー・ポッターが好きな生徒も、歴史が好きな生徒、買い物が好きな生徒も、いろいろな生徒がそれぞれに楽しめたアウティングだったと思う。
数名の生徒が作文で、「将来オックスフォードで学んでみたい」と書いていた。オックスフォードの学生を見て、自分の勉強に刺激を受けた生徒もいた。大学受験があと一年と少しに迫っている彼らに、大学というものを強く意識し、志望校への意識を高めることができたアウティングにもなったと思う。

10月12日(土)、13日(日)に今年度第2回の実用英語技能検定を実施しました。受検は希望制ですが、多くの生徒たちが積極的に挑みました。

生徒たちは英検に向けて放課後や自習時間を利用し、過去問題や対策問題に一所懸命に取り組んできました。試験日が近づくに連れて、「今度英検受ける?」「何級?」と食事の席でも英検に関する会話が増えます。

前日の夜には、受験票、筆記用具、そして、試験に臨む気持ちも準備万端です。そして試験当日。12日(土)には、ロンドン会場で準1級、1級を受験しました。受験者は通常よりも10分早い6:50に起床し、朝食パックを持ち学校を出発。高校2年生では半数もの生徒が準1級を受験しました。

翌日の13日(日)には、本校会場で4級から準2級。試験会場となった本校はとても静かな日曜日となりました。試験が終わると受験した生徒たちには疲れた表情も見えましたが緊張が解れすっきりしている様子でした。しっかりと集中して試験に臨んだ証拠です。結果が楽しみです。

今回中学部3年生の生徒たちは、カンタベリーを訪れました。アウティングの目的は、カンタベリー大聖堂にて、イギリスにおけるキリスト教の歴史を学ぶことです。カンタベリー大聖堂は、元々アウグスティヌスによって建てられた、イギリスにおけるカトリックの総本山ともいうべき教会でしたが、ヘンリー8世治世下における英国国教会設立以後は、英国国教会の総本山としてその名を馳せてきました。

英国で最も歴史のあるこの大聖堂内部には、大主教トマス・ベケットの墓に始まり、石の司教座、地下祭室、聖書の内容の一部が描写された中世のステンド・グラスなど、歴史上の遺産が至るところにあります。生徒たちはこれらを前に圧倒されつつも、ワーク・ブックを手に、各自全力で作業に取り組んでいました。

多くの生徒はワーク・ブックを完成させるべく、入念に内部を見てまわったうえに、疑問に感じたことは現地のスタッフに英語で質問をしたり、また引率の本校チャプレンに質問するなど、非常に積極的な姿勢を見せてくれました。気が付くと、当初の見学予定時間を大幅にオーバー・・・。3時間近くも大聖堂で過ごし、大いにイギリス史を堪能しました。

大聖堂での作業を終えると、あとは町歩きです。生徒たちは各班に散らばり、それぞれの方法で町を歩き、昼食をとるなどしましたが、どこからでも常に大聖堂を眺めながら町を歩くという経験は特別だったようです。

既にアウティングを経験している生徒にとっても、はじめての生徒にとっても、現地の歴史や人々と触れ合った今回の外出は、確実に自身の成長につながったに違いありません。

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