今年度の卒業終業礼拝は、コロナウイルス感染症の世界的な広がりへの対応のため、日本に住む生徒、保護者のほとんどが参列できない異例の形で執り行われました。
参列できなくても、卒業を祝う気持ちは一緒です。そこで今回は、学校としても初めての取り組みとなりましたが、式の様子をYouTubeを使ってライブ配信することにしました。
ライブ配信は、動画を各々が視聴することと異なり、視聴の時間を皆で共有できる利点があります。
イギリスと日本は時差が9時間ありますが、イギリス時間で10時半から始まる式は、日本ではちょうど夕食どきにあたるため、多くの方の試聴が可能です。
今年度は校舎にWi-Fiが完備され、またGoogleの学校向けサービスの利用を開始していたため、配信する環境は整っていました。

配信は、不特定多数のアクセスを避けるため、限定公開としました。
また生徒達のプライバシーに配慮して後方からの撮影となりましたが、閲覧する人には会場の雰囲気を伝えられるものになったと思います。

ライブ配信については前日の告知となりましたが、開始時間にはすでに100近い視聴数がありました。2時間半の式にも関わらず、最後まで視聴数が減ることはありませんでした。
日本にいる卒業生たちは、SNSやメッセージアプリでそれぞれの思いを共有し合いながら視聴していたようです。
のべ視聴回数は600以上となりました。これは、これまでのどの卒業終業礼拝の参列者数より多いものです。特に、高校3年生は毎年半数以上が参列できないため、今回多くの生徒がリアルタイムで参加できたことは意義が大きいと思います。動画は当日視聴できなかった皆様のために1週間ほど残すことにしました。image

3学期末、1週間の短期留学先はForest SchoolとWeald School。参加生徒の手記を連載します。今回はForest School に通う高等部1年生 A君からの報告です。

*   *   *

今日は初めての留学で最初はとても緊張していてしゃべることが少なかったですが、午後くらいからだんだんバディが何をしゃべっているか、どう対応したらよいかなどわかっていき最終的には今日は笑いあえるくらいまでにはなりました。でもまだ相手が何をしゃべっているか、何を伝えたいのか完璧には聞き取れなかったり、理解できなかったりして、少し気まずくなったりした時もありました。
今日はまず最初に、HRのような時間が10分ほどあり、そのあとにコンピューターを使ったパワーポイントを作成するような授業でした。バディは、病院の間取りを考える、間取りをほかの数人の生徒とともに作成する授業でした。次にwordやpowerpointを使った、いろいろなものの作る手順などをFlowChartという図形に打ち込む授業でした。
2限と3限の間に長めのブレイクがありました。そこで僕はバディとともに昼食をとりました。内容は水とBBQチキンの挟まったパンでした。そこそこおいしかったです。そこではバディ以外の人から色々聞かれました。例えばどこから来たのかや、何歳とかきほんてきなことを聞かれました。とてもやさしく話しかけてくれて話しやすかったです。
3限はBiologyでした。今日の内容は妊娠に関する内容でした。みんな積極的に発言していて、すごいなと思いました。しかも一部だけではなく先生も全体的にあてるようにしていて、配慮があるなと思いました。
4限はPoetryでした。もちろん英語で書いてあるもので、今回の内容は戦争に関係するものでした。内容が英語で結構難しくてついていくのが大変でした。
そのあとに、1時間ほど休み時間がありました。休み時間ではスイッチやDSなどゲーム機で遊べる部屋があって、バディが連れて行ってくれました。そこで驚いたのが、学校にWiiやPCなどの結構値段がするものがあって、そんなものがあるのかと思いました。ちなみにバディはマリオカートをやっていました。ほかにはスマブラなどをしていました。
5限はChemistryでした。内容はPolymerでもう僕たちがやっている化学よりも進んでいて驚きました。でも内容は先生がわかりやすく説明してくれて僕でも理解できました。化学はどの教科よりも一番みんな積極的に発言していて活気があふれていました。
僕が思った立教との違いは立教よりも動画を使ったりpowerpointを使ったりしていたことです。そのため生徒たちは机の上に教科書などは置かれておらずノート一冊のみが置かれていて荷物がすくなく楽そうでした。また立教と似ている場面もありました。例えば立教のように上級生と下級生の壁があまり感じられませんでした。そのため、バディもいろいろな学年と話していました。またほかにも驚いたこととして、遊戯王がForestSchoolで見られたり、敷地がおっきいのは知っていたけど予想以上におっきくてびっくりしました。
明日からはもっと相手の話を聞いて答えたり、話せるようにしたいけど多分難しいと思うので、まずは話をきっちりと理解できるくらいにはなれるようにしていきたいと思います。image

研修3日目の本日も、午前中にはIELTSとPETのコースに分かれそれぞれ授業が行われました。

午後はSelf Studyの時間。IELTSコースはライティングの勉強について。グラフや表を比較する20分で150 wordsを書くTask1と、約40分を費やし250 wordsで課題に対する自分の意見を述べるTask2の練習をしました。
PETコースの人たちは午前中のレクチャーで学んだことを思い出しながら、文法の復習、文を書く練習を行いました。

夜はケンブリッジ大学Science Week Festival のイベントであるGlobal Food Security Programmeのresearch storytelling competition に参加しました。イギリス各地の大学から集まった5人の研究者や学生たちが自分のリサーチについて物語形式で発表を行いました。内容は土壌の事、途上国での穀物の育て方について、魚の捕獲についてなど、地球環境や私たちの食料をめぐる問題についてさまざまな視点からそれぞれの研究が語られました。立教の生徒たちにとって英語でプレゼンテーションを理解することは難しかったですが、英語以外の表現力という点から学ぶことも大きく、これからに活かせることがたくさんありました。また、それぞれのトピックについても色々と考えさせられるものがありました。

昨日の月曜日と本日火曜日は、授業が朝から夕方まで詰まっており、また夜もたくさん英語を聴く機会が設けられていたことで生徒は英語漬けの生活を送っています。この1週間の研修が生徒たちにとって実りの多いものになることを願っています。image

ケンブリッジでの春の研修は2日目を迎えました。
本日より英語の講習が始まります。PETコース、IELTSコースに分かれての実施です。午前中はリーディングの力および文法の力を、午後はスピーキングの力を伸長できる授業内容です。
リーディングのセッションでは、読む技術として、ざっと目を通すスキミングやしっかりと内容を読むスキャニングの方法を知り、生徒たちは長めの文章を読み解きました。
夜はブリテン島におけるローマをテーマにした映画の鑑賞です。昨晩に行ったローマに関するクイズナイトや立教での授業などで学んだことを背景にしっかり持って見ることができたようです。
メリハリをしっかりつけて、多くのことを学んでほしいと考えています。image

立教英国学院では本日より春休みが開始しました。

今回のケンブリッジ研修は、高校1年生と2年生を対象とした、IELTSとケンブリッジ英検PET受験のための英語研修です。

高校1年生13名、高校2年生12名が参加しています。

本日は、朝8時半に学校を出発し、12時ちょっと前にケンブリッジに到着しました。
いつものようにピーターさんと浩子さんが私たちを温かく出迎えてくれました。まずは嘉悦センターとマリーエドワードカレッジのツアー。そして和子さんが用意してくださった美味しいお昼ご飯をいただいて、Kings College のEvensongへ。
教会では、ボーイズソプラノのとても美しい歌声を聴き、貴重な空間で日曜日の礼拝を守ることができました。

夜は、ピーターさんによる”Roman Britain Quiz”。くじ引きでグループを決めた後はそのグループのメンバーで答えを一生懸命考えます。ピーターさんの英語がちゃんと理解できるように各自がしっかりと耳を傾けて、チームごとに頑張りました。

今日は日曜日。ケンブリッジと言う大学都市の環境を楽しみながら、ゆっくりとしたスタートとなりました。
英語研修は明日から本格的に始まります。image

2月8日、クッキング部でたこ焼きを作りました。まさかイギリスでたこ焼きを作って食べるなんてことをすると思っていませんでした。

今回は、クッキング部に入って初めての活動でした。私はたこ焼き器を使って、たこ焼きを自分で作るのが初めてだったので、クルッと回すのが楽しかったです。それに何より作るのが簡単だったので、みんなで80個くらい作りました。中に入っている具はタコではなくエビだったのですが…笑

エビ焼きはほとんどたこ焼きと同じ味でした。仕上げにたっぷりのソースにマヨネーズ、青のりをのせて最後にかつお節をどっさりと盛り付けて完成。見栄えよく作れました。

久しぶりのたこ焼き。美味しく作れたのでみんなでペロっと食べてしまいました。

イギリスにいるからこそ、材料関係で作れるものが限られてくるけれど、もっともっとクッキング部の活動があったらいいなと思いました。image

おかげさまでRGSとの合同演劇企画「From Alice to Arisu」は公演を終えることができました。

2月12日、13日の両日を使い、ギルフォードにあるRGSのオーディトリウムで行われた今回の公演。生徒たちは立派にやりきることができ、大成功を収めることができました。

10月の本校オープンデイ後にチームを作り、11月からは基本的には毎週末を使ってRGSの生徒たちと合同の練習を行ってきました。この4カ月におよぶ準備、劇本番を通じて、生徒たちは大きく成長することができました。

今回の企画は、RGSにおいても、ウェブサイト、Facebook、twitter等を用いて、大きく広報されております。
以下のリンクよりRGSのホームページ記事をご覧下さい。

https://www.rgs-guildford.co.uk/news/2020-02-13/Alice-to-ARISUimage

小中学部・高等部生徒会の選挙が行われました。
通常は3学期のブレイク最終日に行われる催しである生徒会選挙ですが、
今年度は異例の2回に分けての選挙となりました。

選挙において重視されるのが立会演説会です。立候補者による演説、本校をどのように良くしていきたいか、抱負を堂々と語ってくれます。具体例を示し、みんなに分かるよう、訴えます。
各立候補者には応援演説者がいて、彼らは、候補者の優れた点、長所を披露します。
どれも共通するのは、私たちの学校をより良いものにしていこう、という意気込みです。理想は高く、決意は固く、素晴らしい演説が続きます。
それにしても、皆話が上手です。知性と、熱意と、ユーモア。引き込まれるように、演説に耳を傾けます。

続く質疑応答では、聞き手側から率直な質問が出ます。清々しいやりとりが展開されました。素晴らしいのは、発言の際には誰も、他人を揶揄するとか傷つけるとか、そういうことを言わないことです。言葉は、使い方を誤ると、人を傷つける凶器になりますが、本校の生徒が良く弁えていて、互いに正々堂々と質疑応答をこなしたことは、誇るべきことでしょう。
また、このような立会演説会が進行できた背景には、選挙管理委員による啓発、準備、支えがありました。

さて、演説会が終わると投票です。選挙管理委員から各クラスに適切な指示が出され、滞りなく投票が行われました。
大多数の生徒はその後はリラックスして過ごしますが、選挙管理委員は、開票作業で忙しくします。

夕食後のアナウンスの時間に、選挙管理委員から、投票の結果が出たと発表がありました。今年度の選挙管理員はとても仕事が早く、すでにダイニングホール入り口に選挙結果を掲示したとのこと。皆、関心を持って掲示を見ます。一人一人が考えて票を投じた選挙の結果です。

次期、新生徒会の執行部員が選出されました。
携わった生徒諸君、関係する生徒の一人一人、お疲れさまでした。

高校1年生の行き先はロンドンです。前回ロンドンに来た際はマダムタッソーを訪れましたが、今回の訪問先は大英博物館とUCLという、日ごろの勉強や進路に直結する題材です。

大英博物館では、古代エジプトの文字であるヒエログリフの解読により、エジプト文明の研究に大きく貢献することになった「ロゼッタストーン」を始め、世界史に関連する様々な展示を、グループで観てまわりました。自由行動としましたが、1時間半という限られた時間を最後まで有効に使っていました。教科書で見たことのある史料を見つけたり、世界史の小坂先生や宗教の授業も担当している與賀田チャプレンについて行って解説を求めたり、英語科の関口先生に英文を翻訳してもらったりして、自ら知識を深めている様子がありました。

大英博物館見学終了後、その裏にあるUCL(University College London)を訪れました。UCLには眼の最先端の研究に携わっている大沼教授がいらっしゃいます。大沼教授は講堂まで案内してくだささり、UCLやUCLと日本との関わり、立教英国学院との関わりについて話してくださいました。
UCLは世界的に有名でとても優秀な大学ですが、日本での知名度はそれほど高くありません。しかし「多くの人々に開かれた大学」という方針のもと、歴史的に多くの日本人を受け入れ、その日本人たちが明治維新後の日本の近代化に貢献してきたという事実があります。留学意欲の低下、学問のガラパゴス化が指摘されている現在の日本ですが、立教英国学院の皆には、国際意識を強く持って進路を考えて欲しいと思っています。大沼教授の「どんなことでもいいから、好きなものを見つけてとことん追究しなさい。そうすれば、進路は必ず開ますよ」というアドバイスは、進路について真剣に考え始めた高校1年生にとって大きな後押しとなったことでしょう。

夕食を食べた後はミュージカル「Everybody’s talking about Jamie」を鑑賞しました。「Jamie」は、セクシャルマイノリティの16歳の高校生が、友人関係や親子関係の困難を乗り越えながら成長していく物語です。英語力がまちまちな高校1年生ですが、ストーリーがわかりやすく、コミカルでいて深く考えさせられる内容で、とても良い劇でした。劇は、高校の教室で先生が「皆さんの夢はなんでしょう?」と皆に問いかけるシーンから始まります。大英博物館で高校生としての勉強のあり方を学び、UCLで大沼教授から「やりたいことを見つけなさい」とアドバイスを受けた高校1年生。ミュージカルもまた、主人公Jamieと同じ年齢である高校1年生たちに、「自分らしさ」「自分の考え」を大切にするよう投げかけます。様々な困難を親友や家族とともに乗り越え、「自分らしさ」を貫くJamieを見て、きっと勇気づけられたことと思います。

非常にタイトなスケジュールとなりましたが、彼らがこれから人間として成長して行く糧になるアウティングとなりました。

高校1年生の行き先はロンドンです。前回ロンドンに来た際はマダムタッソーを訪れましたが、今回の訪問先は大英博物館とUCLという、日ごろの勉強や進路に直結する題材です。

大英博物館では、古代エジプトの文字であるヒエログリフの解読により、エジプト文明の研究に大きく貢献することになった「ロゼッタストーン」を始め、世界史に関連する様々な展示を、グループで観てまわりました。自由行動としましたが、1時間半という限られた時間を最後まで有効に使っていました。教科書で見たことのある史料を見つけたり、世界史の小坂先生や宗教の授業も担当している與賀田チャプレンについて行って解説を求めたり、英語科の関口先生に英文を翻訳してもらったりして、自ら知識を深めている様子がありました。

大英博物館見学終了後、その裏にあるUCL(University College London)を訪れました。UCLには眼の最先端の研究に携わっている大沼教授がいらっしゃいます。大沼教授は講堂まで案内してくだささり、UCLやUCLと日本との関わり、立教英国学院との関わりについて話してくださいました。
UCLは世界的に有名でとても優秀な大学ですが、日本での知名度はそれほど高くありません。しかし「多くの人々に開かれた大学」という方針のもと、歴史的に多くの日本人を受け入れ、その日本人たちが明治維新後の日本の近代化に貢献してきたという事実があります。留学意欲の低下、学問のガラパゴス化が指摘されている現在の日本ですが、立教英国学院の皆には、国際意識を強く持って進路を考えて欲しいと思っています。大沼教授の「どんなことでもいいから、好きなものを見つけてとことん追究しなさい。そうすれば、進路は必ず開ますよ」というアドバイスは、進路について真剣に考え始めた高校1年生にとって大きな後押しとなったことでしょう。

夕食を食べた後はミュージカル「Everybody’s talking about Jamie」を鑑賞しました。「Jamie」は、セクシャルマイノリティの16歳の高校生が、友人関係や親子関係の困難を乗り越えながら成長していく物語です。英語力がまちまちな高校1年生ですが、ストーリーがわかりやすく、コミカルでいて深く考えさせられる内容で、とても良い劇でした。劇は、高校の教室で先生が「皆さんの夢はなんでしょう?」と皆に問いかけるシーンから始まります。大英博物館で高校生としての勉強のあり方を学び、UCLで大沼教授から「やりたいことを見つけなさい」とアドバイスを受けた高校1年生。ミュージカルもまた、主人公Jamieと同じ年齢である高校1年生たちに、「自分らしさ」「自分の考え」を大切にするよう投げかけます。様々な困難を親友や家族とともに乗り越え、「自分らしさ」を貫くJamieを見て、きっと勇気づけられたことと思います。

非常にタイトなスケジュールとなりましたが、彼らがこれから人間として成長して行く糧になるアウティングとなりました。

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