卒業以来2度目の訪問をさせていただきました。
いまだに昔教えていただいた先生が多くいらっしゃるのでびっくりするとともに感激しました。
これからも末永く学校が発展していくことを願っています。
                         
9月28日、午前中から図書館で個人写真の撮影がありました。
毎年2学期、全校生徒が一人一人プロのカメラマンに写真を撮ってもらいます。
証明写真のような白背景/正面を向いたものではなく、スタジオ風にセッティングされた中、少し斜めに身体を向けてちょっと気取ったポーズで撮る写真―イギリスの現地校でよくある写真撮影です。
立教に長くいる生徒は毎年この写真を撮るので、小・中学校時代から高校時代まで何年分かの写真を順番に並べて、自分の顔の変化を楽しんでいる生徒もいるとか… 卒業アルバムや学生証明書にも使われるこの写真、それぞれの成長がその年その年の顔に表れ、表情に豊かさを増し、最高学年の証しとしての高3赤ネクタイを締める時が来るとそれが最後の個人写真撮影になります。

この後、引き続き教員室前で卒業学年の記念撮影がありました。

小学部6年生、中学部3年生、そして高等部3年生が順番に担任/副担任の先生方と一緒に写真に収まります。
お互いに向き合いながらネクタイを点検したり、ちょっと照れくさそうに髪を整えたり、幸せそうな笑みをこぼしながらまだ実感のない卒業の予感を少しだけ感じていたようでした。これから日も短くなり、徐々に気温も下がって本格的な秋を迎えます。
でもこの日はこの季節にしては珍しく暖かな陽気で、スッキリと晴れ渡った青空の下、思い出に残るワンショットを撮ることができました。
                          

皆さんはイギリスに来たら何をしてみたいですか?

 ロンドン観光?

 それともフィッシュ&チップスの食べ歩き?

 それともホームステイ?

 

立教生となった新入生が挑戦してみたいもののひとつが「乗馬」です。4月の英国王室の結婚式でもたくさんの騎馬隊が登場しました。ロンドンを歩くと、騎馬警官の姿をしばしば見ることができます。北京オリンピックでも英国チームは入賞を果たしていますし、立教構内を通過するパブリック・フットパス(公共の散歩道)を乗馬で散策する人も見掛けます。

 

そう、イギリスならではの乗馬!挑戦してみたくなりませんか。

 

イギリスでは乗馬は一般的。会員制でもないのでそれほど高くなく、気軽に始めることができます。立教で乗馬に挑戦できるのは金曜日。フライデースポーツの種目の一つなのです。初心者は馬場内での練習に始まり、馬上で身体を回して慣れることから、WALK(なみあし)、TROT(速歩)をじっくり学びます。

 

基本ができると、すぐハッキング(外乗-馬場を出て、馬に乗って外を散歩すること)です。

完璧にできなくても、ある程度乗り方を飲み込むと、ハッキングに出るのがイギリス流。実践で本当に乗りこなしてゆきます。ハッキングではCANTER(駆歩)で走ることも。立教生が好きなのは、このキャンター。馬でイギリスの草原や森の中を駆けるのは最高に気持ち良い!羊たちがのんびりと草を食むフィールドを駆けたり、今シーズンは青い栗の実やどんぐりに季節を感じ、背高く伸び収穫を待つとうもろこし畑を眺め、カントリーサイドののどかな遠景をとても美しく望むことができます。乗馬部を望む生徒の声もあるものの、兼部であちこちのスポーツに積極的に参加することが多い立教ではちょっと難しい。けれども、今学期からはちょっと新しいことも計画中です。

 

イギリスで乗馬。のどかな野山と自然の美しさと、もこもことかわいらしい羊たち。素晴らしい体験です。みなさんもいかがですか。

 

こちらで乗馬の写真がご覧になれます。

                                      

922日木曜日。 この日、立教は「午後ブレイク」の日でした。学期がはじまって10日が経つと、立教では必ず、授業は午前中だけで午後はお休みの日があります。長期の休みが終わって始まった新学期、寮の学校生活に徐々に慣れるものの、はじめはややギャップが大きく感じられます。10日目ごろに「午後ブレイク」(休み)をもうけて、ひと息つくようにしています。

 

さてこの日は、茶道部員7名が大英博物館へ外出しました。7月に茶道裏千家のロンドン事務所から、大英博物館にて行われる催しのご案内を頂いていました。昨年も外出した茶道の催し、今年は裏千家の15代お家元による講演会です。15代お家元は斎号を鵬雲斎(ほううんさい)と仰り、2002年に16代坐忘斎お家元へ譲り、現在は「大宗匠」とおよびしています。戦後、世界各国を巡り、茶道の国際普及に尽力してこられ、その精神は「一碗からピースフルネスを」のお言葉に溢れています。今回の渡英では、大英博物館での講演とともに、夕方にはランベス・パレス(カンタベリー大司教のロンドンにおける住まい)での礼拝で、世界平和を祈念する献茶式が執り行われました。

 

大英博物館での催しは、呈茶(お菓子と抹茶の体験)と、大宗匠による講演会で構成されていました。

 

博物館に到着すると、展示エリアと離れた講堂前の広いスペースで、まずはお茶とお菓子をいただきました。日本の方だけでなく英国の方も数多く訪れ、少しばかり圧倒されましたが、お茶の心得がしっかりある部員たちは、堂々と味わえたようです。お茶碗の正面をよけていただき、飲み終わったあとに飲み口をぬぐう生徒たちの姿に、呈茶を行っていた裏千家の方からお褒めの言葉をいただいて、大変うれしく思いました。お菓子を頂いた瞬間に、生徒たちは「来てよかった!」と一言。感想を口にするのは、少し早いぞと引率教員は思うのでした。

 

その後、講演会場へ移動し、いざ大宗匠の講演の始まりです。会場は満席で、数名ずつ分かれて座るほど、立ち見のお客さんもいらっしゃいました。大宗匠のお話はきっと難しいのだろう、と身構えていた部員たちでしたが、決して難しいお話ではなく、どのようにして相手をおもてなしするか、お茶を美味しく飲むにはどうしたらいいか、など、茶道についてではありますが、日々の生活にも通じる、わかりやすく、スッと心に入ってくるお話でした。そればかりか、大宗匠はとてもユーモラスな方。緊張した雰囲気が漂っていた会場は、あっという間にリラックスした空気に包まれ、大宗匠の分かりやすいお話とも相まって、人としてとても大切なことを学んだなと感じました。立教生の生活にも反映できる、とても大切なメッセージを受け取ることができたと思います。 

 

お話が一区切りしたところで、一般的なお点前(お茶席の流れ)の実演が始まりました。会場の舞台には、臨時の茶室が設えられ、床の間には、大宗匠自らが書かれた雄大な「無」のお軸、英国で用意されたすすきや木槿・りんどうなどの茶花が飾られていました。実演のお点前は、部活の時間にお互いの割り稽古や点前を見るのとは、わけが違います。一つ一つの動作を、部員たちは真剣に観察していました。

「袱紗捌きがきれいだった」

「動きがきれいだった」

「無駄な動きがなかった」

など、講演会終了後、みな口々に発していました。この体験が、次の成果へ期待できそうです。

  

講演と実演が終了し、大英博物館内で記念写真をとると、部員たちは「本物が見られて良い経験だった」「来年もあるといいな」と満足そうな笑顔で帰途に就きました。講演会前に、大宗匠に直接お声を掛けて頂いた生徒もあり、忘れられない日となったのは間違いありません。何が本物で、何が違うのか、そういった差違が本当にあるのかどうかは分かりませんが、少なくとも大宗匠のお話から、人と人とが共に生きてゆくということは、こころ一つなのだということを感じ入りました。

                                   

■■■まだまだ英語を習い始めたばかりの中学生達が地元の町や村に繰り出して体当たりで英語を試すイギリス文化体験記。レポート、写真、集計、地図作り等分担して生徒達自らの手で作り上げた作品をお楽しみください。■■■

 

私たちM2は英語の授業で「イギリスの文化や町に触れよう」ということで12週間に1回のペースで周りの町や村に出て調査をしています。

 

1回目の今日は私たちの知らない村に行って、現地の人に店や公共施設などがどこにあるのかを聞き、その村の地図を作る取り組みを行いました。

 

先生が連れて行ってくださったのはBillingshurstという小さな村でした。住宅が多くとても暖かい感じの村です。私たちはメインストリートや、そのわき道にある店をメモし、ぱっと見ただけでは見つけられなかった店を現地の人に聞くことにました。

私たちの班が聞いたのは中華レストラン、インド料理のレストラン、本屋はどこかということです。みんなで現地の人とのやり取りを想定し、尋ねる例文を作ったものの、なかなか通り行く人々に一声をかけられません。思い切って声をかけたのに、断られてしまったり、言った英語が通じなかったりもしましたが、答えてくれて、道を教えてくれた人たちもいました。

 

5人という少ない人数での調査でしたが、一番多い人で4人の英国人に聞くことができ、合計で11人の人と話すことができました。

 

Billingshurstにある店は10、公共施設は4、学校が2、レストランが7、合計23個になりました。

 

20分という短い間しか村にはいられませんでしたが、大まかな地図がかけた時点で今日の授業は終わりました。次回はもっと詳しい地図が書けるようにたくさん現地の人に質問したいです。

                       

卒業以来初めて訪問させていただきました。

諸々ご迷惑をおかけしてしまい申し訳なかったのですが、先生方のあたたかいお心遣い、優しさに触れ、元気を取り戻すことができました。本当に感謝してもしきれない位です。立教生で良かったなぁ、と今日ほど強く感じたことはありません。どうもありがとうございました。

今度は恩返しに来たいなぁと思っております。

                

先日ロンドンで行われた茶道裏千家の15代お家元(前代のお家元で、現在は大宗匠とおよびします)による講演会を、茶道部として聞きに行かせて頂きました。

講演の内容は、文化という「最高の教養」を通して、自分や世界を見つめ直すべきだというものでした。

これだけだと難しいことを話されていたように思いますが、そんなことはありません。

茶道を知らない人にも、英国人の人にも、分かりやすい人間本来のあるべき姿を教えて頂きました。

 

 私が覚えている範囲で聞いたことをお伝えしたいと思います。

まず「無」の教え。人間は生まれた時には「無」であったということ。

それが生きていくうちに欲ばりになってしまっているということ。

今回の地震でも分かったように、いつ「無」になるか分からないからこそ自分の生き方を常に意識するように、とおっしゃっていました。

そして、同じお茶でもペットボトルのものをグラスに入れて両手を添えて相手にだすことでよりおいしく頂くということが「心の優しさ」なのだとおっしゃっていました。

また、英国の紅茶、日本の緑茶の例を出して、「お茶を見つめながら相手を大事にする」ということを教えて頂きました。

この他にもお茶のお点前が弓道やカトリックのミサに似ていることなど、たくさんの興味深いお話を聞くことができました。

一見堅苦しいように見える茶道ですが、「相手を思いやること」、「全てに感謝すること」など、様々なことに気づかされると思います。

今は茶室で、正座ではなくあぐらをかいていいようになったそうで、よりたくさんの人が気軽に茶道に触れられたらな、と思います。

 

講演会の前、ホールの前にいると、大宗匠が話しかけて下さって、少しですが話すことができました。

立教生だと言うと、自分は同志社で姉妹校ですね、とおっしゃって、昔立教大学を卒業したお友達に教わったという歌を歌っていらっしゃいました。

こんな貴重な経験ができたことを、私は絶対に忘れません。

 

最後に、講演会で一番印象に残った千利休の言葉を。

「はじをすて人に物とい習うべし これぞ上手の基なりける」

 

(高等部2年生 女子)

ページ
TOP